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委員会会議録

質問文書

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令和5年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 盛雄 議員
質疑・質問日:12/14/2023
会派名:自民改革会議


○杉山(盛)委員
 一問一答方式で3問ほどお伺いいたします。
 今の武道のところ、私も柔の道をやっていた人間として反社と1番委員が言っていたのに大きなショックを受けました。

○大石(健)委員
 平安時代の話です。

○杉山(盛)委員
 私は柔道をやっていましたが、例えば井上選手がオリンピックで金メダルを取ったときに両手を挙げてガッツポーズしました。高校の試合でやったら場合によっては反則負けとなります。柔道では相手を敵とは言わず、対戦相手と言います。ある方から、日本人がよくないのはどんなスポーツでも対戦相手のことを敵と言う、これは日本人の一番悪いところですと言われ、はっとしたこともありました。
 まさしく柔の道、剣の道、相撲道もそうでしょう。武道はとにかく相手を敬う。そこから入る。多分剣道もそうだと思いますが、私が柔道の稽古には必ず黙想から入って、最後に黙想をやって終わっていました。
 武道ではいわゆる精神的な修行も非常に大きな部分であるので、スポーツ・文化観光部で所管しているのであればできるだけそういう点を広めるように進めていただきたいと思います。
 質問に入ります。
 東アジア文化都市2023静岡県に関して質問がいろいろ出ています。この事業は昨年何々県、今年静岡県、来年石川県と継続してやっていくわけですが、他県で東アジア文化都市の事業に係るいろいろなものをやった後に建物で継承している事例があったら教えてください。

○渋谷静岡県理事(東アジア文化都市担当)
 私が存じている限り、静岡県の前は大分県、その前は北九州市で開催されました。その辺りまではいろいろお話を聞きに行っておりますが、建物を記念館的に建てたとの話は今の段階で全く承知しておりません。

○杉山(盛)委員
 分かりました。必要ないということですね。
 次に、先ほども出ていましたが、知事の発言に撤回という言葉があった、なかったはどうでもよく、白紙という言葉によって東アジア文化都市はもうここで本県が終わって次の石川県に引き継ぐ段階で以後全てが白紙ですから、その後に予算要求することはルール違反なのでやめていただきたいと申し上げておきます。

 次に、駿河湾フェリーについてお聞きします。
 私の思い違いだったら申し訳ないのですが、令和9年度には大体この程度の搭乗者数によって若干利益が出るといった資料を見た気がします。間違いないでしょうか。

○影島観光交流局長
 駿河湾フェリーにつきましては、現在経営改善戦略の下で事業を進めています。
 令和3年度、令和4年度、令和5年度の3年度につきましては、コロナ禍のため県及び3市3町で従来の負担金に上乗せした拡充分を負担していました。
 次の3年度である令和6年度、令和7年度、令和8年度については、当初コロナ禍からの回復で一般拡充分の負担金の拠出がないとの前提で進んでおりましたが、なかなか需要が戻らないこともあり単年度で見ると非常に経営が不安定で、今経営改善戦略の見直しを図っているところです。この中のシミュレーションでは、需要回復が戻って令和9年度に単年度で収支の均衡がとれることとなります。今後の負担金については、このシミュレーションの中で検討しているところです。

○杉山(盛)委員
 前置きが長過ぎて分かりにくいです。
 私はそんなこと聞いていません。
 令和9年度に若干利益が出るというシミュレーションがあったか、ないかだけ答えてくれればいいです。ありましたよね。

○影島観光交流局長
 はい。

○杉山(盛)委員
 皆さんがこのフェリーに関してどう思っているか分かりませんが、利用促進に向けた努力として駿河湾、特に伊豆半島に関して海の道、県道223号線をつくってやっています。
 今現在、例えば沼津からも清水からも船で伊豆半島に行くルートはこれだけです。
 ただ聞くところによると、清水港を出るときには天気がよく波もそんなになくても、外海に面する土肥港では波が高く、欠航となるケースが15%ぐらいあるとのことです。そういった場合の対策としては、前々から私も提案していますが、土肥港でなく内海に面する戸田漁港に入港することなどであり、100%に近い出航ができるのではないかと考えています。天気がよくて波がない、お客さんが乗船しに来てくれた、そうしたところ今日は欠航ですと言われたらもう多分そのお客さんは来ないかと思います。
 だから、そういうことまで考えていただきたいと思いますが、いかがですか。

