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委員会会議録

質問文書

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平成25年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 洋佑 議員
質疑・質問日:12/13/2013
会派名:自民改革会議


○鈴木(洋)委員
 3つほど、一括質問方式でお願いいたします。
 まず、このごろ世の中が薬物汚染されているということですが、本当なのかどうなのか。私が確認したわけじゃありませんけれども、マスコミ等でよくそんなことが流れています。
 そこで、健康福祉部の薬物と言われるものを取り扱っているところで、不正流通防止のための方策はどのように行われておりますでしょうか。また県内でそのことについて何か課題があるのか、ないのか。教えてください。

 次の質問です。
 県立こころの医療センターに代表されるように、心を病んだ人たちが入院治療をして、その後退院をされます。いろんな事件があると、その背景として何カ月前まで精神科へ入院されていたとか、かつてそういう病気になったとか、そういうような報道が時々ありますけれども、その報道に接するたびに私、感じるんですね。これ治療をして正常な社会生活ができるようになって世の中へ出てきたんだけれども、じゃあ果たして治療をした過程も含めて、その人たちのフォローは病院がするのか、どういう形でするのか。私、全く理解してないものですから、そういったフォローについてはどうされているのか教えてください。

 それからもう1点、今まで質問された皆さんが3人とも民生委員・児童委員のことを質問されていますので、私も言わなきゃいかんのかなと、こういう思いがありましてちょっとお聞きします。
 民生委員・児童委員になるには、それなりのステップを踏んでいきますよね。最終的には国から委嘱されますが、一番最初のところは地元の自治会でこの人がいいだろうということで推薦していくわけですけれども、その中には自分から望んで民生委員・児童委員をやりたいよという人と、頼まれてどうしようもなくやる人と2通り、あるいはもっといるかもしれませんよね。
 そういう人たちを一くくりにして同じ活動をお願いするわけですから、大変難しいことじゃないかなと想定するんですけれども、私の地域にも民生委員・児童委員さんがおります。主任児童員という人もいます。なかなか皆さん苦労されているわけですが、もう1つ地域には地区社協と言われる人たちが、これまた非常に活発に活動しています。この方たちの接点がどのようになっているのか、私は把握してないんですけれども、ちょっとギャップを感じることがあります。同じような活動をされていると思うのですが、わかりやすく言うと、手当なのか報酬なのかわかりませんが民生委員の皆さんにはお金が支給されますよね。これは一体どういうことなのかなというのが1つ。

 仮に、手当なのか、報酬なのか、民生委員がそういうものをいただくということについては、逆の力が働いて義務が生じるわけですよね。義務というとおかしいけれども、何かやらなきゃいかん。その何かやらなきゃいけない民生委員の仕事というのを見ていますと、物すごく幅広いんですよ。いろんなことが起きてきます。ほかに同じような性格のもので保護司なんかもいますけれども、下手するとオーバーラップする部分があるんじゃないかなと思うぐらいの活動をしているところもかいま見えるわけです。
 ですから、民生委員・児童委員、主任児童委員、この人たちの本来の仕事というのはどの辺なんでしょうか。ここに講演で「民生委員・児童委員に求められる役割」って出てますけれども、この辺のところをわかるようなものがあれば、皆さんに配ってくれると非常にわかりやすいと思うんですが、ちょっとお教えください。

 それからもう1点最後に、健康福祉部長に直接お聞きするのが適当なのかどうかちょっとわかりませんけれども、部長にお聞きします。
 この健康福祉部というのはがんセンターも含めて、人間がいろんな社会生活をしていく中で、高齢者であろうが子供であろうが――健康を害した人という言い方がいいかどうなのかわかりませんが――病気の人とかが、最後に頼るところということで、行政の健康福祉部に最後に来るんじゃないのかなって、こんな思いがあります。そのために健康福祉部の皆さんは本当に謙虚に対応していただいていると思うんですけれども、それなりのストレスもあると思うんですね。
 幹部職員だけでもここにこれだけいるんですが、そういうたくさんの職員に宮城島部長はどんなフォローをされているのか、私、健康福祉部を見ていると非常に興味があると言うと失礼になるんですが、非常に気になるものですから、ひとつお聞きさせていただきます。よろしくお願いします。

