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委員会会議録

質問文書

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平成22年12月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 榮 議員
質疑・質問日:12/02/2010
会派名:自由民主党県議団


○遠藤委員
 鈴木委員にほとんどお話をしていただきましたので、私はかいつまんで。会派の関係の方の意見もあるわけでありますが、まずこの10年間の計画に対して何かちょっと寂しいなというような感じします。
 それは、財政の問題とかいろいろな問題あるかもしれませんが、こういう10年間も中において、静岡県政っていうのはどうなのかなと、言葉の上では確かにいろいろなことあるんですが、もう少し夢があってもいいんじゃないかなというような感じがいたします。これはあくまでも私個人の意見ですが。
 8番委員もかなりいろいろ具体的な話をしてきたんですが、ものづくり、ものづかい、この言葉が急に県政の中に出てきたわけでありますが、それは知事の考え方等々であろうかと思います。そういう中において、こういうことを言われているんです。静岡県は物をつくるのは上手だと、しかし、つくった物を使うのが下手くそだと書いてあるんです。私はそうだと思ってないんですが、これはある国会議員の先生が言ったことですが、1番じゃなきゃだめですかというようなこともあるんです。
 ものづかい、ものづくり、そういうことも含めてこれから新しいものをつくっていくんだということに対して、静岡県人の県民性というのでしょうか、こういうものに対しての若干分析がどうなんですか、この辺についてもし御答弁をいただけたらと思うんですが。
 例えば、切り花の関係なんて静岡県は全国一位ですが、消費は全くケツのほうなんです。こういうこともあるんですが、私はこういうことばっかりじゃないと思いますので、その点についてお答えをいただきたいと思います。

地産地消の問題に関して、今8番委員からもお話がございましたが、やはり地元でつくったものは地元で消費する。これは基本だと思うんです。学校給食においても量の問題が整わないために、かなりスタートの時点では多くやっていますが、その辺について量の問題等々で消費者との関係、それから生産者の関係がうまくいかなくてやめていった例がたくさんあると思うんですが、この辺についての考え方。

それから、ここにも出てくるんですが、魚の消費の問題とかいろいろ学校給食でもう少し考えられたほうがいいんじゃないかなと思います。

 それから、スポーツ産業の振興で、なぜ中東遠ですか。やはりこれは基本計画でありますので、もう少し静岡県全体のことも考えていただきたいなと思いました。というのは、静岡県はスポーツ王国しずおかという形でずっとやってきました。しかしながら、静岡県のスポーツが強かったのはスズキ自動車、大昭和製紙、旭化成、そういう企業が強かったのでありまして、県民の普通の一般の人たちからいろんな形で出てきた選手っていうのは余りないわけであります。
 そういうことを考えたときに、その辺の兼ね合いはどのように考えていくのか。それから、プロ野球の横浜の問題で手を挙げたとか、挙げないとかっていう話もあったわけでありますが、静岡県はプロ野球の発祥地なんです。昭和9年だったと思うんですが、沢村とベーブ・ルース、ゲーリックの戦いをやったのはここからなんです。そして、草薙の野球場の中には、ベーブ・ルースと沢村の銅像も残っているんです。まさに、日本のプロ野球の発祥の地である静岡県草薙球場を、財政上の問題もあるかもしれませんが、いろんな産業を導くならば、ドーム型のものをつくって、将来的にはプロ野球のフランチャイズができるような地域にするとか、そういうことも考えられると思うんです。
 私の言い方は極端かもしれませんが、あの沢村とベーブ・ルース、それから最終的には、ゲーリックに打たれてしまったんですが、あのときの劇的なものは我が静岡県の歴史に残っているわけです。かつて大洋ホエールズが伊東でキャンプをずっとやってました。そういうことも含めて、静岡県は、スポーツをやるのに最も気象的にいいところだということであるわけでございまして、何か静岡全体でもう少し夢のあるような形を、もしスポーツの振興という形であるならば、そしていろいろなビジネス等々のことも問題と考えたらどうかなということであります。

 それから、企業立地の問題等々については、これも行政が云々ということも若干あるかもしれませんが、企業の努力だったと思います。そして、静岡県はずっと企業立地が全国で1位だということであったわけでありますが、やはり企業が元気でなければ立地もないと思うんです。そういうことも含めて、企業立地については、企業が元気になるような施策を、やっぱり打ち出していくべきだと思います。

 それから、地場産業という意味の中で、私はこういうことも含めて、少し忘れているんじゃないかなと、製紙、繊維、いろいろあるんですが、静岡県は大阪の次に医薬品産業が多いと。私のまちにも2つあります。医薬品は地場産業だとかつてはいわれたんです。そういう考え方をされているのか、そして今パルプにしても、繊維にしても非常に大変なんです。そういうことに対して、ここに羅列はしてあるけれども、将来に向けての考え方っていうものはしっかりしていかないと。例えば、工業用水一つにしてもそうだと思うんです。いろんなことも含めて、地場産業のあり方についてもう少し丁寧に教えていただきたいと思います。たくさんありますが、私たちだけでやってしまった後で、おしかり受けると思いますが、以上で、とりあえず第1回の質問を終わりたいと思います。

