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委員会会議録

質問文書

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平成30年10月観光地域づくり特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野田 治久 議員
質疑・質問日:10/05/2018
会派名:自民改革会議


○野田委員
 伊豆市の野田と申します。
 きょうの府川さんの話、僕、非常に楽しみにしておりました。ありがとうございました。
 伊豆市、まさにDMOの呪縛でもがいている最中であります。
 きょうのお話、済みません、私、ちょっとうまくまとめるというか、質問もうまくできないと思うんですけれども、すごく多くのお話が次から次へとしていただいて、頭に残っているものと、残っていないものとあるんですけれども、非常にその新鮮に受けとめられた部分と、何か実はうんと当たり前だなという部分と、両方ありましてね。この、当たり前のことをもう1回気づいて、どこに目線を持っていくかが、やっぱり今、一番、この静岡で不足しているところなんだろうなということを、痛切に感じました。
 その中で、人の力、こういったものを地域にしっかりと、伝達できる、コーディネートできる人の存在というものが、非常に大きいんだろうなと思ったんですが、その辺はいかがでしょうか。

○府川尚弘氏
 それは、恐らくそうだと思います。TSJの一つの成功と言わさせていただければ、第一段階は成功だと思っているんですね。組織をつくり、戦略をつくり、その中で乗っかってきてくれる人たちを地域の中でつくっていった。この第一ステップは、ある程度成功であろうと。その要因はですね、一つには、全くその地域に関係のない、TSJで言えば、府川という者を雇いまして、僕は全くこの地域と関係ありませんし、1年契約でしか雇われていませんので、その先にお給料が上がるとか、誰にぺこぺこしないとその先ないよとかいうのがありませんから、きょうのように、自分がこれが正しい、これがお客様に受けるといったものを、皆さんの話を聞きながらどんどん入れています。
 こういうフットワークのよさと、ある意味、リーダーシップ、自分が持っているとは言ってませんけれども、を持ったような人材の方が、やはり地域の中または外から来て、思い切り動いていただくというのが、必要なんじゃないかなと思います。ただ、僕は考えなしなもんですから、こうやって静岡でお世話になっていますけれども、普通の方は、1年契約とかだったら来ないと思います。やっぱり3年とか5年。ただ、評価をした中で、査定はしていきましょうねということ、ありますけれども、そういう形での雇用機会をつくっていくのが、また地域ないし行政側の地域に対する貢献の1つの要素じゃないのかなと思います。地域の中の方は、幾らやってもやっぱりそこに住んでる方なので、難しいと思いますが、外からリーダーシップがあり、フットワークがあり、地域の声を聞いて、皆さんをやる気にしていくことができる人材を入れていく。ただ、それをやりながら、最後に紹介させていただきましたけれども、地域の中の教育で、その地域愛が強くて、ここで私は地域を守っていきたい、もっとやっていきたいという若者たちを育てていくというのを、同時に進めていくことが必要じゃないかなと。
 1つのいい例はですね、実は先日、美しい伊豆創造センターと一緒に、先ほど紹介したデスティネーション・マーケティング講座、これは美しい伊豆創造センターの強い御希望で、一泊二日でやりました。忙しい方々が、何と15名ぐらい、ホテルのマネジャーさんとかも含めて、一泊二日の時間を割いてくださって、伊東で合宿をしてきたんですけれども、そうしましたら、最初は皆さん、こう言われました、言われちゃったから来たよ、何かわかんないけどって。でも、もう1日目の後は、これ、すごいいいよと、おれ、下田に帰ったら、やろうって言うよ、というような話で、その一泊二日のあの講座から、既に下田と三島は単独でやろうというような話が広がってきています。なので、恐らくですね、そういうことを例にすると、1回体験していただくことが必要じゃないかなと思っています。
 12月4日に、伊豆市産業振興協会に、僕、お邪魔させていただいて、またお話をさせていただく時間もいただいていますし、10月23日に、美しい伊豆創造センターの行政担当者会議というところで、またお時間をいただいて、お話しさせていただくことにしておりますので、そのような中で、今のTSJが、お手伝いさせていただければと思っております。

