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委員会会議録

質問文書

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平成29年決算特別委員会企画文化観光分科会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:10/31/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○曳田委員
 平成28年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書63ページの子どもが本物の文化に触れ、創造する機会の充実について、ずっと69ページまで見ていますと、私にもSPACとかいろいろなところから資料が送られてくるのですが、見たいと思うものがなかなかない。ただ大人の感覚ですけれども、子供の感覚からするとある意味で非常に大事なことと思うのですが、人数が少ない気がするんです。例えば説明書63ページ(ア)子どもたちの文化鑑賞機会の提供において19校から2,523人の中学生が参加し、あるいは64ページでは本来なら子供が喜びそうなオズの魔法使いの鑑賞者が470人というのは予算をかけている割に人数が少ない感じがするのですが所見を伺います。

○紅野文化政策課長
 次代を担う子供に対して、文化振興を進めることは非常に重要と考えておりまして、今SPAC等で子供に対する事業を実施しているところでございます。しかしながらSPACの劇場等のキャパシティーが限られており、拡大していくのがなかなか難しい状況のため、この数字に落ちついているところでございます。

○曳田委員
 わかりにくい答弁だけれども、説明書67ページの音楽文化の振興では静岡交響楽団ほかの実施回数7回で参加人数が1,003人です。僕は中学生のころだったか初めてオーケストラを聞いたときの感動を今でも自分の中で覚えている。そうしたときに余りにもこの数字は少ない気がするわけ。あえて言わせていただけるならば、文化振興でいろんな予算がついているのだけれども、余りにも総花的になり過ぎて焦点が定まっていない気もします。今県庁本館に第8回静岡国際オペラコンクールの宣伝看板がございます。そうすると僕らは率先して見にいきたい。感性だけれどね、このことは。子供たちにこういうことをするのであれば、先ほどの答弁にあったように建物の箱がそれならしょうがないけれども、例えば回数をふやすとか、私は県東部出身ですけれどもどちらかというと余り東部の中学校でこういう話を聞かないです。だからそれも偏りがある気もしますが、どうでしょうか。

○紅野文化政策課長
 8番委員がおっしゃるとおり、静岡国際オペラコンクールやSPACも世界水準であり、子供に身近に親しんでもらうことでめり張りをつけた事業を今後展開したいと思います。
 また、県中部だけに偏ることなく静岡県は東中西、伊豆も含めて広い地域ですが、県内偏ることなく満遍ない形で今後施策展開していきたいと思っております。

○櫻井文化局長
 本県の文化事業でございますけれども、さまざまな分野がございます。演劇、文学、音楽があり8番委員がおっしゃるように狙いが定まり切れていないんじゃないかということですけれども、さまざまな文化があるのも事実でございます。
 8番委員から御指摘がありました説明書64ページのエのSPAC事業は、シアタースクールでございまして基本的に少人数に対して指導を行う性格のものです。ただしなるべく鑑賞者を伴うものは夏休み中に集めて実施する工夫をしておりまして、8番委員御指摘のとおり狙いが定まっていないのは事実かもしれませんけれど、さまざまな文化を知ってもらうのも一方ではございますので、バランスを考えながら今後も事業を進めてきたいと考えております。

○曳田委員
 わかりました。
 要するに、公平ではないけれども、全県下にいっぱいいる中学生に対し、文化関連で予算がついたものをできるだけ平等に享受できる機会を与えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 それから、説明書136ページの東京オリンピック自転車競技開催推進事業費の翌年度繰越額が1681万7000円で不用額が231万7000円で繰り越しは計画・設計に関する諸条件の調整等に日時を要したことによるとありますけれども、こういう数字が出てくるのはちょっと心配な部分があります。確かにこの文言のとおりだと思いますけれども、やはりこれでいいのか、もう少し前向きにどんどん進むことができなかったのか伺います。

○山本オリンピック・パラリンピック推進課長
 まずは、オリンピック・パラリンピックの地元対策として夏の観光シーズンに海外関係者や観客がたくさんいらっしゃることでどういう影響があるかについては特に地元にとっては非常に重要なことであります。
 私どもとしては、平成28年度に交通量調査を踏まえて地元にどういう影響があるかについて大会組織委員会に先駆けて積極的に検証しようと業務委託事業を実施しました。ただその際には輸送運営計画を仕切っている大会組織委員会の計画――どんなルートを使って、どこからお客さんを運ぶかがある程度決まってこないとなかなか業務委託の内容も実効性を上げることができない中、大会組織委員会が平成29年1月ごろには輸送運営計画を決めるとしたことから、それを踏まえてさらに分析を進めるつもりでしたが、大会組織委員会の事情でことしの平成29年6月ごろにおくれたことにより平成28年度中に業務完了ができず繰り越した次第でございます。

○曳田委員
 恐らく想定の範囲内かと思うし、また相手もあることですから、こればっかりはこれ以上質問してもしょうがないけれど、ただ少なくとも想定の範囲内でも前倒しできるものはどんどんすべきだと思うし、やっぱり不用額が多い気がします。答弁はわかりましたのでよろしくお願いいたします。

