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委員会会議録

質問文書

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令和6年2月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:松井 優介 議員
質疑・質問日:03/07/2024
会派名:ふじのくに県民クラブ


○松井委員
 分割質問方式でよろしくお願いいたします。
 質問の予定に入っていなかったのですが、確認だけさせていただきたいと思います。
 総務委員会説明資料58ページ、監査結果の指摘事項等の概要のうち、知事等が出席する行事等について、出席する立場、県の関わりなどを確認して公務か公務外かを判断していますと書いてあります。6番委員から1月4日の話も出ましたが、この文書は、あくまでも公費を支出するかしないかで公務か公務外かの判断をする文書だと読んでいますが、確認させてください。

○川口秘書課長
 公務であれば、基本的に移動に関する交通費も出ますし秘書も随行します。会費についても公費で払います。ただ、公務といっても様々なケースがあり、今回はそういった事情があったので公費を払いませんでした。

○松井委員
 ありがとうございます。
公費を支出する判断のための公務か公務外かの話であって、公務だから優先順位を秘書課が決めるという話ではないですよね。あくまでも、公費を払うか払わないかの判断だけをしている話ですよね。出席の云々ではない文章だと私は読んでいます。

○川口秘書課長
 案内が来て公務と公務が重なれば、当然秘書が調整をする、ないしは、急遽入れば当然知事にお諮りをするという立てつけで、我々は公務が来れば公務の日程調整をいたします。
 なお、我々は監査を受けて、あくまでも公務か公務外かの基準をつくるという認識でおります。

○松井委員
 説明資料の28ページ、第29号議案「静岡県公文書等の管理に関する条例」について伺います。
 昨年から本会議、また委員会等で何度も議題に上がっていましたが、この条例が令和7年に制定されるとのことで質問いたします。
この条例は、公文書は県民の共有財産として県民の知る権利の尊重、県民への説明責任の全うという県民目線に立った条例であると伺っておりますが、制定することで県が最終的に目指す目標は何か伺います。
 
また、制定する来年度はどのような取組を行っていくのか。さらに、昨年の決算特別委員会で7番委員が、条例をつくったときの管理する側と見る側、つまり職員側と県民側で共通の認識がされるための周知が必要と御質問されていましたが、その周知の取組についてお伺いします。
 
続けて、説明資料の50ページ、出納局関係議案について伺います。
 予算案の概要の一般会計第2目会計費のうち(3)公金取扱手数料事務費について、令和5年度と6年度を比べますと約2倍となっている理由を教えてください。
 
同じく出納局関係で、同じページの一番下、物品調達事務等特別会計のうち、令和5年度補正予算で4億7000万円以上を減額して現計が17億円余となっているにもかかわらず、令和6年度予算では今年度と同程度となっています。毎年度末に減額補正で調整しているのでしょうか。
また、この予算はどのように計算しているのか伺いたいと思います。

○小坂文書課長
 初めに、条例を制定する目的についてお答えいたします。
 現在、公文書の作成、保存、廃棄などのルールにつきましては、静岡県文書管理規則で定めていますが、今回の条例制定により、公文書を行政内部のものから県民共有の財産として管理する視点に改め、県の活動を県民の皆様が検証できるような形で公文書を作成し、記録を確実に保存するなど適正な公文書管理を目指してまいります。
 また、条例では県民の知る権利を尊重する観点から、公文書を作成し適切に保存することを職員の責務として義務づけております。
 こうして作成した文書のファイル名、保存期間などを記載した管理簿をインターネットにより公表していくことで、公文書にアクセスしやすい環境を整え県民の皆様の利便性の向上を目指してまいります。

 続きまして、条例の施行が来年度の令和7年4月であり、来年度の取組と、職員、県民への周知のためにどういった取組を行っていくかについてお答えします。
 条例制定後の来年度の取組につきましては、公文書のファイル管理など条例の委任事項や、管理体制の方向性を規定した条例の施行規則を策定します。また公文書の作成から移管、廃棄までの文書管理の基本的なルールを定める文書管理規程、さらに電子メールの取扱いなど実務上の運用ルールを定める要綱やQAを策定してまいります。
 ただ、これらの規定を周知徹底する上で職員の研修もしっかりやっていかなければならないと考えており、管理者や実務担当者などの様々な階層に向けて研修を行う予定です。研修動画も活用しながら継続的に行うことで、令和7年4月に向け実効性のある条例の施行を進めてまいります。
 また、県民の皆様への周知は、条例の施行に合わせて県民だよりなどの媒体を活用しながら、しっかり行っていきたいと考えております。

