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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:07/26/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○三ッ谷委員
 初めに、日本平山頂のシンボル施設整備の入札不調について伺います。
 既に三、四人の委員が質問していまして、私は不調になった原因を聞こうとか、理由を聞きたいという質問はしません。昨年来、同じ文化・観光部で富士山世界遺産センターのこと、富士山静岡空港ターミナルビルの入札、そして今回と3回連続を1年でやっているんです、入札不調、あるいは見積もり合わせができなかった、あるいは見積もりが違った、積算にミスがあった。きょうもそうでしたけれども、各会派こぞって皆さんに注文や反省を促したはずです。我々も来ていただいて、デザインに余りこだわるんじゃないと知事に言ってくださいよという話もした。あるいは鉄骨が高いなんていうのは東京オリンピックが云々でと、皆さんが言っていた話です。それが今になって骨材の値段が上がって、見積もりが違った。今回も何かいろんな話をさっきからしていますけれども、反省が生かされていない点については全て一緒です。
 今回の入札不調に終わった点について、前回の反省はどこでしたんですか。どういうことをして今回の入札不調に至ったのかにつきまして伺います。

○平野文化・観光部理事(技術調整担当)
 静岡県富士山世界遺産センターの入札に続きまして、今回入札不調になりました件に関しまして、皆さんに御迷惑をおかけしていますこと、まことに申しわけなく思っております。
 これまでの入札等を踏まえまして、建物を建てるときの参考図面等を入れて入札を実施したわけでございますが、先ほど申しましたように最終的に鉄骨の見積もり業者との価格がどうしても折り合わなかった形になってございます。改めましてもう一度よく精査した上で再入札させていただきたいと思っておりますので、そういうことのないようにまた引き続き経営管理部営繕工事課と一緒に連携させていただきたいと思っております。

○三ッ谷委員
 次にはないようにと、それは当然ですよ。2回も3回もやっているんですから、次もあったら4回目ですよ。だから口じゃだめなんです、やらなかったら皆さんが。結果的に初めからちょっと高いなと思っても、入札不調にするよりも一発で入札できたほうがいいに決まっているんです、目玉商品ですから、そうでしょう。対静岡市とのあんなトラブルがあった中で共同歩調でやられるのは今あれだけですよ。価格のオーケーが出て、回廊部分の入札が終わって、本体ができないなんて外聞が悪過ぎますよ。前回2回の入札不調が生かされていないなと思ったから、私はあえてきょう質問を2回、3回目ですが聞きました。もう一度聞きます。反省を生かす気はあるんですか。

○平野文化・観光部理事(技術調整担当)
 何を言っても今さらながらと思いますが、しっかりよく原因を調査しまして、それを生かしていきたいと思っております。

○三ッ谷委員
 これ以上、いろんな意見を言ってもお互いに言っていることは同じですからもう言いませんが、ただ言えることは静岡県が日本平の山頂にシンボルタワーをつくるんですから、2回、3回と入札不調が続くようでは外聞が悪いし、静岡県のメンツもあります。まして皆さんは静岡県庁の中でも中枢の企画部門にいるんですから、その点をよく踏まえて、次にこういうことがないように。きょうは会派の文句を言う会じゃありません。常任委員会ですから、皆さんに委員として厳しくおしかりをしたい気持ちですので、その点だけは酌んでください。

