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委員会会議録

質問文書

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令和2年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:07/06/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 それでは何点か、分割質問方式で質問させていただきますのでお願いいたします。
 教育関係ですけれども、もともと特に野球なんかの問題ですと教育委員会じゃないかとか話をしているんですが、こちらには総合教育課があったりしていろいろな形で、トータルで静岡県の子供さんたちを将来的にどうしようかというセクションがあるわけです。またスポーツはスポーツであるし、どう協議していくか、分割されるとなかなかできないので、私は今この委員会に所属していますので質問させていただきます。
 今回はオリンピックで高校生の大会等いろんなもののスケジュールが変更され、しかも高校のインターハイは分散型で、静岡県も陸上競技をする予定で準備をしていたんですが、コロナの関係で全てが吹っ飛んで子供さんたちの気持ち、期待に応えられないことになってしまいました。
 そこで考えられたのが代替大会で、それぞれの種目別に考えてやればいいといったことで全くもう無理だとやらない競技もあります。野球とかサッカーとかテニス等はやっているのかなと思いますが、これも各県の状況によって違っているとのことです。
 あえて聞きますけれども、5月になって全国の高野連が高校野球の大会を無観客で7回で基本的には掛け声も出さずにやりなさいと。これが基本だと出したら、真面目に静岡県の高野連という組織はそれに準じて大会をこれからやるようでありますが、他県では別にこれは基本だけれどもうちは守らないよといったところも既にあるわけです。
 私は高野連という組織は分かりませんけれども、ほかの種目は、例えばサッカー協会は静岡県の場合、静岡県サッカー協会があって、サッカーの専門部会が高校にあってそれぞれが協議して大会をやっている。大概がそうなんです。野球だけが特殊なんです。野球だけが長い歴史があるかもしれない。高野連があってスポンサーがあるからその意見が通っているのか知らないけれども、非常にがんじがらめで、しかもそれぞれの出てきた結果を言うと完全に大人の目線でやっている。とにかくやればいいだろうということをそれぞれのところで感じます。
 大会をやる子供さんたちができない中でどうしたらいいか、どこまでコロナの対策をしながら気持ちを発露するにはどうしたらいいかを協議すると思われていないんです。ですから無観客で。自分が野球部だったら当然親も絡んでいるんですよね、まず。静岡県だったら親は1チーム5人以内、しかも記録用だけ。最初にポジションを取ったら動いちゃいけない、トイレ等の動線は一定で決まっている、がんじがらめなんです。こんなばかなことを勝手に決めている。
 たかだか学校の大会にしても、全国規模の高校野球に行きますよね、学校のやる応援だということで強い弱い関係なく。1校大体1,000人ですよ。広い球場で1,000人をソーシャルディスタンス取ってやったところでそう難しくないですよね。しかも一般の人を入れるとコントロールできないからとガードすることはいいけれども、それはできるはずです。学校のシステムの中で、生徒さんにこうだから、決まりになった約束を守って不用意な行動をするんじゃないよとやりますからできると思うんですが、それもアウト。
 サッカーは父兄も御自由にどうぞですよ。そして御本人の健康診断というか本日の状況を自己申告して、その紙を提出すればどうぞ応援してくださいということです。人数制限はない。これほど違うんです。
 テニスは応援もしちゃいけないというんです、もうばらばらですよね。何なのこれはと。大人目線でとにかく消化しました、やったからいいでしょう。教育効果とか、いい面と悪い面を何も考えていないと私は感じます。教育総合会議もやっているんですけれども、セクションは高校だからうちは関係ない、一回も協議の場をつくっていないと思うんです。本当はスポーツのほうだってこの前やっちゃいましたけれども、みんながオール静岡でどうするのと考えていくことが必要なんじゃないかと、そういうことが欠けていると私は思います。
 県の組織の縦割りの弊害なんでしょうね。もうちょっと垣根を取って、これはあっちだけれどちょっと違うかな、ちょっとどうだろうといった動きをしても私はおかしくないと思います。今回はこういう形で少しずつ、高野連もいろいろなところがやっているもので、最初かなりセーブしたけれどもちょっと変えようかなといった動きはあるみたいですよ。それはそれとして、基本的にこのセクションが関与しないでいくことはあまりいいことじゃないと思います。
 次のときにはどうやったらいいか、何かコメントがあれば一言だけお願いしたいと思います。

○吉良総合教育局長
 代替大会等の関係でございます。
 部活動につきましては、学校の現場で指導に携わる先生が、例えば校内での3年生の最後の試合の開催など、様々な最後の場を演出しようと教育の視点で工夫し、まさに8番委員御指摘の教育の効果という次の目標に切り替える取組がされていると伺っております。
 また、代替大会を実施する競技につきましては、何より安全に実施できるよう高体連、高野連、中体連と教育委員会として協力していくこと、また高野連につきましては要望等も踏まえて、8番委員の御紹介がありましたけれども、観客の増ですとか柔軟な対応を考えているとの情報も伺っております。
 今後とも、総合教育会議等を運営している総合教育局といたしまして、教育委員会とも連絡を取りながらこういった部活、文化部も含めて適切な対応を図ってまいりたいと考えております。

