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委員会会議録

質問文書

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令和3年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野崎 正蔵 議員
質疑・質問日:10/08/2021
会派名:自民改革会議


○野崎委員
 一括質問方式で質問いたします。
 文化観光委員会説明資料の4ページ、公立大学法人静岡文化芸術大学の定款の一部変更についてですが、説明資料を見ますと学長について理事長と別に設置から理事長の兼務に変更するということであります。法律上は理事長と学長が一体型と分離型とどちらも選択できると伺っておりますけれども、一体型にしますとより権限が集中することにもなりますし、それがいいのか悪いのか分かりませんが、問題がないのかという点。

 任期が4年から2年以上6年を超えない範囲に変更となっておりますが、これは今まで4年の任期で何か問題があったのか。変えるとした理由を含めて説明頂きたいと思います。

 そして、法人に副理事長を置かないものとするとしておりますけれども、これについても理由を伺いたいと思います。

 あと、役員の任期ですが、再任は含まれているのか含まれていないのか。どういう解釈になっているのか説明を頂きたいと思います。

 続いて説明資料30ページ、空港の滑走路の確保ということで、東側で長さ50メートル、幅120メートル不足していて、盛土が高さ70メートルで盛土の量が約30万立米と聞いておりますけれども、これ平面図は載っておりません。
 今、盛土についていろんな問題提起もされている中で、私があるところで聞いた話だと盛土に普通は土留めを何メートルかごとに入れていかないといけないんだけれども、それもなしでやると聞いているんですが、実際の工法がどうなっているのか。僕も詳しくは分かりませんけれども、入れなくてはいけないもの入れないようにやる工法を取る選択をしたとするならば、その理由と安全性はどのように担保されているのか伺います。

○手老大学課長
 文化芸術大学の定款の一部変更についてお答えいたします。
 まず最初に、学長、理事長を一体型にすることで権力が集中するのではないかということにつきましては、知事が任命する法人の監事――これは現在弁護士と税理士がやっておるんですけれども――法律上役員の不正等に対しては直接県に報告できる権限を持っていることになっています。また役員会や経営審議会等の委員につきましては、学外の有識者を登用することになっておりまして、それ以外にも各年度の業務実績評価の議会報告であるとか、毎年度運営費交付金を予算議案として審議頂いていることなど県議会としての関与があることなどから、様々な方面から独善的な運営体制とならないようチェック機能が働く仕組みとなっておりますので、県としましてはこの機能が有効に働くものと考えております。

 次に、4年の任期につきましては、これまでは理事長の任期は4年とされておりました。ただ再任規定につきましては特段規制がなかったところです。今回理事長の任期は2年以上6年を超えない範囲内ということで幅を持たせた形で規定いたしますけれども、実際は別途法人の規定でその任期を定める形になると思います。
 参考までに、今年度静岡県立大学は一体型になりましたけれども、こちらは静岡県立大学の規程の中で任期を3年としております。再任は原則として1回と規定されております。
 今回、文芸大がどのような形で規定するか分かりませんけれども、恐らく県立大を参考にする形になろうかと思います。

 副理事長を置かないことに関しましては、これまで定款の中で学長が副理事長を兼ねるという規定になっていた関係上、学長という職が理事長と一体になりますことから、副理事長職をなくしたということになります。

 役員の任期、再任につきましては、先ほど一緒に御説明してしまいましたけれども、再任規定につきましては別途法人の規程の中で定める形になろうかと思います。

○伏見空港管理課長
 空港の滑走路端安全区域――RESAの件で2点御質問を頂きました。
 まず、工法がどのようになっているかですが、断面図を付けておりませんけれども、現在実施設計をしておりまして詳細はその中で決めてまいるところとしております。現状、既存の盛土がございまして、その上にRESAの確保に必要な盛土をしていきまして、お尻のところを土留め壁で留めるような工法を軸に考えているところです。
 工法の検討に当たりましては、国土交通省が空港土木施設設計要領という設計の考え方を示しておりまして、これに基づいて設計の検討をしているところです。したがいまして、そういった基準にしっかりと沿った形で設計を決めていきたいと考えております。
 安全性の担保についてですけれども、盛土の安全性につきましては、低下させる大きな原因は大雨と地震と考えております。このため雨水が盛土の中に入らないように小段の排水施設を設けたりとか、縦の排水施設を造ったりとかであるとか、盛土の中に入ってきた水をきちんと排水できるようにフィルター材を盛土の中に備え付けることで排水対策をしていきたいと思っております。地震につきましては、現在の実施設計のときに南海トラフの巨大地震を想定したシミュレーションを実施して、盛土の安定性がきちんと確保できることを確認することとしたいと思います。
 施工に当たりましては、既存の盛土と今度新しく造る盛土がちゃんとかみ合うように段にするとか、きちんとした材料を選ぶとか、あるいはきちんとした締め固めを行うなど丁寧な施工をして、盛土の安全性を確保していきたいと考えております。