 次に行きます。
 今回は予算がないものですから、委員会説明資料の4ページ、久しぶりに県立美術館の展示会につきまして伺いたいと思います。
 私は、以前企画文化観光委員会の委員長をやっておりまして、当時は充て職で県立美術館の運営委員をしたことがございました。当時なかなかの文化人がたくさんいまして、委員会でいろいろな説明を受けるわけであります。特に今回の委員会説明資料によれば、5年ぶりの文明展となった黄金のファラオと大ピラミッド展では期間中に9万3098人の観覧者が展示を見てくれたということです。また今後はテレビで結構人気があるおんな城主直虎特別展も開催を予定していますよという説明です。
 これをやりました、あれもやりました、これもやりました、あるいは今回ここに書いてある収蔵品の展示会も予定していますよというのはいいんです。ただ我々も県民の税金を使っておやりになる皆さんを見ているわけですから、こういうことも大事なんです。だからこれはよかったなと心から喜びます。しかし収支報告がなかなか出てこないんです。例えば9万3098人の観客が来た、観覧者があった、黄金のファラオと大ピラミッド展、あれだけのものをエジプトから借りてくるわけですから、相当な経費がかかっています。そうすると確かに文化分野の先生も言っていましたけれども、県による美術展や文化展はお金の点で費用対効果とは違うから、赤字になってもやるんだという話を当時の運営委員で言う方がおりました。私はたまたま当時の県議会の意向として、そうであっても費用対効果はあるんだ。だからこういう展示会はやらないと当たるか当たらないかわからないんです。だから当時も当たって喜んでいる展覧会と企画はよかったけれどもお客さんが来なかった展覧会がよくあったんです。県民の税金を使うんだから、よく企画して丁寧にやらなきゃいけないよと当時の委員長として申し上げました。
 そこで伺いますが、今回のイベントで大変繁盛したという数字でありがたい話ですが、平均的に見ると展覧会は収支と費用を比べると現在どのようになっているんでしょうか。
 あわせて、県立美術館の一般入場についての収支報告がありましたら承りたいと思います。

○紅野文化政策課長
 黄金のファラオと大ピラミッド展につきましては、全体事業費は6000万円のうち県の負担は2000万円でございます。
 収支報告につきましては資料を持ち合わせておりませんので、委員長と相談しまして提出させていただければと思っています。

○三ッ谷委員
 持っていないからしようがないですよね。それはそれで結構ですが、大ピラミッドだけじゃなくて現在の県立美術館の収支状況は把握していますか。

○紅野文化政策課長
 県立美術館の収支状況でございますが、当然県の予算でやっておりますので、予算以上の執行はありません。
 それぞれの展覧会等の収支報告については、先ほど申し上げたとおり持ち合わせておりません。

○三ッ谷委員
 お願いしますよ。やっぱり我々もたまには知りたいと。きょうはお持ちでなくて結構ですが、収支は多少でも教えてもらって足らなきゃもっと予算をつけてくれという話をしなきゃいかんでしょう。大ピラミッド展が6000万円かかるんでしょう、6000万円。県の持ち出しは2000万円で、あとは補助金とかいろんなものでやったんでしょうけども、あれで9万人が来るならもうちょっと金を使って何とかと言ったらもっと15万人が来るかもしれないじゃないですか。そういうことを我々が発議するためには実際の数字を把握しておかないと提案できないという意味で、委員長にお願いしますけれども、できたら資料を出していただきますようにお願いします。

 次に行きます。
 12ページの総合教育会議について伺います。
 ことしの夏にかけて、こういう教育問題で話題をさらったのは吉田町の夏休みの短縮という見出しでした。これをどう捉えるかは子供たち側の意見もあるでしょうし、また学校のそれぞれの関連する先生方のお話、あるいは親御さんの話もあるでしょう。だから私個人の考えでいけば、いいとか悪いは別にしても一方的に首長が短くする、長くすることをお決めになる行政課題ではないんじゃないかなと思っています。
 そういう意味でお伺いします。
 夏季休業の短縮とは町独自の政策ですからここで云々は申しませんけれども、県教育委員会にこの方は聞いたそうです。そうしたら、町の総合教育会議で年間の授業数を220日以上と決めたのは町内4校です。私もそう思うんですけど、夏休みは子供たちにとっても高校生も大学生もそうですけれども、大変楽しみにしている夏季休暇です、大人も子供も含めて。教職員の多忙化を解消する意味で夏休みを短くしたと新聞に載っていました。
 そこで、総合教育会議は教育行政の大綱を示す役割を持っていますが、執行権はないんです。そこが決めたことについて県の総合教育会議を皆さんは持っているわけですから、その立場からいくと、こういう発表はどうなんでしょうか。総合教育会議が決めたことについては、どのような捉え方をしているのか伺います。

