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委員会会議録

質問文書

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平成27年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:竹内 良訓 議員
質疑・質問日:07/06/2015
会派名:自民改革会議


○竹内委員
 おはようございます。1年間お世話になります。どうぞよろしく教えてください。
 そして、昨晩、韮山反射炉の世界文化遺産登録、本当におめでとうございます。県民の皆様方からは目に見えないところで各部各局各課がさまざまな御尽力をいただいていたんじゃないかなと思っています。引き続きの御尽力をいただくことによって静岡県の観光あるいは文化の推進に向けて御尽力いただくことをお願い申し上げて質問に入りたいと思っています。
 私からは大きく分けて3点、一問一答方式でお願いいたします。
 まず、議案に関してお伺いします。第92号議案「静岡空港の設置、管理及び使用料に関する条例の一部を改正する条例」についてお伺いします。
 当面の運用時間は国土交通省との調整により運航計画のある時間帯とすべきとの取り扱いとしたため、午前7時30分から午後10時までを運用時間とするとしていますが、現段階で午前7時または午後8時30分以降の運用によるような運航要望があるのか。あるいは見通しはどのようになっているのかお尋ねいたします。

○板垣空港利用促進課長
 運用時間の延長によって広がる枠といいますか、時間帯の活用についてお答えいたします。
 運用時間が延長された場合につきましては、FDA――フジドリームエアラインズが福岡線を3便から4便に増便すること。また中国東方航空が拡大する時間帯を活用しまして上海線を増便する予定が決まっております。現時点におきましては、他の航空会社も含めまして早朝の時間帯を拡張するというような、朝の時間帯を活用するという具体的なダイヤ案は示されておりませんので14.5時間、午前7時30分から午後10時というような運用時間とされているところでございます。しかしながら国際線につきましても現在就航している路線が相手国のハブ空港に接続しておりまして非常に混雑空港ということでもございます。運用時間が延長されればダイヤ設定の自由度というものが航空会社にとっても高まりますので、海外の航空会社にとっても富士山静岡空港が使いやすい空港になると思います。こういうものが認知されていくのではないかなと思います。
 今後、FDAが福岡線の朝のダイヤの出発時間を前に倒すでありますとか、海外の航空会社によりまして相手国の混雑空港を深夜に出発して富士山静岡空港に早朝着くというような便が具体化してきた場合には、速やかに15時間の運用に移れるようにして取り組んでまいりたいと思っています。
 また、国際線を運航する航空会社にもそのような活用方法もあるということで提案していきたいと考えております。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 静岡県民にとって今の富士山静岡空港の運航ダイヤが本当に使いやすいのかは大きなクエスチョンがつくと思っていますので、運航時間の延長を契機に攻めの、そしてさまざまな航空会社との忍耐強い交渉を続けていただくことを要望したいと思います。よろしくお願いします。

 次に、文化関係の質問をさせていただきたいと思います。委員会説明資料の9ページになります。
 オリンピック文化プログラム推進についてお尋ねします。
 2020年の東京オリンピック・パラリンピックにおける文化プログラムの県内展開に向け、今年度は推進体制を整備して調査検討を行うということでありますが、国や組織委員会の取り組みは今どのような状況になっているのか。そして、あわせて文化プログラムの対象となる文化イベントはどのようなものを想定しているのかお願いします。

