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委員会会議録

質問文書

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令和2年9月新型ウイルス等感染症対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:09/04/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○阿部委員
 御講演ありがとうございました。
 先生の御講演の中で、専門的見地の分野で2つお聞きするんですが、免疫応答の分野で少し掘り下げてお聞きします。先ほど先生がおっしゃっていた無症状が8割ということですが、COVID−19の8割というのは、ほかのコロナウイルスと比較すると、多いのか、少ないのか。それからまた、この無症状になる原因というのは海外のレポートによると、他のコロナウイルスの記憶が免疫に残っていて、それで無症状になるということのようですが、先生の御見解をお聞きしたいです。

○倉井華子参考人
 1つは、その免疫応答に関してですけれども、ほかのコロナウイルス、あまり風邪のコロナウイルスで全部対象を調べて研究するということはないですので、やってないんですが、いわゆるSARSとかMERSと言われているコロナウイルスでは研究があります。このSARSやMERSに比べると、非常にこの新型コロナウイルスのほうは症状が出にくいことが分かっています。SARSやMERSですと、ほとんどの方に症状が出て、急速に呼吸不全が進むというのが特徴ですので、それに比べると軽症であったり、無症候であるという患者さんが多いというのが分かっています。
 もう1つ、その過去の免疫に対しては、申し訳ありません。ちょっとはっきりと分かりません。ただ、このコロナウイルスの免疫応答自体は、比較的早くに応答が下がるという報告が今、出てきています。実際に、たしか香港だったと思いますけれども、2回目の再感染をしたというレポートが1つ出ていたと思うんですが、その方は、数カ月空けて、ちょっと遺伝子が変わったコロナウイルスについて2回感染をしたことが証明されている報告が、全世界で3例ほど出ていますので、再感染があるのか、ないのかというと、恐らくあり得る。ただ、これだけ患者さんが出ていて3例なので、免疫応答はあるのかもしれませんけれども、まだよく分かっていません。

○阿部委員
 ありがとうございました。
 もう1つ、後遺症の問題を先ほど先生がおっしゃいましたけれども、後遺症は海外のレポートを読んだんですが、それによると、発症前に若い健常者だった方に多くて、いわゆる体内の抗体が自分自身の組織を攻撃する、いわゆる自己免疫疾患じゃないかということを言われていますが、これについての見解を教えてください。

○倉井華子参考人
 後遺症にもたくさん種類がありまして、多分一緒くたにはできないんですけれども、呼吸が苦しくなるような、呼吸苦に関しては比較的高齢者の方に出やすい特徴だと思うんですね。それは多分、肺をアタックするので、肺の呼吸苦が出やすいというのが特徴だと思います。確かにその後遺症の中では、免疫応答に近いものも言われています。例えば、川崎病と言われるような病気だったり、あとギランバレー症候群といって、手足の神経障害が出てくるような症候群もあります。これは、恐らく免疫応答だと思いますが、年齢によってまた、合併症によって恐らく分かれてくるのかなと思います。両方、多分、恐らくあると思います。
 あともう1つ、心理的なトラウマも多分あると思います。睡眠障害ですとか、かなり神経症状も、精神的な神経症状も多く報告されていて、だるさや、あとは睡眠障害や、あとはフラッシュバックのようなものもありますので、一部はいわゆる様々なプレッシャー、ストレスや、そういった精神障害も少し含まれているのかとは思います。

○阿部委員
 ありがとうございました。
 最後に、県の施策について、1つ御助言を頂きたいんですが、この後、インフルエンザとのいわゆるツインデミックが心配されています。体制を10月中に整備すると厚生労働省は言っていますけれども、県内において、体制整備が可能なのか、また、県として今から、10月にきちんと体制整備するためにやっておかなきゃいけないことは何か、ぜひ教えていただきたいです。

○倉井華子参考人
 政策のことになると、ちょっと私たちも言えないんですが、医療現場のほうから、これがあると助かるなということについて、幾つかお伝えさせてください。
 まず、1つはやっぱりインフルエンザの予防接種だと思います。このワクチンが確保できるか、これは行政の力ではないんですが、ワクチンの接種を呼びかける、特にそのどういう人たちにこのインフルエンザのワクチンを受けていただきたいかといったら、コロナウイルスが重症化しやすい人たちについては、このインフルエンザの予防接種や肺炎球菌の予防接種を呼びかけていくのが、1つ大事なメッセージになると思うんです。中には受診を控えていらっしゃる高齢者の方もいますし、診療所によっては受診の枠を少なくしている場所もありますので、そうした打てない方の救済措置というんでしょうか、どこの場所でどうやって打っていくのかというのを、もし県として政策として出していくと、非常にありがたいかなというのが1点です。
 2点目といいますと、やっぱり検査の問題になってきます。検査については、今、インフルエンザの迅速検査というのはキットの検査があります。新型コロナウイルスも抗原検査のキットがあります。キットの検査ですと、比較的クリニックでも検査の施行が可能ですので、こうしたキットの抗原を診療所とかにも普及していく、もしくは診療所レベルでPCRセンターですとか、そういったところにもインフルエンザのキットとこのコロナウイルスの検査のキットを普及させていくというのは、1つのできる対策として要望させていただきます。
 また、検査のことで言うと、このPCRなどのセンターですね。今、県内でこの検査ができるセンターは非常に限られていまして、搬送にすごく時間がかかります。実際に東部の検体をどこに送っているかといいますと、今、藤枝の県の環境衛生科学研究所とかになります。搬送だけでも数時間かかりますので、この時間短縮というんでしょうか、保健所のマンパワーも、私たちも出すマンパワーもありますので、各圏域に検査ができるセンターというのを設置していただけると、もう少しその医療機関として、検査のアクセスがしやすいと思います。検査は、しなさい、しなさいとはもちろん言うんですが、検査をできる機関の準備を、もししていただけると、非常に助かります。検査の要望とワクチンの要望になります。

お問い合わせ

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