○伏見総合教育課長
 総合教育会議での首長の関与についてお答えいたします。
 総合教育会議につきましては、予算編成権を持つ首長と教育行政を担う教育委員会という対等の立場の執行機関同士が協議して調整する場でございます。さらに総合教育会議の場においては、どちらが決定権者ではなく、あくまでも協議を尽くして合議する形になっています。
 吉田町の話は報道等で知っている限りですから、9番委員からのお話で総合教育会議で決定されたことまでは知り得なかったんですけれども、そういう中で合議された内容であるところでございますが、総合教育会議の場ということであれば、その場で決定されて執行機関である教育委員会が調整したと思われます。

○三ッ谷委員
 そこが伺いたい点です。先ほど申しましたとおり総合教育会議は決定の場じゃないんです、執行権ないんですから、そうでしょう。例えば何で心配したかというと、提案した我々の仲間もこう言っているんです。例えば町長の意向で運動会を取りやめ、もうそんなことやらないとか、体育大会はやめましょうとかと提案がもし仮にあったら、同じようなこの考え方でいけば可能なんです。私たちがまず一に考えなきゃいかんのは、学校側の云々よりも子供たちの意向です。子供たちが楽しみにしている夏休みを短くして喜ぶ親なんていませんよ。あるいは子供たちの夏休みが短くなったから勉強して、これで学校の成績が上がるなと思っている親も多分いないです。夏休みは日ごろからクラブや勉強で頑張っている子供たちのちょっとした時間のおやつという点を考慮すると、こういう心配の声は大事にしなきゃいかんと思うんです。

 あくまでも1つの事例ですけれども、総合教育会議のあり方について、今後このような事例をもとにしてどのようなことが考えられるか伺いたいと思います。

○伏見総合教育課長
 総合教育会議の場におきましては、先ほど申し上げたとおり首長と教育委員会との協議の場で、そこで合議された事項について執行機関が事業を行いますので、執行に当たっては、当然保護者なり教職員なりの意見もございますので、連携をとりながら進めていくのがいいのではないかと考えております。

○三ッ谷委員
 教育課程を踏まえたカリキュラムの編成権、あるいは子供たちや地域と直接交わっている学校の教職員の意向も反映しないと、勝手に教育総合会議だけが決定していくことになると、さっき言ったように運動会もひょっとしたら要らないと言われるかもしれんし、遠足も要らないと言われるかもしれん。そういうことではいかんだろうと心配したから、こういう提案を今しているわけであります。別に今すぐ変えようではありませんが、機会がありましたらこういう意見があることを総合教育会議の場で発表していただいて今後も行く末をしっかり見詰めていただきたいと思いますから質問はそれでとめます。お願いします。

 それから、私学に対する補助について伺います。
 経常的経費に対する助成として202億5576万円がことしの予算に入っています。きょういただいた資料で見てみますと幼稚園59億2540万円、小学校4億5080万円、中学校17億460万円、高校117億3380万円、私学にこれだけ補助金を出しています。昔はこの要旨には就学に対する保護者への差額、つまり公立学校とは違う保護者の負担軽減なんて書いていなかったんです。学校の施設設備のための補助金を出しますよと当時は書いてあって、これが何年か前ぐらいからだんだん表記法が変わってきて、保護者への負担軽減というお話になりました。先ほど言ったように幼稚園は年間1人当たり19万4000円余、小学校は32万5000円余、中学校が33万円余、高校は36万6000円余が県費から1人当たりの補助として出ています。
 そこで、当局は県立や公立校の学校に行っている学生や子供たちと私学へ行っている子供たちの差額はどのくらいだと捉えているんでしょうか伺います。