○野崎委員
 まず、大学ですけれども、理事長を一体型にするということで、それについて有識者会議だとかいろいろなものを設けてチェック機能をちゃんと果たすということですが、そもそも一体型にしなくてはいけなかった理由、チェック機能も机上のメンバーがいたから機能するわけじゃないと思うんですね。細かな部分に関してどこまでチェック機能を果たせるのか、そもそも一体化することをなぜしなくてはいけないのか、今までどんな問題があったのかということを含めて、有識者会議を立ち上げたからといってチェック機能が全て機能するわけじゃないと思いますので、その辺の担保はどうしているのかということ。

 あと副理事長についてですけれども、今まで学長が副理事長を兼務していたから、学長が副理事長という職を機能させていたと思うんですけれども、兼務していたからなくしたという理由も意味がよく分からないので、説明を頂きたいと思います。

 それと任期を2年以上6年を超えない範囲にした理由ですが、私が聞いたのは今まで何の問題があったのか。2年以上6年を超えない範囲とした理由ですね。それを明確にお答え頂きたいと思います。

 あと盛土については、私が聞いたのは既存の盛土があって削って新しく土をかぶせるわけですね。そこに土留めを入れなければいけないと聞いているんだけれども、それがあるのかないのか。今実施設計に入っているというわけですが、そうするとこれは、県として工法を把握していないのか、しているのか。今の答弁だと工法を把握していないような感じを受けたのでちょっと不安に思っています。
 国交省がそれに立ち会ってやっているというから間違いはないんだとは思いますが、これは地震にしても想定になかったということが今までいろんな話でやはり出るもんですから、熱海の災害が起こり盛土に関してものすごい関心がある中で、土留めを入れないことについても地域の不安を払拭できるような説明になっていないと思うんですよ。国交省が見ているから大丈夫だとかね。水に関してはフィルターを付けるから大丈夫だとか、そんなのはもうみんな知っている話じゃないですか。その辺についてもう少しちゃんと説得力のある説明をしていただきたいと思います。

○手老大学課長
 まず、今まで学長と理事長を分離していたのを一体型にした理由ですけれども、もともと文芸大は公設民営の大学として開学いたしまして、これまで理事長が経営面、学長が教育面について役割を果たしてこられました。
 昨年度、静岡県立大学が一体型の運営に変更したこともありまして、文芸大の役員会等においてこの制度について検討がなされました。公立大学法人移行後12年が経過いたしまして、公立大学としての一定のノウハウが積み重ねられて、現在では地域連携であるとか、外部資金の獲得であるとか、大学特有のマネジメントに関することが理事長業務として重視されてくるなど、求める人物像として理事長と学長の区別がなくなってきたことがあります。またアフターコロナ時代の大学としては、新しい生活様式や社会構造に速やかに対応していく迅速な対応が求められることもありまして、これらの対応が戦略的かつ機動的に大学運営として行われるようにするために、リーダーシップを発揮しやすい形で理事長と学長を一体化した組織に変更する必要があるとの結論に役員会で至ったと聞いております。

 次に副理事長職について、言葉が足りなくて申し訳なかったんですけれども、定款の規定上学長が副理事長職となる規定があったものですから、それについて当然学長単独での存在がなくなるものですから、規定上そごがないよう整理をした形になります。
 副理事長職は、理事長を補佐する、理事長が欠けるときは副理事長が代わりを務める形になりますので、それにつきましては筆頭の理事がこれまでの副理事長の代わりになってくると考えております。

 理事長の任期につきましては4年とするとあるんですが、学長は任期が4年、再任が2年で都合6年まで務められるようになっておりました。
 今度、理事長と学長が一体化することで、その上限の年数6年につきましては、基本的に変わらない規定で、地方独立行政法人法の規定を参考につくって修正しました。トータルの任期につきましては、これまでの学長の任期と変わらない形になっております。