○小泉文化政策課長
 委員会説明資料の9ページのオリンピック文化プログラムの推進についてお答えいたします。
 まず、1つは国がオリンピックの組織委員会の取り組みが今年度どのような状況かということでございます。組織委員会におきましては、文化プログラムの担当部署を設置いたしまして、専門家の委員会を設けましてその意見を聞きながら理念や方針を定めていくと伺っております。実は昨年秋の段階の文化庁からの情報では、ことしの4月ごろに、この組織委員会の中に文化プログラムの部署ができると伺っていたところでございます。
 先般、やはり文化庁の担当のところにお伺いいたしましたところ、まだ組織委員会の準備体制がこれからということでございまして、今年度中にはそういった形で組織委員会に部署ができて、検討が行われると伺っているところでございます。
 また、この文化プログラムという言葉自体が、ちょっと実は、私どもにはわかりにくいところでございまして、この文化プログラムと申しますと、文化関係のイベントとかプロジェクトを総括した、番組表と言うとちょっと語弊がありますが、そのようなものでございます。
 この文化プログラムに掲載されます、対象になります文化イベント、プロジェクトにはさまざまなものがあろうかと思いますけれども、以前のロンドンオリンピックの例で申しますと、全体で延べ17万件に及びまして、音楽や芸術、ダンス、美術、文化などジャンルがさまざまでございます。
 また、このイベントの規模や内容といいますか、レベルにつきましても、国を代表するレベルのものもあれば、地域、県を代表するようなもの、また県の伊豆地域とか西部地区を代表するようなものもございます。またNPOなどが、ロンドンの場合は、共通マークをつけて、認証を受けて実施した小規模な各地域レベルのものもございました。東京オリンピックにおきましても、多分同じようなレベルの違いが想定されると思っておりますけれども、そこら辺につきましては、また組織委員会の状況を把握しながら取り組んでまいりたいと思います。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 期間が決まった仕事だと思っていますので、ぜひ頑張っていただきたいと思っています。

 続いて、年度の最初ですから、文化事業に関して1点質問したいんですけれども、知事は本会議場で、県中部を舞台芸術、県東部を文学を中心に、そして県西部は音楽を中心にというような答弁をされたと記憶にあるんですけれども、そういう方向性でいいかどうか、まずお尋ねします。

○小泉文化政策課長
 今、県の文化政策のうち、県の取り組みの部分でございますけれども、県といたしましては、今、地域別で見ますると、中部地域におきましてはSPACの演劇が来たところです。
 あと、西部につきましては、昨年度、静岡国際オペラコンクールを開催いたしまして、ことしも県民オペラということで、県民参加の出演と、また合唱まで入った形で2月14日にアクトシティの大ホールで予定しております。これは浜松市を中心に取り組んでおります音楽のまちとも連動いたしまして、浜松市も一緒に実行委員会に入っていただきながらやっておりまして、音楽をテーマに取り組んでいるところでございます。
 また、東部につきましては、ことしで19回目になりますけれども、伊豆文学フェスティバルということで、伊豆の文学を題材にした作品を募集いたしまして、また地域の文学界や市町とも連動いたしまして、イベントといいますか、PRの取り組みをさせていただいておりまして、そういった意味では、私ども文化政策課の所管といたしましては主にこの3つでございます。
 あと、当然、東部になりますと、今、世界遺産の取り組みはもう課題になるところでございますけれども、そういったところでございます。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 今の小泉文化政策課長の答弁だと、並列に感じてます。文化というのは幅広で、さまざまな文化政策を持って、静岡県の文化の力が通常通用してくるんじゃないかなと思っていますけれども、予算的にはその3つを比較するとどのぐらいの額になるのか、それぞれお答えをお願いします。

○小泉文化政策課長
 予算規模と申しますと県の支出ということになりますけれども、例えばSPACの関係ですと、年間補助額で2億5000万円という形で財団に対して出しているところでございます。
 オペラコンクールだけをとりますと、これは年で変動がございまして、昨年になりますと、約1億円弱ということでございまして、ことしは、コンクールではなくて、オペラの出演ということで3200万円ということでございます。
 あと、伊豆文学フェスティバルになってまいりますと、現在、県の負担部分は600万円で、民間から50万円になっております。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 本会議場で聞いていると、静岡県の行政のトップである知事は常に聞こえのいい発言をされますけれども、現実的には、舞台芸術だけが突出した支出が繰り広げられています。
 それが、舞台芸術というのか、エリアでいうのか、重なっている部分もありますし、いや違うという意見もあるかもしれませんけれども、当局から出されたSPACの経営状況の報告書を見させてもらったんですけど。これは質問ではありませんけれども、何か文化というのは、先ほど申し上げたようにさまざまな分野があって、なおかつ、その施策を展開するには、皆さん御承知のように、さまざまな知恵と多くの金額を要することもあると思います。舞台芸術だけに約3億円前後を行って、その他の伊豆文学という施策だけを聞けば並列に感じるけれども、その約100分の1程度の施策の展開をしているというのはいかがなものかなと思っています。
 また、音楽のまち、オペラコンクールは数年に1回と記憶していますけど、浜松市が行っているピアノコンクール等々に関しても、県民の文化力を上げるという意味では貢献をしていただいていると思います。SPACに2億円前後の予算を投入するんだったら、それと同時に、政令市であろうと県民の文化力を向上するためには同じような感覚が必要ではないかなと思っています。
 たまたま、静岡県の静岡市にそういう公演があると。たまたまそういうソフトがあることによって予算の開きがあるというのは、私は大きな疑問に思っています。この1年間かけていろいろ議論していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