○遠藤委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は15時15分とします。
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 答弁をお願いします。

○田中(真)私学振興課長
 私立学校における保護者負担の公私比較についてお答えいたします。
 まず、公立高校では入学金が5000円程度、授業料が毎月9900円でございまして、授業料につきましては現在国の就学支援金で年収がおおむね910万円までの世帯につきましては就学支援金で無償化されているところでございます。
 一方、県内の私立高校の状況でございますが、授業料は学校によりましてそれぞれ異なりますことから、平均授業料で申し上げますと平成28年度は年額40万5751円となっております。そのほか入学時に10万円弱の入学金が必要となり、あわせまして毎年施設整備費等といたしまして年額10万円程度の納付が平均金額となっております。私学の生徒に対しましては公立と同じように国の就学支援金で年収おおむね910万円の世帯まで毎月9900円が措置されております。低所得者に関しましては9900円を超えて手厚く措置されているところでございます。本県におきましては年収おおむね350万円未満程度の世帯の生徒に対しまして、国の就学支援金に上乗せいたしまして、月額1万8000円、年額21万6000円の授業料減免を行っているところであります。これによりまして先ほど申し上げました平成28年度の平均授業料であるおよそ40万円については、県の減免措置の対象となります350万円未満の世帯の生徒は平均授業料を超える水準まで公費で負担しているところでございます。

○三ッ谷委員
 わかりました。私学につきましては建学の精神でそれぞれ学校がいろいろ頑張っています。きょうの高校野球の県予選の決勝戦も私学同士ですから、県立高校がなかなか甲子園の道が遠くなっちゃって泣いていますよ、みんな。それは冗談にしても実は何でこういう質問をしているかというと、例えばスポーツ進学をする優待生制度、あるいはそれにかかわる学生が一体何人ぐらいいるか把握しながら多分やっているとは思いますけれども、余りにも多過ぎるんです。私学のいろんな一流校の選手を見てみますと、そこに出身地が書いてあります。静岡県じゃない人が結構多いところもたくさんいることを考えると、これらの助成措置に係る保護者の実態はやっぱり調べるべきものだろうなと思ってきょうも質問したところです。
 また、施設器具が違うんです。県立高等学校で野球場なんか持っている学校は10校勘定したら1校あるかないかですよね。グラウンドと陸上競技の練習場と野球場の全部が混在していて、けがをする率が高いのが県立高校の正直な実態です。それで木造で、一流伝統校は別にしても、クーラーはなし、私立高校は全室クーラー入り、目指せ東大です。そういうのがあって、なおかつこういう私学と公立高との差額だけを浮き彫りにしても、ちょっとおかしくないかなという気がしますから、ぜひ今後議論していただきたいのは私学の本当に勉強だけのために云々だけでなくて、そういう施設の補助金が余りにも食われている。例えば高校生で36万6000円の助成を出しても相当額をまた親から集めていると聞くと、月の授業料はえらい高いものになっているわけです。ぜひその点もこれから情報を集めて健全な私学助成ができますように私からお願いさせていただきます。

