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委員会会議録

質問文書

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令和2年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:盛月 寿美 議員
質疑・質問日:03/10/2020
会派名:公明党静岡県議団


○盛月委員
 よろしくお願いいたします。
 分割質問方式で質問をさせていただきます。
 質問させていただく前に要望をさせていただきます。
 先日、県警職員の不祥事という非常に残念な御報告を受けました。人身安全対策課の50代の男性警視による女性に対するセクハラということでした。子供や女性の安全対策を所管する部署の幹部の方で非常に残念に思いますし、また県民の皆様も不安に思っておられると思います。そして少し前になりますが、1月10日に年頭視閲式があった直後の1月13日には高速隊の警部補の方が中学生の息子さんを暴行したこともあり、非常に残念な思いがございました。
こうした不祥事が今続いておりますので、いま一度不祥事が起こらない警察組織の構築に全力で取り組んでいただきたいとお願いをして、質問させていただきます。
 1つ目の質問ですけれども、第32号議案「静岡県手数料徴収条例の一部を改正する条例」のパーキングチケット発給手数料について、令和2年3月末でパーキングチケット制度に係る事務は終了するため所要の改正を行うもので、具体的には呉服町通りのパーキングチケット発給のところだとお聞きしたのですが、廃止に至った経緯をお聞きしたいと思います。
 なぜ聞くかといいますと、呉服町通りのお店にお邪魔しましたら今度パーキングチケットがなくなってしまうということで、呉服町通りの商店街の人たちとしてはなくしてほしくないというお話を聞いたものですから、廃止に至った経緯についてお聞きしたいのと、こうしたパーキングチケットの制度をなくすことでどこに一番メリットが出ているのかお聞きしたいと思います。

○吉田交通規制課長
 まず、パーキングチケットの廃止に至った経緯について説明いたします。
 理由といたしましては、廃止予定のパーキングチケットの設置場所周辺ではコインパーキング等が整備され代替措置がとられており、パーキングチケット自体の利用率が低いこと、地元の自治会による廃止要望があることが挙げられます。
 また、パーキングチケットの廃止による効果でございますが、道路上は本来駐車する場所ではございませんので、歩行者の安全確保を図るものです。

○盛月委員
 ありがとうございました。
 地元からの要望もあって廃止に至ったということで反対する人もおられたと思いますが、総じて賛成が得られたということだとは思います。利用率が低いということで、私が利用したときは利用者が多いと思いました。
 地元に清水駅前銀座商店街がありまして、パーキングチケットを廃止したスペースがあります。歩行者の安全を確保というお話がありましたけれども、清水駅前銀座商店街はスペースが残っていて自由に置けるようになっています。今度廃止するところも今後そうなっていくのでしょうか。

○吉田交通規制課長
 まず、呉服町等のパーキングチケットを廃止した後についてお答えいたします。
 廃止場所の道路状況や地元住民の方の要望を踏まえまして、これまでパーキングチケットを運用していた時間は駐車禁止規制を実施いたします。

○盛月委員
 そこは駐車禁止になるんですね。かしこまりました。
 清水とは状況が違うということですか。

○吉田交通規制課長
 清水駅前銀座商店街におけるパーキングチケットの利用経緯について説明いたします。
 静岡市清水区銀座に設置しましたパーキングチケットにつきましては、利用率の低下等を理由に平成28年3月末をもって廃止しております。こちらは駐車秩序を保ち商店街利用者の利便性を図るため、パーキングチケット枠であった33枠のうち21枠につきまして、午前10時から午後8時までの間、駐車することができる駐車可の規制を実施しております。道路の状況、地元の方の要望を踏まえて判断をしているところでございます。

○盛月委員
 はい、ありがとうございます。
 地域の特性もございますし、設置場所の状況にあわせて今後静岡の呉服町通りについても、また地元の意見も聞きながら進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから次の質問は、交番と駐在所のことでお聞きしたいんですけれども、まずはこれからも再編とか整備を進めていただくと思います。
 交番については、かつては警察官が常にいるような体制にできるように統合して整備をしてきた経緯があったことをお聞きしたんです。でも、実際に交番には相談支援員やOBの方が配置されていて警察官が交番にはいない時間帯があり、地域の皆さんからも交番に行ったけど人がいなかったり、110番で電話をして通じるようにはなってはいるものの不在な時間帯が結構あるということでした。24時間体制は非常に難しいと思いますが、かつて交番の統廃合をして整備をしてきたことがあったとお聞きしたのですが、その辺は考え方が変わったのか、それともこれからもそういう体制を目指して交番の整備をしていく方針なのかお聞きしたいと思います。

○植田地域部参事官兼地域課長
 これまで、地域住民の皆様から交番には警察官が常にいてほしい、あるいは逆にパトロールを強化してほしいという声が寄せられていることは承知しています。
 県警察といたしましては、限られた体制の中であらゆる事態に対応するため可能な限り皆さんの要望にお答えできるよう、交番における警察官不在時間の解消を図るために交番相談員を配置したり、勤務員が不在時でも警察署とつながる交番ホットラインや加入電話に転送装置を設置したり、パトカー等の交番への立ち寄りなどにより地域住民の皆様の利便性向上を図るとともに不安感の解消に努めているところでございます。

○盛月委員
 ありがとうございます。
 交番には警察官がいてほしいということと、見守りも強化してほしいという両方があるので、見回りに出ると交番は不在になるので難しいかと思いますが、これからも地域の皆さんの要望などもしっかりと踏まえてなるべく不在な時間帯が少なくなる形で取り組みをしていただけたら大変ありがたく思いますので、よろしくお願いいたします。

 あと、駐在所のことで1点お聞きしたいんですけれども、新年度の予算でも議案説明書の144ページに民間協力推進事業費がございまして、これは駐在所等の勤務員の家族に報酬費の支払いなどを行う事業でございますが、駐在所で暮らす警察官の家族1人当たりの報酬費は金額がお幾らなのかお聞きしたいと思います。
 それから、駐在所はやはり交番と同じく住民にとって安心のよりどころで欠かすことができない施設であると思っておりまして、駐在所に勤務する警察官はもちろん、その御家族の方も住民にとって安心感を与えてくださっている存在だと思っています。ただ、駐在所に暮らしていることで御家族の方も警察官と同様に昼夜を問わず気を引き締めていなければならないとお察ししますし、特に警察官がパトロールなどで不在のときは家族が直接住民の方の対応をする場面もあるのではないかと思っております。
 そこで、駐在所の御家族の安全確保やパトロールに対する取り組み状況についてお聞きしたいと思います。

○植田地域部参事官兼地域課長
 まず、家族報償費につきましてお答えいたします。
 7番委員御指摘のとおり、駐在所夫人は勤務員が警ら等で不在のときでも日常的に地理案内や事件事故の取り次ぎ、さらには各種届け出の対応等に協力をいただいており、県民にとって必要不可欠なものでございます。
 その労苦に報いるため、地方財政計画の中で全国において実施している事業でございまして、1人当たりの報償費は月額7万5000円を支給しています。
 次に、駐在所家族の安全確保やサポートに対する取り組み状況についてお答えいたします。
 家族の安全確保に対する取り組み状況でございますが、県下全ての駐在所に訪問者の顔を確認できるカメラつきインターホンを設置しているほか、駐在所夫人が来客対応中に不測の事態が生じた際にはボタンを押すだけで通信指令室に110番通報される緊急連絡装置を導入いたしまして、令和元年7月末から運用しています。
 また、サポートに対する取り組み状況でございますが、各種対応要領を取りまとめた手引の配付や警察幹部の夫人や家族への面接によるコミュニケーションを図り不安の解消に努めていますほか、駐在所夫人研修会を開催して意見交換や要望把握を行うなど家族が安心できるよう取り組みを行っているところでございます。

○盛月委員
 御答弁ありがとうございました。
 地域住民のよりどころとして活動していただく体制をとっているということで安心しました。
 昨年は他県で交番勤務の警察官が襲われる事件がありました。駐在所で警察官と暮らす御家族の安全確保、またサポート体制についてはハード面、ソフト面の両面でこれからも万全を期していただきたいと思います。

 それから、高齢者事故の防止対策についてお伺いしたいと思います。
 9月定例会本会議の代表質問で質問させていただいたのですが、高齢ドライバーの事故防止対策についてです。ブレーキとアクセルの踏み間違いによる交通事故の現状と今後の取り組みについて質問させていただきました。警察本部長から御答弁をいただき、自動ブレーキやペダル踏み間違い時の加速抑制装置などを搭載した車の有効性を体感してもらえる各種講習会を通じて先進安全自動車の普及に努めているほか、加齢に伴う身体機能の低下が運転操作に与える影響を自覚してもらえる参加体験実践型の交通安全教室により交通安全意識の底上げを図る取り組みを行っているということで、今後は家族を含め高齢ドライバーに対する広報啓発活動や高齢者宅の訪問を通じた交通安全指導について一層強力に推進していくと御答弁をいただいておりました。
そこで、前回質問させていただいた後の施策について推進状況をお聞きしたいと思います。
 それから、これまでの取り組みを踏まえて来年度どのような方針で高齢者の事故防止対策に取り組んでいくのかお伺いいたします。

○金原交通部参事官兼交通企画課長
 高齢者事故の防止対策についてお答えします。
 高齢ドライバーの事故防止対策の推進状況と今後の取り組み方針について、県警察では昨年10月以降も集客力にすぐれたスーパーマーケットやショッピングモールなどの大型商業施設を初め、大規模イベント会場などにおいて家族ぐるみで参加できる交通安全イベントの開催に取り組み、多くの来場者に対して啓発品や広報チラシなどを配布しながら広報啓発活動を実施いたしました。
 また、安全運転サポート車の体験講習会を年末までの3カ月間で10回、約800人の高齢者に対して行うなど安全運転サポート車の普及啓発にも取り組んできたところであります。
 高齢者宅を訪問しての個別指導につきましては、民生委員や交通安全指導員等と連携して昨年10月から12月の3カ月間で34,000軒余りの高齢者世帯を訪問し、交通事故防止に向けた交通安全指導を実施いたしました。これは、昨年の1月から9月までと10月以降の3カ月間を比較すると1カ月平均の高齢者宅の訪問数が約2,000世帯以上増加したことになります。
 直接的影響としての効果をはかることは難しいところではありますが、このような対策により昨年中の高齢ドライバー事故は発生件数、死者数、負傷者数、いずれも減少いたしました。
 今後の取り組みといたしましては、高齢ドライバーの交通事故実態のより詳細な分析やドライブレコーダーの映像等を活用するなどきめ細かい交通安全指導を推進するほか、引き続き関係機関、団体と連携し高齢者いたわり交通教室や運転免許自主返納者等サポート事業の拡充を図るなど、高齢ドライバーの交通事故防止対策に努めてまいります。

○盛月委員
 ありがとうございました。
 高齢者事故防止対策ついてきめ細かく取り組んでいただきありがとうございます。
 国土交通省と経済産業省による安全運転サポート車の購入などを補助する制度であるサポカー補助金の申請受け付けが3月9日から始まりましたので、これにより県警の皆さんがこれまで取り組んできてくださった先進安全自動車の普及活動をさらに促進させる環境が整っていくと思っておりますので、引き続き効果的な対策を進めていただき、高齢者の事故の防止対策進めていただきたいと思います。

 最後にもう1点、質問させていただきます。
 犯罪被害者支援の取り組み状況についてお伺いします。
 静岡県警におきましては、平成27年に制定した犯罪被害者等支援条例に基づいてこれまでに犯罪被害者やその遺族の二次被害の防止などに取り組んできていただきました。こうした活動が今後一層進んでいくことにより、県民全体で犯罪の被害に遭われた方を支えて行く動きが高まっていくことを望んでいます。
 そこで、犯罪被害者が求める支援というのは心や体のケアや訴訟に係ること、また経済的な支援などさまざまな場合があると思うんですが、1つの機関で対応できないこともあるかと存じます。静岡県の新ビジョンの評価書の中にも、県警の取り組み状況として、静岡県犯罪被害者支援連絡協議会のもと関係機関が連携して犯罪被害者が必要とする支援を実施していると記載がされております。事件や事故があった場合に、被害者やその遺族と最初に接するのは警察官だと思いますが、警察以外の機関、団体が支援を求められた場合に県警と関係機関、団体の担当者間の引き継ぎなどを含めてどのように連携して対応しているのかお聞きしたいと思います。

○手老警務部参事官兼警務課長
 関係機関との連携方法について、7番委員御指摘のとおり犯罪被害者等のニーズは多岐にわたることが多く、警察だけでその全てに対応することは困難であるということで、関係機関との連携は不可欠となっております。
 その場合には、犯罪被害者等の心情に配慮しまして、被害状況などを繰り返し説明することがないように、警察が犯罪被害者等の同意を得た上で、犯罪被害者等早期援助団体や市役所などの関係機関に犯罪被害に関する情報や犯罪被害者等の連絡先などの個人情報を提供しております。
 また、必要に応じて当該機関の担当者に対して犯罪被害者等への連絡を依頼したり、対応結果の報告を求めるなど確実に引き継ぎがなされて支援が行き届くように警察が中心となって配慮しています。

○盛月委員
 ありがとうございました。
 事件や事故の被害者や御遺族の方々は、警察の皆さんを頼りにされると思いますので引き続き心情に寄り添った対応をお願いして質問を終わります。

○良知(淳)委員長
 ここで、暫時休憩いたします。
 午後1時15分に再開いたします。
( 休 憩 )

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