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委員会会議録

質問文書

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平成30年決算特別委員会危機管理くらし環境分科会 質疑・質問
質疑・質問者:田形 誠 議員
質疑・質問日:10/29/2018
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田形委員
 分割質問方式でお願いいたします。
 まず、平成29年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書62ページ以降の消費者行政について伺いたいと思います。
 63ページの(3)のアの消費生活関係団体事業費助成事業を実施し3団体に助成していますけれども、助成の具体的な内容と効果や成果についてお聞かせください。

○宮ア県民生活課長
 団体助成につきましては表の一番上と一番下は同じ静岡県消費者団体連盟ですので、実際には2団体になります。静岡県消費者団体連盟への助成は団体が行う事業の運営等への助成と職員の設置にも助成しております。
 消費者団体連盟自体は、県民に対して消費生活に関する知識の普及やみずから取り組む意識啓発などを行っておりますので、本県の消費者行政の促進に合致すると考えております。
 それから静岡県生活協同組合連合会ですが、県内にある生活協同組合を束ねている組織でございます。会員である各単位生協に対して経営指導であるとか役員に対する研修などを行っておりまして、それぞれの単位生協の適切な運営に資するものとして考えております。

○田形委員
 ありがとうございました。
 確認の意味でお聞かせいただけたので結構なことだと思います。

 説明資料65ページの(6)と(7)について、伺いたいと思います。
 (6)不当取引事業に関する指導ということで、平成29年度は19件の不当取引事業者がいたということです。また(7)の景品表示法に基づく事業者指導ということで、不当な表示が97件あったということで具体的な内容についてお聞かせいただきたいと思います。

○宮ア県民生活課長
 まず、不当取引事業者に対する指導ですが、平成29年度につきましては、どんなものでも買い取るといって消費者に電話で告げて後日訪問した際に貴金属はないかということで、消費者が断っても強引に買い取り契約の締結を迫る事業者に対して指導したものや、あるいは小学生や中学生のお子様はいますかということで、電話アポイントをして後日訪問し2教科3学年分という通常必要とされる分量を著しく超える学習教材の売買契約を締結させる悪質な手口などに対して行政処分ではありませんが、事業者指導を行っているところでございます。
 (7)の景品表示法に基づく事業者指導でございますけれども、全体で97件、うち措置命令が2件です。措置命令は事業者を公表しておりますので内容を申しますと、インターネット通販でシルク97%と表示されたパジャマを購入した消費者から縫いつけタグに95%ポリエステルという表示があったと情報が寄せられまして、県でその商品を購買しまして環境衛生科学研究所で成分分析等を行った結果シルクではなくポリエステルの割合が98%以上であり、景品表示法に基づく措置命令を行ったところでございます。これは2事業者に対して行っております。
 それ以外にも口頭指導が93件と非常に多くなっております。内容といたしましては、先ほど申しました消費者団体連盟に不当表示ウォッチャーをお願いしておりまして、会員の方に日ごろからチラシや店舗で不当な表示がないか確認していただき、不当表示について報告いただいたものが300件を超えております。その中で違反に当たるのではないかと注意したものが多くなった結果、口頭指導が93件、全体で97件という状況になっています。

○田形委員
 ありがとうございます。
 具体的に事例を聞かせてもらって、何かすごいですねとしか言いようがないですね。いずれにしても19件と97件という数字が多いのか少ないのか私には判断しかねるところではありますが、こういうことがあることからすると消費者の皆さんも安心して買い物ができないんじゃないかと危惧を抱きます。ですから、そういう意味ではこれからもいろいろな方法があろうかと思いますが指導を行っていただき、少しでもこの数を減らしていただきたいと要望させていただきます。

 それでは次に移ります。
 ユニバーサルデザインについて伺います。
 まず、説明資料の76ページの表にユニバーサルデザインによる社会づくりが進んでいると思う県民の割合が平成29年度の目標値70%に対して平成29年度は調査終了と書いてありますが、これはどういうことでしょうか。

