本会議会議録


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令和3年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:加藤 元章 議員
質疑・質問日:08/11/2021
会派名:自民改革会議


○加藤委員
 一問一答方式でお願いいたします。
 最初に、文化観光委員会説明資料の32ページにありますが、次期総合計画の分野別計画である次期静岡県観光基本計画を年度内に策定するということです。鋭意作業を進められていると思いますけれども、ここにも記載がありますが、これまでの計画が最終年度にあるということですので、現計画についてどういう評価をされているか、まずお伺いしたいと思います。

○川口観光政策課長
 現計画におきましては、DMOを核とした観光地域づくりを進めていくんだということ、あとはとかく観光が経験と勘に頼ってきたという部分がありましたので、そこはしっかりと体制を整えて誘客宣伝のみならず、マーケティングとマネジメントに基づき先方に好まれる商品をしっかりつくっていこうということで、観光地域づくりを前面に打ち出した計画をで進めておりました。
 数字等はございませんけれども、地域として静岡デスティネーションキャンペーン、あとはラグビーワールドカップ、そういったところで観光地域づくりの中でのいわゆる旅行商品づくりという体制の芽生えが出てきているのかなというところであります。
 県内に若干空白地域はありますが、いわゆる観光地域づくり法人――DMOと言われているところを核とした観光地域づくりを我々は標榜しておりましたが、幾つか立ち上がってきて体制は整いつつあるので、そこを伸ばしながら観光商品づくり、要は旅行者に喜んでいただける魅力を地域ぐるみでつくっていく足がかりができているのではないかと感じております。

○加藤委員
 それを踏まえて次期計画の策定に入っているということですけれども、次期計画の期間はどのぐらいを見込んでいるんでしょうか。対象期間ですね。

○川口観光政策課長
 計画の期間ですけれども、基本的には静岡県の新ビジョンと同じと考えておりまして、2025年までと考えております。

○加藤委員
 説明資料にもありますが、次期計画策定に向けてはゼロベースでいろいろ検討していくとのことでありますので、先ほどおっしゃられた課題認識の下で鋭意つくられていくと思いますが、それを前提として説明資料3のスケジュール案の中にふじのくに観光地域づくりトークを本年5月から6月にかけて開催したという記載があります。これは簡単に言うと、現場の声を丁寧に拾う作業、ニーズを拾う作業だと思いますけれども、具体的にどんなポイント等が提示されたのか、見つけられたのか、その点についてお願いしたいと思います。

○川口観光政策課長
 ふじのくに観光地域づくりトークですけれども、我々が地域に出向いて地域の観光振興に携わる方、具体的には宿泊事業者、交通事業者、観光施設や地域づくりに取り組む団体の代表といった皆様にお集まり頂いて、ウイズコロナ、アフターコロナにおける本県観光についてというテーマで忌憚のない意見交換をさせていただいた状況であります。
 幾つか事例を申し上げますと、宿泊事業者の方からは、外部の旅行者だけではなく地域の一番いいところは地域の人がしっかりと理解していくべきだという意見とか、ある交通事業者からは、クオリティーの高い観光素材、観光資源はあるので人数だけを追いかけるのではなく、単価政策というか客単価を上げる政策に取り組んだらいかがかという御意見も頂戴いたしました。
 また、観光施設事業者の方からは、マーケットインの考え方が大事だと、お客様が行動変容しているので、そこをしっかりと捉えるマーケットインの考え方で進めていくべきだという御意見も頂いております。まずは観光地域としてSDGsを意識した取組を進めていくべきではないかというお話もございました。
 全体としては、まずは観光産業の回復を目指していくべきだということではありますけれども、できればこの計画で明るい未来を描けるように県として道筋を示してほしいという意見が大半でしたので、そういったところも意識しながらこれから計画づくりを進めてまいりたいと考えております。

○加藤委員
 ありがとうございます。
 静岡県は広いわけですけれども、地域ごとにそれぞれ観光資源等も特質がいろいろ異なっていたりする中で、今おっしゃった結果について、地域特性等があれば教えてください。

○川口観光政策課長
 例えば中東遠の沿岸部ではマリンスポーツと観光を掛け合わせたほうがいいのではないかとか、西部では食と観光を組み合わせるとか、伊豆半島では海岸域の魅力を高めていくべきではないかといった意見が出てきています。
 静岡県は地域の魅力も様々になっておりますので、日頃の取組の中で自らが魅力と感じている今申し上げたようなところと旅行者のニーズを捉えた形で資源を組み合わせてやっていく、地域連携を図っていくべきという声が比較的多かったかなと感じております。

○加藤委員
 ありがとうございます。
 ぜひ、しっかりとした計画になるように、特に先ほどの答弁にもありましたけれども、アフターコロナということでコロナ禍を経験した上での観光になろうかと思いますので、これまでとは違った視点なり切り口なり方法等も含めて必要になると思いますので、その辺をぜひ注視していただいてやっていただきたいと思います。

 続きまして、スポーツ・文化観光部部概要の52ページで1点お伺いしたいと思います。
 この中に国内誘客関連事業費の計上があり、その事業内容が書いてあるわけですけれども、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を活用した誘客促進事業ということで新規事業として掲載があります。これについては、県東部におきましても非常に期待するところでありますので、この進捗状況について教えてください。

○山田観光振興課長
 大河ドラマの誘客促進事業の検討内容、進捗状況ですけれども、昨年11月に誘客の促進を目的として県と20市町、観光団体等で構成する協議会を設置して放送開始に向けて準備を進めているところであります。
 内容といたしましては、例えば特設のウェブサイトを設置しまして情報発信をすること。またコロナウイルスの感染状況を注視しながらになりますけれども、初回放送に合わせたパブリックビューイングの実施などによる機運醸成。また放送開始後には周遊のスタンプラリー、それから共通ロゴの作成とか広域周遊マップ、あるいは地域を周遊する旅行商品の企画などによる誘客に力を入れていこうということで市町、関係団体、県が一体となって取組を進めているところであります。

○加藤委員
 実際には収録が大分始まり進んだとも聞いているわけなんですけれども、実際に伊豆半島を使ってどの程度ロケをしているのか。実際にロケをしたところがあればあるほど、先ほど答弁にありました旅行商品化とか、サイトマップやスタンプラリーにリンクしていくことになるかと思うんですが、その辺の現状はどうなっているか何か分かりますか。

○山田観光振興課長
 ロケの開始は承知しているんですけれども、回数については数字を持っておりませんので、申し訳ございませんが報告できません。

○加藤委員
 分かりました。NHKとの取り決めの問題か何か分かりませんけれども、できればそういった情報は極力入れていただいて。やはり期待感を醸成するためには事前の情報発信が大事だと思うわけですけれども、これも多分NHKとの関係はありますが、今もう8月ですから秋から以降、できるだけ期待感を醸成するように県としても情報発信を積極的かつリアルにやっていただきたいと思いますが、その辺は可能性としてはどうでしょうか。

○山田観光振興課長
 1番委員の御指摘を受けまして、関係する市町等とも速やかに話をいたしまして、なるべく早い情報発信に努めてまいりたいと考えております。

○加藤委員
 ありがとうございます。
 最後にしますけれども、本県の中ではこれまでも大河ドラマのロケはやっているわけであります。そういう意味ではノウハウは蓄積されていたり、経済効果も含めてですけれども、その波及効果は大体想像がつくと思うんですね、戦略的に。その辺はどのように捉えているか、もしお考えがあったら教えてほしいと思います。

○山田観光振興課長
 これまでの大河ドラマの中でも、「おんな城主直虎」は観光交流客数も大変に増加して、静岡県全体としてもこれまでにない数字を記録しておりますので、今回の大河ドラマにつきましても同じような効果となるように取組を進めていくべきだと考えております。

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