 続きまして、富士山静岡空港について、何件か一問一答でお答えください。
 先ほど、服部県理事のお話にもあったように、今の富士山静岡空港の就航状況は、中国市場を中心にして好調であるというのは私も承知しています。
 韓国は、MERSの関係でいろいろ報道がされていますけれども、ソウル便も我が富士山静岡空港にとっては基幹就航先だと思っています。感染による日本路線への影響はどうなっているのか。
 そして、こうしたMERSの影響の中でも、アシアナ航空の静岡路線を維持していく必要があると思っていますけれども、こうした中での当局側のソウル線の対応について、まずお伺いします。

○板垣空港利用促進課長
 MERSによるソウル線の影響について、まずお答えをさせていただきたいと思います。
 ソウル線につきましては、今、アシアナ航空が運航しておりまして、昨年の12月から週3便というような運航になっております。
 ちょっと減便をされている状況にはありますが、年明けぐらいからインバウンドのほうが少しずつ戻り始めておりまして、特に4月、5月は、インバウンドを中心に非常に好調さがありまして、70%を超えるというような搭乗率でした。これは、4月、5月ともに過去最高の搭乗率で、非常に明るいものが見えてきたところだったんですけれども、5月に発生しましたMERSの感染というようなこともございまして、実は6月以降キャンセルが少しずつ出始めておりまして、特に6月の後半から7月の上旬においては、キャンセルがちょっと続いたということもございまして、アシアナ航空静岡支店に確認したところでは7月4日から一部運休ということで、4便の運休が決まっております。7月11日までの間の4便が運休ということになっています。
 これは、まさにMERSの感染によるインバウンド、アウトバウンド、双方の利用者の予約が見込めないということでの結果でございます。
 県といたしましては、インバウンド――向こうからの送客について、アシアナ航空のソウル支店でありますとか県のソウル事務所、また関係者とも連携しながら、まずはインバウンドの掘り起こしをしっかりやっていこうと考えております。
 また、ソウル線については、過去にも非常に利用者数が多かったということで、こちらからのアウトバウンドも少しずつ戻ってきていたところではございますので、MERSの影響がちょっと一段落しましたら、韓国の観光公社でありますとかアシアナ航空とも連携しまして、テレビショッピングなどを行いながら、アウトバウンドの利用の掘り起こしをしていきたいと思っております。
 当面は、インバウンドへの期待と、あとアウトバウンドにつきましては、ソウルを目的地にするのではなくて、仁川経由で例えばシンガポールでありますとか、以遠の地域への旅行商品なども広告支援をしながら、維持に努めていきたいと思っております。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 就航先とのいわゆる国と国との政治的な問題だとか、あるいはMERSを代表にしたような時代の事故、あるいは環境の変化によって就航の搭乗率というのは大きく変化すると思ってます。ぜひこれも常の努力がこういうときに実を結ぶものだと思っていますので、ソウル事務所と連携をしながらアシアナ便を堅持していただけることを望みます。
 同時に、先ほど服部県理事から委員会説明資料の27ページの富士山静岡空港の利用状況の話がありました。やっぱり国際便、特に中国方面への搭乗者数及び搭乗率に対しては、皆様方の御尽力によってすばらしい数字が出ていますけど、先ほどのこのソウル便と同じく環境によって大きく変化してきます。

 ところで、国内線に関してお尋ねしたいんですけれども、数字的に見れば堅持しているという言葉になるのかわかりませんけど、どういう状況になってもやはり国内線をある一定の搭乗者数及び搭乗率を維持していかないといけないことが大切ではないかなと思っています。それこそが空港の使命だし、空港の今後の経営を考えたときに必要ではないかと思っていますが、1点だけ、この国内線の数値、搭乗者数、搭乗率、昨年と比較して、あるいは目標搭乗者数70万人に向けてのある一定の国内線の率が必要になってくると思いますけれども、この数字に対してどのように思っているのか、改めてお聞きします。

○板垣空港利用促進課長
 6番委員御指摘のとおり富士山静岡空港の利用者70万人の目標に向けて頑張っているところなんですけれども、これについては国際線のみならず、国内線の利用者数もしっかり確保していくことが大切だと思っております。
 昨年度も国内線につきましては、さらにその前年と比べまして4%程度の利用者数が増加しておりますし、堅調にきているのかなと思っております。
 運用時間の延長後でございますが、福岡線も増便されるということもございますし、さらにその他の路線につきましても、曜日便で飛んでいるような路線もございますが、こちらについても毎日飛ぶデーリー運航を目指したりしながら、航空会社と連携しながら需要の掘り起こしに取り組んで路線の利便性を高めていきたいと考えております。

○竹内委員
 ありがとうございます。
 それに向けて御提出をいただいた美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略素案のうち、先ほど御説明をいただきました73ページの平成31年度に関してお尋ねしたいと思います。
 地方版総合戦略における富士山静岡空港の平成31年度の目標利用者数の設定について委員会の開催前にお話をお伺いしました。
 平成31年度は、今から4年半後の目指す姿だと理解していますけれども、国内線は現在就航中の4路線の拡充強化プラス潜在的需要が見込める新規1路線、国際線は15路線、韓国1、台湾1、中国13、就航表明を含んで、その維持と拡充強化プラス新規1路線であります。この4年半後の年度末に向けて、私は、この新規1路線というのはちょっと消極的ではないかなと思いながらも、目標数値100万人というのは、さきに申し上げたように、環境の変化で物すごく変化することは否めません。相手があることですけれども、もう少し攻めの設定でもいいような感じがします。この新規1路線を含めて、平成31年度の目標利用者数に向けて、次の70万人から100万人にバーを上げたその決意、そしてその見込まれるであろう新規1路線に関してどのようなお考えかお伺いいたします。

○板垣空港利用促進課長
 主には、国際線の路線の増便、新規就航に向けてのお話であるのかなと思います。
 確かに新規就航1路線ということでございますが、こちらにつきましては新規就航が相次いでおります中国路線以外に、東南アジアでありますとか、まだ未就航の東アジアのほうを狙っていこうということで、1つ地域を広げたいという思いでございます。
 それと、あと中国路線以外でございますが、先ほどもございましたが、現在減便されておりますソウル線のアシアナ航空でありますとか、それから、まだ週4便運航の台湾路線、こちらにつきましても、しっかりと1日1便というような増便に向けて取り組んでいきたいと思っておりますので、決して中国路線を維持するだけではなくて、その他の地域の増便もしっかりと目指していきながら、さらには、その先の東南アジアのほうも新たな就航先として確保できるように、航空会社に交渉をしていきたいと思っております。

○竹内委員
 私が申し上げたいのは、中国の本土――大陸からの就航を追うと本当に環境の変化でリバウンドも物すごいもの、取り返しがつかない可能性がありますので、新たな就航先は、違う国の、違う地域の、あるいは今あるものを拡充していくことが空港の経営的にも安心なのかなと思っておりますので、ぜひとも引き続きの御尽力をお願いしたいと思っています。

 最後の部分に入ります。
 観光政策についてお尋ねをします。
 昨日の韮山反射炉の世界文化遺産登録、そして伊豆半島のジオパークの世界ジオパーク加盟に向けた取り組み等々、我が県、特に伊豆地域にとっては吉報が多く聞かれています。
 そして、本会議場でもありましたけれども、川勝知事から日本平の山頂のシンボル施設の整備等々、県中部、そして伊豆地域には吉報とそれから将来に対する可能性を秘めた観光施策も含めたニュースが流れています。私は浜松市に住んでいるんですけれども、委員会説明資料の17ページの観光振興の重点事業、果たして世界遺産になったとき、この機を逃す必要は全くないとは思っておりますけれども、我が静岡県は東西に非常に長い地形的なプラスと、施策の展開で言うと手間がかかるというか、それぞれの地域の特徴を持っていますけれども、西部地域の観光振興についてどのように取り組むつもりなのか、まずはお伺いしたいと思います。

○杉本観光政策課長
 西部地域の観光政策についてお答えしたいと思います。
 西部地域は、美しい自然や温泉とか、多彩な食、フラワーパークやフルーツパーク、ガーデンパークなどのテーマパークとか、観光施設もありまして、非常に観光資源が豊富でございます。
 先ほど、冒頭に美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略素案の中でも、西部地域の目標といたしまして、観光交流客数を現在の1313万人から平成31年度には2100万人にふやしていきたいということで考えておりまして、非常に豊富な地域資源をいかに生かしていくかということです。まずは浜松市と湖西市で構成する浜名湖観光圏でございますが、平成26年7月に新観光圏として認定されました。現在、これは国内で13地域の中の1つでございまして、新観光圏というのは、日本の顔となるブランド観光地域の創造に向けて国が認定しているもので、滞在型観光を目指して進めているところであります。
 県もその浜名湖観光圏整備推進協議会に参画しまして活動支援している中で、昨年度からは魅力ある観光地づくり推進事業ということで、静岡型DMO、ツアーセンターの形成ということで、伊豆南部、そして浜名湖地域ではツアーセンターが地域資源を活用した商品づくりを支援しているところでございます。
 ですので、魅力的な観光地ということで、伊豆と並んで浜名湖地域も支援しているところでございます。

○竹内委員
 力強い御答弁ありがとうございます。
 知事は、本会議場で静岡県を5つの圏域に分けて我が静岡県をリードしていく。各地域――5圏域がそれぞれ頑張ることによって豊かになっていくというような御答弁をされておりました。改めてお尋ねしますけれども、そうすると伊豆地域と西部――浜松市、湖西市――浜名湖観光圏という表現がいいかどうかわかりませんが、その予算額の違いを教えてください。

○杉本観光政策課長
 観光政策にかかわる予算額ですが、幅広くいろいろな予算がありまして、現在、先ほど説明しました魅力ある観光地づくり推進事業費は、伊豆と浜名湖で1000万円ずつ県の事業費をとっているところでございますが、そのほか伊豆半島は御承知のとおりジオパークの推進であるとかございまして、今、トータルの数字を6番委員はお尋ねと思いますが、施設整備のものとかありまして、今この場で地域ごとの数字というのは出ませんが、委員長と相談させていただいて後ほどということでよろしいでしょうか。

○鳥澤委員長
 じゃあ、後ほど。

○竹内委員
 では、資料の提出をいただいてから、再度、質問をさせていただきます。

 最後になります。
 その観光に関してですけど、先般ニュースで我が静岡県には、訪日の観光客が71万人ほど訪れているというニュースを見た記憶があります。
 私が住む浜松市には、約28万人ぐらいが昨年度ツアー客だけに限らず観光に訪れている。ビジネスも含めて来ていただいていると聞いているんですけど、仕事柄、市内のホテルにお邪魔することが多いんですけれども、聞くと浜松市は関空か成田を利用されて日本に来た方がほとんどで、そのチェックインの時間は、食事をしてから到着をするという、午後6時以降午後8時までの間に浜松市のホテルに到着することが多いと聞いています。
 チェックアウトはおおよそ午前8時なんですけれども、まずお尋ねしたいのは、富士山静岡空港を利用して、先ほどのお話にもありましたけれども、その後、どこに泊まっているかというリサーチをかけているのか、まずお尋ねします。

○神山観光振興課長
 中国からたくさんのお客様においでいただいている中で、上海の駐在員事務所あるいは中国のエージェントの皆さんからどんな商品が販売されているのかということでお尋ねをしておりまして、幾つかパターンがございます。
 富士山静岡空港に到着する便は夕方便が結構多いものですから、やはり富士山静岡空港にお入りになりますと、浜松市、掛川市、これは西の方面へ向かう場合ですけれども、あと東のほうへ向かいますと熱海市等に泊まるという、そういう商品が出ているということで伺っております。

○竹内委員
 逆に、富士山静岡空港を利用して訪日したツアーの方々のうち、何%が我が静岡県に宿泊をされているのかお尋ねします。おおよそで結構です。

○神山観光振興課長
 昨年1年間で富士山静岡空港を使って出入国をされた皆様が19万人ほどいらっしゃるという中で、県内の昨年の宿泊客が76万人ということですので、そういう数字から見ると、ほぼ空港からお入りになった方が、大体県内には1泊はされているのかなということは数字からは言えるんですが、ただそこまでは我々もちょっと追い切れておりませんので100%かどうかわかりませんが、今申し上げた数字で考えますと、大体皆さん1泊はしていただけるのかと感じております。