○内田会計支援課長
 出納局関連予算のうち公金取扱手数料事務費についてお答えいたします。
 公金取扱手数料事務費につきましては、金融機関が窓口で県の公金を収納する手数料、また県が契約の相手方など債権者に支払う際の振込手数料などを計上しております。これらの金融機関に対する手数料につきましては、適正な経費負担となる見直しを行うよう総務省から通知があったため、金融機関と協議を進めてきたところでございます。協議内容を踏まえ、窓口収納手数料について、現状の1件税込み33円を4月から60.5円に見直すように予算計上しました。
 また、県からの支払いの際の振込手数料につきましては、銀行間の為替取引における手数料の制度が見直され、今までは公金につきましては無料でしたが、令和6年10月からは送金元の銀行は送金先の銀行に手数料を支払う制度が決定されております。それに合わせて、現状無料である振込手数料について、令和6年10月から支払うように予算計上したものであり、大幅に増加した要因となっております。

○松下用度課長
 物品調達事務等特別会計についてお答えします。
 年度によって異なりますが、例年当初予算額の2割から3割程度の減額補正を行っており、令和4年度は約3億8800万円、令和3年度は約6億1900万円、令和2年度は約7億9200万円減額しております。物品調達事務等特別会計は、主に本庁各部局や総合庁舎の各所属からの請求により用度課や出納室が物品の購入、支払いを行うものであり、その財源は一般会計からの振替により賄われております。
 当初予算につきましては、各部局に物品購入等の年間執行見込額を照会し、提出された資料に基づき計上しております。2月補正予算においても同様に照会し積算しております。

○松井委員
 御答弁ありがとうございました。
特に公文書について要望させていただきます。県民の知る権利を尊重する、あるいは県民の共有の財産ということですので、ぜひ県民目線の周知を徹底していただきたいと思います。特に開示や廃棄等々、これから問題のないようにお願いしたいと思います。

 続いて、令和6年2月県議会定例会の議案(予算附属参照書)の361ページから、令和5年度関係の歳入、さらに債権の中の調整債について伺います。
県債全体で1289億円余のうち、調整債が70億円です。まず調整債はどういった目的で発行されるのか伺います。
県債は借金だと思いますが、例えば危機管理債の中の地震対策事業費債、あるいは脱炭素推進事業費債などほとんどの債権は目的があって発行されていると認識していますが、調整債は目的が分からないと感じております。
 総務省では、住民税、法人税の減税等に伴う影響を踏まえて発行できるとの説明になっておりますが、あくまでも借金である以上、財政健全化を考えた場合に何に使うのか明確でないと発行すべきではないと我が会派の中でも意見が出ております。調整債の発行目的と所見を伺いたいと思います。

次に、説明資料17ページ、ふじのくにDXの推進の主な取組のうち生成AIの活用について伺います。
昨年の6月定例会で、生成AIのメリット、デメリットについて私や10番委員から質問があったと思います。また9月定例会では生成AIを使用できるパソコンを限定して使用履歴を管理すると決めていたのを、職員の皆さんが持っているパソコンに拡充する話が出て、それについても質問させていただきました。
令和6年度の案を見ますと、本県独自の規程や手引等を学習させた生成AIを導入すると書いてあります。昨年7月時点でガイドラインには学習させないと書いてあったと思いますが、1年弱たって、どういった経過で内容を変えていく予定になったか御説明頂きたいと思います。

 続いて、説明資料20ページ、地域外交の展開について伺います。
先ほど6番委員、7番委員からも質問がありましたが、説明資料の昨年の取組を拝見しますと、東アジア文化都市2023があり日中韓の交流をより一層進めた年になったと思います。また、台湾との地域外交でも昨年10月に県の台湾事務所長が地方公務員アワード2023に選ばれたと伺っており、台湾との地域外交に大変力を入れて、成果も出ていると承知をしております。
資料06R6当初予算主要事業概要(知事直轄組織)の9ページに、大阪・関西万博を契機とした自治体間交流推進事業における対象国が中国の浙江省また韓国の忠清南道と書いてあります。外交なので長期的かつ定期的に接点を持つのが大事なのは承知しておりますが、資料の中に、モンゴル、台湾、東インド、インド、ネパール、アメリカの取組について書いてありますし、また議会の海外事情調査でマレーシア、ベトナム等にも伺っていると報告がありました。地域外交において親交を深めていく国をどういった基準で決めているのか伺います。以上答弁を求めます。

