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委員会会議録

質問文書

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平成26年2月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:03/12/2014
会派名:自民改革会議


○大石委員
 それでは、あと幾つか、一問一答方式でいたします。
 安倍総理の靖国参拝と地域外交についてを初め4点、一般質問しました。知事あるいは担当の部局長から御答弁いただきましたが、再質問等をする時間もないし、またそこで最終的な結論を求める問題ではありませんので、委員会の審議に委ねますということで、委ねたわけじゃなくて自分がやるわけです。そういうことで、少し補足的な質問をさせていただきたいと思っております。
 全般的に言うと、やっぱり知事の答弁の中で、例えば原発の再稼働についての知事のスタンスと言いますか民意を問うことについての考え方というのを聞きたかったんだけど、そういう肝心なことについては知事は答えてくれないんですね。小川危機管理監が民意を聞いていくというようなことをただ言われただけですので、そういう面で一般質問の限界であると同時に、答弁側もしっかり核心を得た答弁をしてもらいたいというのが偽らざる感想でございます。
 安倍総理の靖国参拝についての知事の御答弁の中で、靖国神社は幕末に戊辰戦争などで陛下のために命を落とされた人々のために、明治天皇が招魂社というものを京都に設けられて、それが東京へ移られて明治12年に現在の靖国神社になったということで、ひとえに陛下のために亡くなられた方のためにつくられたと言われています。
また陛下が鎮魂の礼を尽くされている神社であり、昭和50年――ここから突然明治天皇から昭和天皇に移られたわけですが――昭和天皇はその年の11月にお参りになって以来一度もお参りになっていないと。また世は平成にかわりましたけど、現在の天皇もお参りになっていないと。私は最もお参りになるべきであると常に思われているのが陛下御自身ではないかとそんたくしています。陛下がお参りにならない、そうした陛下の御叡慮をおもんぱかる必要があるのではないか。また、現在の状況が陛下の宸襟を――宸襟というのは御心です――悩ませているのではないかと考えている次第であります、という御答弁をいただきました。まず知事は学者ですので、学者に素人が物を言ってなんですが、幕末に戊辰戦争などで陛下のために命を落とされた人を祭ってるのではないと思います。幕末で戊辰戦争以前からずっと戦いがあったんですけど、その戊辰戦争のある時期から当時の岩倉具視とか大久保利通たちがはかって錦の御旗をつくったんですよ。そして我々が官軍、天皇派の軍であると。その前の孝明天皇のときに実を言うと公武合体で幕府と一緒になって新しい日本をつくろうという運動があったんです。それが長州が過激になり、薩摩が乗ってきて公武合体ではだめだから倒幕ということになったんですよね。それはともかくとしまして、戊辰戦争などで維新回天の偉業のために命を落とされたというならわかりますけど、陛下のために命を落とされたというのは、これは私は表現としては余り正しいと思いません。
 これは知事とまた一杯やったときにでも話し合いしたいと思いますが、このことは今ここで結論を出すことではありませんが、申し上げたいことは、いわゆる知事の御答弁の中に論理の矛盾がおありになるんですよね。明治憲法下の国家の元首としてお国のために亡くなった人に参拝する、いわゆる元首の行為としての参拝と、現日本国憲法下の象徴天皇になっている、日本国天皇は国の象徴であり国民統合の象徴であると日本国憲法第1条に書いてありますよね。だから政治的に無透明の方なんです。無透明の方と、非常に政治的にも国家の中心であり、人格は違うけど今のキム・ジョンウンみたいな、いわゆる絶対君主制の中での天皇の行為と、今の平和憲法下の天皇の行為と知事は混同されて言ってるわけですよね。それで、あのときは参拝したけど今の天皇は参拝してないじゃないかと。だからそういうことを考えると、安倍総理の参拝は、天皇陛下のお心に反するんじゃないのですかということを言われたわけですけど、私は天皇の国事行為に政治的意味を持たせるべきでないと思うわけですよね。行ってないことに対して政治行動を起こすのは間違ってるというのは、政治家や総理大臣の行為に天皇の叡慮におもんぱかるとか天皇のお立場を考えるべきというのは、私は逆に天皇の政治利用だと思っている。だからそのことについて、もし御答弁できる方がいたら答弁してほしい。できなければできないでいいです。

○若梅県理事(地域外交担当)
 すみません。なかなかデリケートな問題でございますので、答弁を差し控えさせていただきたいと存じます。

○大石委員
 そんなデリケートな問題じゃなくて、おっしゃるとおりと言っていただければ次へ進もうと思いましたけど。
 不作為を含めた天皇の叡慮というのを持ち出されると、政治家は政治的行動ができなくなりますよ。ということは、今度は天皇陛下に政治行動をやらせるような国民運動が起こったり思想運動が起こる可能性も出てくるわけですよね。ですから、天皇は君臨するとも統治せずと。国民統合の象徴であるけど、靖国神社へ行かないのをおもんぱかるべきだということは、知事の言われていることは本当は間違いなんです。だから天皇を持ち出してきたら議論は進まなくなっちゃいますから、いわゆる参拝行為の是非をもう少し立ち入って話をしないと我々の議論は進まないし、地域外交についても進まないというのが私の考えでございます。お答えできないと言いますけど、なぜ現在の天皇が参拝しないかと言うと、本来なら天皇という人はお国のために命を落としたあらゆる人に対して、外国人であろうと参拝すべきなんです。ところが、中国や韓国の人たちが、あそこはA級戦犯を合祀してるからとがたがた言うもんだから天皇は参拝に行けないんです。行けば今の東アジア情勢と同じような物すごい反応が来ますから行かないんです。だからそのことを言って、天皇も行かないんだから総理大臣も行くべきでないというのはおかしい。総理大臣というのは政治的な人間ですから。
 それから、もう1つ私が質問の中で言いましたが、A級戦犯が合祀されているということについてです。これは東京裁判でつくられた勝者による敗者の裁判ですよ。これは歴史が証明してます。日本のいろんな城取り合戦でも、関ヶ原の戦いでも、大阪夏の陣・冬の陣でも、負けたほうは首を切られてさらしものにされるんです。ですから、そういう戦いの原則からいけばよくあることなんですが、そこで日本は多大な国民の損害、兵力の損害があり、そしてA級戦犯は絞首刑になった。そして焼け野原になったところを再建して、それから68年たって中国だけでもODAで3兆円も援助するような国になったと。平和憲法の中でPKOも出ている。そういうことをやったにもかかわらず、68年前には何をしたかと言って、事実を捏造して、特に従軍慰安婦とか南京事件とかですよ。だからそういうことでがたがた言われるものだから、天皇だって純粋な気持ちで天皇の国事行為としての参拝ができない。だから、その辺は私は特に若い管理職の皆さんによくわかってもらいたいなと思っております。
 向こうが日本もよくやってくれた、だけどほかはこうですよと言えばいいものを、尖閣も竹島もそうですけど、慰安婦問題もアメリカのワシントンに慰安婦像を建てて、日本人はこんな愚かなことをしたと言っている。NHKの会長じゃないけど、当時の戦争というものの内容を見ていけば、お互いにいろんな残虐行為があった。キリストのためにエルサレムへ十何回も遠征した十字軍が、現地でキリストの名においてどんな残虐な行為をしたか。またその逆もありますよね。だから、そういう人間の愚かさというのが戦争ですから、そういうものをやめようねと言うならいいけど、日本だけこんなことをした、その上、韓国の大統領は日本のA級戦犯はユダヤ人の民族撲滅をはかったナチスドイツと同じで、ホロコーストをした。ドイツと同じことをやっていたから、未来永劫謝り続けろと言ってるわけですよね。
 ですから、これは安倍総理大臣の参拝は関係なくて、これから日本は未来永劫ひたすら事なかれ主義で経済優先で仲よくやりましょう。それには、愚かなことをしましたと、未来永劫皆さんに申しわけない、申しわけないと言っていれば、向こうは気持ちよくなって、ぜひいらっしゃいと言うと思いますよ。だけど、正しいことを堂々と主張しているのか。これは右翼勢力ではなくて日本人の心を持った人はみんな思ってる。だから、外国が、があがあ言うならわかるけど、日本人の中にそれを非難したり、おかしいというのは、おまえらそれでも日本人かと思いたいぐらいです。ですから、そういう面でいくと幾ら善隣友好、文化を中心に外交をやろうとしても、そういう国民感情とか相手方の姿勢が問題です。日本は反対意見を認めてますから、こういうところでもがんがんやるし、マスコミでもたたいたりたたかれたりするんですよ。中国でこれをやったら完璧に反体制分子ということで追放されますよ。だから言論の自由のない地域と、どこまで友好善隣外交ができるかと言うと、せいぜい経済ぐらいなものですよね。本当の意味で心を通じることができるかと言うと、それだったら唐や明だったときの、お互いにもっと平和な時代のことをやるべきだと思うけど、そういう姿勢がお互いにできていないから、そういう根本的な相互理解を進めて積極的な平和外交をしたいというのが私は現総理の考え方だと思っています。もう68年も贖罪して罪を認めて平和外交を進めてきたわけですから、先方も日本のことはよく認める。だけどもう二度とああいうことのないようにしましょうねと言えば、村山談話も河野談話も生きてくるわけですよ。だから、ちょっとしたことで、ばりばりばりばり日本人を根底から軽蔑するようないろんな出来事があると、日本人にも心ありますから、意見がいろいろ出てくると思います。
 私は、そういう意味で今回の知事の答弁は天皇を使ったことと、いわゆる地域外交の推進にも限度があるけどそういう中で頑張りますと言ってるけど波風が高いと言うだけで、いいかげんなところが少し見えたものですから、私はちょっと不満と不安を感じたわけですけど、吉林部長でも若梅県理事でも河森課長でも後藤局長でも松下課長でもいいですから、答えてください。

○若梅県理事(地域外交担当)
 こういう大変厳しい状況の中での地域外交の推進につきましては、知事も非常に厳しい状況であるということは認識しております。そのような中で、こういうときだからこそ民間を含めた地方レベルでの交流を推進していくという基本的な考えの中で、なかなか厳しい状態ではありますけれど交流を進めていくと。
 例えば、今年度から民間外交支援事業というものをやっており、韓国では忠清南道と済州島へ参りました。例えば忠清南道とは協定は結んでおりますが、相手の自治体の理解がなければ、こちら側が交流を希望する団体を探していただいたりですとか、そういう事業もできませんので、そういう中で事業をやってきております。
 来年度につきましても忠清南道と釜山、中国につきましては武漢と民間の交流を進めていくことを考えておりますので、こういう厳しい状況の中でも地域間交流を進めることによって将来的に両国の関係改善へ貢献できたらという考えのもとで進めていきたいと思っております。

○大石委員
 交流をやるなと言っているわけではありません。交流を進めることはよくわかりますし、考えてみると中国一つとっても大きい国ですから、上の指導部が考えてることと、地域の民衆あるいは国民の考えてること、あるいは地方政府の考えてることは違う面もあると思います。私はそういうことを一々否定するものではございませんけれど、ただ背景にはこういう問題があるということ、それが日本国民としての誇りであり、今までやってきたことの自信にもつながっているわけですので、それを放てきして余り卑屈な形で頼む頼むというのはどうかと思う。地域間交流と言うならまだしも、外交という言い方をするなら、トップを含めて、背景とか情勢を把握した上で進めてもらいたいなと思います。では、この質問は終わります。

 前回、モンゴルの海外駐在員についてお聞きしましたが、2人の方が非常勤として決まったということですが、その方はどういう方なのか。また事務所を設けるのか。それともいろいろな通信手段がありますから、その方の個人的なパソコン等でアクセスするという形でやられるのか、それから待遇について、こちらからお願いする以上どのぐらいお支払いになるとか、わかったら教えてください。

○松下地域外交課長
 2人配置させていただくこととしています。
まずドルノゴビ県を中心としたところではサイハンさん――我々がモンゴルへ行ったりしたときに通訳等をやってくださってる方です――という通訳を中心に活動されてた方と、モンゴルのウランバートルはサロールさんです。この2人につきましてはモンゴルの日本大使館にも赴任経験をお持ちの方で、日本の文化とか風俗、習慣等にも精通した方です。そうした方にお願いしまして、事務所みたいな形でやるのではなく、例えば自宅とかそういったところを使っていただいて、そのときの例えば電話代だとかFAX代とかそういったものは随時、旅費とともにお支払いするような形をとっていきたいと思っています。
 日当等につきましては、サイハンさんもサロールさんも、モンゴルで我々と同じような給料をもらっていた方なので、その意味で3万4900円という非常勤特別職の日当という形でやらせていただきたいと思ってます。
 ただ、ちょっとメールを送ったとか、1日の日当に満たない仕事で1カウントするのではなくて、1日分の仕事をなさったのを1カウントというような形で各国事務所とも連携をとりながら、きちっとやってまいりたいと考えております。

○大石委員
 前の質問を踏まえて言うと、モンゴルという国に対しては、すごく向こうも友好的だし勉強したいという気持ちもあって、私は悪い感情を持っていません。そのことを前提にして、質問しますが日当が3万4900円ということは10日続けば34万9000円ですか。

○松下地域外交課長
 1日ちょっと仕事をするということではなくて、1日分の仕事をしたことに対して3万4900円をお支払いしていくという考え方を持っております。

○大石委員
 10日続けば約35万円ということだね。

○松下地域外交課長
 1日分の仕事量を確実にこなした10日分であれば10日分お支払いさせてもらいます。ただ、10日であっても、その内容が2日分に相当するとか3日分にすぎない場合には、それだけの日当分を払わせてもらう形で考えており、1つのお願い事がどれぐらいの業務量に達するかというのを考えながらお願いしていきたいと思っております。

○大石委員
 余り細かいことを言うのはやめるけど、ただそういう業務がフルの1日業務なのか、きょう半分あした半分というようなものなのかということについては、どうもお話を聞いていると確たる基準がないような気がします。例えば日本から大デレゲーションが行って10日間東奔西走して対応したら、やっぱり10日分ではないかというふうにね。最近、ツアーの添乗員の方が1日8時間労働と言われていたけど、ツアーの人たちの面倒をみたりしてたら1日十何時間働かされちゃって、いわゆるゼロ残業だったのに対して裁判を起こして会社側が負けちゃったんですけどね。そういう理屈からいくと、その辺のチェックというのも、一々チェックしなければいけない友好関係ではないし、相手の方がどういう立場の方か私はわかりませんけど、しっかりやってほしいなといなと。

 それから、こちらの貨幣基準の3万4000円はモンゴルへ行くと一月以上生活できるお金じゃないですか。

○松下地域外交課長
 委員お見込みのとおりで、確かに貨幣価値的に見ると日本に比べてモンゴルのほうがはるかに安いということは事実でございます。ただ、モンゴルは所得の差が激しいので、2人が働いていたり、特に通訳等をやられてた場合にはそれ以上の日当等をいただいておりますので、1日分の仕事をしていただければその日当が適当だと考えております。

○大石委員
 こう言っては失礼ですが、相手の方が大学を出たぐらいのお若い方か、ある程度お立場のある方かということによっていろいろ違うと思うんですが、こちらの特別職の1日分の日当を支払うということになると、それなりの敬意を表したお金だと私は思うものですから、そのあたりもしっかりフォローしていただいて、決算審査のときに私が企画広報部を審査する委員会にいるかはわかりませんが、どういうお仕事をされてどれだけ払ったかというのはしっかりしたほうがいいと思います。

 続いてですが、中澤委員も御同席されましたが、代表者会議でドルノゴビ県から議員団がお見えになるという申し込みが静岡県議会議長宛てにありました。時期が4月の初旬あたりでしたから、時期的に非常に悪いということで丁寧に、向こうの言葉で来てたものですから翻訳して、また次の機会にとお断りしたという事実がございます。そのとき、滞在の経費等については全て貴県のほうでお願いしたいということが書いてあったわけです。ということは相互理解、相互訪問ということであれば、こちらも向こうへ行ってお世話になるわけです。これはモンゴルだけではなくて、中国との三十数年のおつき合いの中でもそうだと思うんですが、向こうから来たときはこちらで全部持って、こっちから行ったときはこっちで全部持ってということはありませんでしたか。

○後藤地域外交局長
 委員が御指摘の点でございますけれども、中国浙江省との間におきましては25周年でありますとか30周年とか節目節目の行事、それから定期協議で一定人数が行き来するというときには、その人数を等しくしまして、その分の滞在費はお互いに受け入れ側が持ちましょうという形でやっております。
 今回モンゴルから提案のあったのは、渡航費はそれぞれ派遣側が持つ。そして静岡県に来てから、あるいは静岡県からモンゴルへ行ったときの現地での滞在費はそれぞれ受け入れ側が持ちましょうというのが内容であります。これまで議員団につきましては、3年前に1回来ておりますけれども、そのときには向こうの議会側の財政状況が非常に厳しいということがありまして、一部滞在費については静岡県側で負担したという経緯があります。モンゴルにつきましてはそういう形で、相手方との協議によりまして臨機応変に対応しているというのが実情でございます。

○大石委員
 イベントと言いますか、招待の仕方について、こちら側が来てほしいと頼んだのかということにもよりますので、一概には言えないと思うんですが、どちらかというと、経費的な面でこちら側のサービス過剰ではないでしょうか。そういう面がモンゴルだけではなくて、過去の交流の中にもあったように思います。一々挙げませんけど。
 さっきの経済格差の問題も含めて考えると、やっぱり真の交流、永続する関係をつくっていくためには、そのことについては言うなれば――けちなことを言うなと言うかもしれないけど――ちゃんとやらないと、あとでこんなはずではなかったという話になってきます。日本はお金持ちだから、言葉は悪いですけどたかられちゃうことにもならないとも限らないから、そういう関係ではないというのはよくわかりますけど、しっかりルールをつくっておやりになったほうがいいのではないかと思います。

○後藤地域外交局長
 モンゴルにつきましては、発展途上国から中進国という段階にあるということは、いろんなところで聞かれることでございます。委員御指摘のとおり、これからの中長期的なつき合いをやっていくためには、やはり経費負担のルールも基本的にはフィフティー・フィフティーになるような形でルールづくりをしていきたいと考えております。

○大石委員
 最後に1問だけ。一般質問にも関連しますが、知事戦略監でもあります吉林部長に御意見をお聞きしたいです。
 私、再質問のときにちょっと声を荒げて緊張感が足りないということを申しましたけど、要は、例えば空港にしても新幹線問題にしても空港周辺の問題にしても、まず空港ができる前の、本当に大変なときは職員が目の色を変えていた。今までは陳情を受けたりいろんなことをやってくれと言われる立場の県の人たちが、逆にお願いに行ってるわけですよね。それがもう、本当に気の毒なぐらい頭を下げて真剣に説明をやったわけですよ。その緊張感が空港ができたことによって、解けちゃった。また部が2つにわかれてまた今度1つと言うけど、私は前の委員会でも申しましたけど、本来5年ぐらいは1つの部にしておいて、これから機能分解をさせていくほうが上等だったんではないかなと思います。
 また、新幹線についても、若者がいろんなことを勉強したいと交通基盤部へお話ししたら、中堅級の職員ですけど、今自分たちには説明できることはないと言って断られました。だから私が今度は前の委員会で言ったらすぐ服部理事が反応してくださって、局長2人と技監を連れてきてくださって、今度勉強会をやろうということになりました。すぐできるできないはともかくとして、若者がこれからの時代を背負っていくわけですので、そういう人たちに希望と勇気を与えるようなことをしていただきたい。昔空港建設時ならすぐその日の言葉の終わらないうちにそこへ走っていってお願いしますという感じだった職員が、今はどうも緊張感が足りなくて、どうしようもないですね。だから、そのことについて私は知事戦略監である吉林部長に、もう一度気合いを入れ直して、知事の示すふじのくにづくりに取り組んでもらいたいと思いますので、御意見を聞かせてください。

○吉林知事戦略監兼企画広報部長
 空港の利活用等を含めたこの対応についての大石委員の本会議での最後の言葉については私も同感と言いますか、私も常々、最近どうも空港に対する緊張感と言いますか、開港して5年たちますけども、もう一度当時のことを思い出して、やっぱり利用促進あるいはいろんな地域での活性化、現場でのコミュニケーションをしっかりやっていかなければいけないと思います。
 なぜかといいますと、我々の年代もそろそろ定年が近くなりまして、当時の空港について現場で指揮命令と言いますか、現場を動き回った人間がだんだん職員からいなくなってしまうという危機感を持ってます。そういった意味で、当時私も財政課におりましたけども、当時の総務部長が現場を見てこいと、現場の人が今度収用で入るから困ってることがあるんじゃないか、あなたたちは現場へ行ったことあるかと言われて、人事課長と財政課長と私で急遽車で、崖のところを上から下まで歩いて現地の状況を見て、その後すぐ予算措置で人をもっと配置しなければいけないとか、そんな話もさせてもらった中で、空港を開港するという目的に対して全職員が一丸となって動いたということは記憶に残っております。そういった意味で、いろいろ空港の利活用の目標値とかもございますけれども、もう一度原点に返って空港を核とした静岡県の発展というものを再度職員一同気持ちを新たにして、今度5年を迎えますから、これを機会にさらに空港を活用した静岡県の発展というものを図っていきたいと考えております。

○大石委員
 あとは意見、要望だけですが、総合計画で富士山静岡空港の利用者数85万人という目標に対して各会派の一致した意見によって是正される可能性が高いですが、一度目標を出したら何が何でもやり遂げようというくらいの、県庁挙げての根性が欲しいなと。議会が意見するのをいいことに、じゃあ目標値をあと5万人下げましょうとか、10万人下げましょうと言ってくるとなると、大したことないなと思わざるを得ないですからね。だから、そのあたりを含めて、やっぱり単なる言葉とか数字遊びではなくて、本当に根性を入れて後ろの若い衆も含めて頑張ってもらいたい。空港だけじゃなく、いろんな課題を含めてお願いします。終わります。

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