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委員会会議録

質問文書

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平成28年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 洋佑 議員
質疑・質問日:10/04/2016
会派名:自民改革会議


○鈴木(洋)委員
 初めてこの委員会で質問させていただきます。
 一括質問方式でやります。
 文化・観光部という名前ですよね。文化と観光はお互いに寄り添いながら、お互いが補完し合って効果を上げていくことで文化・観光部はつくられているのかなと思います。考えてみれば静岡県にいろんな組織がありますけれども、文化・観光部の施策が非常に有機的に機能して効果を上げる、一番経済効果としてあらわれる部ではないかという思いがありますので、まずは数値として上げられる効果をぜひ出してほしいということで期待を持って質問させていただきます。
 観光についてでありますけれども、観光は国家戦略と言ってもいいんじゃないかなと思うんですけれども、この国家戦略に対する静岡県としての施策といいますか、対応はいかがなものでしょうか。先ほど質問も出ていましたけれども、ぜひお聞かせいただきたいと思っています。

 そして、我が静岡県もおくれをとらないように国家戦略の中へということで、私もたまたま県議会議長をしているものですから国組織へ要望に行きました。いろんな資料もあるんですけど、要望書を出したらDMOとかMICEとか何だと、日本語で言ってみろと言われたんですね。さあ困っちゃってそれで先般の諸田議員の答弁で知事が言いましたけれども、先ほどからDMOの話がたくさん出ていますが、私の認識不足かもわからんけれども多分よくわかっていないんじゃないかなという感じがするものですから、DMOとMICEについて小学生でもわかるような表現で我々に教えてください。

 それともう1点は、特にMICEについてなんですけれども、やっぱり自治体の知恵比べみたいなところもあるんじゃないですかね。だから行政施策の中で方向づけをしながら運動してということが必要ではないかなと特に感じるものですから、ぜひほかの県に負けないよう静岡県も頑張ってもらいたいなと思っておりますがいかがでしょうか。

 それから、先ほど来、6番委員、8番委員、5番委員からもいろいろな話が出てインバウンド、アウトバウンドという話も出ていましたけれども、名前の出てくる国は台湾、韓国を抜きにすると中国ばかりが出てくる。現実にそうだから仕方ないと言われればそれまでなんですけれども、本当に中国一辺倒でいいのかなという思いがするんですけれども、中国、台湾、韓国は除いてそれ以外の国の戦略はどうなっておりますでしょうか、教えてください。中国戦略をないがしろにしろと言っているんじゃないですが、地球にはたくさんの国がありますので、そういう戦略も必要なことではないかなと思っていますので、教えてください。

 それからもう1点、インバウンドでたくさん外国人が来ていますけれども、国の施策の中で通訳案内士という制度があるようですが、これは文化だとか、歴史だとか、地理に精通し試験を受けてなるらしいんですけれども、外国から日本へ来て一番困るのは言葉だそうですよ。私も英語は何もわかりませんし何もしゃべれませんけれども、対応する日本人とすると丁寧にきめ細かくやっていかなきゃいけないんじゃないかなと思っております。
 静岡県として、通訳案内士に準ずる制度はお考えでしょうか。あるいは通訳というとおかしいけれども、外国語のわかる人たちをいかにつくり上げていくのかお聞かせください。

 それから、観光に関して最後ですけれども、私は浜松市西区で浜松市に帰ると静岡市とは一変するんですよ。駅から私のうちがある浜名湖畔に行くまでに井伊直虎の旗だとか看板がいっぱい見える。ところが静岡市に来ると直虎のなの字もないのは残念だなと思っているんです。静岡県の対応として大河ドラマに決定した井伊直虎の盛り上げ方はどんな考えでどんな対応をされておりますでしょうか。
 ちなみに、きょう見させてもらった「ひととき」はJR東海が作成していますが、最初からマグロの話がずっと続いて最後に遠州灘天然トラフグと、てっさの写真のところに一言だけおんな城主直虎と出ている。この冊子でもこれだけしか載っていないのは非常に残念な思いがしています。普通なら表紙に載るぐらいじゃないかなと思いますが、県の対応を教えていただきたいと思います。

 それから、次の質問に入ります。
 ふじのくに地球環境史ミュージアムは行ったことがなかったものですからこの間お邪魔させてもらいました。すばらしいと思って感銘を受けました。学校の跡地にあのレイアウトの中であれだけの展示をされていて、本当に正直言って感動を覚えるほどの満足感を持って帰らせてもらいました。非常にすばらしかったです。突然行ったにもかかわらずいろんな説明をしていただきましてすごいなと。お客さんもぼちぼちお見えになりましたけれども、皆さん満足そうな顔をされておりました。文化観光委員会説明資料の19ページにもありますけれどもぜひ丁寧に、大事に施設を育て上げていただきたいと思います。
 1点だけお聞きしたいんですけれども、進入路について皆さんはどんなお考えを持っておりますでしょうか。いいとか悪いとかではなくて、皆さん方の素直な気持ちをお聞かせいただきたいと思います。どうぞよろしく御答弁ください。

