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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:11/17/2011
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 何点か質問をさせていただきます。
 平成22年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書に沿って質問をいたしますが、まず最初に、5ページのところで、再評価の結果が書いてございます。ぱっと見て、100点満点の結果なんです。よく考えれば、それだけ公共事業の内容が精査されているということになるんでしょうが、完璧な数字でもって出てこられると、何か逆にうがった見方をしたくなるんですけれども、何かこの静岡県事業評価監視委員会での意見等はなかったのでしょうか。それをお伺いいたします。
 
 それから、16ページ、公共工事の品質確保の促進について書いてございます。
 まず最初に、この低入札価格調査制度による品質確保の推進というところで、低入札価格調査を施行したと書いてございます。この調査の内容について、結果について教えていただきたいと思います。
 それから、ウのところで、平成22年度は総合評価落札方式の実施件数が347件と大幅に拡大したということでございます。総合評価落札方式ということで、決してこれを否定するものではありませんけれども、金額というのは数字でもってあらわれますが、この総合評価というものは非常に微妙な部分もございますけれども、例えば事業者の方々からの御意見といいますか、何かそういうものがありましたら教えていただきたいと思います。

 ちょっと飛びますけれども、34ページ、プレジャーボートの問題について、先ほど部長から御説明いただきました。業務棚卸表を見ますと、このプレジャーボートの数が大分減ってはきているんですが、まだ数値としては残っているわけでございまして、このプレジャーボートの現況ですね。どういう状況なのか、平成22年度の事業を踏まえてお聞きしたいと思います。

 それから同じく西部方面ですが、40ページに佐鳴湖リフレッシュ事業について書いてあります。佐鳴湖はかつて全国ワーストツーということでもって、非常に汚濁がひどかったわけですけれども、その後、この事業をどういう形で展開されているのか、教えていただきたいと思います。
 
 それから最後に、砂防の関係です。
 51ページに表が載っています。整備率が非常に低いことが心配でございます。今回も雨等でいろんな災害が予想される中で、この進捗率が非常に低いことを懸念するわけですけれども、その辺に対する所見をお伺いいたします。以上です。

○星野政策監
 平成22年度、再評価の実施結果に関する静岡県事業評価監視委員会の意見についてお答えいたします。
 平成22年度は交通基盤部所管14事業、企業局1事業、これらについて再評価を行っております。全体について継続方針ということで結果が出ておりますが、その中で委員からの意見が幾つか出ております。
 まず1つ目が、事業の効果が速やかに発現できるよう、一層効率的な事業執行に努められたい。
 こういった御意見につきましては、何かB/Cとか、そういった整備効果についての説明がありまして、それらをよりわかりやすくして、着実に効果が発揮できるようにというような形で言われております。
 2つ目といたしましては、自然災害等に対する防災事業に関しまして、市町と連携し地域住民への災害関連情報の提供や避難体制づくりなどのソフト対策を一緒に行えというような御意見がございました。
 3つ目に、土砂災害対策事業に関しまして、荒廃した森林を再生する事業と連携するなど、さらに効果的な事業と。要はその一つだけじゃなくて、関連するような事業と十分連携をしてという御意見がありました。
 次に畑地帯総合整備事業、担い手育成方におきましては、施設の有効利用及び関係各部局と連携するなど、担い手の育成が図られるように努められたいというような御意見でした。
 あと、施設の維持管理における省エネルギー化を推進、再生可能エネルギーの導入についても検討していくようにということで、直接、事業そのものではなく、昨今の状況なんかを見ながら、そういったものについてもあわせて検討してもらいたいと。
 あと、事業の成果、効果について積極的に広報を行ってわかりやすく、県民の理解をさらに受けるように努めてもらいたいという御意見。
 最後に、事業の実施に当たっては、当然のことながら品質確保並びにコスト縮減に努めるようにと。この7つの御意見がございました。以上です。

○堀野技術管理課長
 御質問のうち、低入札価格調査制度についてと、総合評価落札方式についてお答えいたします。
 低入札価格調査制度につきましては、いわゆるダンピング受注、過度の安値受注というものが工事の品質の低下とか、工事の安全対策の不徹底、あるいは下請会社も含めた企業の健全な発展の阻害を招く恐れがあるということから、今の調査制度は平成19年度に調査要領をそろえましてやっているものでございます。
 具体的には、平成22年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書、16ページに書かれておりますように、ある基準額以下の入札があった場合に、その入札価格で、その業者が適切に現場ができるかどうか、あるいは下請業者に過度なしわ寄せが行かないか、そのような観点から評価をいたしまして契約するというものでございます。
 さらに、施工あるいは完成というものにつきましても、十分工事の品質が確保されているかどうかということで、監督体制あるいは検査の充実というものを図っております。
 具体的な数字といたしまして、平成22年度は全庁的に130件の調査をしております。今年度は10月末現在で、その調査が46件発生しているという状況でございます。
 続きまして、総合評価について347件、昨年は取り組んでおります。事業者からはどのような意見があるかということでございます。
 具体的に個別に、正式に意見という形では聞いておりません。ただ国等のいろんな会議等の情報を見ますと、事業者は総合評価方式というものを肯定的にとらえて、今後も拡大をしていきたいと、そのような意見が散見されます。
 あと、課題については、ちょっと書類作成等、事務が煩雑になると。あるいは時間等がかかると。そのような課題があるという意見は少し聞いております。以上でございます。