○堀川経済産業部長
 今、委員のほうから、幾つかの御質問がありましたけど、冒頭でこの10年間の計画について、もう少し夢があってもいいというお話がありましたので、それに触れて、それとものづかい、ものづくりの件に触れて少しお答えをさせてもらいたいというふうに思っています。
 今回の計画につきましては、私どもの今つくっている中での議論の中では、今ある産業はもちろん重要ですから、それをいかにして新しい県内の産業として、さらに充実させることができる方向で検討して何がお手伝いできるかっていうのが、成長分野といわれる産業が幾つかあると、それをまた目指そうという企業が起こりつつあるということも踏まえまして、既存の産業にプラスして新しい産業をいかにしてつくっていくかということを重点に大きな視点として、このビジョンは一次産業から三次産業まで含めて、まとめてきたというふうに考えているところでありまして、そのまとめた内容につきまして、さらにいろいろな御意見があるというふうに思いますので、まだ少し時間がありますので使えるものはつけ加えていきたいというふうには考えているところであります。
 それから、ものづくり、ものづかいにつきましては、先月30日に条例について説明をさせてもらった中でも、一部説明をさせてもらいましたけど、静岡県の産業は今まで、物づくりという点に、ものづくりの支援というところに県や自治体、あるいは産業支援機関の大きな視点がありましたけど、先ほど委員から御指摘がありましたように、物をつくれば、それを使う方がいると。
 それから、あるいは物をつくっていく途中でありましても、部品をつくっていく中ではその部品を使う人もいるし、部品をつくるにはその部品をつくるための材料をうまく活用することが必要だと、そういう物をつくる中では、物づくりという視点に加えていかに物を使うか。また物を使う人の立場になって、あるいは物を使う人の要望に従ったような物づくりをしていくという、そういう両方の視点が必要だということで、今回ものづくり、ものづかいということをある意味強調するような形で条例にも、それからこの計画にも盛り込んでいるつもりでございます。
 そのものづくり、ものづかいは、これも一次産業から三次産業まですべてにあてはまるところでありますので、特に一流といわれている、一級品といわれているものづくりの方々は、もちろん消費者やこれを使う人を大いに意識してつくっている場合もありますけど、そうでないような一流のものをつくるんだということでつくっている方もいらっしゃいますので、ある意味の物づくりの考え方を県が提示するっていうのは少し生意気な感じがしますけど、提示をしながらものづくり、ものづかいをさらに発展して、県内産業の振興を図っていくということで進めてまいりたいというふうに思っている次第です。

○小澤茶業農産課長
 私のほうからは、地産地消を進める中で学校給食における地場産物の供給の問題についてということでお答えをいたします。
 学校給食を進める部分において、地元の農産物を安定供給ということは大変重要なことだと思います。量の問題だけではなくて、その生産時期、あるいはその供給方法ということも非常に重要なことでありますので、県では学校の栄養士とか、教育委員会を初め、生産の場である生産者、JA等のそれに市町も入りまして、学校給食を推進する上での学校給食推進協議会というものの設立を進めております。協議会で情報を共有することが学校給食へ地場産物を安定的に導入するために必要ということでありますので、平成21年度末ですけども、14市町で協議会がつくられております。ことし、来年、再来年と、平成24年までの3年間で全市町にこのような協議会をつくるように、今市町と連携して準備を進めているところであります。

○吉林経済産業部部長代理
 スポーツ産業の振興についてお答えいたします。
 スポーツ産業の振興につきましては、私どもの経済産業部の計画の中で、スポーツを産業ととらえて振興するという視点で総合計画に位置づけをしてございます。それから、委員のほうで御指摘ございましたスポーツ全体、スポーツの振興という側面もございまして、総合計画の教育委員会のところでもかなり記述がございまして、そういった意味で一つの産業のモデルとして中遠地域はターゲットとして考えておりますけども、スポーツ振興あるいはスポーツという意味では、委員おっしゃいましたように全県をスポーツ産業で、スポーツの振興という点ではとらえていかなければならないと思っておりますので、教育委員会あるいは施設整備をする者とも連携をしながら、トータルとして新しい産業としてのスポーツ産業を県の一つの産業政策と据えて、今後施策を進めていきたいというふうに考えています。

○小杉企業立地推進課長
 企業立地件数は1位から5位に昨年下がったとことで、これはおっしゃるとおりリーマンショック以降の景気の回復がおくれ、設備投資意欲が落ちてきたということです。景気というのはやっぱり企業が元気にならないと景気はよくなってこないし、その結果、企業立地件数にも影響あると思っております。
 県としては、立地しようという企業に対してはいろいろな補助制度、支援制度持っておりまして、企業が元気になる施策というのは、今回の計画にあるように地場産業や成長産業について、各担当課でそれぞれの施策を展開していく予定でございます。以上です。