 それから、説明書108ページと109ページで先ほども質問が出ていたけれどもなかなかDMOというのはやっぱり一般的にわからない。例えば僕も沼津市観光協会の会長をよく知っていますけれど、観光協会の会長すらDMOとどうつき合って、どう活用したらいいのかがわかりにくい。また静岡ツーリズムビューロー――TSJなんてまたわからないよね。わからないことをわからなくしている気がするわけ。先ほど7番委員から話があったように僕らにしてみれば観光の問題は常に我田引水じゃないけれど、例えば富士山静岡空港から来た客をどう誘導するかになると思うのだけれども、僕は観光の拠点づくりも大事な気がするわけ。それでまず1つ伺いたいのはTSJの運営に要した費用と内訳を伺います。

○永井観光政策課長
 TSJについて、説明書109ページの(ウ)訪日外国人受入体制事業費3900万円の内訳でございます。
 まず、TSJは平成29年1月25日に県観光協会内に設置し、マーケティング総括責任者の募集経費など設立準備で247万円余がかかってございます。またTSJは同年1月29日に元JNTOの府川氏が総括責任者に就任いたしましたが、職員人件費、生活費等で659万円余でございます。それから主な事業費としましては、オーストラリアのテレビクルーに関する経費です。オーストラリアのテレビ番組を招聘し、静岡県を取材してオーストラリアの人気テレビ番組で静岡特集を放送してもらう経費に約1000万円がかかっております。また新しい海外誘客戦略の方向性を調査するための基礎データを収集する経費として600万円ほどを使ってございます。そのほか富裕層向けの商談会に550万円余りを使ってございます。主な内訳は以上のとおりです。

○曳田委員
 訪日外国人受入体制強化事業費について、屋上屋を重ねるじゃないけれど、何でDMOではできなかったのか。何でこういうものをつくらなければならなかったのかを聞きます。

○永井観光政策課長
 そもそも訪日外国人が日本で非常にふえている状況の中で、国も訪日外国人をふやしていく計画を立てているわけです。これまではどちらかというと行政や観光協会の勘や長年の経験が中心で、科学的調査に基づきターゲットをしっかりと分析しニーズに一番合った観光商品を使って誘客していく取り組みはありませんでした。
 したがいまして、マーケティングあるいはマネジメントをしっかりとした組織――欧米にはいわゆるDMOというものがございまして、こういった組織をつくっていく必要があろうということでございます。
 いわゆるDMOには3種類ございまして、例えば私どもも入っておりますけれども静岡県や愛知県といった県をまたぐ広域連携DMOがございます。それから本年10月1日に駿河企画観光局ができ、県中部地域のDMOと言われておりますけれども、県内の複数市町で構成されるDMOを地域連携DMOと申します。そして単独の市町だけで成立する地域DMOの3種類がございます。
 TSJは、この中で静岡県全域を対象とするインバウンドに特化したDMOでございます。国は県内全域を対象とするDMOがこれからの観光誘客の柱になるとしており、国が交付金等で強力に支援していく方針になっております。
 したがいまして、静岡県におきましても国の交付金を取り込みながら科学的アプローチによる観光誘客を進めていく必要があり、TSJを設置したわけでございます。

○曳田委員
 わかりました。
 要するに、指定管理みたいなものだと思います。TSJは設立が本年1月だから恐らく決算書はまだできてこないだろうと思うけれど、今後はTSJから決算書が出てきますか。

○永井観光政策課長
 TSJの決算等ですが、TSJは観光協会の組織でございます。したがいまして県観光協会の決算の中に出てきます。それから県は補助金で支援してございますので、県観光協会から補助金の実績報告書として県に書類が上がってきて審査をきちんとする形になっております。

○曳田委員
 最後にしますが、訪日外国人受入体制強化事業費3900万円は補助金という位置づけでいいのですか。

○永井観光政策課長
 そのとおり補助金でございます。

○曳田委員
 わかりました。
 ただ、やっぱり費用対効果があるはずですよね。3900万円、4000万円近くの補助金が静岡県の税収なり地域に対してどうはね返ってくるのかについて具体的に数字で全部を示せとは言わないけれども、次回はそういうことが具体的にわかる資料が欲しいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。

 最後に、説明書137ページの富士山静岡空港の件です。
 空港振興費の翌年度繰越額が約5億円弱です。不用額が約1億5000万円で確かに先ほどの説明で事業確定云々の話があったんですけれど、その割には金額が大きい気がするんだけれど、どういう位置づけで予算の組み立てをしたか伺います。

○大橋空港運営課長
 空港政策費における翌年度繰越金4億7800万余のうち、一番大きいものが富士山静岡空港機能強化・魅力向上事業費の4億7200万余になります。繰り越しの主な理由でございますが、ターミナルビル東側の増築工事に当たりまして、保安対策といたしまして入国管理事務所や税関等のCIQ職員の入退室の動線を見直すために日数を要したことに加え、浄化槽工事におきまして浄化槽も増設しておりますが、専門家から維持管理費を安くするための提案を受け、設計を見直したことによるものでございます。

○曳田委員
 そういうことであるならば、今後の見通しはどうなんでしょう。これだけの不用額が出ているのだから次の予算はどうなるのか。

○大橋空港運営課長
 浄化槽工事につきましては、順調に進んでおります。
 なお、増改築工事も進んでおり、そちらで執行していることになります。

○曳田委員
 スピーディーに迅速に実行できるよう要望して質問を終わります。

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