○中澤(通)委員
 もうこれ以上の議論はいたしませんが、やっぱりみんなで考えていい形を出そうねと、そんなオール県庁、オール静岡を基本に考えて、それぞれの政策をこれからも進めていただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。この件については終わりとさせていただきます。

 観光のことですけれども、観光を含めて乗船料や美術館もそうですが、大人と子供で分けちゃうんですね。青少年対応は非常に幅が狭い。例えば大学生までは1つの枠があったりしますが、現実に大学生じゃない人がいるんです。そうすると、その人は一般になっちゃうんです。今よく言われますけれどもワーキングプア、若い人たちの可処分所得が少ないし、結婚できない問題もあるけれども、結婚していてもなかなか生活が大変な状況に残念ながらなっています。そうすると、そういう人たちもきちっとしたある程度の形を取ったほうがいいんじゃないかなと私は思います。フェリーにしても美術館にしても、それぞれ関与するところがあると思うんですが、県の関係できるところで、そういう枠を1回考えてみることはできませんか。

○植田スポーツ・文化観光部長
 観光施設も文化施設もそうですが、基本的には公共施設なので料金は抑えています。フェリーは民間から移管して法人が運営しているものですからそのままですけれども、ある程度誰にでも使っていただきたいので公共施設についてはなるべく料金を全体的には抑えています。もちろん障害者の割引とか様々な割引制度は持っております。
 いろんな御要望があると思いますので、また御意見を伺いながら、改革できるところは改革していきたいと思っております。

○中澤(通)委員
 すぐ答えが出ませんけれど、とかく忘れるんですね、青少年という存在を。大人と子供で分割したほうが楽ですから。だけど皆さん方、大人の会話では社会保障とかいろんなことでこれからの若い人たちは大変だねという言葉が出る。言葉は出るけれども、自分がそういうセクションにいながらも青少年対策ってどうだろうと考えていかないと、それとこれと別なんですね。
 皆さん方だって思っていると思うんです、世間一般が思うようにこれからは少子化だし、社会保障の負担が若い人たちにかかってくる。自分たちの今の社会保障費の恩恵と比べてかなり大変になってくると分かっていても何も手だてをしない。誰かがやるんでしょうといったことになってしまう。皆さん方が一歩踏み出さない限り無理なんです。さあ何ができるか、どこができるかは皆さん方の知恵ですから懐を考えながらやる。常々それを意識してもらいたい。そうでないと、私たちはただ政治の一分野で皆さん方にいろんなことを言いますけれども、いずれ変わっていくので、そういう中で将来像をつくっていっていただきたいなと思っていますので、あえてこの場面で言わせていただきました。その点についてはまたよくお考えいただきたいと思います。

 観光の資源ですが、いろんな地域で見るものがあって、観光資源とか景色がいいとかでしょうけれども、文化財にもう少し注目したらどうですかとの意見もありますよね。
 今回、委員会視察でも願成就院をセットしようなんていうこともありますけれども、ああいった古いもの、国宝級のものをもうちょっと観光ルートに乗せられないのかといったことがあります。
 それから、例えば阿波踊りとか郡上八幡とか風の盆とか、ああいうものは季節を長くしながら、恒常的にそういうものを――これも文化財といえば文化財、観光の誘客の施設とすればそうなんですけれども――そういうものを恒常的にやっている場所もあったりしますが、静岡県って意外にないんです、そういう場所が。いい文化財はあるんです。だけどひなびたところにあったり、そこに行く道、アクセスが悪い、一定の日しかやっていない。あとは知らない、見る場所もない、県民であってもそれを見るチャンスもないということで、今度伝統芸能の全国大会をやりますけれども、それだって一部です。多くの観光客が来て、たまたまそのエリアに行くと、今はこういうことをやっていますと、一定期間そういうことをやっていると今まで動かなかった人の流れがそういうところへ動きますよね。
 それがこれからの求められる観光ではないかなと思うんです。ありきたりの観光地見学は旅行社がやればいいんです。そうじゃなくて、パーソナルな形になってきた旅行体系ですから、そういうものをうまく誘導するには静岡県が持っている無形を含めた文化財をうまく活用、利用できるようにしてもらいたいと思うんですけれども、そんな考え方はどうなのでしょうか。