○山田財政課長
 まず調整債の発行の目的、使途でございますが、今回の調整債は、令和6年度当初予算の財源不足への対応として、財政調整基金の残高を確保するための財源対策を目的に発行するものであります。
 8番委員から御意見もありましたが、この調整債を含めたいわゆる資金手当債と言われるものは、将来の過度な負担を避けるために発行は極力抑制すべきというのが基本的な考え方ではあります。しかしながら、今回の予算編成におきまして、やはり基金を少し確保して後年度に残さなければならないという財政運営の観点で財源対策として発行したものです。
 また、8番委員御指摘のとおり、県債につきましては地方財政法に基づき、使途を明確化した上で発行し事業の財源に活用するのが原則です。 一方、調整債につきましては、国の税制改正による地方財政の減収影響に鑑み、歳入を補塡するために地方財政法で特別に発行が認められているものであり、使途は限定されていないものであります。

○曽根デジタル戦略課長
 生成AIの利用を進めている中で、来年度の取組は、県行政特有の情報や回答が得られないといった課題に対応するものです。
 生成AIに学習されるリスクですが、入力した情報が学習記録に使われて、他者が何か問い合わせたときに情報が使われてしまう――いわゆる情報漏えいだと思います。
 来年度導入を検討しているソリューションは、県独自の情報を生成AIに直接学習させるのではなく、利用者と生成AIの間に情報を持たせて、生成AIに問い合わせるときもその内容が学習されたり記録されたりするようなことがない仕組みになっていますので、情報漏えいのリスクもないものと考えております。

○小関地域外交課長
 海外との交流は人的ネットワーク等が重要であり一過性でなく続けていくためには同じ地域になりがちでありますが、来年度も引き続き浙江省、忠清南道と交流したいと考えています。
 また重点国・地域の考え方でございますが、地域外交基本方針に考え方が定められており、友好提携や富士山静岡空港の就航先など本県と強い関係があり、今後の地域外交の展開に当たり重要と考えられる地域を定めております。今年度も少し動き出しておりますが、特にインドは来年度、県議会の日印友好議員連盟の皆様と御協力しながら力を入れていきたいと考えております。
 ネパールについてはまだ重点国には定められていませんが、言い方はあまり適当ではありませんが、他県がまだ手をつけていないこともあり、これからの人材獲得で有力な地域になると考えられることから、静岡県がまず先鞭をつけていくため来年度から取り組みたいと考えております。

○松井委員
 万博はなぜこの2国なんでしょうか。

○小関知事直轄組織地域外交課長
 万博の事業は国の支援制度を使って行うもので、万博国際交流プログラムと言います。万博開催を契機として、既存の交流を活性化させたり新たな交流を始めたりすることを通じて、地域の子供たちの育成や地域の魅力発信等の取組を促進するものです。昨年度友好提携10周年を迎えた忠清南道や40年以上の交流がある浙江省とさらに交流を深めるため、エントリーを考えています。
 ただこれは、国の予算を活用しますが、国の支援スキームがまだ完全に固まっていないため、県で考えているものができるかどうか分かりません。そのあたりは、今後国の動きを注視していきたいと思っております。

○松井委員
 様々御答弁ありがとうございます。
 もう1点お伺いしたいのが、生成AIについてです。
好事例の周知共有による利用促進と書いてありますが、どういった好事例があって、もっと進めていきたいのか具体例を教えていただきたいと思います。答弁をお願いします。

○曽根知事直轄組織デジタル戦略課長
 好事例を一部御紹介しますと、生成AIを活用して表計算ソフトの簡易プログラムを作成したり、議事録の表記を調整したり、業務の効率化を目的にする事例も出てきております。またデジタル戦略課での取組になりますが、生成AIを活用して庁内の広報誌を作成した事例もございます。こうした様々な事例を展開し、利用促進に努めていきたいと思っております。

○松井委員
 ありがとうございます。最後に一言ずつ、それぞれに申し上げて終わりたいと思います。
まず調整債について、基金を回すための借金は、うちの会派でもできる限り削っていく方針でしたが、自転車操業になりかねないので、ぜひしっかりと考えていただきたいと思っています。
 また、生成AIについては、私もこの1年総務委員会で様々お話をさせていただいたので引き続きよろしくお願いします。
 また、地域外交については、県内産業はやはり製造業が非常に強いと感じております。私も焼津の食品メーカーに勤めていたこともあり、ハラール系に対する営業の仕方など様々ありました。大きなマーケットだと思いますので、引き続き中国、韓国も大事ではありますが、さらに広い目線で考えていっていただきたいと感じました。よろしくお願いします。以上で終わります。

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