○田中河川砂防管理課長
 浜名湖のプレジャーボートについてお答えいたします。
 浜名湖のプレジャーボートにつきましてはそれまで暫定係留施設にとめておいたものを、平成22年度に恒久施設をつくりまして、そちらのほうに動かすという作業を実施しております。これにつきましては、平成23年3月31日で暫定係留施設を廃止したわけですが、その後も若干、係留施設にそのまま残っている船もございまして、こちらの業務棚卸表のように、平成23年6月1日現在113隻というふうに記入をしてありますが、その後説得を続けまして、これはすべて恒久施設なり、あるいは民間のマリーナなりへ移っていただいておりまして、平成23年9月末には暫定係留施設そのものを撤去してございます。以上でございます。

○桜井河川海岸整備課長
 佐鳴湖リフレッシュ事業についてお答えいたします。
 佐鳴湖リフレッシュ事業につきましては、県が700万円、市が700万円ということで、1400万円で地域協議会の運営、また浄化活動等の支援を行っております。佐鳴湖については今の清流ルネッサンスU行動計画の中で、CODの目標値8ということで取り組んでおります。平成21年度に、CODが7.6ということでワーストファイブを脱却いたしました。それから昨年度につきましても、若干超えたんですが8.1ということで、おおむね8を確保しております。今年も、これまでの調査を見ていますと、おおむね8を切れるんじゃないかという形で取り組みの成果が上がっております。
 今後につきましては、今年度で清流ルネッサンスU行動計画が終わりますので、専門委員会、地域協議会のほうで来月――平成23年12月にこれまでの検証、評価をしていただきまして、また次年度以降の取り組みを、年度末までにもう一度専門委員会、地域協議会を開催してまとめていきたいと思っております。以上でございます。

○松本砂防課長
 委員御指摘のように、平成22年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書の51ページの(2)にございますが、土砂災害危険箇所のうち人家が5戸以上ある箇所が事業の対象となっておりまして5,800カ所余あります。それに対する施設の整備率が27.9%となっておりまして、非常に低い状況でございます。そのほか人家が4戸未満の箇所も9,000カ所ほどありまして、全部で1万5000カ所ほどの危険箇所があるわけですが、非常に多くの危険箇所を整備するに当たりましては、非常に多くの予算と時間がかかりますので、現在土砂災害防止法という法律に基づきまして、危険箇所を住民に明示して、そこの箇所の避難対策を推進するという対策を同時にとっておりまして、そちらのほうの指定状況が1万5000カ所ほどに対して、昨年までで5,544カ所、率にしまして36.5%ということで推進を図っております。これらによりまして、住民の生命を守るという避難対策を推進するというソフト対策を同時に進めているということでございます。それからハード対策につきましても、なるべく人口の多いところから、効果の上がるところから選択をして整備を進めている状況でございます。以上です。

○前林委員
 丁寧な説明ありがとうございました。
 公共事業への事業評価については御説明いただきまして内容がわかりました。ありがとうございます。
 
 それからあと低価格入札の話ですけれど、やはり品質の確保は非常に大事なことでございますので、どうかぜひこの辺が食い違いのないように検討して取り組んでいただきたいことを望みます。

 あとプレジャーボートについては、今説明をお聞きして安心いたしました。

 それから佐鳴湖については、やはり本県は気候温暖、風光明媚な中にありながら、正直言いますと、私の記憶でワースト2位だったと思いますけども、非常にショックを受けました。そういう意味で取り組んでいただいているわけでございますけども、今後もやはりこの静岡県の名前を落とさないように、またぜひお願いしたいと思います。

 それから最後のこの砂防の状況について、例えばこの土石流の危険渓流の数字だけ考えても、この整備率は単純に計算しても全部終わるまでに250年かかるんですよね。そういう数字を考えると、やはりこれは県民の命を守るという観点から言うならば、非常に取り組みが大変ですけども、今のお話でソフトの面、ハードの面を含めて進めていらっしゃるという話を聞いたわけですけれども、やはり県だけではできない部分もありますので、この整備の進め方について一言だけ部長に御意見、御所見をお聞かせ願いたいと思いますが、よろしくお願いします。

○森山交通基盤部長
 今御指摘がありましたように、整備をしっかりやっていくということが基本ではありますが、そういうハードもやりながら、例えば今回の東日本大震災の場合も、やはりどういった災害が来るか想定もしにくいというものもございます。ですので、まずはできるハードはしっかりやりながら、一方ではそれが間に合わない場合でも生命、財産、そういったものをどういうふうに守るかと、そういう2段重ねでやっていくということがございますので、今回砂防施設につきましても、委員御指摘のように250年後にすべて完了するというものでなくて、そういうことを目指しながら、当面の対応といいますか、そういったソフトの関係とかということもあわせてやっていこうということで、これからも御指摘をいただきながらきっちりとした安全対策についても進めてまいりたいというふうに考えてございます。以上でございます。

○前林委員
 最後に、台風15号も紀伊半島を中心にかなり大きな被害が出ているわけでございまして、そういう意味で、やはり県民の生命を守るという部分に関して、危険の度合いといいますか、常に監視をしながら取り組んでいってほしいと思いますので、どうかよろしくお願いします。

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