○影島観光交流局長
 晴れているが海が荒れているために欠航率が高いとの認識は、駿河湾フェリーの現状に対して正しいと思います。
 対策として、現在土肥港の南にあります田子漁港やさらにその南にあります松崎港の活用について地元自治体からも協力の意向が示されています。今後その2港の使用を視野に入れ、先ほど申し上げたシミュレーションをすることは1案です。
 また、戸田漁港についても、2番委員から以前お話があったことは承知しております。まずは地元の自治体とお話させていただいて共通の認識が取れた上で、その活用案も選択肢の1つとして検討していきたいと思っております。

○杉山(盛)委員
 とりあえず、田子漁港と松崎港は考えていただいているとのことですね。
 沼津市選出の議員として駿河湾フェリーを推進しています。後援会のバス旅行を幾度か行いました。沼津市からバスでどこかに寄りながら土肥港まで行き、駿河湾フェリーに乗って駿河湾の上で富士山を見ながら大変すばらしいお弁当を食べ、清水港に着いた後に日本平山頂などを見ながらバスで帰ってくるツアーを幾度かやったことがあります。参加者には非常に喜ばれます。
 特に駿河湾から見る富士山はほかのところでは見られない眺望なので、もう少し宣伝していけば駿河湾フェリーの利用者はもっと増え、利用者数も10数万人ではなく、20数万人、30数万人になる気がします。
 私たち議員としても応援するからにはいろいろなものを提案するだけではなく、自分自身がそういうものをつくっていくことも必要な気がします。
 先日も、浜松市で大河ドラマ「どうする家康」関係のことがせっかく行われているので自分の後援会で日帰りのバス旅行の募集をかけたところ、家康の関係を見たいといって参加者があっという間に400人ぐらい集まり、何日かに分けて行きました。浜松にあるきじ亭というお店で御飯を食べ、「どうする家康」の関係、その後、自衛隊を見るツアーを組んだわけです。今皆さんすごく旅行に飢えているんです。非常に喜ばれました。
 駿河湾フェリーも県外だけではなくもっと県内の人たちにも売り込んでいくことが必要な気がするので、その辺の意気込みを村松スポーツ・文化観光部長どうですか。

○村松スポーツ・文化観光部長
 今2番委員から御提案がございましたとおり、富士山を海の上から見るにはこのフェリーが最適な場所だと思います。
 私もフェリーに乗って見たことがありますが、ふだん見る富士山とは全く違いますので、そういった意味では県民の方々にも乗っていただきたいという気持ちがございます。
 2番委員から御質問があったとおり、運航率が低く5回のうち1回程度は運休となっております。これを上げていく対策をまずしっかりやっていきます。
 また、清水港の発着場所は現在日の出埠頭となっておりますが、令和7年度からはJR清水駅前の江尻埠頭に移転します。この移転によりJRで清水駅まで来た方がフェリーに乗る場合のアクセスがよくなります。そういったところも県民にもPRして、できるだけ多くの方に利用していただけるよう頑張っていきます。

○杉山(盛)委員
 清水駅からの話は私も承知しております。一番肝心なのは旅行会社がどういうプランニングをして人を集めてくれるかだと思います。
 県内旅行会社等に協力していただく体制をつくっていただきたいと要望しておきます。