○滝浪観光交流局長
 国家戦略に対する県のビジョンでございますけれども、国はことしの3月に新しい観光ビジョンを出しまして、地方の外国人宿泊者数を2020年までに3倍、2030年までに5倍にする数字を出しております。
 昨年の県の外国人宿泊者数を見ますと、国内、外国を含めた宿泊者数が2253万人で、そのうち174万人が外国人でございます。外国人比率は7.7%で10人に1人も泊まっていない状況でございます。この174万人を2020年の3倍に当てはめますと5人に1人が外国人になってくると。2030年になると3人に1人が外国人という状況が訪れます。
 これまでは、精密な分析をせずに観光旅行者とか、観光協会とかに携わる方だけが観光の商品をつくってきたんですけれども、今回県はインバウンドを中心にDMOの思想として地域にお金を落としてもらう仕組みをつくろうと。地域全体で農業をやられている方、漁業をやられている方、商業をやられている方が一体的に考えて、地域にお金を落としてもらう仕組みをつくる。緻密なマーケティングを行って商品をみずから海外に売りに行く仕組みをつくっていこうと考えています。
 県内には、地域連携DMOが日本版DMO候補法人として3カ所立ち上げていますけれども、やはりこのDMOを効果的に回せるかが勝負になるんじゃないかと。各県同時並列で動いておりますけれども、静岡県はいいものをつくってぜひ負けないといいますか、国家戦略に対するビジョンを実現していきたいと考えております。

○関観光振興課長
 私からはMICEの関係、そして中国以外の国の戦略そして直虎関係の「ひととき」についてお答えをさせていただきたいと思います。
 まず、MICEにつきましては、確かに非常にわかりにくい単語で業界用語だと思っています。Mはミーティングで企業の会議とかを指します。Iはインセンティブで報奨旅行であるとか御褒美旅行、あるいは企業の研修を指しております。Cはコンベンション、見本市とかの大きなイベント、展示会になりまして、Eはイベントになります。
 それぞれ、誘客にとっては人が集まるということで、効果的な施策に位置づけられておりますけれども、静岡県におきましては横浜市などと比べましてコンベンション施設が非常に弱い部分がございますので、県としましてはMICEのうちミーティングとインセンティブを重点的に考え、静岡県における優秀な企業とか素材がございますので、こういったものをうまく組み合わせて会議の誘致であるとか報奨旅行、インセンティブ旅行の誘致を積極的に展開していきたいと考えているところでございます。

 続きまして、中国一辺倒でよいのかというお話でございますけれども、確かに3番委員おっしゃるとおり一国に集中してやる危険性はございまして、経済的な問題、国家的な問題で海外誘客は非常に影響を受けやすいところでございます。そういった意味でもリスク分散ということで、新たな市場開拓を我々も考えております。
 その1つとしましては、東南アジアで、タイであるとかマレーシアといった訪日旅行客が多くなっている市場に向けての誘客、それから東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れまして、欧米市場の特に個人客が多い市場に向けて誘客を図っていこうとしております。
 9月補正予算におきましては、特にアジア系の中でもFIT――個人旅行客が多い香港をターゲットにした取り組みを図らせていただければと考えております。