○吉野薬事課長
 薬物汚染について御説明させていただきます。
 委員がおっしゃるのは、向精神薬の不正流通の話だと思います。抗鬱薬などの向精神薬は中枢神経に働いて、医療上、大変有効な薬でありますけれども、それを乱用しますと健康被害が大きいため、麻薬ほどではありませんけれども、法律的にも厳しく流通や保管を制限しております。
 それが不正流通して出回っている件について説明させていただきますが、不正に入手する方法としましては、医師から出る処方箋をカラーコピーしていろいろな薬局に持っていって入手するというのが1つです。それから向精神薬を狙って実際に薬局に盗みに入るというのも1つの方法です。それからいろいろな診療所、病院を回って、いろんな医者を受診して同じ薬を入手すると。大きく3つのパターンがあります。
 それに対しまして、まず処方箋のコピーです。各薬局の薬剤師に対しまして、ちょっとでもおかしな処方箋が来たら、すぐに医師のほうに照会をしてくださいということを県として指導しております。私もカラーコピーをした処方箋を見たことがありますけれども、少し傾いたりして、実際によく見れば本物とは違うのがわかるので、薬局の薬剤師には指導しております。
 また、カラーコピーの処方箋を入手することは違法ですという大きなポスターをつくって、それを薬局の窓口に張ってもらっております。
 それから、盗難防止につきましては、薬局の中でも鍵のかかるようなところへの保管とか、盗難防止の指導をしております。
 また、いろんな医師のところに受診に歩く多重受診につきましては、医師の方々も自分のところしか来てないと思って普通に薬を出してますから、気づくことがなかなか難しいです。ただ実際にあった例では、全国健康保険協会静岡支部から、同じ人が同じ病気でたくさん処方箋が出ているというような情報提供がありまして調査を行ったということがありまして、そういう保険の面から調査していくことはできます。
 課題といたしましては、やっぱり多重受診が医師の方々もわからないため、一番防ぎようがないということです。
 それともう1つ、薬の売買――自分が飲むんじゃなくて、ネット販売で薬を売りさばくわけですが、ネット販売もなかなか取り締まりが難しくて、県警本部とも話をしながら対応してますけれども、なかなか難しい課題だと思っています。以上です。

○小林精神保健福祉室長
 こころの医療センター等の医療機関を退院された方のフォローということですけれども、一旦退院されたとしても、やはり治療の継続というのは必要になってきますので、治療に関しまして医療的な面は引き続き病院なりかかりつけの診療所、かかりつけ医にフォローしていただきます。
 福祉的な面でいきますと、精神保健福祉センターや保健所が、さまざまな心の健康の相談であるとか酒害であるとか薬物の相談等に応じておりますので、例えば地域の中で生活する上で不安を覚えるということであれば、そういったところに相談をしていただく。あるいは福祉的なサービスが必要であれば、市町の窓口で相談して福祉サービスを利用していただくというような形で、それぞれ退院されたとしても医療や福祉、さまざまな形でフォローしていく体制になっております。

○勝山地域福祉課長
 私から民生委員についてお答えをいたします。
 まず最初に、手当なのか報酬なのかということで御質問がございましたけれども、県は民生委員に対しまして、1人当たり年間で5万8200円の活動費ということで支給をしております。平成24年度の実績で言いますと、民生委員は1人当たり年間138日活動をしておりまして、そうしたものの活動費ということでございます。

 2点目の民生委員の職務の内容について御説明いたしますと、大きく5つございます。
 まず、住民の生活状態を必要に応じて適切に把握すること。2つ目に、援助を必要とする者がその有する能力に応じて自立した日常生活を営むことができるように、生活に関する相談に応じ、助言その他の援助を行うこと。3点目としまして、援助を必要とする方が福祉サービスを適切に利用するための必要な情報の提供を行うこと。4点目に、社会福祉を目的とする事業を経営する者または社会福祉に関する活動を行う者と密接に連携し、その事業または活動を支援することということで、先ほど委員からお話のありました地区の社会福祉協議会との連携とか、あるいは共同募金事業との連携というのがここに当てはまってくるものと思います。5点目としまして、社会福祉法に定める福祉に関する事務所、市の福祉事務所、そうしたその他の関係行政機関の業務に協力すること、以上この5点が業務の内容となっております。以上です。

○宮城島健康福祉部長
 先ほど委員からお話がありましたとおり、健康福祉部の守備範囲は大変広いものがございます。健康の維持増進という観点からは、県民の全てが対象であり、そしてその中でも特に子供、お年寄り、障害のある方など、いわゆる社会的にいろいろな支援を必要とする人たちに対する支援を中心に行っております。
 また病気になった人に適切な医療を提供するということも所管しておりますし、生活が大変苦しい方の最後のセーフティーネットとして、最後の下支えをする役割も持っております。そういう意味で大変広く、また世の中でいろいろ困っている人たちの最後のよりどころとなるような――ゲートキーパーという言葉もございますけれども――本当にそういう最後の門番になるような大変重要な責務を持っていると思っております。
 その中で、これは職員だけではなくここにかかわる全ての人、医療者もそうですし、介護者も福祉を担う人もそうですけど、皆世の中をよくしたい、困っている人を助けたい、何とかよりよい世の中にしていきたいという高い使命感とプライドを持って仕事をしております。
 私の責務とすると、そういった高い倫理観、プライド、使命感を持った人たちが、少しでもうまく仕事ができ、結果として世の中がよりよくなっていく、そういうことの手助けをすることが一番のフォローではないかと思っています。その中で仕事は大変なところもございますけれども、みんなで力を合わせながら、いろいろな課題を乗り切って、少しでもよい世の中にできるように頑張っていきたいと思っております。以上でございます。

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