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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:03/09/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○阿部委員
 分割質問方式でお願いします。
 昨日が国際女性デーだったわけですが、昨日の静岡新聞の1面に、上智大学の三浦まり教授ほかでつくられる地域からジェンダー平等研究会が発表した都道府県別ジェンダーギャップ指数の試算が公表されていました。静岡県は政治、教育、行政分野はほぼ平均点でしたが、経済分野が45位とワーストスリーでした。まずこれについて所見を伺った上で、さくや姫サミット等々の施策についてもお伺いしたいと思います。

○山口男女共同参画課長
 ジェンダーギャップ指数の指標で最も低かったのは、共働き夫婦の家事・育児などに使用する時間です。やはり女性の家事・育児の二重負担が非常に問題になっているところがありますので、ここに関しては力を入れてやってかなければいけないと改めて感じたところです。

○阿部委員
 分かりました。
 こういう指数はやり方によっていろいろな変動が当然出てくると思います。ただやはり静岡県の数値が低かったのは事実なので、重く受け止めて男女共同参画課だけではなく、例えば経済産業部としっかり連携する、また外部の団体と連携することが必要だと思います。

 その観点から、今まで続けているさくや姫サミット、女性活躍加速化リーダー・ミーティングを見せていただいたこともあって一定の評価はしているのですが、ジェンダー指数が現在45位と女性の管理職という視点から掘り下げて聞きたいと思います。そもそも日本の女性管理職、役員比率は、日本企業の約1割しかいらっしゃらない。また東証一部上場企業の3分の1には女性役員がいないという世界でも後進国であります。
 原因は、やはりそれぞれの企業に女性取締役とか役員を育てる土壌がなかった、またはできていない現状があると思うんです。これをきちんと押さえた上でお聞きするんですが、せっかくさくや姫サミットをやって女性管理職のネットワークをつくって事例が分かっても、果たして自社に女性管理職を育成できるシステムが構築できるかというと、そこまでは行ってないわけですよね。それでまた静岡県の企業は中小零細企業も多く、なかなか体力的にそこまで人材育成をやっていける余裕もない実情もあると思うんです。
 日本全国の動きを見ると、民間企業で人材派遣会社として女性取締役もしくは社外取締役を派遣する会社があったり、大津市長だった越直美さんがつくった会社では女性取締役を育成して女性役員を求める企業さんに紹介するなどの企業があったりします。これは社会課題を解決する企業ですがこういう動きも出てきているので、静岡県もせっかくさくや姫サミットや女性活躍加速化リーダー・ミーティングをやっているので、これを母体にしてこういう民間の動きと連動して静岡県内の企業、経済団体も巻き込んだ大きな仕組みにステップアップ、ブラッシュアップしたらどうかなと思うのですがいかがでしょうか。

○山口男女共同参画課長
 御指摘のとおり、さくや姫サミットはもともと個々の企業の中にまだ管理職の女性が少ない中で、管理職の女性たちが同じような立場の方と交流して自分をスキルアップするという面がとても強いところがあり、企業の中への影響はなかなか難しいところがあることは認識しております。
 今年から始めた女性活躍加速化リーダー・ミーティングの来年度の展開としても、やはりもっと会社の変容をもたらすようなことをやっていかなければという問題意識はあります。企業担当者との勉強会といったものも考えており、頂いた考え方と共通するところがあると思います。また企業の担当者とお話ししながら、できることをやっていけたらと思っております。

○阿部委員
 おっしゃるとおりで、そういう形をぜひ模索してほしいと思うんですけれども、先ほど来指摘しているように単体の男女共同参画課だけではなかなか守備範囲が追いつかないと思うので、他部局とも連携すべきだと思いますが、これについて所見を伺いたいと思います。
 ちなみに、この女性の活躍促進の来年度予算を見ると今年度より削減しているので、外部からマイナスの数字を突きつけられた以上予算がなくてもせめて新年度そういう大きな枠組みの構築、本質的な課題の分析に取り組むべきと思いますが所見を伺います。

○横地県民生活局長
 まず、庁内の推進体制については男女共同参画は全庁にまたがる施策であると認識していますので、出野副知事を会長とする男女共同参画推進本部会議――これは全庁の各部長が構成員となっております――で全庁を挙げて取り組んでいく体制を整えております。
 また、民間企業との推進についてはふじのくに女性活躍応援会議、先ほども少し説明しましたが県内の236企業が今参加しており、官民一体のネットワーク組織を構成していますので、そちらで取組について県内全域に波及させていきたいと考えております。
 9番委員御指摘のとおり、国際女性デーに合わせて様々な記事が出ていますが、そういったものを一つ一つ県としても分析しながら進めてまいりたいと思います。

○阿部委員
 進めてまいりたいと思いますは分かりました。
 全庁的な組織があるとおっしゃるんなら議会からこういう意見が出たと出野副知事にも伝えてほしいのですが、静岡県の組織なので静岡県の企業群の特性がどうなのかという分析をまずきちんとして、そこには先ほど指摘したように今まで日本では女性の役員を育てていく土壌がないという現実をきちんと直視して、その土壌をこれから培っていくためには何が必要か、どんなことを県や行政がするべきか。それから民間でそういう社会課題に取り組んでいる企業から何を学んでどんな連携をするか検討すべきだと思いますが、それについてもう1回所見を伺います。

○横地県民生活局長
 9番委員からの御指摘に具体的にどのようにとまではここでは申し上げられませんが、御意見を真摯に受け止めて進めてまいりたいと思います。

○阿部委員
 まず庁内で何をやるかという大方針を決めて、どういう分析をするかという方向づけ、ベクトル合わせをすることは予算がなくてもできることなので、女性活躍を新年度促進させたいのであれば悪い数字を突きつけられたいい機会ですので、ぜひ精力的に進めていただきたいと強く要望して終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp