• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年決算特別委員会文化観光分科会 質疑・質問
質疑・質問者:野崎 正蔵 議員
質疑・質問日:10/29/2018
会派名:自民改革会議


○野崎委員
 分割質問方式で質問をさせていただきます。
 まず、平成29年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書の18ページになりますが、県立美術館の運営事業についてお尋ねします。
 ここの表の評価を見ますと、県立美術館の年間来館者数は平成26年度から徐々にふえている感じでありますけれども、目標年度の平成29年度の実績ではまだ目標の25万人には届いていない状況であります。
 81ページの決算の数字を見てみますと、美術館観覧料が予算額1302万1000円に対して調定額が926万9864円で、予算現額に対する収入率が71.2%になります。簡単に言うと売上目標に対して3割ほど減です。これは入館者数が確定したからこの数字だよとまさにそのとおりなんだけれども、予算を立ててそれに向かって成果を上げていく中で、3割減とはお店屋さんとか会社経営でいえば相当ひどい状況だと思っております。
 また、83ページに美術館特別展共催収入がありますけれども、これも予算現額に対して調定額が1割くらい下回っている状況であります。
 それにかかわらず、19ページの改善にはその課題とか改善点が記載されてないわけですが、まず目標の25万人に届いていない現状の評価と、予算現額に対して収入調定額が下回った理由、そしてその反省点がありましたら答弁を願いたいと思います。

○紅野文化政策課長
 まず、予算と比較し決算で到達してないことに対しましては、改めて多くの方に見ていただく企画等を検討していく必要があると考えております。
 具体的に、マイナスになった理由でございますが、説明書81ページの美術館観覧料それから83ページの美術館特別展共催収入につきましては、昨年度4つの企画展を実施し、黄金のファラオと大ピラミッド展、直虎の井伊直虎から直政へという2つの企画は、実行委員会形式で美術館の自主事業としてやったものです。ピラミッド展につきましては非常に好調で目標より大幅に入館者数も収入もあったんですが、残り3つにつきましては目標の人数に到達できず、特に直虎展につきましては大河ドラマで放送があったものですからかなりの集客を見込めるなと期待をしており70代以上の方には非常に好評だったんですが、比較的若い方はいまいち集客ができなくて人数が減り、結果マイナスになってしまったという現状でございます。
 それから、美術館の使用料につきましては美術館のギャラリー、県民ギャラリー及び美術館の中にある講堂の使用に関する使用料でございます。そこにつきましては、昨年度後半に展示室の内装、断熱材の修繕工事を実施しまして、3月から6月まで閉館で工事をしたんですが、その工事のために2月、3月はギャラリーと講堂の使用を中止いたしました。いかにして多くの方に借りていただくかぎりぎりまで工事業者と調整を図ったところ、1月中旬ぐらいに2月にやめるとなったものですから、そこで補正等の対応ができなくてマイナスの収入になってしまいました。
 25万人の目標につきましては、先ほども申しましたけれども学術的に必要な美術展、それから多くの方を呼び込むような企画展等を検討しまして、バランスよくやって25万人の目標に近づく美術館にしていきたいと考えております。次年度以降はそこら辺を踏まえて達するようにいたします。

○野崎委員
 課題があって、それを次年度に生かしていくための決算であると思います。課題は大事でしっかりと明記していただきたいと思いますし、また収入減に関してはもう少し重く考えていただきたいと思っております。
 美術館なので、企画だとかいろんなものによって当たり外れがあろうかと思いますけれども、やっぱり真剣味が問われる結果が出てくると思うので、その点は今後の内容等も含めよい企画にしていただいて、収入も見合う美術館の運営にしていっていただきたいと、これは意見で言わせていただきます。

 次の質問に移ります。
 説明書の44ページ、ジュニアアスリート発掘・育成事業に関して6番委員からも質問があり指摘もありましたが、その答弁の中でジュニアスポーツ体験、ジュニアアスリートアカデミー、スポーツ指導者資質向上の3つの事業を打ってきたと言うけどもう少し内容を伺いたいです。
 また答弁の中で、ジュニアアスリートアカデミーに関しては福岡県と同様の内容をやったとのことで測定して、その数値を見て、選手の強みや弱みを見て指導したとのことですけれども、福岡県ですごいなと思ったのは10年間続けてデータを蓄積し、それに基づいて選手の向き不向きを判断して役立てていることでありました。
 答弁の中で、課題としては参加者集めに苦労したこと、適正な判断が難しいことだったんですが、その点においてやり方をもう少し詳しく説明いただきたいと思います。