○宮ア県民生活課長
 この指標は前の総合計画で使っておりました。ユニバーサルデザインの推進に当たってはユニバーサルデザイン推進委員会を設けており、委員会の中で新しい計画を策定する際にハード・ソフト・ハートの3つの分野全てを統合する指標として採用しましたが、この指標が非常にわかりにくいという意見がございまして、新しい総合計画では採用しておりません。
 この表では、平成29年度の県政世論調査結果を平成28年度の実績として載せています。平成29年度実績値を調べるためには平成30年度の県政世論調査が必要となりますが、新ビジョンではこの指標を使っていないため今年度は指標についての調査を実施しておりません。
 実際のところ、平成28年度の数値につきましても44.9%と下がっており、説明資料76ページの評価にも書かせていただきましたが、ユニバーサルデザインに配慮したハードやソフトの整備が一定程度進み県民が特に意識しない状況になっていること。それから障害者や高齢者の社会参加が進みましてそのニーズが多様化あるいは高度化していることもあり、ユニバーサルデザインによる社会づくりが進んでいないという意識になっているのではないかと考えております。

○田形委員
 わかりました。ありがとうございます。
 それこそ社会が進んできたという捉え方でいいんでしょうかね。いずれにしてもしっかりと進めていただきたいと思います。

 説明資料70ページにUDプラスinはままつの開催ということで、昨年9月1日と2日に静岡文化芸術大学と浜松市ギャラリーモールソラモでそれぞれイベントを実施し、計5,420人と本当に多くの方に参加いただいたと思います。
 それで具体的なこの実施内容、特徴あるいはこのイベントの成果についてお聞かせください。

○宮ア県民生活課長
 これまでUDといいますと障害者あるいは高齢者の方向けということで、福祉のイメージが強かったわけでございます。そのUDにつきまして楽しいとか魅力的とか付加価値をプラスした取り組みや製品――UDプラスinはままつで扱ったのは電動車椅子とかが中心でしたけれども――そういった取り組みや製品等を紹介することでUDをより身近に感じてもらうこと。それからUDに対するイメージアップを図るということで、行政としては県と浜松市、大学として静岡文化芸術大学、それから地元企業としてヤマハやスズキ、またそれ以外の中小企業も入っていただきましたが、そういった産学官の連携による取り組みとして平成26年度から実施しております。
 平成29年度につきましては、東京2020オリンピック・パラリンピック開催を契機といたしましておもてなしの心を育むための仕掛けづくり、あるいは人と場所をつなぐ移動の支援、先ほど申しました電動車椅子などといった支援をテーマとして9月1日にシンポジウムを静岡文化芸術大学の講堂、それから2日に展示体験会を浜松市ギャラリーモールソラモで開催したところでございます。参加については5,420人とこれまでで一番多い人数でございました。これによりまして、UD製品の普及であるとかおもてなしの心について考える機会ができたのではないかと考えております。

○田形委員
 今お答えいただきまして、それこそユニバーサル社会というんですか、しっかりと普及されますようにこれからも御尽力をお願いしたいと思います。

 それでは次に、交通安全対策について伺います。
 説明資料81ページです。
 私の認識ですが、最近高齢者の死亡事故の割合が非常にふえているんではないかと感じていますが、こうした現状についてどう認識されているのでしょうか。またこうしたことについて平成29年度はどういった対策をとられたのか伺います。

○大村くらし交通安全課長
 交通事故の発生状況ですけれども、全体としては発生件数、死傷者数、負傷者数ともに年々減少しております。平成29年度の交通事故は3万244件、亡くなった方は128人ですが、前年と比べますと事故発生件数は1,200件程度、亡くなった方は9人減っております。
 高齢者の交通事故につきましても一時期はふえていたんですけれども、ここ数年は横ばいといいますか若干減っております。ただ全体の事故の減り方と比べてお年寄りの交通事故の減り方は少なくなっているものですから、占める割合は高くなってきております。ですから7番委員のおっしゃるとおり現在高齢者事故は課題になっております。
 交通事故のニュースなどでお年寄りがアクセルを踏み間違えたり、高速道路を逆走したりして大きな事故を起こすのではないかと皆さん心配されていますが、道路交通法の改正などもありまして、75歳以上のお年寄りが免許を更新する際には認知症検査が義務づけられ、一定点数以上なければ更新することができない状況になっております。それで講習も受けるんですけれども、講習内容につきましてもお年寄り特有の交通事故を防ぐ内容になっております。
 県としましては、免許の更新とは関係なくお年寄りの方が集まる機会がありましたら各地区に出向きまして、KYTトレーニングというグラフィックのシミュレーターを用いまして運転の診断をして、インストラクターから気づき方が遅いので気をつけましょうと指導してもらって、運転に役立てる講習を行っております。
 それから、お年寄りの方が亡くなるという意味では、歩いていてあるいは自転車に乗っていて事故に遭うことがあります。ですから早目に車に発見してもらえるように反射材着用の呼びかけを行っております。

○田形委員
 ありがとうございます。
 大分昔の話なんですけれども、高速道路のジャンクションで本線ではないほうに入っていこうと思ったら路肩をバックしてくる車がありました。ひやっとする状況だったんですけれども、よく見てみたら運転者は高齢の方で、恐らく本当は真っすぐ行かなきゃいけなかったのを間違ってしまい下がって戻ろうとしていたところに遭遇したこともありました。極端な例かもしれませんがそういうこともありますので、できるだけしっかりと危険運転防止といいますか見定めていただきたいと思っておりますので、引き続きの対策をお願いしたいと思います。

 説明資料の81ページの暴走族総合対策についてですが、暴走族という言葉を久しぶりに見ました。めっきり減ったんじゃないかと思っていましたが、啓発用のリーフレット作成や暴走族総合対策連絡会議の開催とあり、実際に暴走族の方がいらっしゃると思いますが、実態についてお聞かせいただけますでしょうか。

○大村くらし交通安全課長
 暴走族につきまして非常に減少していることは御認識のとおりだと思います。実は平成一桁のころに交通指導課で暴走族対策を専門にやっておりました。暴走族が走り回っている時代と比べて子供の数が減っている、少年非行もどんどん減っています。社会全体が格好いいと見なくなったのではないかなと認識しております。
 ただ、暴走族は非行集団でいろんな悪いことをして社会的な問題にもなり今は減ってきているんですが、放っておくとまたふえてしまうのではないかということもあり、啓発は続けていかなければなりません。暴走族は10代の少年が背後の暴力団とつながっていて、毎月月謝のようにお金を納めている実態も確認されておりますので、そうならないように活動を続けております。

○田形委員
 ありがとうございます。
 暴力団とのつながりを御説明いただきましたけれども、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。

 次に地球温暖化について伺いたいと思います。
 説明資料では112ページ以降になります。
 まず、113ページの(2)のアの(ア)静岡県・浙江省環境フォーラムの開催ということで、具体的な内容、成果と何をやるのかイメージできないんですけれども、今後の展開についてどう考えていらっしゃるのか伺います。

○稲葉環境政策課長
 浙江省との環境フォーラムは昨年4月に静岡市内で開催しました。内容としては、両県省における環境技術交流を推進するためにバイオマス発電などの取り組みについて、現在企業が取り組んでいる事例の発表や関係者会議を開催して相互交流を図ることができたところでございます。
 その後は経済産業部と連携して、両県省の業界団体同士によるプラットホームを構築する準備作業を行い、昨年12月に両県省企業による共同研究や開発の促進、県内企業が中国に進出する際の情報収集や人材交流を目的とした業界団体同士の協定を結びました。
 本年10月に浙江省の業界団体である環保産業協会の職員の方が来静し、静岡県の企業とのビジネスマッチングの実施を検討するため県内企業の訪問調査を行っていただいたところでございます。今後はその調査結果を踏まえてビジネスマッチングにつなげていければと考えております。

○田形委員
 ビジネスマッチングということでしたけれども地球温暖化や環境保全などについてのビジネスマッチングということでよろしいんですか。

○稲葉環境政策課長
 環境の関係も含めいろいろすぐれた技術が日本にもありますし、浙江省にもあります。お互いに交流することによってよりよい製品が生まれてくることでは経済産業部の部分になりますが、ひいては環境の保全にもつながっていくと考えております。

○田形委員
 説明資料115ページの(4)のイにエコチャレンジ推進事業が記載されております。下の表に幾つかエコチャレンジに続いてトライ、バンクなど横文字がつらつら書いてありますが、この4種類の違いについて教えてください。

○稲葉環境政策課長
 全部で4つの事業があり、エコチャレンジの下にトライ、バンク、チェック、キッズという名前がついています。
 トライについては、主に家庭や事業所単位で3年間の温暖化防止の取り組み計画と毎年の結果を報告していただくもので、すぐれた内容については表彰するものでございます。
 バンクについては、夏季、冬季という電気、ガスを使うときに前年より使用量が減りましたら、ガスや電気の検針票を募集します。それを評価するわけではございませんが、そういった取り組みをした場合にはすてきな賞品を差し上げております。
 チェックについては、市町と共同して簡単なチェックシートでみずからが取り組んでいる省エネの取り組みを確認していただく事業でございます。
 最後のキッズですけれども、市町と連携して小学生の体験学習を通して、まず温暖化について勉強していただき、その後家庭のエコリーダーとなっていただいて省エネを実践していただくものでございます。