 すみません。ちょっと漏れていましたけれども、チェック機能の担保につきましては、これまで学長選考会議がありまして、学長を選考するための会議だったんですけれども、学長の罷免につきましても進言できる形になっています。今回学長選考会議がなくなって、理事長選考会議と組織は変わりますけれども、同じような形で選考会議も残りますので、そちら等も含めてまた役員会等外部有識者が加わる会議等につきましても年に1回とかではなくて、今後は毎月開催される形になっておりますので、それらの中でチェックが働いてくるものと考えております。

○伏見空港管理課長
 RESAの施工に関してです。
 何メートルかごとに独立した擁壁が要るのではないかという御指摘でございましたけれども、御指摘の基準は林地開発などの許可基準に基づくものと承りました。県の工事ですので、そういった基準の適用はRESAの工事にはありませんけれども、民間がやる場合には、例えば盛土の材料がどのようなものを使うかは必ずしもはっきりしないといいますか、どんなものが使われても大丈夫なようにそういった許可の基準が使われていると認識しております。
 私どもがこれから実施しようとしているRESAにつきましては、基準に基づくよりも、RESAの規模であるとか形といった設計の中で必要な強度を保つことで進めてまいります。それで大丈夫なのかは、盛土の材料を選ぶときに、例えば礫質土を配置するなどきちんとした硬いもので盛土をしていくとかあるいは十分な締め固めをしていくとかで強度がきちんと保てるような施工をしてまいりますので、御指摘の擁壁を造る基準が適用されないこともありますし、それに代わるきちんとした安全対策をしながら施工していくということです。
 地元への説明ですけれども、こちらにつきましても、これまでもRESAの実施について地元の皆様に御説明をしてまいりました。工事の実施に当たりましても、地元にはきちんと丁寧な説明をしてまいりたいと考えております。

○野崎委員
 まず大学についてですけれども、理事長に事故があったときなどに関しては筆頭理事がその職に当たるということですが、今までは理事長がいて副理事長がいて筆頭理事がいたわけですよね。役割と確認面によってそれぞれ機能するわけですよね。
学長は副理事長の役割を担っていたと思うんですが、その辺でもし筆頭理事が副理事長――要するに理事長に事故があったときに理事長の役割をするとしたら、それはどこに明記されているか分からないので手短でいいんで説明を頂きたい。

 あと空港についてですけれども、民間の場合、林地開発のときはそれを入れなければいけないけれども、県がやることはしっかりしているから大丈夫だということですが、それがないということ自体で不安に思ってくると思うんですね。高さも70メートルでしょう。つき固めるといっても70メートルですよ。防潮堤だってコンクリ混ぜてやっているわけじゃないですか。ちょっと不安があるので、これは答弁はいいですけれども、ちゃんと地元で不安がないように説明をしていただければと思います。

○手老大学課長
 恐れ入りますが、議案の85ページを御覧頂けますでしょうか。変更前の第9条に副理事長関係の規定が書かれております。
 もともと第4項で理事は理事長の定めるところにより、理事長及び副理事長を補佐して、法人の業務を掌握するとか、その辺の副理事長の規定を削除して、理事長があらかじめ指定した順序によりということで、もともと副理事長につきましては、第8条第2項で法人に副理事長を置かないものと宣言して、その後の9条以下副理事長職関係の規定を整理したというところになります。
 機能的なものでいきますと、副理事長の代わりになるものは筆頭副理事という形で変更がなされてきているというところです。

○永井空港振興局長
 崖崩れを防止する意味で幾つか工法がある中で、基本的には一度に全部ずるずると来ないやり方として15メートルごとに壁を入れることによって、そこの段でまず止まる、次の段で止まるという工法もございます。
 一方それ以外にも、われわれのRESAで採っている工法は、基本的に土を盛ったときに30センチから60センチごとに締め固めをやって、その都度試験をして安全かどうか積み上げていくという非常に堅いやり方を採っています。一番大変なところでは、巨大な土留め壁を造りまして、一時的に崩れても下のほうまでいかないやり方を確保しております。最終的には今後万全を期してまいります。

○野崎委員
 意見ですけれども、盛土とか、例えばリニアの話も積み重ねると崩れてしまうだとかいろんなことを言うけれども、何か矛盾している気がするので、発言される人はその辺をちゃんと整理して発言していただかないと、人にはいろんなことを言うけれども自分たちはそうやらないのかということにも取られかねないので、それは意見として付け加えさせていただきます。

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