○吉住スポーツ振興課長
 ジュニアアスリート発掘・育成事業で、ジュニアアスリートアカデミーのやり方について御説明いたします。
 ジュニアアスリートアカデミーにつきましては、まずアスリート検討会の名目で集めた児童に対して、最初に基本的な運動能力のテストを行います。また中間でも行い、去年ですと3月に実施した最後にさまざまなパフォーマンス測定でスプリントのスピード測定、敏捷性測定、ジャンプ力の測定など調査し、全69種目のスポーツの中から自分に特性があるスポーツはどのようなものかアドバイスを行っております。
 5番委員御指摘のとおり、先ほど課題を2つ申し上げたんですが、1点目は参加者集めの難しさ、2点目はジュニア選手に対する適正判断の難しさがあります。何回かの測定テストで、あなたはこの競技種目が適していますと限定的に判断してしまうことは、特に成長過程にある小学生年代の選手に対しては、現場としてもなかなか難しいとの意見もございます。
 そして、福岡県の例を言いましたとおり継続的に競技環境を確保して育成することが一番の大きな課題でございます。事業に参加したジュニア選手が興味を持ち、続けたいと思う種目があったとしても競技団体の活動拠点と居住地が離れていたり該当種目の部活動が周辺の学校になかったりなど地域の偏りがその競技種目の練習場所にありますと、遠方の生徒は練習を続けることが難しい点がございます。そのため受け皿が小さい競技につきましては、ジュニアの適正者がいても進路まで考えて安易に勧めることができない点も課題として挙げられておりますので、今後教育委員会等と連携して事業を進めていきたいと考えております。

○野崎委員
 非常に期待している事業でございます。1年目ですので、余りわあわあ言ってもしょうがないかと思いますが、福岡県に視察に行って、委員もこれはすごいなと思い、おいおい静岡県は大丈夫かと印象を受けたと思うんですね。
 例えば、全69種目の中でこれが合っているんじゃないかとアドバイスが難しいと言ったのは、要するに何を基準に判断しながらやっているかということだと思うんですね。僕も福岡県でそれは何をもとに判断しているんですかと質問させていただいたら、今までのデータの蓄積を分析しながら、例えばやわらかい筋肉、かたい筋肉だと短距離が得意、長距離が得意だとか、筋肉の質とかいろんなデータを集めて解析しながら指導していたんですね。それらがまず必要だと思うし、これからやっていったほうがいいと思います。
 また、部活のこともお話ししましたけれども、福岡県でも高校進学時に部活があるのかないのかちゃんと調べてその選手にアドバイスをすることもあるし、トレーニングだけじゃなくてメンタル面も指導していましたので、ぜひそうした先進県のよいところも学び入れながら、今後の事業に生かしていただいて、未来にスーパーアスリートが静岡県からわんさか出るようにしていただきたいと意見しておきます。

 続いての質問に移ります。
 説明書の58ページ、滞在型グリーン・ツーリズムの促進等についてお伺いしますが、64ページの評価を見ますと滞在型グリーン・ツーリズムの促進等については、平成29年度は目標の5軒を上回る9軒が開業し、本県でのグリーン・ツーリズムの促進はおおむね順調に進んでいると評価をしております。
 決算を見ますと、87ページに予算現額の368万6000円に対して支出済額が254万3506円で、予算に対する執行率は69%になっております。これが安い金額でいい成果が出たのであればいいのですが、予算計上と執行とこの評価が内容的に乖離していると感じますが、その辺の説明を願います。

○永井観光政策課長
 グリーン・ツーリズム推進事業について、評価と決算の乖離についてお答えいたします。
 グリーン・ツーリズム推進事業費で、特に重要で一生懸命やっている分として滞在型グリーン・ツーリズム体制構築推進事業がございます。これは目標にありますように、農林漁家民宿の開業、運営支援等を行う事業で県庁職員に加えて各県内の農林事務所の地域振興課の担当職員が、現場の農家等とうまく連絡調整をとりながら進めてございます。
 この不用額でございますが、昨年度は研修会を本庁及び各農林事務所で35回、これから地域のグリーン・ツーリズムを始める人たちの掘り起こしを図る事業をやっておるわけですが、講師の謝金、旅費など当初53万1000円ほど用意しており、地元の方で謝金を御遠慮される方がございまして、37万2000円ほど残金が出てございます。
 それから、農泊地域の創出の取り組みも始めたわけでございますが、昨年度は2回開催しようと50万円ほど用意したのですが、結果的に1回の実施で24万円ほど残額が出てございます。
 それと体験型教育旅行誘致促進事業がございます。これは県外の小学校高学年、中学生に修学旅行あるいは夏場の林間学校で本県に来ていただきたいと誘致促進する事業でございます。当初は県外の旅行会社を県内に招くファムトリップで40万円ほど用意してございますが、参加する旅行代理店の人数が少なくなって7万円余りの残額が発生しました。
 それから県外の旅行活動で、委員御指摘のとおり積極的に県外の旅行代理店、あるいは中学校に訪問して誘致活動をしようと経費30万円を少し下回るぐらいの旅費を用意したのですが、17万円ほど営業活動が少なくなって若干取り組み不足の部分があることは否めません。今年度はしっかり取り組んでまいりたいと思っています。
 また、一番大きな農林漁家民宿の数をふやしていく指標につきましては当初の目標を上回って9軒でございましたので、評価には順調と書かせていただいてございます。