○佐野観光振興課長
 文化財を活用した観光振興の取組についてお答えいたします。
 やはり旅行の目的が非常に多様化しているところがあります。そういう中で文化財も非常に重要な素材であると認識しております。そうした中で、2018年から取り組んでいるDCにおきまして地域の観光素材の掘り起こしに取り組んだところであります。文化財の重要性について気がついて企画等をした商品などもかなり出ております。地域が今回掘り起こしをした文化財の観光素材を生かしたプロモーションに取り組んで、より多くのお客様に来ていただくための1つのツールとして文化財を積極的に活用していきたいと考えております。

○中澤(通)委員
 すぐに答えは出ませんが、とにかくいろんな場面で静岡県はこういう力が潜在的にあることを世間に知ってもらうことが大切なことです。最近は交流人口より関係人口を増やそうと言われますね。関係人口、要はいろんな関係をつくっていく意味では本当はそれぞれ少ないものかもしれないけれども、そのことについての関係者って必要だねと、そのことを目的に来る人がいる形で広めていくと静岡県に寄与していただけるものが増えますので、ぜひその御理解をいただきたいと思います。

 次の質問ですけれども、浜松駅にはピアノがあります。ストリートピアノなんて話も時々ありますけれども、富士山静岡空港にピアノを置いていただくのはどうでしょう。
 ここのところ、私ども行事がなくなってしまってたまたま日曜日にうちにいるときもあるんです。そうすると、今まで見なかったテレビで、ああこれは前からやっていたのかと思いましたが、空港のピアノをBSテレビでやっているんですね。昨日はマルタ島の空港の流れをずっとやっていました。入れ替わり立ち替わり演者――観光で来た人にいろいろインタビューする。私は3曲しか知りませんとのことでしたが、その3曲のうちの1曲が結構面白い曲で上手なんです。3曲しか知らないけれどもそれだけはやらせてもらっている。ある人は本当にピアニストで、たまたま里帰りで来て、これからまた地元へ帰るといったことで子供をあやしながらやっている。そうすると、いわゆる騒音になっていないんです。どうも町なかの品川駅で――品川駅にもあるんですよ――だけど、品川駅は人の通りが多過ぎて、もう騒音とミックスになっちゃって聞くに聞けない。本当に近くに行かないと聞けない状態。
 ですから、それがいいかどうかは別ですが、浜松駅の状況は、あることはあるんだけれども、時々やっていますよとのことですが聞いたことがない。もし静岡空港にピアノを置けば全国でただ1か所なんですよ。それをいわゆる騒音にならない仕組みにしながら全ての人たちが、たまたま1つの団体で誰かがやればいいけれども、ずっとほこりをかぶっちゃまずいから地域の人に時々協力していただきながら、そうしたピアノの音が流れることも1つの売りになるんじゃないかな。それほどお金がかからないし、静岡県にはヤマハとカワイという世界に名だたるメーカーの会社がありますので、また御無理を言いながらお願いにいくこともないことはないけれども、ぜひそういうことをやっていただくと、また1つの売りになって面白いのかなと思います。
 空港は今は運営会社ができていますけれども、県行政でどこまでできるかちょっと知恵を出していただきたい。それで、お力を頂ければ1つの成果になるんじゃないかと思います。今は飛行機が全部止まっちゃって、ゼロに近くなっていますけれども、じゃあどうしようといったときに1つの起爆剤の材料にはなるんじゃないかと思います。
 ぜひお考えいただきたいと思いますが、その点についてのお考えを聞かせてください。

○伏見空港管理課長
 平成31年2月議会でも空港のピアノについて御意見を頂き、運営権者である富士山静岡空港株式会社にお伝えいたしまして、非常に有意義な提案であるとの認識は共有したところであります。
 運営権者におきましては、県内の企業などのPRの場として空港を活用したいといったアイデア自体は持っておりまして、本県の代表的な産業製品でありますピアノの設置についても一例として考えられると聞いております。
 置くことになりますと、富士山静岡空港の価値をどのように向上させるかといった観点、どのようなストーリー性を持たせるかといった観点の検討ですとか、御質問の中にもありましたコストの面、設置とかに関する費用をどのように負担するのかといった検討すべき点も多々あるとのことでありました。
 誰でも自由に弾くことのできるストリートピアノにつきましては、本県の文化の発信にもつながるものと考えておりますので、今回の提案につきましてはまた運営権者に伝えつつ、連携して取り組んでまいりたいと考えております。

○中澤(通)委員
 とにかく、いいこと、面白いこと、楽しいことはやろうと、それはずっと持っていてもらいたいと思うんです。アート、いろいろアクションを起こせば何かしらありますよ、当然。それは先ほど言った、こっちだなということをやっていただいて、1つずつネックのことは皆さんの力で解消して前へ進めていただきたい。私たちの任期は4年ですからあと2年ちょっとしかないですが、できれば中谷委員もこれからまた練習して、できれば俺がやってみようとなるかもしれないし、そんなこともよろしくお願いしたいと思います。

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