 最後の質問、ユニバーサルツーリズムについてです。
 今定例会の一般質問で人口減少に関する1つの実例の話をさせていただきました。
 石川前知事のときには16年間で人口が7万人も増えていたのに対し川勝知事になったら十数年間で人口が24万人も減っています。富士市分の人口が減っているわけです。
 一般質問の際には、石破茂先生から、なぜあれだけの静岡県の人口が減るのですかと言われてうなだれましたと言いましたが、本当はたった一言、知事の無為無策ですと言ったんです。知事に全く策がない。だからこれだけ知事によって差があると私は言いたかったのです。
 先日、当委員会の県外視察で訪れた佐賀県の嬉野温泉でユニバーサルツーリズムの取組を見たときに、私も目からうろこで大変ショックを受けました。講師の方がこれからはどんどんお年寄り、体の悪い人たちが増えてくる。その方々が温泉とか旅館に来るときにもちろん1人では来られない。家族とか同席者と一緒に来て、その人たちは別々の部屋には泊まりませんと言っていました。
 私が後援会旅行をやるときに、例えば10畳の部屋に6人ぐらいで入ってくださいと言ってもほとんどの参加者ははいとは言わないです。昔は知らない者同士で同じ部屋に入って寝泊まりし、そこで仲よくなって帰ってきてから一緒に御飯食べよう、あのときの旅行はこうだったという楽しみがあるからと言ってくれたわけです。今はもうほとんどの方が家族同士、もしくは夫婦同士、極端な話1人部屋にしてくれというのがほとんどですよ。
 考えてみれば、私も自分の母親が骨折したときに、どこか風呂でも連れていってやると言って車椅子で伊豆長岡温泉に行って宿を探しましたがほとんどなく、何とか1軒見つけました。クレーンのようなものがあって、それを使って母をお風呂の中にそのまま入れ、ゆっくり浸かってからまた上げるという施設でした。
 私は男性ですので、母親には一緒に行った私の家内と姉が付き添って温泉に入ってもらい、みんなでゆっくりして帰りに御飯を食べて帰ってきたことを思い出しました。
 ユニバーサルツーリズム、本県の観光を全国に売り込む最大のチャンスだと思います。伊豆半島だけでなくてもいいのですが、伊豆半島全体でこの取組を行っていますよと全国に発信すると、全国からユニバーサルツーリズムを求める方々が伊豆半島を目指して来てくれることになると思います。
 余談になりますが、私の住んでいる地域は東電管内なので、東日本大震災の際に計画停電が行われました。その時に箱根山の上へ行って見たところ、もうぴたっと分かれていてこちら側は電気がついていた、反対側は何も電気がついておらず本当に海の底でした。大変な状況を経験しました。中部、西部の方々は味わっていないでしょうが東電管内ではそれが行われたわけです。
 あのとき3期目か4期目の県議選のときだったと思います。もう選挙なんかやってはいられないと毎日伊豆半島のほうに入って、旅館の方々に東北地方、特に福島県の方々が大きな被害は受けてないが自宅等に住めないといって体育館等に寝泊まりしているのは見てはいられないから無償で全員引き受けてくれと言ったことがあります。
 後で調べたら、阪神淡路大震災のときにも同じようなことがあり、住民が寝泊まりに困っていたときに神戸のビジネスホテルや旅館が受け入れました。そのとき国が1人に対して1泊5,000円の支援をしています。
 お金のことは一切言うな、無償でいいから来てくださいと言いなさいと私は観光協会や旅館組合の人たちに何遍も言いました。そうしたところどうやって連れてくるの、お金はどうするのと言われたので、そうじゃないでしょと返答しました。結局2週間ぐらい後に知事のところに7項目持ってきて、受け入れた場合には幾ら国から来るなどと言っていたため、新聞にも載りませんでした。
 伊豆半島の観光で、今熱海は物すごいです。でもそこから先のところはまだそれほどよくなっていない。そう考えたときに、ユニバーサルツーリズムを推奨することによって伊豆半島にお年寄りの方とその家族等が来ていただけるだけでもかなり違うと思うわけです。
 何が必要かといえば、例えば旅館では全室ではなく1部屋でも2部屋でもいいから、そういう方々が来られる設備に切り替えユニバーサル対応とする。そのときに使う経費の支援を、例えば国の国土強靭化によって頂いてくるなどどういう形で支援できるか県で真剣に考えてもらいたいと思います。
 だから、行政の人たちにユニバーサルツーリズムでこういうのがあると見つけてきて、視察に行き、議員が提案し本県に生かしていこうという気概がないと、ただ見てきてこんなところがありましたまでで終わってしまうわけです。これでは駄目だと思います。どうですか、村松スポーツ・文化観光部長。

○村松スポーツ・文化観光部長
 2番委員からの貴重な御提案ありがとうございます。
 やはり本県、特に伊豆地域は観光が主要産業だと認識しています。
 伊豆地域がコロナで疲弊しまだまだ回復していない中で、全国で特色ある地域づくりを進めるという意味において、ユニバーサルツーリズムは非常に重要だと思っています。そしてそういった対応を旅館、ホテルの個々の施設ではなく伊豆地域で面的に整備して強みがある形にしていくことが大事だと思っています。
 また、令和7年度には東京2025デフリンピック――聴覚障害者のスポーツの国際大会があります。その際には、例えば明かりなどでいろいろと対策を行うと思います。また令和8年度にはスポーツの大会であるアジア競技大会が愛知県で行われる予定となっておりますので、場合によっては自転車競技が伊豆地域などで行われるかもしれませんし、当然パラリンピック相当の部分もございます。
 そういった意味で、伊豆地域をユニバーサル対応化するのは様々な観点で有効な手段だと思います。2番委員から国土交通省の予算といった発言がございましたが、国土交通省の中には観光庁もあり、観光地の再生に関する予算もございます。そういったものをうまく取り込んで、地域全体でバリアフリー化がうまくいくよう前向きに検討させていただきたいと思います。

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