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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:03/08/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 一問一答方式でお願いします。
 先ほど8番委員から出ました聖隷クリストファー高校の選抜漏れですけれども、結局県高野連が意見具申したけれども、日本高野連ではもう何も答えないということですよね。これ以上の話はしないということですけれども、木苗教育長、中途半端だと思いませんか。あなた自身も今回の決定についてはいささか疑問があると思っていると思うんです。高等学校の生徒のことですが、いわば外野がいろいろ騒ぐことでもない、もうこれは我慢してもらう、このまま黙っているのがベストだと思っていらっしゃるのかどうかお聞かせください。

○近藤健康体育課長
 先ほどもお話させていただきましたが、この件につきましては今の時点においては特段何かアクションを起こすことは考えておりません。ただ先ほども申しましたが、今後動きが出てくると思いますので、そのタイミングで必要に応じて対応を考えていきたいと思っております。

○中澤(通)委員
 相手が何も思わなかったらどうするんですか。ずっと黙っているんですか。

○野田委員長
 この問題は教育委員会としての見解を頂いたということで、それ以上のことは所管事務対象外になると思います。

○中澤(通)委員
 何もアクションがない。相手からなかったらこちらは何もしませんというのが統一見解なの。

○近藤健康体育課長
 日本高野連さんで今後の対応について検討していくとはっきり明言されておりますので、全く何も出てこないことはないと思っております。仮に1年、2年、3年たっても何も出てこないことがもしありましたら、県高野連を通じてどうなったんですかと話は当然されると思っております。

○中澤(通)委員
 随分気の長いお話ですね。選手は学校をもう卒業しています。それでいいと思っているという答えが公式見解では非常に寂しいです。これは毎日新聞のコピーですけれども、選抜が決まったときの各地区の選考経過が出ているんです。東海地区枠は2つ、候補が13校、いろいろ書いてありますけれども、2校目は東海大会で準優勝の聖隷クリストファー高校、4強の大垣日大を比較検討した。甲子園で勝てるかどうかを判断の基準にし、投打両面で個々の能力が高い大垣日大が選ばれた。甲子園で勝てるかどうかをここで検討して、それが判断材料になったと堂々と書いてあるじゃないですか。こんなでたらめなことがありますか。あなた方は正しい選考基準でやったからしようがないという考え方かもしれませんが、毎日新聞に書いてあるんです。

○近藤健康体育課長
 毎日新聞社さんのほうにもそうやって選考過程が記載されておりますが、選考過程につきましてはあくまでも主催者が委嘱した選考委員の方々が委員会の中で議論したことで、県教育委員会がその議論の場に入っていたわけではございません。ですので、その議論の経過についてはそこの新聞に書いてあるとおり受けとめるしかないと思っております。

○中澤(通)委員
 要は今回の決定事項を別にひっくり返すことはあり得ないでしょうから、のれんに腕押しの議論になってあなた方は当事者じゃないからこれ以上の答えは出てこないかもしれないけれども、マスコミ各社がいろんな立場で論評しております。選考規定が非常にあやふやだったとも言われていますし、公明正大な討議が行われたのかということもあります。中でも不信を買ったのは、個々の能力を指摘した選考理由の説明があったと。後になってそんなことは打ち消したようでありましたが、逆に言うとそういう発言をしたことに対してはもう問題外だったと、発言は間違いだったという言い方をしていますが、事実を言っちゃったんですよね。それは動かせないんです。果たしてこれが選抜の学校を決める理由だったのかは大きな間違いで、毎日新聞が入っているんでしょうが今度高野連が新しい検討委員会をつくるといっても、自分たちで間違ったことをやっているのに、また上塗りして何とかつじつまの合うような新しいことを出そうたってどだい無理な話です。今回のことは誠に残念ですけれども、聖隷クリストファー高校が何も実績がないわけじゃありません。前の年コロナで夏の甲子園が中止のときに県大会だけは代替試合をやってそこで優勝している。夏の大会は選抜高校野球で21世紀枠の三島の学校が夏の大会では1回戦だけやった。秋の大会では新チームになって聖隷クリストファー高校が御存じのように東海大会に出たわけです。それぞれ実績があったにもかかわらずこういう論評が出てくること自体が大体間違いです。アクションが出てきたら何かじゃなく県教育委員会は疑念があることに対しては、相手のことだけども何もしないじゃなくてきちっと物申すことは当然必要だと思います。選手たちがかわいそうだったとみんな思っています。一言申し述べてこの質問は問答になりませんので、打ち切りさせていただきます。