○野田委員
 個人的な話ですけれども、私、20、30年前は、地域でそういう立場だったと思うんですね。今、地元で活躍する若い人、それから行政マンも含めてですね、府川先生がおっしゃったように、自分がよし、まず動こう、人を引っ張ろうという人をつくる。僕らの立場というのは、地域の中で、そういう動きを容認をするというか、進める。ほかの人たち、既存の考え方の人たちに、ちょっとおまえら出しゃばらないで、こいつらの話を聞こうぜというようなね。そういう立場をとっていくことが、大事だなと思いました。
 それから、後段のですね、若い人材の活用というか、魅力づけ。今、静岡県が本当に転出が多い。静岡県の魅力を感じていない。こういうところって、この辺の話とまさにつながるところであって、やっぱり自分の地域に自信と誇りを持って、ここでこの人たちと一緒にやろうというねと若い人たちに思わせる機会をつくることが、今、一番、転出者の多いような、人口が流出している地域にとって必要だと思いますけれども、その辺はいかがお考えですか。

○府川尚弘氏
 そのあたりはおっしゃるとおりで、先ほどお話ししましたように、その地域にまず、若者の方がこういう教育が受けたい、必要だというものがないと、高校を卒業したときに、どこかに行ってしまうというのがあると思います。教育を受けた後に、魅力ある仕事、魅力というのは、やりがいとともに、経済的な魅力がないと、若いうちは幾らでもやりますけれども、恋をして結婚をしたりすると、お金がかかっていくわけですから、そこの部分をサポートできるのは、仕事がないといけないと思っています。
 ただ、若者はそういうのはなかなか、若いうちは気がつきませんので、実は僕が若い人たち、または県の人たちに持っていただきたいのは、この視点だと思ってるんですね。世界と日本と地域なんですけれども、世界的な広い視野を持っていただきたい。広く見れる。それから、日本でやっぱり仕事をするわけですから、日本の観光をやるわけですから、日本の視点で、今の状況をちゃんと理解できる方。さらには、地域の話になりますから、視力をよくして、よく地域の魅力を選別し、わかるような形が人には求められるんじゃないかと思っています。世界、日本、地域、ですけど、視野と視点と視力。
 これを持っていただく方を育てていくのは時間がかかると思うんですが、それはですね、ちょっと戻りますけれども、県庁の観光政策課にこの間提案をしてあります。これですね。県大、あと文化芸術大学、TSJが何できるかということなんですけれども、本物をやっぱり体験してもらわないといけない。よって、1年生のときに、地域の豊かさと魅力をもう1回認識してもらおう。それから、海外の先進事例を体感してもらって、世界水準の視野を持ってもらおう。それで基礎を習得して次年度へ続けようということで、TSJは県内でも、ちょっと異色だと思っていますね。TSJがいろんな気づきを与える2日間のコースやりますよと。
 充実プランは、海外に5日間実際に行ってもらって、今まで静岡でしか過ごしたことないんだけれども、海外でこんな広がりがあるんだ。えっ、ここでこんなふうに地域の魅力を旅行して、いろんな国の人が来て、こんなに楽しんでくれてるんだというのを、専門家からお話を聞く。プロの講師でやっていく。
 お手軽プランは、我々のネットワークから世界中のプロを呼んでくることができますので、合宿型で、学校のキャンパスで、マーケティングやマネジメントやビジネスツーリズムを学ぶ。さらに、その後、フォローアップで、そのまとめなんかを自分たちでしていただいて、発表会するみたいなものを入れていきながら、1、2年次はこのプランを、移動形式なんですけれども、範囲を広げて、広報とかメディアとか製作とか、いろんな分野につくっていく。4年生になると忙しいでしょうから、だけど1つ大切なのは、さっきのDMCですね。デスティネーション・マネジメントの部分をイベント企画みたいなものの体験をしながら、実施していく。それで、先ほど教育委員会に、やっぱり静岡ってすごいとこだし、私たちここでこれだけ学べたんだったら、何かつくっていこうよみたいになっていただければいいと思います。
 これを思いついたきっかけはですね、さっきの静岡英和女学院のプログラムを去年やったときに、静岡新聞の方が取材に来てくださったんです。最後に生徒さんに意見を聞いて、記事に、大きく記事に出していただきました。後でメールをもらいました。そのメールは、実は私は生徒さんに、きょうどうだったって、こういう体験学習してって言ったら、いや、私は府川さんが外国の人と普通に英語で話しているのを見て、それが格好よくて、私もああいうふうになりたいと思ったって、これが本音だったんです。講座の記事を書くんだから、そうじゃない話をしてほしい。それはやっぱり、全然違う人が、全然違うスタンダードを皆さんに体験するのを見せて、ああ、こういうことがあるんだという機会を与えていくのが必要なんじゃないかなと考えています。

○多家委員長
 はい、ありがとうございました。
 ほかに。

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