○田形委員
 ありがとうございます。
 結構なんですけれども、1つにまとめてもいいのではないかと個人的には思ったりもしますがどうでしょうか。家庭、事業者、子供のものもありますので、いろんな方に参加していただくためにいろいろな分野があるんだと認識させていただきました。いずれにしてもしっかりとエコを進めていくことによって地球温暖化防止を図っていかなければいけないと思っておりますので、今後もしっかりやっていただきたいと思います。

 次に説明資料の125ページ、希少野生動植物についてです。
 (3)のアの野生鳥獣緊急対策事業ということで、平成29年度から新しい特定鳥獣管理計画が作成されて進捗していると理解しておりますが、平成29年度における進捗と評価、分析、課題等がありましたらお聞かせください。

○杉山鳥獣捕獲管理室長
 7番委員がおっしゃったように、平成29年度から33年度までの5カ年計画として特定鳥獣管理計画を策定しました。目標としては、平成33年度末までに伊豆地域と富士地域でおのおの生息頭数を5,000頭ずつ合計1万頭と考えております。
(3)のアには、捕獲頭数は伊豆地域、富士地域でおのおの6,617頭、2,584頭と記載してありますが、伊豆地域は5,500頭、富士地域は3,000頭が目標でしたのでほぼ計画どおりと考えています。
 説明資料128ページの評価の表の2段目に、総合計画指標として伊豆・富士ニホンジカの推定生息頭数ということで、伊豆地域と富士地域を合わせた数字でございますがちょっとずつ減ってきておりますので、ほぼ計画どおりと考えております。平成33年度までに5万1100頭の推定生息頭数を1万頭にまで減らさなければいけないということですので、まだまだ生息頭数は決して少ないとは言えませんがこれからあと4年間しっかり取り組む必要があると考えております。

○田形委員
 確認の意味でお聞かせいただいたので、これからも引き続きよろしくお願いいたします。

 先ほど鈴木くらし・環境部長の説明の中で、外来生物の駆除を実施したというお話があったと思いますが、具体的にはどういったものがあるのでしょうか。

○杉山鳥獣捕獲管理室長
 駆除した主なものとしては、ヒアリとアカカミアリ、あとは関係の市町と連携をとりまして、セアカゴケグモ、クリハラリスやアライグマになります。

○服部自然保護課長
 富士山の環境保全の中で外来生物、植物の駆除作業に取り組んでおります。昨年度もごみの除去とともに、外来生物が富士山の貴重な野生植物、在来種のいるところまで上がってこないことを目指して、ボランティアの方々のお力をいただきまして基本的には5合目以下の外来植物対策として駆除作業に取り組んでいるところでございます。

○田形委員
 それでは最後に、これは危機管理部でも聞かないといけなかったのかもしれませんが、私どもの会派として働き方改革について時間外勤務を少しでも減らしてみませんかということで、実際にいろいろやりとりをさせていただいています。平成29年度の時間外勤務の減縮についてどういった取り組みをされてどういう状況になったのかお聞かせください。

○清水総務監
 平成29年度のくらし・環境部の時間外勤務についてお答えします。
 くらし・環境部では、1人当たり141時間、総時間数では対前年比で約7,000時間の減になっています。災害対応などの緊急分を除いた通常の時間外勤務で比較しますと、対前年比で14.3%の減になっております。
 取り組みとしましては、定時退庁日、ワーク・ライフ・バランスデー等のスムーズな実施といいますか、声かけ等によって完全消灯日なども含めてやっております。
 働き方改革についてですが、昨年から始まっており、職員それぞれの事情に対応できることとして多様な勤務時間帯を選択できるようになっています。また全庁的に働き方改革のワーキンググループが設置されておりまして、まだ始まったばかりでございますが当部におきましてもICTの活用による業務の効率化などを積極的に提案するなど、時間外勤務の縮減を含めましてワーク・ライフ・バランスが推進できる下地づくりを検討していきたいと考えております。

○田形委員
 実際に14.3%減ったのはよろしいです。仕事の時間を減らすことによって仕事がおろそかになっては意味がないと思っていますが、できるだけ減らす努力をしていただくことが職員の健康管理にもつながると思いますので、ぜひ効率化を図っていただくことを最後にお願い申し上げまして終わりたいと思います。

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