 次に移ります。
 藤枝東高校サッカー部が新聞によると、14年ぐらい前から県外の子供が学校に入学して、サッカー部に入って活躍している。そして本来は保護者が県内に移住して子供の面倒を見ることが基準になっている、申し伝えたけれどもその確認をしていなかったことが発覚し、全県下の調査をされたようであります。6校で38人、藤枝東高校が一番多くて、他にもあったことも分かりますが、これに対して結局今年の入試はもう進んでいましたから何もしないけれども、教育委員会はこの事実を踏まえての反省事項と次はどうするのか、お考えを聞かせてください。

○本多高校教育課長
 今回の課題に関して全てのお子さんは志願する段階で静岡県に移住されるという中学校長の署名や関係書類は整ってございました。ただ入学後に何らかの理由で転居できなかった。そのことに対して学校側で入学後に居住実態を確認するという明文化した仕組みを設けていなかった点に不備がございましたので、しっかりと明文化して手続を明確化する必要があると考えております。
 また、今後こうした県外から県内の高校の部活動などに魅力を感じて入学を希望される方に対する対応につきましては、現時点で結論を出しているわけではございません。今後広く意見を聞きながら令和5年度の入学者選抜の実施要領をこの7月にはもう出しますので、令和5年度に間に合うように様々意見を聞きながら判断していきたいと思っています。

○中澤(通)委員
 事実関係は今言われたとおりでしょうが、ちょっと気になるのは保護者が移住することの書類を出すことは述べてあったけど、入った後確認することまでは書いていなかったので仕方なかったというのは、大人の議論とすればお粗末じゃないですか。書いてあった、ないの問題じゃないでしょ。子供の保護者が近くにいなくても形式上はいることになっていたかもしれないけど、その確認もできていない。よその県から来ている子供ですが、入学していればその学校の生徒でしょう。随分お粗末でマニュアルに書いていなきゃ何もしないこと自体が現状の教育委員会なんですか。教育委員会はそんなもんですか。指示待ち人間そのものじゃないですか。最近の子供は言われたことはやるけれどもそれ以上のことはやらないと、皆さん方が時々言っているじゃないですか。あなた方がそうでしょう。まさにこれはそういうことの事例じゃないですか。
 14年前からずっとあったというんだから、歴代の校長は分かっていたわけですよ。分かっていないということはないと思う。教育委員会で話題すらなかったのかもしれないけれども、ちょっと違うんじゃないかと思うよ。私立で野球部で出る子が全員県外の子供という学校は一、二校ありますよ。それは私立学校で県教育委員会の範疇じゃないから仕方ない。
県に保護者が来ることによって何がしかの県税が入ってきて、その中から県立学校にいる子供さんたちにフィードバックされるから許容範囲だろうということで皆さんそう思うんですね。
 ただ、モンロー主義であっていいかは別で、スポーツだけじゃなくて文化面でもいろんな形で人が入ってきてもいいんだろうと。もしそれが県内の子供の入試を阻害する要因であるならば別枠で取ってもいいんじゃないかという話もあるし、必要な部活の全員がそうじゃなくて、例えばサッカーは11人で行うゲームで登録は20人とか22人だけど、そのうちの1学年では何人かは県外の学生でもその範囲ならいいだろうとか議論の中で出てくると思います。その地域の人たちも理解する。だからそれをどういう形でやるのか、県のそれぞれの中ではそんな話も出ているようです。7月までに制度化されたものが何か出てくるでしょうから、早急にそのことはやらなきゃいけません。もう1つは今の子供はもうそれでアンタッチャブル、しようがないということで最後までいくのか。保護、観察の立場の人が県内に今でも来ていないんだから、その子供が卒業するまでに来ることはあり得ないでしょう。その間の対応策を既に決めているなら教えてください。