 次に、ラグビー日本代表のテストマッチの結果につきまして伺いたいと思います。
 いろんな機会で知事からぜひ4万人を集めたいと伺っていたので知事に理由を聞きました。そうしたら4万人を集めることで本大会にいいチームに来てもらえる。あるいはひょっとしたら日本チームにエコパで戦っていただくチャンスを得るんだという知事の説明でありました。私もぜひ4万人も入れたいと思いましたから、当日は3番委員の横で私も暑い中見せてもらって、最後にトライが2つ連続で出ましたから、まあまあよかったねと帰ってきました。
 特に今回はある程度PRしなきゃいけなかったんじゃないですか、もっと。PRするにしても、前回のようなワールドカップに行った日本選手がペナルティーキックを狙うのか、トライを狙うのか、最後のシーンで日本選手がトライを狙って逆転で勝ったじゃないですか。ああいうイメージが日本人はみんな持っています。しかし近年、特に強いオーストラリアから向こうのプロリーグに行っていますよ、サウスランドといったと思いますけれど、こてこてなんです。この前初めて日本での最後の試合で五十何点とったんです。本当に見事でした。ああいうのが続かないとなかなかPRしたつもりでいても、ラグビーのよさが伝わってこなかったから、残念ながら2万7000人ぐらいだったんじゃないかなと思います。
 何年前になりますか、サッカーのワールドカップもお招きを受けて行きました。満員でした。もう色が一色に埋まっていましたから、本戦では必ずテストマッチと違った風景が見られると思いますけれども、日ごろからのPRをラグビーはしなきゃいけません。特に私の住んでいる磐田市はヤマハのラグビーチームもありますし、周辺の小学校はタグラグビーをしていますから、ラグビーは結構人気があります。ジュビロ磐田のスタンドでも応援させてもらいました。
 そういうことを考えると、ラグビーだけでなくても、タグラグビーでも何でも含めて当局としてPR活動に力を入れる。教育委員会の応援ももらう。そして相互に応援して、本番ができるようにするべきだろうなと思うんですが、この点について伺います。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 9番委員の御質問にお答えいたします。
 とにかくテストマッチを開催するに当たって、委員会説明資料の18ページに主な課題として周知不足と書いてございます。今回誘客を募るためにいろんなPR活動をする中で、2019年に本大会があることさえまだ知らない県民の皆様がいらっしゃると痛感いたしました。テストマッチをやりましたので、ある意味県民にラグビーワールドカップが2019年にあることは認識されたかなと思うんですけれども、まだこれに甘んじることなくPRをしなきゃならないと思っております。
 実は、2019年に向けてこの秋を迎えますとちょうど2年前になります。大会組織委員会からのやり方ですと、2019年本大会のマッチスケジュールが秋ぐらいには発表になると聞いております。つまりエコパスタジアムでどういうチームがどういった予選試合、あるいはトーナメント試合が決まることになりますので、当然県民の関心も高まると思いますし、機会を的確に捉えましてPRは続けたいと思っております。
 また、ちょうど開催2年前になりますので、先ほど9番委員からお話がありましたが、地元のヤマハがエコパでことし9月30日と10月14日にホームゲームを行うことになっております。ヤマハとも連携しまして、2年前のイベントや観戦勧奨についてもまた行っていきたいと考えておりますので、こういったことを含めて皆さんへのPRに努めたいと考えております。

○三ッ谷委員
 ぜひお願いします。主な課題が1から5まで書いてありますよ。これは私が質問した内容でもう全部を説明してもらっていますから、この点の質問はしませんけれども、五郎丸選手が帰ってきて、ワールドカップへ行ったときの五郎丸選手とは違ってイメージダウンしているようでありますけれども、ヤマハチームとして優勝を引っ張ってもらって、そのお金でもう一度県内のラグビー熱を盛り上げていく、本戦やテストマッチに続くサブ大会が成功しますように当局の一層の御尽力をお願いしておきます。

