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委員会会議録

質問文書

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平成23年2月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 富雄 議員
質疑・質問日:03/02/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○鳥澤委員
平成22年度関係の中で、議案説明書の17ページですね、光ファイバ網整備推進事業費8600万円減額補正ということになっております。これは事業費の決定に伴う補正であるということですが、総合計画の中でも、それからこれまでも皆さんが光ファイバー網を県下全域に整備するということで大変御努力をいただいているわけですし、また市や町に御用聞きまで行ってやっていただいているということもよく承知をしております。その上で、なおかつ8600万円というと、金額的には大きいのか少ないのか議論があるところでしょうけれども、この減額補正になったという主な理由についてお伺いをしていきたいと思います。

それに関連しまして、当初予算の22ページの光ファイバ網整備推進事業費1億1500万円余を計上して、この中では情報格差解消を図る、それから条件不利地域における光ファイバ網整備事業を行う民間事業者に補助する市町に対し助成するということになっておりまして、説明資料の16ページの中でも具体的に説明がなされているわけです。負担割合などを見ましても、県としてもこれは相当勇気を持って民間事業者に対しても、あるいは市町に対しても非常に御努力をいただいている内容になっていると思います。先ほどの減額補正と合わせまして、まだ未整備の地域には、それぞれいろんな事情が、過疎地域であるとか辺地であるとか、半島振興法の対象であるとか、財政力が疲弊しているとか、いろんな理由はあるでしょう。残念ながら、私の住んでいる賀茂郡、下田市などはもう本当に申しわけないことになっているわけですが、突き詰めたところ、ただ、ない袖は振れません、財布の中身がありませんというだけでは済まない。整備推進事業の中でも県下全体にブロードバンド時代を迎えようと、皆さんも最大の努力をされている。そして、本当にやっていただいている中で、単に財政の問題、お金がないからというだけでは、もう済まされないと思うんですね。で、私も首都圏などのかかわり合いのある方などにも、何としても光ファイバー網を整備して、新産業を起こしたり、あるいは伊豆にも旅館だけじゃなくて、何か塩害にも強いような企業の誘致をと。アクセスも今のところは悪いわけですけれども、それでも徐々に414号、あるいは伊豆縦貫道の一部など整備をされているわけですが、少しでも企業誘致を図ろうとしますときに、そのネックとなる理由の1つに、「まだアナログ回線ではね。それではもう本当にこの競争の中でやっていけません」という答えも出てくるわけでして、本当にこれはもう待ったなしの状況だと思います。皆さんのほうから見て、どういう理由で、そして今のこの問題をこじあけるのにはどうしたらいいのかと、主体性は市や町に持ってもらわないと困るわけですけれども、その辺につきまして所見をいただきたいと思います。

それから、平成22年の国勢調査結果です。資料の18ページ、19ページに出ておりまして、これも我が郷土を中心にしてワーストワンからワーストテンまでにきれいに入っているわけです。そして熱海市さんなんかも第9位に入っているんですね。それで下田市は堂々と5位に入っているわけですが、西伊豆町2位、私が住んでいる東伊豆町が3位と、お隣の伊豆市さんも人口減少率6.6%となっていますが、これは明らかに観光経済が疲弊をしているということの証左だというふうに思います。東部でも元気のいいところと、そして産業構造の明と暗が明らかに分かれているということが象徴されていると思います。
それで、総合計画の中で人口問題というのはやっぱり大きなウエートを占めるのではないかと。これは総合計画は向こう10年とか20年先のことじゃなくて、4年先のことだということですから、スパンとしてみればそこで切った場合はそんなにびっくりするほどの減少にはならないわけですけれども、江戸時代の人口がやがて80年か90年もすればくると言われる中で、政治は百年の計に立つということにすれば、やはり減少を見越した総合計画の位置づけとして具体的な設計、工程というものになっていくわけです。
その中で重要なのは、何と言っても子育ての支援を初めとして、出生率をふやして人口をふやすということだと思います。それで私も、質問を繰り返すようなことはやめますけれども、ぜひ子育て理想郷“ふじのくに”地域モデル事業を市や町が主体になって仕上げてもらいたいと思います。
本会議の知事の答弁の中に、合計特殊出生率に関し、こういう時代にあってもやはり平均より上回っている地域として、賀茂郡河津町を挙げられておりました。私も前にも申し上げましたけれども、河津町を見ますと、なるほど平たんな平野の部分があり、交通の要衝、結節点にも恵まれ、スーパーであるとか、今度上峰地区にも大きなDIYセンターもできたり、真ん中のところにしゃれたアパート群が並び、そして子育て支援を町長が一生懸命やっておられる。そこでは赤ちゃんの泣き声や笑い声や子供たちが喜々として遊ぶ声なども確かに聞かれます。なるほど知事はこういうところをさすがによく着目をしたなという感じもするわけです。ですから、そうした点で、ここのところはまだモデルにするためのこれからの作業のようでございますから、ぜひ市や町が主体性を持って取り組み、県もその中に入っていただいて、そして本当にやる気のある町、市を育ててほしい。こんなことも要望ながら、質問と織り交ぜながらしておきたいと思っております。以上でございます。