○本多高校教育課長
 親御さんと離れて既にこちらに来られている生徒さんに対する扱いでございます。
 当然その生徒さんたちに勉学に励んでもらうためにも生活環境をしっかりすることが必要だと思っています。藤枝東高校を例に取りますと、民間が運営している寮で食事も手配がしっかりされており何か緊急事態のときにもその寮母さん、管理人の方が体制をしっかり取っております。こちらに来られている生徒さんたちに対しては保護者の移転が原則ではございましたが何らかの理由で移転ができないので、学校との連絡が取れて生徒さんの生活面を面倒見てもらえる身元保証人をしっかりとつけてもらうことで対応していきたいです。藤枝東高校に関しましては、その寮の関係の方、後援会の方も身元保証人としてしっかり対応できるとお話も頂いておりますので身元保証人をつける形でまずは対応していきたいと考えております。

○中澤(通)委員
 これで終わりにしますけれども、三重県でも20年以上前からそんなことがあって、調査では県内8校で116人も該当者があったと。それをどうするかといろいろ協議して受け入れるべきは受け入れてもいいだろうと。その中である程度の規制をしながら、例えばスポーツをある程度重点的に進める学校があり、そういう学校についてはそれを認める、他の分野も認める、そういう独自のやり方、はっきり分かるやり方でオープンにして今日まで続いているようです。どういうやり方があるのか、多分今私が言った三重県だけじゃなくてあっちこっちに例があると思うんです。だから公立高校のその当該県以外の入学者の問題についてどうするかよくよく考えて、短い期間での検討かもしれませんが、一歩ずつ前進してほしい。最初に決めたのが全てオールマイティーじゃなくて、どんどん変えていけばいいし、取りあえずスポーツかもしれないけれども、他分野の特殊な分野もあるでしょうし、中にはあの先生がいるとこの分野の才能が伸びていくという評判の先生は当然います。そういうところだったら行ってみたいとかもありますから、よく考えて検討していただきたい。災い転じてということになるでしょうから、次はいい形で進めてください。要望を含めて終わりとさせていただきます。

 次に移ります。
 不登校の話をさせてください。
 相変わらずいろいろとありまして、それぞれ問題を抱えているでしょうけれども、いろんな人たち学校が考えて努力されています。抜本的にこれが全てだとはないかもしれないけれども、県教育委員会ではこういう形で今年は行きたいとありましたら教えていただければと思います。

○小関義務課指導監
 不登校の対策についてでございます。
 直近の文部科学省の調査において、不登校児童生徒の増加率は全国に比べて低かったものの、数は年々増え続けており憂慮すべき事態であると捉えております。
 これまで、教育相談体制を強化できるようスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置拡充のための予算確保に努めてまいりました。令和4年度は不登校児童生徒に対して、アウトリーチ型の訪問カウンセリングを充実させるための予算を計上しております。また国の研究事業を活用して全ての児童生徒にとって魅力ある学校づくりを進めておりますが、この事業に携わってきた菊川市、富士市等の先進的な取組を県内各学校に周知して不登校の未然防止に努めてまいりたいと考えております。
 さらに、今後は市町と連携して公益財団法人などのお力添えを頂きながら、県教育委員会や各学校と適応指導教室を結んでICTを活用した不登校児童生徒のための学習支援体制の構築に取り組んでまいりたいと考えております。