○竹内委員
 なかなか資料を出すのは難しいとは思うんですけれども、空港の所管が文化・観光部にきたという意味は、空港の数字を上げればいいという話ではないと思っています。空港の数字を上げながら、そこにエージェントあるいは航空会社にさまざまな補助を、静岡県民から預かった税金を使って投入するということは、逆に言えば空港を使って我が静岡県にどのぐらいの方々が宿泊をするのかというのはやっぱり分析をしないと、次の観光政策というのは打てないのではないかなと思っています。
 先ほどの観光振興課長のお話だと、そりゃ関空から来て、あるいは成田に来て泊まったお客さんがそりゃほとんどです。私は浜松でほぼ毎日ホテルで会合があるもんですから、必ず私は聞いているんですけれども、富士山静岡空港から来た人は私は1人も聞いたことがないんです。
 なおかつ、問題だなと思うのは、富士山静岡空港を使っていないお客さん、浜松あるいは静岡県に泊まってくれれば少しはうれしいなと思いながらも観光との絡みで訪日をする海外の東アジアを中心とした方々が買い物をするというと、コンビニか近くのドラッグストアで買い物するしかないという現状なのかな。
 その現状が全てだとは思いませんけれども、市町と連携をして、せっかく来ていただいた富士山静岡空港あるいはその他の地方空港を利用していただいた方がいかに我が静岡県でお金を落とすか。それは文化・観光部だけではない経済産業部との連携が必要だと思いますけど、その点の施策についてどのように考えているのか、お答えいただければと思ってます。

○神山観光振興課長
 6番委員御指摘のとおり、県内にこれだけ多くのお客様においでいただいてますので、県内での消費喚起ということが大変重要なことになってくると思います。
 まだ、小売業者の方との連携といったところはちょっと弱いのかもしれません。この間の寧波便が開通したときも現地で商談会もしてまいりました。そのときには、県の百貨店協会の構成員の方にも行っていただいたりということもして、現地の旅行会社の方とのマッチングという形で旅行商品の中に組み込んでいただくような働きもしてまいりましたけれども、今後そういう現地のエージェント、あるいは国内にもこういう旅行商品をつくるランドオペレーターという事業者もおりますので、こういう方とのマッチングという形で、旅行行程の中に組み込みながら消費喚起を図っていくという形で、そういう取り組みを強めてまいりたいと考えております。

○竹内委員
 ぜひ、空港という名前がついたりすると予算はつけやすいのかもしれませんけれども、経済産業部等々と連携をとっていただいて、商店街はもとよりそういう取り組み、来たお客様を取り逃がさないためには、商業者の尽力というのは、観光業者と同じぐらいの感覚、あるいはそういうものを見逃さない将来的視野というのが必要になってくると思いますので、情報を共有するだけじゃなくて、何ができるかというお互いに情報交換をまずは県庁から始めることが大事だと思っています。どうもありがとうございました。

○鳥澤委員長
 以上で6番委員の質問を終了いたしますが、先ほど杉本観光政策課長より御提示をいただくデータの件、もう1件、ここで資料請求の申し出がございますので、御連絡をさせていただきます。

○小楠委員
 すいません。資料を1つお願いしたいんですけど、日本平山頂シンボル施設の整備というのが説明されました。本会議でもう随分議論されてるんですけど、私も日本平山頂に何度か行っていますが、県が整備をしようとしているエリアがどこで、静岡市が計画しているエリアがどれだけの範囲があって、民間施設が既にあったりするところがどういうふうになってるのかという、そういう俯瞰できるちゃんとわかるような資料をお願いしたいなと思いまして、発言させていただきました。

○鳥澤委員長
 ただいま、2番委員から資料の趣旨説明がございましたが、その点についての御理解はよろしいでしょうか。
 では、2点よろしくお願いします。
 では、審議の途中ではございますけれども、ここでしばらく休憩に入ります。
 再開は午後1時15分といたします。よろしくお願いいたします。
( 休 憩 )
 休憩前に引き続きまして、委員会を再開いたします。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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