○浅山地域産業課長
 医薬品産業の地場産業に対する考え方についてお答えいたします。
 医薬品産業につきましては、本県の地場産業という形では現在含まれておりませんけれども、医薬品の産業につきましては本県にとっても重要な分野でございますので、業界団体等と連携してあらゆる事業等に対しましてサポートしていきたいと、そのように考えております。

○小櫻新産業集積課長
 ファルマバレープロジェクトの中で医薬品産業というのは、コアの部分ございます。例えば産学連携によって創薬――新しい薬をつくり出すというようなプラットホームをつくる、あるいは薬を最終的に製造承認するに当たって、臨床試験という治験という手続が必要になるわけですが、本県では、このファルマバレープロジェクトの中で、創薬の探索的な研究から、最終的な臨床試験まで、お薬を生み出すための基盤的なサポートを展開しております。現在、立地している製薬企業さんにとっても、この静岡県っていうのは立地するに非常に優位であるというようなポテンシャルを、今後も強めていくということが重要だというふうに考えておりますので、そういう面でも医薬品産業は静岡県にとって重要な地場産業であるというような考え方のもとに、今後とも支援してまいりたいというふうに考えています。

○日向水産業局長
 水産物における消費の問題、特に学校給食についての御質問についてお答えいたします。
 委員、御指摘のとおり学校給食、あるいは地産地消そのものに魚がなかなか進んでいないこと、この原因の一つは量がまとまらないという委員の御質問そのとおりだろうと思っております。また学校給食だと、量がまとまらないだけじゃなくて、例えば魚だとどうしても自然なものですから、形が違う、大きさが違うっていうところで隣の子供との関係でいろいろ問題があったりとか、それから価格そのものの問題もございます。実は学校給食の方たちとしゃべると静岡の水産物、魚は高いという御意見もよくいただきますもので、そういった複合的な要因があって、学校給食を含めなかなか進まないのだろうというふうに思っています。そのことについては、私としては自然のものであれば加工というのが必要だろうと、例えばすり身にしたりとか自然のものじゃない形にして、供給をしていく、そういったことは必要だろうと思っていて、まさに六次産業化というのはそういう意味も含めて、この計画の中に書かせていただいている次第であります。
 特に、六次産業化で学校給食、あるいは地産地消を魚の世界へ進めていくということについては、一つ大きな問題がありまして、魚の世界、特に漁業者または加工業者、それからそこの間を結ぶ物流業者、流通業者、そのあたりの連携がばらばらの状態で全くとれてないところがあるわけです。
 例えば、魚についていえば静岡県で年間幾らとれたかが問題じゃなくて、どの月に、どの魚が、どの場所でとれるのか、そこの情報をまず我々としてしっかりキャッチをした上で、加工業者さんにしっかりつないでいくと。
 例えば魚の価格が高いことについて対応するについても、大量にとれて捨ててしまっているようなものがあると。それを捨てるんじゃなくって、まとめて凍結をかけておいて、それを加工屋さんにつないでいって、加工屋さんで加工した物を学校給食なり、地場の流通につないでいくという漁業者、加工業者、流通業者、その他つないでつないでつないでいくっていう全体のマネジメントが必要なんだろうと。そのマネジメントやっている人が、今県内の漁業各地にだれもいないという実態でありますので、少しそういう問題意識も持ちながら、自分一人でやるわけじゃないんですけども、漁業者、加工業者の間もつないでいって、一つでも形になるようなことをやっていくことが必要だろうというふうに思ってます。以上でございます。

○遠藤委員
 ありがとうございます。
 ある組織の歌の中に、駿河の国を中にして、伊豆、遠江のってことで、静岡県は3つの国がなって、静岡は一つなりという歌があるわけでありますが、東部、中部、西部というのは常に議員の中でも競ってきた。そして、今日の静岡つくってきているわけでありますが、やはりもうこの時代では、まさに一つ、静岡県は一つなりという形をとっているということに対しましては、大変評価をいたしたいと思います。
 いろいろなお話があったわけでありますが、やはりこれからの静岡県がどうあるべきか、例えば地場産業の問題に関しても10年先だったら政治がどうなってるかわからないような状態もあるわけでありまして、そういうことも含めて、いろんなことでとにかく元気なところの支援も必要かもしれませんが、将来の不安を持っているところに対しても、きちっとした援護といいましょうか、援助といいましょうか、そういうことをやっていくのは行政の仕事かなと思います。

 医薬品の問題に関しても、やっぱりかつて薬科大学があったんですから、静岡県はそういう面では本当に漢方で世界的な地域なんです。そういうことも含めて、やっぱりそういうものは伝統的なものを生かすべきだということであります。

 それから、魚の問題なんですが、やっぱり子供たちは骨が問題だと思うんです。だから、すり身にしてやっていくということは、そういう面では非常に効果的であるなということがありますので、こういう問題につきましては、これから委員会等々、また議会の中であると思いますので、ぜひ静岡一つなり、そして将来明るい県づくりのために、知事を中心として皆さんで、我々で頑張っていくということが必要だと思います。

○蓮池委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は1時15分といたします。

( 休 憩 )

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