○中澤(通)委員
 コロナのこともありましたけれども、それ以前からの継続かもしれないですが、全国で19万人の不登校者と新聞にも載っていて、子供が少ないけれども不登校者は多くなってきています。子供たちは学業、集団生活もできない。最近はどうか分かりませんが、年齢が来れば今までのシステムだと学校では学齢終わりの年齢に達しちゃうともう押し出しちゃうんですよね。本当に教科をやっているのか疑問があっても卒業ですよね。面倒見る余裕がないのが現場なのかもしれません。そこまで丁寧にやる必要はないと言っているのかどうか知りませんが、ある一定のところになって今回のように夜間中学をどうしようかと問題が出てくるわけです。
 一定の年齢にいって初めてその人が考えを変えるんですが、そうじゃいけないと。やるべきことはその年齢に合わせた学業をきちっと学んでもらう。そして身につけた技量をそれぞれのところで高めて社会貢献ができる、社会人としてやっていくことが通常だと思います。それが今のように学校の範疇から出ちゃうと、少なくともそういう学問のレベルではなかなかクリアできません。いろんなことをやっていくといっても現実にできないじゃないですか。
 聞かせていただきたいのは、たくさん不登校があったけれども、地域の力もあって学校へうまく吸収できた例があれば教えてもらいたいです。

○小関義務課指導監
 他県で劇的に不登校児童生徒が減った事例は多くはございませんけれども、ある県では校内に適応指導教室を設置して、そこに通わせることで学校に来られないではなくなった。表面的には不登校ではない状況で不登校児童生徒数を減らした実績を持った県があることは承知しております。9番委員御指摘のように、夜間中学に関して令和5年4月に設置する予定ですので、それに合わせて県教育委員会が設置する夜間中学が発信する学習支援ツールを用いながら、現在学齢期において不登校に陥っている児童生徒に対しても遅れを取っている学習の部分をカバーできる体制をつくろうと、設置までのあと1年間で検討していきたいと考えております。

○中澤(通)委員
 いじめなどいろんなことが原因、きっかけで不登校になってしまった。御家庭では共働きで子供さんに構っていられない部分もあるかもしれませんが、だんだんと子供がスポイルされていく。そして学校に行かなきゃ駄目だよと、声をかける人たちも少なくなって何の束縛もなく自由にしてしまう。それが不登校になって日常化してしまうパターンですよね。いじめに遭ってかえって被害が出てくると社会問題に大きくなるんですが、そうじゃなくて今言ったように学校に来やすくする、学校に代わるべき地域の集まりでクリアしていくとか違う形をつくることも必要でしょう。
 学校に代わるべき何とかスクールといった正規の学校じゃないけれども、そういうところにも力を入れて誘引していく。民間の力を借りて公ができないところをやってもらうことにむしろ力を分散する、違う形で大きくしていくも考えていく必要があるんじゃないかと思います。やれる子はいいですよ。うっちゃっときゃいいんですよ。できるんですよ。だけど困るのはドロップアウトした子でしょ。手間もかかるし、いろんな面でコストがかかっていくわけでしょ。これからそんなにコストをかけられないとなれば、ますますドロップアウトしっ放しですから、その前にどこかでうまい具合に落ちないようみんなで何かしていくことが大切だと思います。
 そういう点で昔はボーイスカウト、少年団などの社会教育活動によって地域のいろんなボランティアのリーダーがうまく糾合して社会体験を持たせ、自然に遊びながらもっていくことができたんです。最近そういう歴史ある集団が子供の数が少なくて、数としてはどんどん衰退しているんです。
 そこにも問題があるのかもしれませんが、できる子はいいんだけれども、違う面についても配慮してほしいと私は思います。答えはすぐ出ないんでしょうけれども、木苗教育長は長くいろんなことを考えられて、今回引退されるわけですけれども、今までは中にいてなかなか1つのことを言うことができないこともあったでしょうが、こういうことでよかったのかなと。違う場に行ったときは違う場でまた御発言頂くと新しい動きが出てくると思います。ついでに言っちゃ申し訳ないけれども、次はよろしくお願いしたいと思います。すぐこうするという答えはないですけれども、この問題はそんな簡単に解決するわけじゃありませんので、よくよくそれぞれの場で御理解を賜っていきたいと思っております。よろしくお願いします。