 あと、井伊直虎の関係でございます。
 静岡市に行きますと直虎の旗もなくポスターもないということでまだまだということはおっしゃるとおりと思います。現在浜松市とも協働いたしまして協議会をつくっておりまして、県内の直虎ゆかりの地を入れましたガイドブックを作成しております。それと大河ドラマの公開が平成29年1月ということもございまして、1月に向けて情報発信を準備させていただいております。JRとの連携につきましてもこれから直虎絡みのポスターをつくらせていただきまして駅等で公開していけたらと考えております。
 また、旅行商品の造成につきましても、大河ドラマ直虎の公開が1月からになりますので、それに合わせた旅行商品の造成の働きかけをエージェント等にさせていただいているところでございます。やがてできてくるということでございます。
 あと、「ひととき」でございますけれども、発行の経緯と狙いにつきまして御説明をさせていただきたいと思いますが、これはJR東海との連携事業の一環で作成しております。連携事業といたしましては、周遊きっぷ――ふじのくに家康公きっぷの造成とまち歩きクーポンを現在5地区でやっていただいております。浜松、静岡、掛川、富士・富士宮と三島がまち歩きクーポンということで作成しておりまして、周遊きっぷプラスまち歩きクーポンに宿泊商品をセットにした旅行商品の造成をすると。そのための広報ツールとしてパンフレット等をつくっていこうということで、「ひととき」につきましては新幹線のグリーン車に配架されます。また新幹線駅のキヨスクでも有料で販売しておりまして、比較的ハイレベル読者層を持つ雑誌ということです。
 今回、県としては4ページ分の記事掲載をしております。それ以外の特集ページにつきましては、編集者側の企画の中で実現したものでございます。この実現に当たりまして、JR東海から株式会社ウェッジに対して静岡県特集号をつくる働きかけもいただきまして、今回の企画が実現したものでございます。やっぱりグルメが一番人目を引くというか、人気が高いということと、グルメでやりたいという話を受けまして、ウナギですとか、キンメダイですとかいろいろ提案させていただいたんですが、雑誌社の企画になるものですからその分までの広告費は出ていないということで、残念ながら今回はマグロ特集という形になっております。それに合わせまして抜き刷り広告という形で、実際100ページぐらいの冊子から静岡県特集プラス静岡県が広告掲載したページにJR東海ツアーズがつくったツアー広告も掲出していただくことで、静岡県全体の露出を図れる経緯で成立しているパンフレットでございます。
 「ひととき」の発行部数は8万部でございますけれども、配布した抜き刷りパンフレットは15万部刷らせていただきまして、JR東海各駅であるとか、あるいはJR東海の御協力をいただき50+会員に5万部ほど送らせていただいていろんなところで活用をさせていただければと思っております。
 直虎に関しましては、1月の大河ドラマの放映に向けましてさまざまな形でこれから露出を多くしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○小坂観光政策課長
 通訳案内士について御質問をいただきましたので回答させていただきたいと思います。
 通訳案内士は現在、県下で275人の登録がございまして、そのほか地域限定の通訳士が48人の登録状況でございます。今回外国人訪日客が大変ふえている中で、国でも国家資格がなくても通訳ができる形で拡大しようという話がございまして、いわゆる通訳案内士の業務独占を廃止いたしまして、名称独占だけは残しながら区別をしていくと。有資格者と無資格者を区別していく形になっております。その中で私どもはいろいろな研修等も開催をしながら、通訳案内士の質を確保しながら、底辺の拡大にも努めていかなければいけないと思っています。
 先ほどからDMOという話もございましたけれども、地域全体でこれからお客様をお迎えする取り組みになりますと、通訳とかガイドだけではなくて、住民の方一人一人、観光業界、宿泊業界の方だけでなくて、幅広い方が挨拶であるとか、おもてなしの気持ちを持って、外国人にも接することが必要になってくるかと思います。そういう機運も地域全体で対応するところも呼びかけ、それぞれの業界ごとのインバウンドの受け入れの研修会の支援などもしながら、底辺の拡大にも努めていきたいと思っております。

○小泉文化政策課長
 私からは、井伊直虎の関係とふじのくに地球環境史ミュージアムの進入路の関係につきまして、御答弁させていただきます。
 直虎の関係でございますけれども、来年度県立美術館におきまして大河ドラマ展ということで8月14日から52日間開催を予定しているところでございます。開催に当たりましては最初に県観光振興局がNHKに話をさせていただきまして、連携する中で大河ドラマ展の開催の実現に至ったところでございます。
 大河ドラマ展に来ていただいた方には、やはり現地に行っていただくことが重要でございますので、大河ドラマ展への来訪者への情報提供をうまく現地へ向かっていただく形の連携ということで、浜松市と県観光振興局で話をしているところでございまして、そういった形で観光につなげてまいりたいと思っているところでございます。

 もう1点、3番委員から御指摘いただきましたふじのくに地球環境史ミュージアムの進入路でございますが、もともと高等学校の跡地を利用したものですから、進入路の整備、改修はなかなか困難な状況です。
 そういった中で、3つルートがございますが、最初のうちは北側のルートをよく使っていましたが、その後一番南側のルートがバス路線として静岡駅から1時間に1本、合計8本来ることになりまして、そういう意味ではバスも何とか通れますし、一番南側のルートを推奨ルートとしてうまくPRする形でパンフレット、その他で推奨してまいりたいと思っております。

○鈴木(洋)委員
 それぞれ答弁いただきまして、ありがとうございました。
 MICEのことですけれども、先ほど言いましたけれども、日本中どこでもやっていたから実際の知恵比べと言っちゃいましたけれども、いかに我が静岡県の特徴を知らしめていくかがまずは大事なことなのかなという思いがあります。
 それともう1つは、いろんな形で皆さんに来ていただくことを御説明いただきましたけれども、やっぱり知恵を絞りながら皆さんが努力をしてもらいたいなと思っております。今国家としてやろうとしていることにぜひ乗りおくれないようにお願いをしたいなと思っております。
 それと、ふじのくに地球環境史ミュージアムの進入路につきましては、あれだけの展示物それからソフト面も含めて私はかなりの充実度を見せているという思いがあるんですけれども、やっぱりもったいないですから静岡県民の皆さんにはできるだけ大勢に見てもらおうと思っているんですが、あそこではやっぱりちゃんと知らしめないと行けない。正直なことを言って俺に行けと言っても多分行けんぜ。だからやっぱり丁寧にやってもらえればなと思いますので、要望をさせていただきまして質問とさせていただきます。

○田内委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は15時20分とします。
( 休 憩 )

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