 それから、富士山静岡空港につきまして伺いたいと思います。
 年度ごとの利用状況が出ております。毎月皆さんから公表があるわけでありますけれども、一番残念なのは、中国路線で搭乗者数が減少しているわけです。そうするとまた余分なことで赤字の静岡空港だ何だかんだと言われがちで大変残念に思います。現在の提供座席数が99万1760人でこのうちの搭乗者数が61万1361人ですから、なかなか目標の75万人に届かないわけでありますけれども、このまま放っておかれても私は何も変わらないと思います。運航計画をもらうわけですけれども、それらを見て、当局としてフジドリームエアラインズを含め、それから各航空会社に要請や陳情をしなきゃいかんと思います。特に韓国が何であれだけ不人気なのにたくさんの客が搭乗しているかというと、やっぱり安価なんです。安くて海外旅行に行った気がするんです。あるいは台湾がやっぱり魅力があるから金を出しても行きたいと思うんでしょう。しかし中国は随分と搭乗者数が減っています。これは一時期の爆買いツアーの客がお見えになっていないのかもしれませんけれども、こういうことを捉えたときに当局として今後どのような働きかけをしていくのか。あるいはいつもこういう委員会へ来て楽しみなのは、今こういうところと交渉しています、あとしばらくしたら皆様方に公表ができるところまできていますよといういい情報をくださいよ、我々にも。だから、そういうトライの仕方をもう一度思い出していただいて頑張っていただかなくてはいかんかなと思いますが、いかがですか。
 次のページにも書いてありますけれど、先般の記者会見でフジドリームエアラインズ会長が富士山静岡空港から運航中止にした路線を含めて、新たな機材が1機入ってきたから、それを使って門戸を広げていきたいと言っていました。私はこの前、会派の研修で初めて名古屋空港から青森空港への路線に乗りました。名古屋空港はフジドリームエアラインズの空港かなと思うぐらいでした。だって窓口をフジドリームエアラインズが自分たちで持っていて飛行機に直接行けるウイングを持っているわけでしょう。あれを見たらそう思いました。そこへいくと本家本元の我が富士山静岡空港では、少ししか飛んでいないことは大変残念に思いますから、せっかく相手方からお誘いの記者会見の言葉があるわけですから、当局としてもっと正々堂々と働きかけや要請、要望をすることが大事だと思いますが、やる気はありませんか。ぜひ伺います。
 それから、課題は約四十数万人を乗せてくれる国際路線のうち台北線です。2週間前に初めて中部国際空港から台北に行きました。3泊4日の旅行が5泊6日に感じました。我々は富士山静岡空港を夜7時に出る便が便利だと思っていた。しかし3泊4日で行っても実質的には3日なんです。でも中部国際空港だったら2泊3日のが3泊4日でも4泊5日にも値するぐらいの行動時間があるんです。朝9時何分の飛行機でもう11時前には台北に着いているわけですから、初日がフルに使えることを考えると、富士山静岡空港発台北行きの夜の出発時間を何とかもう少し繰り上げてもらう、あるいは機材の繰り上げをしてもらって、もっと早い時間に1機だけデーリー運航を目指すなら1機だけでも朝に出る飛行機の手配ができるよう交渉するべきです。そのためには多少の補助措置をつくったっていいじゃないですか。お客さんが便利になって、インバウンドもアウトバウンドも入ってくるなら私はするべきだと。富士山静岡空港は特に台北側からは赤字です。名古屋空港は富士山静岡空港から飛び立つ飛行機の倍の大きさですが満席です。そして静岡便はここには70%から75%と書いてありますけれども、まだまだあいている席があります。これが朝一番で飛べるような飛行機になれば、静岡から行く飛行機は満席になりますよ。それと台北側から赤字だと言われなくてもいい路線に生まれかわると思うんです。そのためには静岡県として言いたいこともお願いすることもあわせてチャイナエアラインズに働きかけなきゃと思うんですが、お考えを伺います。