○野崎委員
 非常によくわかりました。
 それならば適正評価もしていただきたいと思いますし、反省すべきところは反省して次回につなげていくことが大事だと思います。
 予算立てに関しましては、適正な執行が図れるように次年度も努力を重ねていただきたいと思います。意見としてつけ加えておきます。

 最後の質問は、数字の話で説明書の82ページになります。
 財産収入の中に土地貸付料があり、貸付料の確定による減額とのことですが、42万8000円余りの内容について説明いただきたい。

 あと、財産売払収入の土地売払収入が645万2343円で東静岡土地区画整理事業の換地処分に伴う清算金であるとの説明ですが、当初は84ページの雑入の土地改良事業換地清算金として計上されていて、歳入課目を雑入から不動産売払収入に変更していますけれども、そもそも換地処分して売ることを前提としたと思うんですが、最初に雑入に計上されていた理由がわからないし、また移ってしまった理由もわからないので、どういう想定、見込みをして、どうやろうとしていたのか。結果的に売れたんでしょうけれども、売れてここに計上されているいきさつは何か、少し説明をお願いいたします。

○永井観光政策課長
 5番委員からの質問のうち、土地貸付料につきましてお答えいたします。
 実は部内全体で3件あるわけですが、ほとんどが観光関係で私が代表します。
 この土地でございますけれども、現在は営業再開を目指してリニューアル中と聞いております旧国民宿舎浜名湖かんざんじ荘の敷地を浜松市に貸す土地の貸付料でございます。土地の面積は5,722平米余でございます。予算現額と収入済額の比較として42万8000円余りでございますが、通常普通財産の貸し付けは財産規則等に基づき3年ごとに改定することとなっております。私どもの場合は平成28年度から3年分の改定を27年度末にやりますが、予算計上は11月ぐらいの時期で、具体的な土地の貸付料の算定は年明けの1月か2月になって、正式に浜松市にこの金額になりますと計算してお出しします。
 金額そのものは、固定資産税の評価額から4%の180万4706円になります。平成29年度は正しい額がわかっておりますので本来であればこの額を歳入予算で計上すべきでありましたが、担当者のケアレスミス、あるいは私ども管理する立場の人間のチェックミスでございました。結果的に浜松市から正しい金額を納めていただいておりますけれども予算的には差が出てございます。
 以降、歳入予算につきましてもしっかりチェックしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○青木経理監
 土地売払収入について御答弁いたします。
 こちらは、東静岡駅周辺土地区画整理事業に伴う換地処分によるものでございます。
 事業完了の平成29年4月24日に静岡市から連絡がありまして、従前の土地の評価額、権利価格に対して換地処分後の価格と比較しますと645万2343円の超過で、精算金として静岡市から受けたものでございます。
 予算計上時の当初は、まれなケースなものですから換地精算金という言葉に引きずられて計上を誤っておりました。実際の交付精算金を平成30年2月15日に受け入れましたが、その収入調定の事務処理の中で誤りが発見され、正しく土地売払収入に計上してございます。
 今後、このようなことがないようにしっかりとチェックして適切な予算計上に努めてまいりたいと考えてございます。

○野崎委員
 両方ミスだったとのことですが、私は今年度からこの文化観光委員会になりましたけども、ミスが発覚したときに委員会等で説明されたんでしょうか。

○青木経理監
 申しわけありません。
 これまで個別に収入調定に関して事務処理のミスをお伝えしたことがありませんでした。申しわけありません。

○野崎委員
 もう1回聞きますけど、これは県庁のルールなんでしょうか。

○青木経理監
 まことに申しわけございませんでした。
 今回のことが決算処理、監査を通してこの場で明らかになりまして、二度とないようにただしてまいります。

○野崎委員
 見つかってよかったと思います。
 適正に処理をしてください。悪気があってやったとは思いませんけれども、プロですから正確な処理をお願いして、意見としてつけ加えさせていただいき質問を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp