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委員会会議録

質問文書

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平成24年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 貴史 議員
質疑・質問日:07/04/2012
会派名:富士の会


○山本委員
 それでは、何点かにわたって質問をさせていただきたいと思います。
 まず、1点目は、ただいま5番委員からも御指摘がありました繰越明許の関係で、報告第15号から18号の関係です。繰越明許の主な内容については御説明もいただきましたし、資料のほうにもありましたので、読ませていただきました。主な内容といたしましては、御説明いただいたとおりだとは思いますけれども、1点、やはり読んでいて、気になるところといたしましては、やはり地元との調整がうまくいかなくて、御説明にもあった不測の日時が発生したという理由がございます。これにつきまして、お伺いしたいのは、今年度、こういう形で繰り越しをされるわけですが、やはり私も初めてでありますので、5番委員と同様に金額の多さにちょっと気になったところがございます。この中の事業で1億円を超えるという74件を御説明いただいているわけですが、この中に前年度も繰り越して、また今年度も繰り越したものが何件か含まれているのか。
 また、今年度繰り越して、もう今、7月に差しかかっているわけですが、やはり不測の日時ということで、地元との調整がどうもうまくいきそうになくて、次年度もこのままだと、今年度中の予算執行が難しいのかなと、繰り越さなければいけないめどが、もう既に出てきているものが、この中に何件かあるのかということで、具体的にもしあるようでしたら、何件ぐらいあるのか教えていただきたいと思います。
 また、この繰り越しの縮減に向けて、今現在、どのような取り組みを行っているのかもあわせて伺いたいと思います。

 次に、資料の46ページになりますけれども、遠州灘沿岸の侵食対策ということで、2番目の(2)番で、福田漁港と浅羽海岸のサンドバイパス事業がいよいよこの秋から試験稼働を予定されているということです。私も地元ということで数年前からかかわらせていただきまして、近年の海岸侵食については、非常に地元も懸念を持っていまして、津波が危険だということになってからは、より一層危機感を持っていると、一般質問でも触れさせていただいたところではございますけれども、非常に大きな期待を持たせていただいております。
 具体的なところでお伺いしたいのですけれども、試験稼働を秋から始めていくということでした。年間8万立米の目標があるわけですけれども、その試験稼働から本格稼働に移るまでに、何らかの調査を行っていく考えがあるのかと、その調査に基づいて恐らくこれだったら本格稼働してもいいよということで動かれていくと思いますけれども、年間8万立米ということになりますと、1カ月に6,666立米が動かなければならないわけですが、具体的にどういう調査でもって、この砂の量をはかられていくのか、今現段階でもしわかっている部分がありましたら、お願いをしたいと思います。
 また、これは繰り越しの中にも、このサンドバイパスの部分が含まれていまして、理由としては昨年からの台風でポンプ室の建屋工事におくれが出ていたということでしたけれども、現在、これの進捗状況として、順調に進んでいるのかもあわせて伺いたいと思います。

 次に、58ページになりますが、台風4号による被害の詳細が示されておりました。その前の部分の56ページにも平成24年でもう既に県内で10回の異常気象が発生していると、恐らくこの近年の全国的な気象の状態を見ても、今後、台風の直撃であるとか、集中的な豪雨というのは、恐らく異常気象というよりは、普通のものになっていくのかなという感覚も抱いているわけですけれども、そうした中、昨年の台風から見ても、いろんな被害があるわけですが、私の地元でも、山間部の倒木が川へ流出してきて、それが流木という形で下流や海岸に相当数打ち上げられておりました。
 1点目は、台風4号による海岸への漂着流木がどのくらいあって、その処理をどのようにされたのかということを伺いたいと思います。
 また、昨年の台風では私の地元の河川でも、大きな流木が相当数流れまして、袋井土木事務所にお願いをしたのですけれども、予算の限られた中で、これは危ないなという非常に大きなものは撤去していただけたのですけれども、すべてに対応できるというわけではなかったということで、この倒木というものは予測も難しいものですから、予算化していくのも厳しいとは思いますけれども、そうした流木に関しての処理とその方針を伺っていきたいと思います。
 あわせてこの流木は特に河川では、山間部の倒木が大きな理由になろうかと思います。昨年の台風で相当数の倒木があって、恐らくまだそのまま放置されているものも相当数あるのではないかと予測しているわけですけれども、こうした異常気象というか、台風や豪雨が来ますと、そうした量も必然的にふえてまいりますので、森の力再生事業がうたわれておりましたけれども、こういうのを最大限活用していただいて、倒木の処理にも努めていただきたいと思います。これは要望という形になります。

 次に、74ページになります。
 景観施策の推進ということで、取り組みをされております。これを行うようになって、確かに立て看板であるとか、景観が非常に見やすくなったという部分は評価をさせていただいておりますけれども、基本的にここにもうたわれておりますが、景観行政団体に移行した市町ということで、私の地元も含ませていただいております。景観条例をつくらせていただいたりとか、屋外広告物の条例をつくらせていただいたりとかして対応しておるのですが、景観が非常にきれいになったということで、評価をいただく声と、反面、事業主さんからは、看板を撤去しなければならなくなったりとか、あるいはお金を払わなければいけなくなったということで、地元の市町には恐らく相当数のクレームというか、意見が複数寄せられているやに伺っております。これについて、県のほうにも恐らく来られていると思いますけれども、どういった内容のものが、どの程度の件数来ているのか、もしわかりましたら教えていただきたいと思います。

 次に、台風被害の中で、海岸の流木等については触れさせていただきましたが、一般質問でも触れさせていただいた防潮堤のお話が先ほども若干ございました。昨年の一般質問でも触れさせていただきましたが、磐田市、袋井市でも防潮堤の決壊被害というものがありました。これが完全修復しないうちに、既にもう台風が直撃しているわけですけれども、県内の海岸の中で、被害状況がどの程度具体的にあって、その対策としてどのようなことをとられようとしているのかをあわせて伺いたいと思います。
 また、先ほどの300億円の寄附に伴って、浜松市この海岸の防潮堤の整備にもかかわってくると思いますが、方向性として1点お伺いしたいのは、今回の三者基本合意においても、防潮堤の規格ということで、第4次地震被害想定の前提となる津波高を上回る高さを確保するという基本的な方針が示されているわけですが、私も浜松の沿岸部の要所要所を見ているわけではないので、どの程度あるかわからないのですが、天竜川以東の防潮堤においては、基本的な防潮堤の高さとは別に、車両が乗り入れできるように、一部区間は通常の高さよりも低くなっているところがあるわけですね。そういうところから、当然車両が乗り入れして、サーファーとか釣り人が入って利用されている部分があるわけですが、そういった部分から近い地元の企業からは、津波が来たときに、その切れている部分から波が来るんじゃないかということで、非常に懸念をしている企業も複数ありまして、こういった部分に対して、そのところをどうしていくのかと、そこを同じ高さに高めてしまって、車の乗り入れができなくなると、例えばサーファーなんかが海でおぼれたときに、緊急車両が入れなくなる等のことがあるのではないかといっていろいろ話が地元あたりでは出てくるわけですが、そうした部分での御議論が、もう既になされているのかどうか、その点を伺いたいと思います。

 次に、そうした中で、掛川市でしたか、地元の皆さんが、津波対策の一環として海岸の防災林という形で広葉樹を植えて、そうした樹木が津波を防いでくれたという実例のもとに動かれているやに伺っております。これが若干でも効果を生み出し、住民の安心に少しでもつながるものであれば、広めていっていただきたいと思っているのですけれども、こういった広葉樹を植える場所等にもなかなか難しい部分があるようです。
 今回の台風の被害の中では、そうした波自体だけではなく、所管と違うかもしれませんけれども、新聞報道では塩害が出るんじゃないかということで、近隣の田畑なんかへの影響というものも叫ばれています。そうしたものを少しでも防ぐということで、先ほど触れた防災林とか、そうした広葉樹の植栽というものを促進していくことも1つの手かなと思っているわけですけれども、県として、掛川市のやり方のように、住民運動を促す形でやられていく考えがあるかどうかということも伺いたいと思います。

 次に、最後になりますけれども、この説明資料にありませんが、所管ということで、太田川ダムについてお伺いしたいと思います。
 太田川ダムにつきましては、昨年の台風、今回の台風4号についても、非常に効果を発揮していただきまして、本来の目的である治水という面から考えると、下流の太田川の増水を非常にうまく食いとめていただいて調整をよくしていただいていると、改めて住民もそうした認識を深めているところではありますけれども、一方で、建設計画の段階から、この太田川ダムに反対してきたような住民の皆さんが地元に根強くいらっしゃることも実態としてございます。
 昨年の台風のときには、そうした反対の住民の皆さんとはまた別に、漁協を含めた地域の皆さんが、ちょうどタイミングが悪く、豪雨の後にまた豪雨が来たりして、ダム湖の中の濁りが半年以上取れなくて、アユであるとか、そういった魚の育成に非常に大きな影響を及ぼしたということで、これに対する対応も、袋井土木事務所には早急に対応してくださって、地元の皆さんから感謝されているところではあるんですけれども、ただやはりこのダムに関連しては、非常に住民の関心というものも高くなっております。
 話が前後してしまって申しわけないですが、その反対をされている住民の皆さんが、継続して県のほうへ要望等をされているやに伺っているわけですけれども、公式にそうした要望や、それに対する対応等をどのようにされているのか伺いたいと思います。
 とりあえず以上でお願いしたいと思います。

○小野(達)委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は午後3時5分。

( 休 憩 )

○小野(達)委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○守屋河川砂防局長
 先ほどの浜松市の居住人口についてお答えできなかったことについて、お答えします。
 まず、浜松市の人口は大体80万人ということで言われていると思います。そういう中で、海岸に接しているところの南区と西区の人口は、約21万6000人と言われております。また浜松市がマグニチュード9等を想定して、長さ18キロメートルに及ぶ遠州灘沿岸に十数万人の人口を抱えているというような言い方をされておりますので、ちょっとはっきりした数字はわかりませんけれども、沿岸にお住まいの約21万6000人のうち、十数万人がかなり低いところにお住まいになっているというようなことになろうかと思います。以上でございます。

○大場経理監
 繰り越しについて御説明申し上げます。
 説明資料の5ページの繰越明許事業主要箇所の概要に、前の年から繰り越したものがこの中にあるかということでございます。
 繰越明許は、平成23年度の事業を平成23年度において12月議会及び2月議会で繰越明許の承認をいただいたものを繰り越すものであって、すべて平成23年度の事業を24年度に繰り越したものでございます。そうしますと、平成22年度から23年度に繰り越したもので、平成23年度から24年度という2カ年にわたって繰り越ししたものは、繰越明許と言わずに事故繰越になります。
 今回、報告第16号で事故繰越の報告を1件させていただいていますが、この現年災害農林水産施設復旧費は平成22年度から23年度に繰越明許として認めていただきましたが、先ほど管理局長より説明させていただきましたが、平成23年9月の台風で再被災したため、平成23年度から24年度にまた繰り越すということで、これは繰越明許とは言わずに、事故繰越ということになります。
 今年度の繰越明許事業の中で、平成24年度にできそうになくて平成25年度にまた繰り越さざるを得ないような箇所はということでございますが、まだ7月でございまして、年度内完成を目指して頑張っているところで、翌年度に繰り越すような話は私のところには来ておりません。
 このような多額な繰り越しということで、繰り越しを縮減する方策でございますが、まず、事業の執行に向けた職員意識の変革ということで、事務所内所長技監会議等で周知徹底するとか、また本庁と出先機関の間で綿密な情報交換をして、債務負担行為を活用するなどして計画的な事業執行を徹底しております。
 さらに、用地職員の交渉能力とか技術職員の技術力を高めるために研修を充実させたり、また県民の理解を推進するために、ホームページや、地元住民が主体で活動するまちづくり組織との協働などによって住民ニーズを把握するなどして、住民、県民の理解を推進することによって、繰り越しを縮減するように努力しております。以上でございます。

○齋藤漁港整備課長
 サンドバイパスについてお答えいたします。
 サンドバイパスシステムは、ジェットポンプ6基で年間8万立米の砂をパイプラインで圧送するものでございますけども、今回、暫定的なこととして、4基で試験稼働を実施いたします。
 工事は平成19年度から実施し、既に機械設備、ジェットポンプ4基は据えつけて完成しております。現在、昨年度からの繰り越しで実施しております桟橋上の排砂管や、航路を横断する海底ケーブルの設置を実施しております。8月中旬には一連の工事も完了させ、本年9月以降の試験稼働に向け事業を進めております。
 また、ことし9月から平成26年3月まで行う試験稼働の目的でございますけども、先ほど申しましたジェットポンプ4基による年間8万立米の採砂能力の確認並びに最適な運転方法及び管理の方法の最適化の確認、3番目としまして、自然環境への影響を把握するための観測体制の確立を目的として試験稼働を行います。
 砂の量8万立米の把握の仕方でございますけども、ジェットポンプに据えつけられました流量計で8万立米を確認いたします。ジェットポンプの能力が1時間125立米、1日1,000立米ということで、月1万立米を予定しております。5月から8月はウミガメの産卵期ということで、休止といたしまして、8カ月間で運転するということで1万立米掛ける8カ月で8万立米ということでございます。
 なお、今回繰り越ししました工事につきましては、6月末現在、工事の進捗率は81%となっております。以上です。

○松本河川砂防管理課長
 台風4号による海岸漂着流木の状況と、その処理についてお答えいたします。
 台風4号による出水により、県内の海岸で合計約3万7800立方メートルの流木等が漂着いたしまして、景観や利用面で支障となっているだけではなく、海岸保全施設の機能が阻害されるなど、海岸管理上も問題となっております。流木等が大量に漂着いたしました竜洋海岸や静岡海岸など、7つの海岸につきましては、国の補助制度であります災害関連緊急大規模漂着流木等処理対策事業の7月中の申請を目指しまして作業を進めているところであり、来週には国と事前協議を行う予定でございます。今後、事業が採択されれば、早期に流木の処理を完了できますよう最大限、努力してまいります。また、国の補助事業において、採択されない小規模の漂着流木につきましては、県の河川海岸愛護事業費補助金によりまして、市町が実施いたします処理事業を支援してまいります。以上です。

○杉本都市計画課長
 屋外広告物の規制についてお答えをいたします。
 屋外広告物の規制につきましては、県の条例、または各市の独自条例により、特定の地域について看板を立てること等を規制しております。
 県の場合におきましては、新たに規制地域を指定する場合には、静岡県屋外広告物審議会にお諮りをし、専門家の御意見を聞きながら、パブリックコメントを経て条例を改正し、周知期間をとりまして、新たな規制をかけてございます。市のほうでも同様の手続をしているところでございまして、その周知期間を通しまして新たな規制の御理解をいただいているところでございます。
 ただ、規制と申しましてもすべてを禁止しているわけではなく、一定の条件をクリアしたものにつきましては、許可申請書を出していただいて許可をしているのですが、その申請書をいただく際に、県の条例に基づいて許可事務のための手数料をいただいております。
 ということで、委員御指摘の新たな規制の問題とか手数料のお金の問題につきましては、県のほうには直接そのようなクレームはございません。ただ、許可に当たって、許可条件の運用についての御質問等は、県のほうに何件か、本庁のほう、土木事務所のほうにも問い合わせがございます。
 今後、富士山の世界文化遺産登録等もございまして、景観における屋外広告物の規制というものは非常に関心が高まっておりまして、新たな規制等を考える前に、その条例等の趣旨、目的や手数料等の仕組みを十分御理解いただけるように、窓口でもしっかりと対応していきたいと考えております。以上でございます。

○桜井河川海岸整備課長
 台風4号による海岸被害、県内の被害状況と対策をどうとるのかということについてお答えいたします。
 台風4号により、県内海岸、また遠州灘沿岸におきましても、海岸堤防などの海岸保全施設の被害は発生しておりませんが、浅羽海岸では昨年9月の台風15号により、自転車道が約100メートル被災した箇所では、一部、再度被害がありましたものの、国へ災害報告するような大きな被害はありませんでした。また、この箇所につきましては、災害復旧に合わせまして、アカウミガメの産卵時期等考慮いたしまして、10月ごろから養浜数千立米を行う予定であります。以上でございます。

○青島森林保全課長
 天竜川以東の海岸防災林の車両乗り入れ箇所の対応、それから海岸防災林への広葉樹の植栽、また住民をどのように動かしていくのか、この3点についてお答えをいたします。
 天竜川以東の浅羽海岸の海外防災林内の車道、歩道8カ所につきましては、昨年度から地元の方々から御要望があります。海岸防災林には、国のほうの調査結果によりますと、津波被害の軽減効果が発揮されるということで、そのためには林帯の連続性が必要だといった報告もございます。そういったことも受けまして、今年度、この8カ所についてどういった方向で対応するのがよろしいか調査をしているところでございます。具体的には、その調査結果を待って対応するということでございます。
 それから、海岸防災林の広葉樹の植栽についてであります。
 海岸林は、昔から最も適した樹木が、塩に強くて砂地というやせ地で松が適性だったわけですけれども、現在は松によってかなり生育環境が変わって、内陸部のほうで松以外の樹木も育てるような環境もつくられているところがございます。そういったところには、これからやはり、塩害とか乾燥害に強い広葉樹の樹種なんかも植栽をしていくというようなことで対応してまいりたいと思っております。
 それから、住民との関係なんですけれども、現在、海岸防災林につきましては、県下で9カ所、住民との協働計画というのをつくっております。住民の皆さんとの連携とか役割分担に基づいて、海岸林を適正に管理していくという計画をつくっておりまして、それに基づいた整備を行っていくことによって保安林の機能向上を図ってまいりたいと思っております。以上でございます。

○鈴木河川企画課長
 太田川ダムに反対する住民への対応についてお答えします。
 太田川ダムに反対する市民団体からは、太田川ダムやそれを水源とします遠州広域水道につきまして、公文書開示請求や公開質問状の提出が継続的にございます。平成23年度も公文書開示請求が12件、公開質問状が2件ございました。これらに対しまして、これまで袋井土木事務所、または私ども河川企画課で責任をもって回答しておりますし、水利用に関するものにつきましては、県庁内の私どもと、企業局、水利用や農業用水を所管します部局と連携をとりまして、調整を図って対応しております。
 公開質問状の回答等につきましても、丁寧になるべく早く回答すると同時に、太田川ダムのホームページに掲載するなど、県民に対して広く情報提供しております。以上でございます。

○山本委員
 それぞれに御答弁をいただきましてありがとうございました。
 数点、質問になるか意見になるかという感じなんですけれど、サンドバイパスにつきましては、非常に詳細な御説明をありがとうございました。ちょっと素朴な疑問で、小さなことで申しわけないんですけれども、稼働の量もわかりましたが、台風とかそういった大きな災害が起きた場合には、このポンプというのは常時稼働しているのか、そういうときには一たんとめるのかをちょっと教えてください。

 それと屋外広告物に関しては、ちょっと私の勉強不足というか認識不足もありますので、またこちらについては調べさせていただきたいと思いますけれども、会社の上についている大きな看板とかそうした物に対して、これは多分、県ではなくて市町のほうでお金をとっている部分ではないかなと、ちょっと答弁を聞きながら思ったわけですけれども、若干そうした物に対する認識不足が、恐らく事業者のほうにも多分あると思いますので、またその点については、今後ちょっと勉強させていただきたいと思います。

 それと太田川ダムにつきましては、住民のそうした動きに対しまして、非常に丁寧に対応されているということでしたので、ありがとうございました。ただ、そうした住民の皆さんの動きというものが、ほかの住民の方々にもいろいろと情報が伝わっておりまして、私もちょっと承知してないんですけれども、割と最近のテレビ報道の中で、全国のダムの地下に活断層があって、そうした活断層が動き始めると非常に危ないんじゃないかというような報道があったようです。
 それには、太田川ダム等、県内のダムは含まれてはいなかったと思うんですけれども、ただ、そうした不安をあおるような話もありまして、後は以前から報道されているダム本体のひび割れ等に対しては、情報開示はされているということですけれども、なかなかどこが本当の情報なのかというものが伝わっていないところがありまして、大きな震災が来たときに、ダムに万が一のことがあった場合には、森町を含めてその下流の住民はどうなるんだというようなことを、その反対派のグループ以外の方々からも質問を受けることが多々あります。そうしたこともありますので、今までも非常に丁寧に対応されていたという御答弁でありましたが、今後もそうしたいろんな細かな情報を受けていただいて、不安がないような努力をされることを、ぜひお願いしたいと思います。

 それと最初の質問でできなかった部分がありまして、これは質問というよりは要望になりますが、説明資料の92ページで、新東名のインターチェンジ周辺地域の農地制度等との土地利用調整についてですけれども、森町周辺についてもここでうたっていただきまして、森掛川インターチェンジ周辺の部分には期待も高まっております。開通以降、非常に県外の車がこの森掛川インターチェンジを使っておりてくださっていて、周辺の農作物の販売所であるとか、あるいは観光スポットには、非常にお客さんがふえているということで、地元の方々からは非常に喜ぶ声を聞いております。
 それをチャンスとしてとらえて、今後また、ここにうたわれているような積極的な動きが恐らく出てくるんだろうとは思いますけれども、私からの1点の要望としては、当局の皆さんも担当の皆さんにも御承知いただいているんですけれども、やはりこれをさらに活用するために、どうしても現袋井インターチェンジとこの新森掛川インターチェンジを結ぶアクセス道路の整備というものが、非常にまだ未整備の状態が続いております。状況の厳しさというのはよくわかってはいるんですけれども、ぜひ住民の皆さんも活気づいているタイミングをとらえて、このチャンスにできるだけ柔軟な対応をお願いしたいと思います。以上、1点だけ質問させていただきましたが、以上で私の質問とさせていただきます。

○齋藤漁港整備課長
 サンドバイパスの台風時の運転でございますけれども、サンドバイパスを運転するポンプを操作する人が入る操作室が防波堤上にあることから、安全上の観点から防波堤が立入禁止になるものですから、運転はやめるということになると思います。以上です。

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