○鈴木情報統計局長
私のほうからは、光ファイバー網の未整備地域の県としての考え方についてお答えをいたします。
光ファイバ網整備推進事業ですけれども、静岡県は平成20年度に全国で初めて直接整備に補助制度を創設をいたしました。平成20年から、例えば湖西市、島田市、伊豆の国市、浜松市といったさまざまな地域で市町と協力しつつ、事業者の協力も得て着々と光ファイバーの整備を進めてきております。
確かに、委員御指摘のとおり伊豆地域につきましては、大変地形的にも急峻でございますし、また家屋が固まっているところと、割とまばらになっているところと、非常に広い分野に皆さんお住まいになっているという状況もあって、大変厳しいというふうに認識をしております。私どもは光ファイバーはADSLに比べて非常に上り下りの速度が速くて、映像ですとかの大容量のデータをやり取りするには光ファイバーがこれからなくてはならない社会インフラだと本当に感じております。まずは各地域の皆さんにそういった光ファイバーの特性をより深く理解をしていただくことが、やはりインフラ整備に大変重要ではないかというふうに考えております。
この1月にも下田の総合庁舎で河津町、下田市、南伊豆町の商工業関係、観光の方、通信事業者の皆さんにお集まりをいただきましてタウンミーティングを開催してまいりました。その中で、デザイン会社の方でしたけれども、やはり映像のデータをやり取りするには光ファイバーの高速がないと、ダウンロードするのに2時間も3時間もかかるというようなことがあって大変だというふうに言ってくださる参加者もいらっしゃいました。また一部では、ADSLで十分インターネットから情報が取れるので、どうして光が必要なのかいまいちピンとこないといったような意見もありまして、参加者の中でも温度差があるなというふうに感じたところです。
たまたまそこに情報通信の会社の方がいらっしゃいましたので、その方からADSLは下り――取り込むほうはスピードがあるんですけれども、上り――自分のところから情報を送るときにはおくれる。非対称の情報通信ネットワークなものですから、上りが遅いという特性をわかりやすく説明していただいて、皆さんがそれに対して、ああ、なるほどということで納得をしていただいたという一幕もございました。
そういった中で感じましたことは、やはりまだ光情報通信のメリットというのが十分に利用者に周知できていないなということでございました。県といたしましては、地域情報化コーディネーターという制度を持っておりますので、商工会議所、商工会の皆さんのグループで申請をしていただいて、そういった人たちを直接地域に派遣をして、まずは利活用の具体的なイメージを持っていただくことで、光ファイバーの敷設につきまして各市町の皆さんにも御理解をいただく。なかなか財政状況が厳しいという中で、さまざまな地域の課題のどこに優先順位をつけていくかということで、首長さんも大変頭を悩ませていらっしゃることだと思いますけれども、情報関連産業はこれからの成長分野ということですので、そうしたところから皆さんの理解を進めていきたいというふうに思っております。

○樋口情報政策課長
私からは、光ファイバ網整備推進事業の2月補正の減額理由についてお答えいたします。
平成22年度の補助の対象としまして、掛川市、伊豆の国市、それから湖西市の3市を予定しておりました。このうち掛川市と伊豆の国市については、実際、事業を担当する事業者との調整に時間を要して、平成23年度実施ということになりましたので、それが動いています。
それから、もう1つ、湖西市につきましては、当時の新居町のNTTの方にいろいろと働きかけをしておりまして、ぎりぎりの段階でNTTが実施整備をするということになりましたので県の補助はなくなりました。それに伴って減額したものでございます。

○伊藤総合計画課長
人口減に対する総合計画における認識ということでございます。
総合計画におきましても、人口減というのは非常に大きく受けとめております。静岡県の人口というのは日本で10番目でございますけれども、経済規模も10番目ということで、人口と経済というものは非常に相関関係があるところでございます。そういった意味で、今後、人口減が続く見通しが立っているということに対して、何としても歯どめをかけたいという気持ちで総合計画について作成をしているところでございます。
それを一番強く表しているところが、基本構想で、その中で県民幸福度の最大化に向けた重点取り組みを6つ定めております。
順番は前後して申し上げますけれども、1つが「出生率の向上」でございます。これはもう出生率の向上というのは、やはり人口構成の問題であったり、それから人口数の問題というのが、やはり地域の活力等に非常に影響があるということで、出生率が向上しなければならないと。
それから、「家・庭一体の住まいづくり」ということで、これはまさしく定住人口をふやしたい、そういう発想でございます。
それから、「観光交流人口の倍増」というのは、まず、定住人口をふやすということの前提として、まず静岡に来てもらいたいと、そういう発想で観光交流人口の倍増ということを掲げております。
それから、もう1つ申しますと、「新たな産業のフロンティア開拓」、人口がふえても働く場がなければならない。そういった意味からすると、新しい産業おこしが必要だということで、産業おこしということを掲げております。
そして、もう1つは、「地域医療の再生」、当然、安心して産み育てることができなければ、やはり地域に定着しないということで、地域医療の再生が必要であろうということでございます。
それから、最後の6つ目の取り組みが、「創造力を生む学びの舞台の展開」ということで、人口というのは数だけじゃなくて、質も非常に大事だということで、いわゆる学習環境であるとか、さまざまな学びの環境を育てる。この6つの取り組みを重点的に進めていくことを基本構想にうたっているところでございます。
あわせて、基本構想で定めたおおむね10年先の数値目標といたしまして、人口にかかわるものでございますと、合計特殊出生率については2にすると。
それから、人口の社会移動は、今は静岡県というのは転入・転出を比べますと常に転出が超過しているという状況でございます。そういった意味で定住人口をふやしていくという意識から、転入超過にもっていきたいという数値目標を掲げております。
そのほか、観光交流客数につきましては30%増、あと外国人留学生数につきましても4,000人ということで、さまざまな観点から人口増、それから人口減に歯どめをかけるといった発想で総合計画につきましては内容を策定しているところでございます。以上です。

○鳥澤委員
いずれにしましても、光ファイバー網の問題点もよくわかりました。私も含めまして、首長、議会筋含めてよく理解に努めてもらって、お話があったように優先順位をどこでつけるかということだと思うんですよね。だからぜひこれは、地上の高規格道路をつくることも大切ですけれども、目に見えない空に情報ハイウエーをつくるということもそれは非常に大事です。特に私は市や町の若手のこれから背負って立つ人たち、それから旅館でもこれからの2世、3世ですね、若手の人たちが一番こういうことはわかっていると思うもんですから、ぜひそういう人たちもよく勉強して、上を突き上げて、優先順位の中で最優先するぐらいの気持ちを持ってもらうように、私どもも頑張らなければならないと、改めて感じましたので、ありがとうございました。

それから、人口減問題と総合計画の中における6つの対策につきましても、よくわかりました。いずれにしても大変皆さんの御努力をいただいているということは多としながら、なお一層、私どもも頑張っていきますので、市や町に対してもよろしく連携を密にして指導をいただきたいと、こんなことをお願いして終わりたいと思います。以上です。

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