○橋空港振興局長
 空港の利用拡大でございますけれども、9番委員御指摘のとおり、今年度6月の利用状況、また平成28年度の利用状況ということで提供座席数が99万席でございます。確かに中国路線につきましては御指摘のとおり、どうしても浮き沈みがある。これはインバウンド需要に大きく影響するということでございます。そうは言いながら中国路線もまだまだ訪日需要は高いところでございます。団体旅行からFITにかわりつつあることもしっかり受けとめていかなきゃいけないと思っていまして、航空会社を通しまして何とか新しい路線、増便等の働きかけしているところでございます。
 また、ソウル線のお話をいただきましたけれども今月5日から週5便から週6便ということで機材的には190席ぐらいの機材で大きくなっております。アシアナ航空のときよりも大きい機材でございまして、これで着実に搭乗率を上げてデーリー化していかなければいけないということで我々もエアソウルとも協議しながら進めていきたいと思っております。
 また、台北線のお話がございましたけれども、台北線につきましてはぜひ増便をということで3月、4月、5月は搭乗率が80%ぐらいでずっと推移しています。過去の実績から見てもかなりの搭乗率になります。ただ残念ながら昼間の時間帯は1時間に1本での利用を考えておりまして、なかなか入りたいと言っても入れない状況が1つあります。そういうこともあり、今ターミナルビルの増築、改修をやってございますけれども、そうしますと昼間の時間帯で航空会社が飛びたい御要望の時間帯にも応えられるようになってくるんじゃないかと思っていますので、チャイナエアラインとは昼間の時間帯でも飛べるんじゃないんですかということもしっかり協議して、何とか増便につなげていけるように努力したいと思ってございます。
 また、フジドリームエアラインズのお話は、来年3月には1機増便して機材をふやすと。また3年後にはもう2機ということでございますので、このいい機会を捉えて、ぜひ静岡からの路線を増便なり新しい就航先をしっかりつながなきゃいけないということで、フジドリームエアラインズ側とも交渉をしっかりやって本当に持続できる路線をつくっていきたいと考えてございます。

○三ッ谷委員
 早目に空港ターミナルビルができてくれれば、そういうことになるでしょう。
 そこで伺いたいんですが、旅客ターミナルビル東側の入国エリアは平成29年11月には供用開始だと書いてありますよね。ここが先にできるとどんなことが楽になって便利になるんでしょうか、聞かせてください。

○橋空港振興局長
 東側増築部分は入国エリアが大きくなりますので、入国するお客様をスムーズに流す、要は入国手続をするところでございますので、一定の効果が期待されます。ただ残念ながら搭乗待合室については改修で、西側の国内線側は増築を予定しておりますけれども、そちらができないと搭乗待合のスペースが広がらないということでございますので、入国の手続については一定の効果がございますけれども、1時間に3便できるところまで一足飛びにいかない状況でございます。

○三ッ谷委員
 早くターミナルビルが完成して、1時間に3便が着陸、離陸できることを願っています。

 それで、富士山静岡空港の民間への譲渡を真剣に考えていただいておりますが、伺いたいのは現在の飛行場の一番東側――増設している先の展望台も今回の新たな運営体制の中で管理を新しい運営権者に任せるのですか。

○橋空港振興局長
 石雲院展望デッキについては、空港の告示範囲でございますので、新しい運営権者にお任せすることで考えてございます。

○三ッ谷委員
 もう時間がありませんから、最後にお願いします。
 静岡県民にはいろいろ御迷惑をかけましたけれども、富士山静岡空港が完成したおかげで幅広く世界に飛び立つ機会をいただいたと思うんです。それを議員も当局もうまく利用してお客さんを連れてくるし、開かれた世界を県民にも見てもらうための入り口としなきゃいけません。そのためには税金を使って運営するんですから、多少赤字になろうとも喜んでもらえる富士山静岡空港にする必要があります。そのための努力を皆さん方それぞれ担当として頑張っていただいていると思っていますから、これにつきまして決意を最後に伺いたいと思います。

○橋空港振興局長
 富士山静岡空港は完成までに非常に長い時間をいただき、また地元の御理解もいただいて、船出できた空港でございます。あるいは県民の財産でございますので、しっかりと皆さんに享受していただいて、経済発展につなげなきゃいけないと思ってございます。そういう意味で今の旅客ターミナルビルの改修もそうですけれども、かけるところはかけて皆さんの期待に応える空港にしてきたいと思ってございます。

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