 次に移ります。
 例年秋口に小学校5年生、中学校2年生の体力テストの実績が公表されています。静岡県は非常に悪いです。今までは種目によっては高かったけれども、相対的に悪くなった。例えばボール投げは静岡県は特に悪いです。記録が悪い子はサッカーに行っていて、ボール蹴りのコンテストはないもんで結果が出てこない。その代わりやっていないから肩の力が弱くて当然成績が悪い。これは体の全体が悪いんじゃなくてその評価が悪くなっちゃう。それは仕方がない部分はあります。いろんな場面で体力テストをやるんでしょうけれども、全国平均に比べてやはりどうなのかなと。
 半面、オリンピック、パラリンピックの選手の育成をこれからも頑張っていきたいと、違う部分ではお金をかけてやるわけですけれども、裾野は広くしかもそれが高くないとエリートは出てこないんです。そういう中でもまれないと出てこない。それで果たしていいのかということなんです。起死回生のやり方はないかもしれませんが、どのようにお考えなんでしょう。

○近藤健康体育課長
 令和3年度のスポーツ庁の全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果によりますと、静岡県の小学校5年生、中学校2年生の男女がともに、令和2年度はコロナのため調査がありませんでしたが、令和元年度より低下して平成20年度の調査開始以降最低といった状況になっております。
 全国平均と比較してどうかでございますけれども、小学生年代につきましては全国平均を下回るものが多い。一方中学生年代につきましては全国平均を超えるものが多い状況になっております。
 9番委員からも起死回生という話がございましたが、何かやったからすぐにぱっと体力が上がるものはなかなか難しいと思っております。スポーツ庁からの報告書でも触れていますとおり、小学生のときに運動することの大切さ、楽しさを経験したり理解する子は体力テストの成績もいいといった相関性がはっきり現れていますので、県教育委員会といたしましては、いかに運動的な子、運動を大切だと思ってくれる子を増やし体力全体が底上げされていくよう取り組んでいきたいと考えております。

○中澤(通)委員
 義務教育の先生方は忙しいといったって学校にいるんですから、自分の時間をうまく使えばできないことはないし、低学年の子供は保護者以外と接するのは学校の先生です。学校の先生を私は見ていると、一生懸命頑張っている先生は朝早く行って子供さんと遊んでいるんです。かけっこをずっとやっているんです。それが動機づけになったりして子供さんも頑張っていく。よく見られます。小さな努力を重ねています。忙しいってみんな忙しいです。みんな24時間しかないじゃないですか。それを自分らだけが一番多忙だってよく言うけれどそうじゃないでしょう。みんなそれぞれ時間をやりくりしている。それが知恵なんだから、自分が置かれた立場でどうするかぜひ考えてやっていただきたいと思います。

 話題を変えます。
 パソコンが小学校からも入って、難しい情報だとか何かの問題がいろいろ出てきます。私のように古くてアナログ人間にはこういう世界はなかなか入れないんですが、前にも話したけれども1つの画面を見ていて、子供たちがこれから長く生きていくにはそれ抜きには生きられないでしょうが、視力の問題が随分言われております。どうやってクリアしていくのか。
 若い人たちはコンタクトをしますから、昔のように眼鏡が多いとかでは分かりません。ほとんどがコンタクトをしていて実際に視力が悪いわけです。そういう面では芳しいことじゃないです。学校の学力向上のために必要だから仕方ないというけれども、空き時間をうまく使って慢性疲労じゃなくせば、弾力性がありますから近視になっちゃうわけじゃないでしょう。そこは教科の進め方次第だと思いますが、十分配慮できているんでしょうか。

○関ICT教育推進室長
 まず、1人1台パソコン、GIGAスクールの進展の中で子供の視力低下の話になります。
 令和2年度の学校保健統計調査によると、今日の静岡新聞にも掲載してあったんですが、裸眼視力1.0未満の小学生の割合が37.52%、中学生は58.29%と過去最多となっています。GIGAスクールは主に令和2年度から動いておりますので、今年度の調査はまだ出ていないんですけれども、文部科学省が3月3日付で1人1台端末の活用に関する通知文書を出しており、この中の学校設置者、いわゆる教育委員会、学校、保護者等との間で確認、共有しておくことが望ましい主なポイントです。健康面への配慮といった項目では端末を使用する際によい姿勢を保ち机と椅子の高さを正しく合わせて端末の目の距離を30センチ以上離す、あるいは長時間にわたって継続して画面を見ないように30分、45分ぐらいに1回は画面から目を離してできるだけ遠くを見ると言っております。あわせて学校においても視力や姿勢、睡眠への影響などについて児童生徒が健康に留意しながら1人1台端末を活用するための指導、配慮をすること。またICTを活用した児童生徒の学び方の変容等について養護教諭、学校医と共有し適切に健康相談や保健指導等を行うことも必要であると通知しております。
 今回の通知文書は3月4日に県から各市町教育委員会に送付しており、内容は先ほどのとおりです。各市町においては距離を取ることなどについてこの年度当初から保護者宛てに通知して1人1台端末を活用しております。なお本委員会の文教警察委員会説明資料28ページにもありますが、ふじのくに学校教育情報化推進計画の中でも健康面への配慮については具体的に記載して対応していきたいと考えております。

○中澤(通)委員
 必然的にやらざるを得ないし、それに対する対応をしっかりしていかないと悪くなったものは戻りません。現場できちっとそれぞれの先生方が対応、不断の努力をしていただくことをお願いしたいと思います。

 次に移ります。
 AEDの問題です。
 各学校にも設置されていると思いますが、小学校は子供が実際にやることは多分ないでしょう。中学校以上だと思うんです。何かで子供がリレーしてAEDを持ってきて命が助かった話が出てきたのを見ました。中学生ぐらいでしたら落ち着いてやれば効果が十分発揮できるんですね。その指導は学校でやっていらっしゃるんですか。やっていないで先生だけですか。

○近藤健康体育課長
 AEDの使用方法の研修についてですけれども、学校の先生の研修もありますが、中学生年代ぐらいになりますと赤十字さんが講師で来て生徒たちに対して救命救急の御指導を頂いているところがございます。全ての学校が毎年全部やっているかと言われると分かりませんが、幾つかの学校においてはそういう形で指導されています。

○中澤(通)委員
 要望だけ言います。
 適度な学校じゃなくて全部をきっちりやってもらうと物が生きますので、カリキュラムの中でもやっていただければありがたいと思います。
 最後に、教育委員会に今までの御礼を言わせていただければと思います。
 私は、何回か文教警察委員会に入らせていただいています。今回いろんなことの中で学校施設、特に高等学校の空調設置についてたまたま自分が担当しているところがありました。普通教室までは空調設置はできるけれども、特別教室などについては県ではやりませんので学校を取り巻く団体の人たちのお金でやってくださいと当たり前に来たんです。
 だけど、今回新年度から県教育委員会も十分期待に応えなくちゃと財政当局も大きな変換をして、特別教室もきちっとつけますと方向転換されましたよね。大英断だと思います。このことによって現場の負担は少なくなるし、また皆さん方が教育現場に行って部屋を変えたら全然温度が違う、これでは教育ができる環境じゃないということじゃなく、当たり前に空調があって子供の能力が高まる形のものができたことは、皆さん方が大きくバックアップしていただいたおかげだと思います。
 こういうことから、地味であっても教育環境を整えていくことが大切です。まだまだ私も気がつかないところはありますけれども、皆さん方それぞれ気がつかれたことはどんどん発言して、こういうことが足りない、必要なんですと言ってください。そして私たち共々そういう予算が獲得できて子供さんたちにフィードバックできる、静岡県の子供をいい環境の下に育てていく、そんな目標のために努力しあいたいと思っています。これまでの皆様方のお力に対しては大きなお礼を申し上げたいと思っています。ありがとうございました。これからもまたよろしくお願いいたします。

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