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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:07/21/2010
会派名:平成21


○三ッ谷委員
 委員長に許可をいただきたいと思うんですが、資料を持ってまいりましたので、委員に配付をする御配慮をお願いしたいと思いますが。

○池谷委員長
 わかりました。
(資料配付)
○三ッ谷委員
 それでは、質問に入らせていただきます。
 まず、冒頭に道路政策についてお伺いをいたします。このところ海外研修を含め、国内、県内を含めて、随分研修でいろんなところに行かせていただきますが、特に海外へ行きますとメーンの空港からその都市までの道路を見てますと、大変美観がいいというのか、きれいに管理されてるというのをよく目にいたします。
 私、田舎には住んでますが、国道も県道も走りますし、静岡県が置かれている状況もよく把握する中で、1点だけまず気がついたことがありますので、それから質疑に入りたいと思います。
 国道、県道の草なんですよね、草。特に、静岡空港を含めて、静岡空港から市街地に入ってくるところは、まだ道路も新しいし、新しくつくった幹線道路が多いものですから、そんなに草が生えてませんが、一番は今まで使っている国道と県道ですよ。その草というのも、東京で舗装の合間に大根が生えるような時代ですから、生えても当たり前のことかもしれませんが、歩道と車道のすき間とか、歩道上の舗装のすき間、ここの草が相当伸びてますよ。国道150号走ってもずっと生えてます。
 これは、予算主義なのか、あるいは入札制度のはざまにあるから、予算がつかないとなかなかそこまで整備が追いついていかないということなのかもしれませんが、道路の維持管理ではなくて、もうちょっと景観・美観ということを考えたら、私は小まめに草を取れるようなことも考えなきゃいかんし、施工上の問題として、あのちょっとしたすき間にあれだけ生えてばっと根を張っちゃいますと、素人考えでも、舗装にも余りいい影響はないでしょう。あるいは、抜くとなったらシルバー人材センターへ頼んでも、なかなか抜けないような根深い草ばっかりたくさん生えてて、結構高いやつは30センチメートルほどになってますよね。
 こういう現状の中で、当局として、もちろん道路維持管理ということはありますが、景観・美観、あるいは静岡空港を発着するお客様の目線で考えたら、少し考えなきゃいかんじゃないかなという気がいたしますが、これにつきましてまずお伺いをさせていただきます。

 次に、今回の委員会資料には出ていませんが、国道150号バイパスの東側への延伸につきましてお伺いをします。
 現在、浜松シーサイドゴルフクラブの入り口まで、おかげさまをもちまして随分いい道ができて、この磐南地域から浜松市に入る時間が、本当に昔の2分の1ぐらいになっています。道路というのは、すごい力を持っているなと、つくづく浜松市に入るたびに感じますが、一向に浜松シーサイドゴルフクラブから東側に進まない。地元のどの区の話を聞いても、あるいは地元の首長の話を聞いても、なかなか国も県も予算がないもんだから大変だという話が1つ。
 それから、大きな橋梁を3つばかりかけないと、なかなか旧浅羽地帯に入って行けないということもありますし、浅羽の都市計画決定がおくれたということも1つの要因でしょう。しかし、対比してみますと、皆さんもよくわかると思うんですが、旧浜岡あるいはそれから東のゾーンは、4車線化ですよ。確かに最重要の路線かもしれません。あわせて、静岡空港には幹線道路をあれだけ新しい物をつくってもらっています。しかし、肝心の国道150号バイパスが一向に進捗していかない。
 確かに、国も厳しい折ですから、なかなか延伸しないというのはわかりますけども、しかしいつまでもお金がないないという話だけではなくて、旧大須賀町からは4車線の土地まで先行取得して――これは竹山知事の時代ですが――買ってもらってあります。
 また、旧浅羽町と旧福田町以西の中のおくれているという件もいろんなことあるんでしょうけども、まずこれにつきまして、皆さんの今後のお考えを最初に承りたいと思います。

 次に、関連して太田川の改修についてお伺いをします。地震対策としてそれぞれ川幅を拡幅していただく。昔は約70メートルから90メートルぐらいしか川幅はありませんでした。川幅というのは、川が流れている部分という意味です。実際には250メートルぐらいありますから、相当広い川ですが、今回、地震対策で幅員を120メートルにしていただきました。
 あわせて、皆さんのおかげで河床を掘って、堤防を2メートル高くして二瀬橋まで、旧磐田市地先まで全部改修が終わりました。拡幅も今もう、太田川の新しい橋の北側まで進んでいます。これ、干満の差がありますが、船を乗っている方のお話を聞くと、旧国道150号の北側、新しい太田川橋の間ぐらいになると、干潮のときは水が二、三十センチしかないんです。船が底をついちゃうというお話をしていました。
 あわせて、前のときからずっと聞いているんですが、地震対策として幅員を倍にして河床を2メートル低くして、なおかつ堤防を2メートル高くしたんですから、7メートル級と言われるような東海地震の津波が来ても、十二分に穏やかに津波を抑えることができる、こうやってずっと説明聞いています。
 しかし、今のそういう状態で、いつから太田川の本来である河床を広げていくのかどうかということにつきまして、お伺いをさせてもらいます。
 それからもう1つ、これは漁業振興にとって大変大事なことです。地元の漁師の皆さんが言っていますが、川を平らにずっと掘り下げていくということは、当然、工法上当たり前の話です。しかし川の真ん中に魚道をつくってもらいたいんです。これは漁師の皆さんからの熱い思いです。
 せっかく遠州灘の塩水が満潮のときに、河川の端のほうまで青々した水が上っていくのに、河床が浅いもんだから、なかなか魚が思うように上がっていかない。稚魚のウナギなんかもそうですよ、こんな水じゃあ上まで行かないそうです。
 ですから、せっかく掘削をして河床を掘り下げていただけるなら、中央に太い魚道のような、中央の幹線をつくってもらわないといけないんじゃないかと思いますが、現在太田川の河川の改修についてそういうことを考えているのかどうか。また、それはぜひ実行もしてもらいたい。

 どこの川でもそうですが、川のしゅんせつをやりますと、一番困るのは土砂の置き場ですよ、あるいは、水切り場というんでしょうか。ポンプアップにするにしても、あるいはシャベルですくい上げるにしても、ぼとぼとぼとぼと道路に水を落とすんじゃ美観上いけませんので、どの川の改修でも御苦労している点だと思います。幸いに太田川の河口の敷地の中に、コンクリートで巻いた堰堤があります。堤防の高さが多分9メートルぐらいありますから、下までいって6メートルぐらいボックス状に穴があいていまして、そこへ掘った砂を入れたことがあります。
 私、この前も現場見ましたけども、今でも皆さんがくみ取っていただければ、あるいは土砂を取ってもらってあそこに置いていただければ、十二分に対応できる。まして民家にも汚水で御迷惑かけない。一番いいことは、今、問題になってる遠州灘海岸のサンドバギー車を含めた車の乗り入れ規制の問題ですよ。あそこへ平らに堤防の高さと一緒のように河川の改修後の泥を盛ることによって、臨時の駐車場兼草原ができて、車がわざわざ浜の中に入らなくても、歩いていけば150メートルで海岸ですから、そういう一石二鳥の場所があるということにつきましてもお伺いをしたいなと思います。

 それから、景気対策として、あるいは零細企業の救済策として、ひとつ事業化をぜひお願いしたいなということが1件あります。年度通算型の予算でありますので、各出先の土木事務所のほとんどが年間通しての予算措置をしています。
 私は、前々から地元の市にもそういうお願いをしてまいりましたが、きのうもほかの委員からも入札制度の話が出ていましたけども、入札で仕事をとるというのは、なかなか大変です。また、大きなロットがふえて小ロットがありませんので、小さい事業所が幾ら指名競争入札の資格を持っていても入れないというのも現実です。
 そこでお尋ねするんですが、業者は日ごろから車に乗って現場へ行ったり、あるいは一般生活上の公道をいろいろ走る機会があります。ちょっと道路がへこんでるとか、あるいはちょっとここがおかしいよとか結構あると思うんです。我々が走ってたって、今のうちに直したら簡単に直るのになというところをたくさん見てますよ。
 ですから、例えば制度上、業者がそこの写真を撮ってくる。土木事務所へ持って行って、今なら3万円か5万円で修理できますけど、どうでしょうかというような、やっぱり業者の目で見て、今のうちならできるというような仕事を、私はどんどん推し進めることで、仕事を確保してやりながら、やっぱり小さいうちに、安いうちに道路の管理・改修ができると一石二鳥じゃないかなと思うんですが、こういう事業化ということにつきましてどのようにお考えなのか。また、お考えいただけるのか、この対策につきましての御意見をお伺いします。

 それからもう1つ、漁港区域の環境施設整備について伺います。これは、私の町に福田漁港がございますが、その漁港の避難地の東側に相当の県有地が今そのままになっています。景気のいい時代、当時の福田町も、あるいは袋井土木事務所にしましても、何とかバックヤードを含めた改修、あるいは新しい物をそこにつくって、福田漁港の触れ合い化ができて、なおかつ県民の港という位置づけの中で、地域の振興策の目玉にしたいと。これは、土木事務所が、本当に頑張っていただきました。ふれあい漁港という名前をつけたのも皆さんのおかげですし、本当にネーミングとしてはすばらしいネーミングをいただいたと思いますが、昨今のこの景気、この10年来の政府予算の減額の中で、なかなか厳しい状態にあります。私は、県とか国とか市町だけがバックヤードを含めた新しい物をつくる事業に取り組むのではなくて、もう少し許認可を含めて、民間に門戸をあけてやったらいいんじゃないかと思うんですよ。
 あれはだめ、これはだめといって、将来に財産を残そうとする気持ちはよくわかります。しかし、実際に今の景気状況の中で、公共事業でそういうものをなかなか手広く広げていくというのは難しいでしょう。であれば、ここからここまでは民間の皆さんに特別に許可出しますよ。あるいは、そういうものに公募してくださいとかということを事業化して、県はもうかれこれ180億円ぐらい福田漁港にお金かけていると思うんですが、その避難地のすぐ横の有効利用についてお伺いをさせていただきます。

 次に、建設委員会説明資料についてお尋ねをいたします。
 まず最初に、繰越明許費についてお伺いをします。この資料では、369億4500万円、大変大きな繰越明許費です。昨日もこの話は出ていまして、いろんな理由があることはわかりますが、一般的に見ると、地権者との調整に日時を要した。あるいは、設計変更を含めたものに時間を費やした、そういう表現が大変多いわけであります。それはそれで、当然そういうことがあったんでしょう。
 私が、特に繰越明許についてお尋ねする意味は、昨年来、緊急雇用対策を含めて、皆さんの部でもなけなしのお金の中でやりくりをして何かやろうと、年末年始やってきました。でも、あれは年末年始やっても1億円か2億円、実際そんなもんですよ。総額で多分3億円か4億円ぐらいだと思いますが、それでも波及効果があったと各部が言うんですよ。
 見てみると、実質的には恒常的にずっと雇用するような施策は1つもありませんよ。ただ、ちょっと門戸をあけて、アルバイトに5人雇いましたとか、本来、部署でやってたやつをパート化したとか、そういう緊急雇用対策がたくさん年末年始に出てまいりました。
 そういうことを考えると、369億円の経済波及効果というのはすごいもんですよ。簡単に皆さんは、地権者だとか、あれができなかったとか、設計変更したとか、いろんな理由でこれだけの繰越明許費だと言いますが、仮に369億円が経済対策を含めたそういうものに使えたら、3倍も4倍にもなって、県の税収にはね返るじゃないですか。そういうことを考えると、毎年毎年同じような文句で繰越明許する。一番多いのは交通基盤部、ここですから。その点につきまして、どういう考えを持ってるのかお伺いをしたいなと。
 あわせて、私はこういう無理な予算の中で、できないような日時を要するものを毎年毎年予算計上するというのも考える時代だと思いますよ。これだけ繰越明許費が毎年毎年出てくるようであれば。まして、旧来の政治からいけば、一番お金を使って経済の流れをつくる、言うなら雪だるま式に経済を大きくしていくには、建設土木が一番だという効果をもし仮に私が認めるんであれば、369億円の繰越明許費が余りにも大き過ぎるんではないかないう気がしますので、この点につきましてお伺いをいたします。

 次に、入札制度について伺いますが、今年度1000万円以上は、原則制限付き一般競争入札を実施するというようなことで、昨日も説明をお伺いしました。実際に入札やってみて、私は素人でも考えるんですけど、皆さんプロですからよくわかると思いますが、設計士がいろいろな構造上の計算、あるいは費用、経費を含めたものを皆さんのところにお持ちしますよね。これを入札にするわけですけど、本来、一流の設計士と言われた人が、構造上のいろんな雑誌、何て言うんですかあれは。あるじゃないですか、鉄筋は何ミリにしなさい、これは幾らですよとか、コンクリートの配分はこうですよと、あれに全部出てますよね。本来でいけば、今のコンピューター入力システムを使って、同じ会社が同じように打ち込んだら、本来同じように出てこなければいかんですよ。皆さんも、一流の設計士にお願いするわけですから、当然それが正しい金額だと思っているわけですよね。正直言って入札というのは、それを値引きしなさいと入札にかけるんです。
 そうすると、なかなか皆さんが思うように値が下がっていかないということも事実ですよ。素人の私が考えると、今の県の丁寧な資料、あるいはコンクリートの配分まで決めたものを渡して、図面渡して、それで現場説明してやれば、ほとんど同じのが出てくるはずなのにもかかわらず、やっぱりいつまでたっても入札の問題が出てくるというところに、何かおかしいなという気がいたします。入札制度、これはこれでやっていただいて結構ですが、もっと新しい制度を考えていないんでしょうかね。
 よく、談合の話も承っています。確かに、制限付き一般競争入札でやれば、例えば1つの工事に20社入札に参加させたと。現場説明やりますから、応札する業者は、どこの会社が応札しているかというのはすぐわかりますよ。だから、それは皆さんの責任ではありません。同じような条件を持ってって、同じような資料を持ってって、同じような積算単価を出してくるんですから、後は何やるかなといったら、新聞、テレビで言われることが時たまあると。
 であれば、例えば、愚問で恐縮ですが、今は一番安い人を競争入札の落札者に決めていますよね。例えば、20社呼んで、それが設計金額から1円でも2円でも安かったら、20社抽せんだと。そうすると、談合防止はできると思うんですよ。今のように、最低落札者の金額が入札金額だというと、談合はどうしても起こりやすい。
 しかし、入札した皆さんの応札価格が、皆さんの積算よりも低ければ、どなたがやっても皆様方の最初の意味は通じると思うんですよね。そういうことをやれば、応札する側も談合なんかできないような気がするんですが、その点いかが考えますか、お聞かせください。

 それから、次に25ページ、浜名湖のプレジャーボートの対策につきましてお伺いをします。9,000隻余りのプレジャーボートが浜名湖周辺にあるということは、資料を見てよくわかります。皆さんもそうなんでしょうけど、国も県もこの10年ぐらい前、これからは仕事だけではなくて、ちょっとした家庭菜園でもいいし、海のレジャーでもいいし、あるいは山登りでも、魚釣りでも何でもいいから、余暇時間の対応を何とか進めていきましょうと。生活の中に潤いを持ちたいというような施策を随分とってきました。
 ですから、そこそこ生活に余裕があって、なおかつ海が好きで、湖が好きで、魚釣りが好きというと、例えば会社名出しちゃいけませんが、ヤマハにしても、あるいは他の船舶メーカーにしても、お手軽なプレジャーボートが随分安価に売られる時代になりましたから、結果的にはこういうたくさんの船がふえたと思っています。
 ここで問題は、暫定係留施設がおおむね10年の許可ということになっていますが、確かに書類上はたくさんつくっていただいて、この2,523隻の暫定係留施設を県管理に1,189隻、あるいは民間に1,827隻移して、なるべく早く不法に泊めたモーターボートの撤去をしようということでありますけども、これは計画ではそうなっていますが、予定どおりいけるんでしょうか。
 また、あわせて、民間マリーナへとか、廃船含めて515隻が減るというのは資料もありますけども、私はまだまだ、こういうものはふえるんではないかと思いますよ。余り締め出しだけを考えますと、例えばどこかの河川へ行きましても、結構係留してありますよ。
 皆さんの説明を聞きますと、民間の船が大雨とで流されて、それが海に出たりすると、遠州灘で例えば漁業をする皆さんの網に絡むとか、廃船で沈んだ船が、底引きをしているような船にひっかかっちゃうとか、いろんな理由で一般的な河川等では係留は認めないと、こういうお話になっています。私はそういうことを考えると、もう少し係留場所の確保というのは、しなきゃだめだと思うんですよ、これからも。
 いっぱいでゼロにしたからいいんではなくて、これからもメーカーはどんどんどんどん船つくるし、また、ヤマハさんのようなエンジンメーカーはどんどんどんどんエンジンをつくるわけですから、それが回転して初めて社会の雇用の場と経済に反映するということを考えたら、今のような9,000隻がゼロになればいいというんでなくて、もう少し先まで、このプレジャーボート対策を考えなきゃいけないと思いますが、その点につきましてお伺いします。

 それから32ページ、遠州灘沿岸の侵食対策について伺います。浜松篠原海岸、浜松五島海岸、それから福田漁港海岸、それから浅羽海岸、竜洋海岸、それぞれここに資料としていただきました。特に、私の住んでる町は、福田漁港のおかげでどんどんどんどんいまだに砂浜が前に出ていってる地域です。相当の砂がやっぱり確かにたまりました。しかし、浜松篠原海岸にしても浜松五島海岸にしましても、何十年か前に埋めたような産業廃棄物が低気圧の通るたびに海岸が洗われて、結果的には無残な姿を出したというのも写真で見ました。
 そこで、一つ一つやればいいんですが、代表してサンドバイパス事業について、まず承りたいと思うんですが、現在、既にサンドバイパスの工事に入っていただきまして、まことにありがたく感謝します。また、日本で初めてという工法でありますので、オーストラリアまでわざわざ見学に行きながら、遠州灘に合ったサンドバイパスシステムを構築していただいたということでは、我々としては感謝申し上げたいと思います。問題は、漁期でないときにサンドバイパスを動かして、ある程度海水と一緒に砂を流すということですが、過去に袋井土木事務所が中心で海岸保全のために、1回に3000万円近い予算を使って、他県から持ってきた砂をあそこに随分投下して海岸保全をしたことがあります。
 3000万円といいますと、大型トラックで相当な量ですよ。ところが一晩ですよ、一晩。低気圧が通ったら、きのう投下した砂が一晩で流されて、3000万円パアなんですよ。それぐらい、自然の力というのはすごいなというのを、つくづく現場の姿見させてもらって思いました。
 今回、地元の漁師が大変心配しているのは、そこなんですよね。だから今回は天竜川含めて、川から出た同じ土砂。ですから密度も大きさも重さも一緒でしょうから、重なり合いがいい。よそからもってきたのは、同じ目で見ると砂ですが、粒子の大きさとか形状、重さが違うから、海に入れても、言うなら地すべりを起こして、みんな低気圧と一緒に海の藻くずに消えちゃうという話を、遠州灘保全の大学の先生からお聞きして、砂っていうのはそういうことがあるのかと私も感心しました。逆に今回、同じ砂とはいえ、サンドバイパスで置くだけで、果たしてそこに定着するかどうかということのお答えをいただきたい。
 あわせて、今あそこにT型ヘッドランド1基、浅羽と福田の海岸の境につくってもらいました。あれは多分20億円ぐらいかかったと思いますが、砂がU字型に結構堆積してくっついていますよ。あれは、やっぱり有効なんだなということが初めてわかりましたけど、多額の金をかけて砂をわざわざ運ぶわけですから、サンドバイパスで持ってくる砂を定着させるための補助事業を補足してやっていかなければいかんじゃないかという気がいたします。この点について、サンドバイパスの効果と、それから今言った、私が皆さんにお願いしているような定着させる事業をあわせてやらないといけないんじゃないかとな考えますが、この点につきましてお願いをいたします。

 それから、36ページいきます。
 土砂災害対策の推進につきましてお伺いをします。今回の7月の中旬ぐらいから続きました入梅に伴う豪雨の水害、あるいは山側に降った雨のために、随分日本全国大きな災害の傷跡を残して、とうとい人たちが大変犠牲になったと。本当に安心しているような日本の国土でも、身近なとこにこんな危険が潜んでいたなというのを見ました。
 今回、テレビのニュースを見ていますと、災害現場が如実に放映されますので、現場に行かなくても、置かれている地域の状態というのが手にとるようによくわかります。
 それで、一番新しいのは、親子3人が亡くなった土石流のような災害ですけど、こちら側がずっと山なんですよね。高さがどの程度の山かはわかりませんが、そこにずっと住宅が並んでて、これでは幾ら山は動かないといっても、あれだけの雨が降れば、それは弱いところから崩れるという理屈からいけば、そういうお宅が出てもやむを得ない地域だなと、私はテレビの中でそう拝見をしました。
 幸い、静岡県はこういう危険が生じるおそれのある県が指定した区域では、宅地開発等の制限、住宅の構造規制を行っている。ですからこの前も丸子のところの道路現場も、うちの議連で見にいきました。確かに、急勾配のがけの横にずっとお宅が並んでいまして、その下のほうはやっぱりしっかり鉄筋コンクリートのげたを履かせるような工法とか、あるいは直接に土砂が民家に当たらないように、県としても防止さく、あるいはそれに伴う工事が着々と進んでいるのは見ますが、私はああいう事例見ますと、この規制だけではだめじゃないかなという気がします。
 都市部では、アップダウンのあるトンネル構造のところに水がたまったとか、あるいは少し川の水がオーバーフローして、床下まで、あるいは床上まで水が入ったという事例はよくありますけど、やっぱり自分の土地ですから、自分の土地に家をつくりたい気持ちは、だれでも同じです。
 しかし、50年に一遍来るのか、あるいは30年で来るのかわかりませんが、それだけ危険なところですよということを、やっぱり交通基盤部としてもう少し地域によってお知らせするという制度を持ったほうがいいと私は思います。
 あわせて、大変つらいことでしょうけども、規制だけではだめだから、補助制度をつくって、もう少し安心・安全なところに転出しませんかということまで先を読んで、危険度の多いところからやるぐらいの、皆さん側の考えがあってもいいんじゃないかなというのを静岡県ではありませんけど今回のテレビ中継でそんな考えが浮かびました。
 ですので、この土石流、地すべり、がけ崩れ、こういうような入梅の雨だけであれだけの災害が出ますので、人的災害を少なくする意味で、そこまで踏み込んで行政が頑張る必要があるんではないかと考えますので、この点につきましてお伺いをします。

 それから53ページ、交通基盤部としてはメーンの1つに入るのかもしれませんが、富士山静岡空港ターミナル西側地区の整備についてお伺いします。
 多い少ないはあります。あるいは、県が調査した需要予測と比べて、まだまだそこまでいってないということもよく承知をしています。しかしそれはそれとして、やっぱり静岡空港は空に向かっての表の玄関でありますから、少しでも、一日でも早く、皆さんがおっしゃるような需要予測に近い、乗客の呼び込みを図りたい、あるいは乗ってもらいたい。赤字を少しでも減らして、やっぱり静岡県がつくった静岡空港はよかったと県民の皆さんに理解していただくようなことを、議員も皆さんも一緒に頑張らなきゃいかんです。私は、そう考えています。
 そこで、今回、夕方はともかくとしても、お昼時間には大変駐機場が混雑してラッシュアワーだと。駐機場は3つしかありませんからやむを得ませんが、それでもやっぱり新聞等の評価、あるいは皆さんの説明を受けても、混雑が甚だしい。ひょっとして、翼同士が重なり合ってかじったというような事故も起こり得る可能性ってありますよ。
 ですから、今回この西側エプロンの拡張ということは、大変ありがたいわけでありますけれども、これについてもう少し詳しく説明をお伺いしたい。
 あわせて、過日の、この前の議会ですか、川勝知事から静岡空港の運用の中で、ぜひ静岡空港におりたいというようなアポイントメントをいただいて、おろしてあげたかったけども、駐機場が満タンだったと。140便といいますから、すごい数ですよ。それは、中には民間のビジネスジェットもあったんでしょうけれども、チャーター便含めて1回に200人ずつ乗ってきて、仮に140機が全員民間の旅客機だったら、相当の静岡空港の乗客数の増に結びついたはずですよ。
 しかし、実際には140機近いうちで60機ぐらいはおりられたようですが、後は全部丁重にお断りをしたというお話を聞きまして、もったいないなと。それこそ、もったいないの心ですよ。これをおろすには、駐機場の整備、あるいは管制を含めたいろんな問題があるのかもしれませんけれども、この点につきまして岩ア理事、詳しい説明をいただきたいと思います。
 それから、今回駐機場3つ拡張しますけども、これは機上乗り上げ型で使えるようにするんですか。それとも、ここはただ駐機場だけで、後は今までのサイドを利用するんでしょうか。
 よく、東側には雨の降った日にがらがらと引っ張るような物をつけたものが、静岡空港の中にもありますけども、そういう方向でも使うつもりでいるんでしょうか。これを含めて、エプロン整備につきまして説明をお願いしたい。
 あわせて、これができることによって、どれぐらいの効果が発揮できて、どういう予測が見込まれるのか、含めてお伺いをします。

 それからもう1つ、静岡空港の運用時間の延長につきまして説明がありました。これは、平成23年4月から、地元の許可をいただきながら運用したいということでありますが、幸い地元との協定書では、朝7時半から夜8時30分までの13時間承諾をいただいているという説明がありますが、今の8時を8時30分まで延長することによって、どういうことが見込まれるのか。ここには、FDAのことが書いてありますけども、FDAもことしの秋にもう1機、それから来年の3月、4月にもう1機入ってきて5機体制というようなお話も聞いていますが、この運用時間の延長が航空機のダイヤ上どういうことが考えられるのか。
 あわせて、30分延長することで静岡空港そのものが、どういう利点が出てくるのかにつきましてお伺いをします。

 それから、60ページの生活排水処理の推進につきましてお伺いをします。
 随分、生活廃水処理人口普及率も上がってまいりましたし、また市町村の下水道事業執行率も随分進んでまいりまして、静岡県は少しずつ文化都市になっていくんだなというのが、この表を見るとわかります。
 そこでお伺いするんですが、ここにあります流域下水道事業の、例えば狩野川西部、汚泥濃縮設備と書いてありますよね。これ去年の事業です。それから、天竜川左岸の本年度事業、汚泥濃縮棟他、それから西遠の昨年度、汚泥脱水設備、こういう設備資金が投下されて、少しでも環境に優しいということで、こういう事業を実施してるんでしょうけども、静岡県の管理している狩野川東部・西部、静清、天竜川左岸、西遠、これで年間処理が10万1241立方メートル、これだけの汚水処理を5施設でやっています。
 問題は、ここから発生する汚泥ですよ。これ、今は県の5施設においては、富士宮にあります株式会社ミダックに埋め立て処分として、狩野川西部は1,888立方メートル出しているようでありますけども、市の管理している下水道の汚泥、あるいは県が直接管理している広域の汚泥含めて、11万トン出るんですよね、11万トン。県からもらった資料をいただきますと、一番多いのは埋め立て、あと若干コンクリートの材料にも使われているようでありまして、きょう質疑する前に、くらし・環境部の担当課長ともお話をしてまいりました。
 私は、せっかくこれだけの汚泥の濃縮とか設備に資本投下しているんですから、これは一体何の理由でやるのか、まず1点先に聞きます。
 それからもう1つ、埋め立てだけという発想よりもほかに、この汚泥処理のことを当局として、皆さんとして、くらし・環境部ではなくて皆さんとして、どこまで取り組んでおられるのか、また、してきたのかということについてお伺いをする。その答えをいただいた後で、再質問で提案をさせていただきたいと思いますので、その点につきましてお願いします。
 また、あわせて、処理経費がわかりましたら教えてください。一体、トン当たり幾らの県税を使って埋め立てたということがわかりましたらお願い申し上げます。

 それでは、最終になりましたけども、資料をお配りした農業農村整備事業の耕作放棄地につきましてお伺いをします。
 きのう、同席する委員からも質疑が出て、どうもきのうの質疑では、お聞きしていて当局側の御意見も踏まえて、私はおかしいんじゃないかなという気がしましたので、きのうからいろいろ調べました。まず、各委員に申し上げますが、農業農村整備事業と耕作放棄地面積の推移というところを見ていただけますか。きのうは、土地改良の予算が減ったとか、あるいは国の現在の政府与党の方針が違うから、こういうものがあったとか、あるいは大型補助をするような人にそういうとこを使ってもらわないと、この耕作放棄はなかなか大変だよとか、いろんな御意見が出ていたようでありますが、そこの資料をまず見てください。
 昭和55年からこういうような施策があって、5年に一度しか統計をとりませんので、平成17年のが最後です。土地改良事業団体連合会を通じた予算は、一番ピークが平成7年、400億円。土地改良工事をしておりますが、仮に昭和55年から平成17年までの6回にわたる調査を結果では、お金を使う割には耕作地の拡大に歯どめがかかってないということがあります。
 これは、やっぱり農業政策そのものが、昭和55年から平成15年までのやり方が合っていなかったということを示している図だろうと思います。
 今度は左側半分を委員の皆さん見てください。特に、本県の場合が一番大事でして、全体で1万1882ヘクタール、これだけありますよ。まず、この表を見て、やっぱり考えなきゃいかんのは、都市的地域の中に7,549ヘクタールあります。これは、確かに地籍は農地、あるいは畑になってるかもしれません。今後の都市計画からいけば、宅地造成用の予備軍でして、なかなかそこを農地にするということは難しいというような状況がよくわかりますよ。
 ですから、県が持っているうちの半分以上がそういう土地でありまして、都市的な地域にあって、別に農業をやるために持っているという考え方よりも、おじいさん、おばあさんがやってた土地があって、耕作はしないけど持ってれば市街化の中の土地だから、将来は宅地として売れるんじゃないかなというようなこともあって、こういうものがやっぱり虫食い状態にたくさん残っているということをあらわしていると思いますよ。
 あわせて、中山間農業地域、山間農業地域、合わせて22.7%耕作地がありますよ。これは、言いかえれば段々山の段々畑とか、あるいは棚田と言われるような小さな、集落の中にある農用地ですよ。これは当然、例えばおじいさんがもう体悪くしちゃって百姓ができなくなった。おばあちゃんもなかなか介護とかいろんな問題で百姓ができないとかというようなことで、だんだん後継者もなく放棄地になっていった土地ですよ。
 ですから、こういうところはなかなか大型の圃場とか、あるいは大営農の人にやっていただくといっても、なかなか合わないような土地にこれだけのものが集約しているということを、この表はあらわしているんではないかなと私は思います。
 農業の人たちのお話を聞くと、一番困るのはやっぱりセイタカアワダチソウを含めて隣のお宅、あるいは2枚、3枚離れたお宅の畑がぼうぼうだと、どんどんどんどん種子は舞いますから、自分が一生懸命やっても自分の畑まで草まるけになっちゃう。
 あるいは、例えば、安倍川の河川敷見ても、あるいはいろんな河川敷見ても、東京とかの多摩川行ってもそうですよ。みんな、国とか都から土地を借りて、家庭菜園とかそういうもの。横浜の駅周辺でも随分ありますよね。
 ですから、私は耕作放棄地というのは、営農だけに使える田畑だけでなくてやっぱりそういう皆さんにも使っていただく。そしてなるべく虫食い状態にしないで害虫発生やそういうものにしないためにも、今後そういう取り組みをやるべきだという意味で、今のことを聞いております。
 あわせて、この中で一番多いのが、この表は静岡県全体の表ですが、伊豆が一番多いんだそうですよね、伊豆地域が。伊豆地域の中で、細かく調べてみると、棚田方式の田んぼだとか畑が多いんですよね。あるいは、海岸線の砂地に近いようなところも多いと承っています。
 私は、新しい担い手というようなことは、なかなか難しいかもしれませんが、地域の営農とか、当局の皆さんが考えているような中で、この耕作放棄地をもとに戻すんであれば、やっぱり何かもう一度新しいアイデアを、ことしは目標が2,000ヘクタールでしたか解消するわけですから、それにつきまして何かお考えがあればまず承って、また過去から今日までの政策と現場が合わなかったということもこの図が示していますので、この点につきましても感想がありましたお伺いをして、一時質問を終わります。

○伊藤道路保全課長
 国道、県道の美観、管理が行き届かなくて草が生えている御質問に対してお答えします。
 国道、県道の除草は、交通への影響が大きい区間については、基本的に7月ごろと秋口の2回実施しております。山間部等では1回のところもございます。
 これからも予算の厳しいことが予想されますので、これからつくる道路については、なるべく草の生えないような構造にするということと、これまで除草してきたところであっても自然のままでいいところもございますので、めり張りをつけて除草をし、委員御指摘の歩道等の除草についても取り組んでいきたいと思います。
 また、平成20年度から継続しておりますが、ことしは緊急雇用対策事業として、歩行空間環境対策という事業が年間予算5000万円で行っております。この内容ですが、歩道の除草やごみ拾い等で、歩道とか地下道とかそういうところをきれいにしていくという事業でして、これも使いながら、歩道に生えている草等を除草していきたいと思います。
 また、県民との協働という事業の中で、しずおかアダプト・ロード・プログラムというのをやっていまして、県下で86キロメートル余の区間を地元の皆様に、歩道を中心に美化活動を行っていますので、そういうものについても協力をいただいて、極力見苦しい雑草などが歩道に生えていないような姿にしていきたいと思っています。以上です。

○村松道路企画課長
 国道150号バイパスの東側への延伸についての考え方についてお答えいたします。
 国道150号磐南バイパスは、平成19年度に完了した国道150号磐南バイパスに引き続いて、平成20年度より国庫補助事業により事業を実施しております。平成22年度の事業費は、2億5000万円です。
 早期の事業効果発現のために、延長2キロメートルのうち西側から磐田市道の南側、福田幹線までの1.3キロメートル区間を優先整備区間として、補償物件等の調査や用地買収を行っております。磐田市内の国道150号バイパス、延長約5キロメートル区間でございますが、これにつきましては、太田川橋梁部の長大橋などのために、約150億円から190億円の事業費が見込まれております。
 このため、効率的かつ効果的に整備を進めるため、既往ルートの課題の明確化や交通量予測に基づく整備効果の検証など現状の計画の検証を行っております。これにつきましては、磐田市や袋井市、掛川市とともに勉強会を開催して、今後の計画について検討しているところであります。
 なお、そこから先の旧浅羽町になります袋井市、それから旧大須賀町になります掛川市の間につきましては、将来の都市計画決定を含めたルートの検討に向け、地元の意見を聞くなど調整に努めていくつもりであります。以上でございます。

○守屋河川海岸整備課長
 太田川の改修につきましてお答えいたします。
 まず最初に、河床の切り下げのことでございますけれども、まず太田川につきましては、平成13年に河川整備計画をつくりまして、その中では大体10年に一遍の豪雨に対応できるような洪水を流すような河道をつくるということでやっておりまして、先ほどもお話がございました二瀬西橋まで、下流から約4キロメートル区間の低水路といいますか、水が流れるところを広げていく工事をやっているところでございます。
 これから、掘ったところからまだ河床を切り下げるものにつきましては、整備の計画として規模がもう少し上がった50年に一遍の雨ですとかという形になりますので、その先のことになろうかと思います。
 それから、次に川の真ん中に魚道等をつくる計画はないのかというような御指摘でございますけれども、この太田川につきましては川幅が広うございます。そして、広げたものがそのまま維持できるわけではございませんで、ある程度土砂の堆積等もあります。掘っていく中では、できるだけ生物等にも影響しないようにということで、みお筋ができるような工夫をしながらやっているわけでございますが、なかなか、先ほど自然の力ということもございますので、うまくいってないような状況もございますので、これは状況を見ながら対応していきたいと思います。

 それから、最後にしゅんせつの土砂について、海岸空地等をうまく利用できないかというお話でございます。現在、4キロメートル区間の掘削というのに、大体250万立方メートルぐらいの土砂が出るだろうということで予想しております。そういう中で、現在まで終わっているのは80万立方メートルということでございまして、現在は三川にございます残土処理場に処理しているわけでございますが、おおむね3年ぐらいでいっぱいになってしまうということもございますので、新たな残土の処理の候補地も捜さざるを得ない状況になっております。そういう中で、御提案いただきましたところも1つの案ということでありますので、また、海岸の問題等も大きな問題として出ておりますので、その中で考えていきたいと思っております。以上でございます。

○山崎政策監
 雇用対策としての道路の小規模修繕の事業ということについてお答えさせていただきます。
 昨年から始まりました国の緊急経済対策事業、これにつきましては雇用の分野、これを重点的に指定されてございます。重点分野として指定されてございますのは、介護、医療、農林、環境、この4点になってございます。
 こういうことで、交通基盤部としましては、環境ということで、先ほど説明ありましたとおり、道路関係では歩行空間の清掃やごみ拾い等の環境確保というような事業で雇用対策を進めてございます。
 一方、先ほど小規模な道路の修繕というようなことで新規事業をというようなお話でございました。道路の小規模修繕につきましては、各土木事務所で年間委託をしてございまして、迅速な対応ができるようにというようなことで対応しているところでございます。以上でございます。

○平野港湾企画課長
 福田漁港における、漁港環境施設用地の民間の活用についての御質問についてお答えいたします。
 漁港環境施設用地は、交流広場の整備ということで計画の大幅な見直しという作業を今行っておりますが、三ッ谷委員にも委員を務めていただいております、ふれあい福田漁港建設促進協議会の場で委員がおっしゃられたようなものも議論してまいりたいというふうに考えています。
 1点、県有地というふうにおっしゃっていましたが、実は福田漁港は浜地を掘り込んでつくっている掘り込み型の漁港でございますので、現在の底地が国有浜地ということで、国有地になっております。
 したがいまして、さまざまな規制がかかっておりますので、計画の中に規制を解除することが必要だということでございましたら、国有浜地の払い下げということを検討してまいりたいというふうに思っています。建設費用に応じて無償で譲渡を受けることも可能というようなことも伺っておりますので、そちらも研究しながら進めてまいりたいと思っています。以上です。

○原田経理監
 繰り越しについてお答えいたします。
 委員御指摘のとおり、369億円という非常に大きな額となっておりまして、これにつきましては、投資的経費に係る予算が減少する中で、非常に大きな問題であると私どもも認識しております。
 まず、経済対策事業の観点から申し上げますが、9月補正予算におきまして、国の経済対策を受け、地域活性化・生活対策交付金、あるいは地域活性化・公共投資臨時交付金を活用しての事業を計上しております。また2月補正予算におきましては、同様に地域活性化・きめ細かな臨時交付金を活用した事業を措置しておりまして、特に2月補正におきましては、国の交付金の趣旨にかんがみまして、経済的な波及が地元の経済に行き渡るような形で、修繕的な経費を主体として計上してございます。
 しかしながら、9月の補正予算分につきましては、10月下旬以降の執行にならざるを得ない。あるいは、2月補正予算につきましても、去る2月24日に先議をいただいたわけなんでございますが、年度末近くになっての発動にならざるを得ないということもございます。
 そういう中で、適正工期をとりながら行いますので、どうしても9月補正予算の事業につきましても、年度末ぎりぎりまでの工期をとる必要がございます。その結果、繰り越しになる場合が多々ある状況ということでございます。
 そうはいっても2月補正の中でも日程的に非常に限られてはございますが、残された日時の中で毎日のスケジュールを組んだ上で、直ちに契約事務に移っておりまして、これが契約されれば、4割の前金払いを即刻支払うことになります。この時点で物資や人が動くというようなことになりまして、ここに経済効果の発現が見られということになります。
 また、結果的に繰り越しとなったものにつきましても、翌年度の年度当初の端境期対策的な効果が、副次的ではございますが、あるということでございます。
 このような限られた条件の中で、本庁、現場とも連携して努力してはおります。繰り越ししたとしても、翌年度以降また再度繰り越しをするような事故繰り越しはない状態でして、翌年度には必ず工事を完了いたしまして、特に上半期での工事の完成率につきましては、金額ベースで繰り越し事業が82%まで完了するという見込みでおります。
 ということでございまして、計上につきましても無理な計上をしているんではないかというようなお話もございましたが、地域の要望等を考慮いたしまして、年度内に工事の完了ができるという前提で計上して努力しております。現場も私どももこの事業あるいはこの箇所はやりたいということで計上させていただいておりますので、ぜひとも御理解のほどよろしくお願いしたいと思います。以上でございます。

○深澤建設業課長
 入札契約制度につきまして、予定価格を下回った場合に抽選方式がどうかというような御提案をいただきました。一般的に一般競争入札におきましては、最低価格の入札者を落札者とするということが原則でございます。こうしたことから、県では公正な競争を今までやってきております。
 委員の提案は、1つの御提案だと考えます。法令上の課題もありますから、他県で取り扱いもあるのか、その辺を踏まえながら、今後研究をさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○田中河川砂防管理課長
 浜名湖のプレジャーボート対策についてでございます。
 まず、この見込みでございますが、年度内には一部を除きまして、公共マリーナが完成いたしますので、現在暫定施設に係留してございますものを年度内には移動できるものというふうに見込んでおります。
 それから、もっと係留場所が必要ではないかという御質問でございますが、現状では厳しい経済状況、あるいは所有者の方の高齢化に伴いまして、浜名湖のプレジャーボートの数は年々減少してきております。また、公共でマリーナを整備するのは、不法係留対策として実施しております。
 さらに、聞くところによりますと、民間ではまだあいている隻数が1,800隻ほどあるということでございますので、今後増加する分についても、そういうところで十分対応できるものというふうに考えております。以上でございます。

○松井漁港整備課長
 福田漁港のサンドバイパス事業について御質問がございましたのでお答えします。
 福田漁港のサンドバイパス施設をつくって、その効果はどうなのかという御質問ですが、福田漁港のサンドバイパスにつきましては、年間8万立米の砂をバイパス化するという計画になってございます。この年間8万立米の量というのは、いわゆる侵食をさせない、汀線が前進はしないという、前進もしないし後退もしないという量になっております。
 実際には、天竜川から流れ込む土砂の量は、昔ダムがなかったころの時代には、多分年間100万立米という流入量があったと思われます。現在、天竜川から流れ込んでいる量というのは、20万立米ぐらい東側に流れ込んできているんであろうと。福田漁港で遮断されている量が、年間8万立米程度であろうということで、サンドバイパスの検討委員会では結論がなされまして、サンドバイパスのバイパス量は8万立米というふうに決定されております。その施設に見合ったバイパスプラントを今から建設するということであります。
 現在、桟橋の工事が進捗しておりまして、今現在33%進捗しております。これから、平成23年から24年にかけまして、電機設備だとか、あるいは配管、建築工事、そういったものをやっていく予定になっております。以上でございます。

○長太港湾局長
 サンドバイパスについてちょっと補足させていただきます。
 今、漁港整備課長が申し上げましたように整備を進めるわけでございますが、基本的には8万立米は汀線の前後をしないようにということでございますが、当然ながら、稼働後はモニタリングをしっかりやりまして、委員から御提案のあった2次事業といいますか、着床するための事業といいますのは、汀線がちゃんと安定するようなモニタリングをしっかりやって、必要ならば対策をとるというスタンスでございますことをちょっとつけ加えさせていただきます。

○加納砂防課長
 土砂災害危険箇所の周知及び危険な住宅の移転に関してお答えいたします。
 まず、1点目の危険箇所の周知でございます。委員御指摘のとおり、昨今の災害をみておりますと、危険な箇所に住まわれている方にとりまして、自分の周りが危険箇所であるということを認識していただくことは非常に重要なことでございます。
 そのため県では、周知の方法といたしまして、委員会資料37ページの(3)にございますように、平成4年度から市町村ごとに危険箇所の位置を示すハザードマップを配布して、19年度に完了しております。
 それから、今、県のホームページで危険箇所の位置を公表しており、さらに細かい砂防、地すべり、急傾斜の各法指定地区域、もしくは土砂災害防止法に基づく危険区域につきましても、随時更新しながら載せている状況でございます。
 さらに、危険箇所の現地には、土石流、地すべり、急傾斜の危険箇所を示す看板を、人家5戸以上の対象になりますほぼ95%に当たる5,900基程度を設置している状況でございます。
 加えまして、土砂災害防止法に基づきます区域指定によりまして、現在、平成21年度末で3,932カ所、防止法の区域指定をしておりますけども、このうち区域ごとの具体的な避難路、避難場所を示します地図でございますハザードマップを1,443カ所、各市町村から住民の方に配られている状況でございます。
 いずれにしましても、自分は危険な箇所に住んでいるということを知らない県民の方がまだまだ多うございますので、今後もPRに努めていきたいと思っております。
 2点目の危険な区域からの移転の関係でございます。委員御指摘のとおり、土砂災害防止法に基づきます特別警戒区域の中には、建築上の制限、あるいは新たな住宅開発の制限がございます。それに加えまして、現在そこの中で危険な住宅が建っているものに対しましては、これはくらし・環境部のほうの補助金でございますけども、がけ地近接危険住宅移転事業というのがございます。この制度の活用のためには、土砂災害特別警戒区域にあればすべて摘要になります。あるいは、建築基準法で申します災害危険区域に位置しているものについても対象になります。この制度は、住宅の除却、もしくは安全な場所へ新たに建てる土地とか建物のために金融機関から借りる際の利子補給等の補給で、限度額はありますけど、その対象になります。
 いずれにしましても、そういった移転補助事業がございまして、これらにつきましては、我々が県内各地でやっております土砂災害の講習会等で県民の方にもこれを周知しております。またどうしても移転できない方に対しまして、我々は予防保全も含めまして、日ごろ土砂災害対策に努めているところでございます。以上です。

○岩ア静岡県理事(交通ネットワーク担当)
 お尋ねの富士山静岡空港ターミナルビル西側地区の整備についてであります。今回お願いしています整備につきまして3つねらいがございまして、1つは昼間帯の混雑時間帯における円滑な駐機スポットの運用。それからビジネスジェットの受け入れ促進、リージョナル航空事業の拠点化という、こういう3つのねらいを持っております。
 確かに、今回の静岡空港の搭乗率としましては65%くらい、しかも利用者としては63万人余という形でございますけども、昼間帯におきますと現在5スポットすべて埋まる状態になっておりまして、これをさらに多便化につなげていくためには、駐機スポットの整備が必要であろうということで、平成22年度の予算でお願いして、現在着工しているところでございます。
 それから、もう1つは静岡空港の特色としましては、ビジネスジェットで静岡空港を売っていく必要があると。これにつきましては、昨年度の実績で、6月からことしの5月までの小型機の飛来件数でいきますと418機、定期便、チャーター便以外に静岡空港に離発着されてまして、このうち600機程度の申し込みがあったということですので、おおむね200機弱の小型機は着陸できてない。もっと具体的に言いますと、要望におこたえできてなかった状態ということであります。
 着陸料そのものに換算しますと、小型機ですのでトン当たり1,000円くらいの着陸料になりますので、金額的には大幅な改善という形にはなりませんけども、静岡県空港の1つのセールスポイントを伸ばしていくためには、こうした小型機もお得意様として大事にしていく必要がある。特に、東京圏との関係を考えますと、静岡空港の1つの利活用のあり方としまして、ビジネスジェットを大事にしていく必要があるだろうということでお願いしたところでございます。
 それともう1つは、地元の航空会社が駐機する。いわゆる、ナイトステイするために必要な施設に今後なっていくだろうと。現在、3号機までございますけども、これが将来的にはまだ増機するというふうにも伺っておりますので、こうした状態にも対応できるような形で、ぜひ地元の航空会社とともに静岡空港も育っていってほしいという願いを込めまして、今回、整備をお願いしているところであります。
 先ほどのチャーター便の受け入れにつきましては、昨年インフルエンザの関係で多くのチャーター便がキャンセルになったいきさつがございますけども、チャーター便そのものにつきましては、空港のいわゆる決まった時間ではなくて、あいた時間で協議をした上で離発着する予定でございますので、チャーター便が私どもの飛行場を使う上で障害になっているというお話は、現在のところは聞いておりません。現に昨年、インフルエンザでキャンセルになった分につきましても、今年度、昨年の計画の結果といいますか、現在そういう形で順次それぞれチャーターされて、静岡空港を離発着しているというふうに伺っておりますので、チャーター便そのものの影響については、そんなに大きな影響は出ていないというふうに伺っております。以上です。

○勝山交通基盤部理事兼空港経営課長
 引き続き、静岡空港ターミナルビル西側地区の整備について御説明申し上げます。
 拡張します3つの駐機スポットについて、その利用形態ですが、今現在も5番スポットについてはオープンスポットでございますが、オープンスポットからお客様にはバスを利用していただいて、ターミナルビルに入っていただくというような利用形態をとっております。計画しております6番から8番についても、基本的にはお客様に対しては、バスを利用してターミナルビルに入っていただくというような利用形態を現在のところ考えております。
 それから、計画についてもう少し詳しく説明をというお尋ねでございました。拡張の理由等につきましては、今、県理事のほうからお答え申し上げたとおりでございます。委員会説明資料の53ページにありますように、事業費については1番のところに掲げてございますように、2月の当初予算の審議のときに予算を上程してお認めいただいた事業費ということになっております。整備スケジュールにつきましては、2番のところに表が掲げてございますが、まずは下の図にあります、7番、8番スポットにあります現在展望広場を移設することを最初に手がけまして、その後でエプロンの拡張工事に取りかかりたいと考えております。これについては、今年度の下半期からの着手を考えておりまして、おおむね9カ月程度あれば完成できるものと考えております。
 その後で、御存じのとおり、供用に当たっては国に対しての供用手続が必要でございます。その期間をおおむね5カ月ぐらい見込んでおりまして、平成24年の早期には供用開始をしたいと、このように進めております。おおむね今現在、このスケジュールに沿って進めていると認識をしております。
 今回については、もちろん目的のところで申し上げたとおり、今後、エプロンを拡張することによって、定期便、さらにはチャーター便、もちろん小型機もそうですが、いわゆる受け入れる自由度といいますか、それが広がることによって、就航する路線ですとか便数とかの拡大につながるものと期待しております。

 それから、2番目の運用時間の延長についてのお尋ねの件ですが、それにつきましては、同じく資料の54ページにありますが、今現在は下の表に掲げてございますように、地元の説明会を5月19日を皮切りに、6月28日までに終えております。この中では、11.5時間から13時間への運用時間の延長につきましては、地元の皆様方にもおおむね御理解をいただいていると認識をしております。
 これについての効果といいますか利点でございますが、静岡空港を拠点としておりますFDAから聞いておりますところによりますと、エアラインとしては機材を10時間程度稼働をさせないと、いわゆる経営上損益を考えた場合には、その程度が必要だというふうに伺っております。
 今現在、11.5時間の運用時間枠の中では、FDAが路線就航している中で、そこまでの稼働時間がとれないというふうなこともございまして、それが1.5時間延長になることによって、例えば往復する回数がふえるとか、さらに新たな路線就航への道が開けるとか、そういうようなことにもつながるので、FDAを育てることについても大きな利点になろうかと、このように考えております。
 さらに、エプロンの拡張と同じような理由でございますが、受け入れる定期便、チャーター便、それから小型機、さまざまなものを受け入れる空港としての自由度が拡大することによって、路線、便数、それらの拡充によって、利用者の利便性の拡大を図れるものと考えています。それが、あわせて空港収支の好転につながるものと、このように考えています。以上でございます。

○曽根生活排水課長
 汚泥関係につきまして、3点ほどお答えをいたします。
 まず最初1点目でございますけど、どういう理由で汚泥濃縮設備とか脱水設備とかを整備するのかという御質問でございますけども、下水汚泥は、産業廃棄物でありまして、県のほうで処分費用を支払って処分をしております。
 また、下水汚泥は水処理をしたままの状態でありますと、水分が非常に多過ぎます。そのため、場外に搬出しにくい状況があります。また量も多くなるために、脱水機とか濃縮とか、それらの設備を用いて濃縮した上で、いわゆる下水汚泥を減量化というんですか、量を少なくしてコスト縮減を図っているところでございます。
 2番目の汚泥処理の取り組みにつきましてでございますけども、静岡県では、平成9年度に静岡県下水汚泥処理総合計画というものを策定しまして、平成20年度の目標ではございますけども、有効利用率を50%というようなことで目標を掲げておりまして、平成21年度末の実績におきましては、有効利用率86.4%が有効利用されております。
 なお、処分の形態につきましては、入札によって処分業者が決まることになりますので、入札結果によって、例えばコンポストとかコンクリートの材料とか、あるいは路盤材等に利用されるようなことになっております。
 次に、3番目ですけども、処分の経費はどれぐらいかということでございますけども、県の流域では、手持ちに詳細な資料はありませんけども、トン当たり約2万円前後だと承知しております。以上であります。

○内田農地計画課長
 耕作放棄地の解消についてお答えいたします。
 まず、耕作放棄地の解消における地域営農の取り組みということについてでございますけれども、耕作放棄地の存在は、確かに農地としてそれが使われていないという、そのこと自体も大きな問題ですが、委員がお話しになりましたように、そのまま耕作放棄を放置しておきますと、周辺の営農環境にとりましては病虫害の発生だとか、あるいは鳥獣被害の原因になったり、あるいは農業水利施設等の維持管理にも大きな支障が出るという、そういう周辺の営農環境への影響に加えて、農村環境という点で見ましても、例えばごみの不法投棄の原因になるとか、そういったことから、非常に営農そのものといった点に対しての課題に加えて、周辺に対する課題もあるというところが大きな問題だと認識しています。
 そのように考えますと、どうしても地域によっては担い手だとか引き受けてくれるような農業者がいないといった場合には、プロという言い方はちょっと変なんですが、農業生産をなりわいとする方というだけでなくて、周辺への悪影響を及ぼさないということで、その農地を利用していくと、そういった切り口での整理も重要だと考えています。
 このため、今回の説明資料の中にもつけましたけれども、農地局としましては、現在、県下で約9,000ヘクタール以上の農地を対象に、地域ぐるみで農地だとか農業水利施設等の管理をする組織づくりを進めておりますけれども、そうした団体の中に、例えば非農家の方に参画をしていただいて、耕作放棄地の解消に取り組むといった仕組みづくりに本年度から取り組むこととしております。
 いずれにしても、地域の事情によって、担い手の方に引き受けていただいたり、場合によっては周辺への環境悪化を防ぐということで、非農家の方、あるいは地域営農といった形での展開も必要だというふうに考えております。
 もう1つ御質問がございました、これまでの施策と耕作放棄地の関連についての認識ですが、確かに耕作放棄地の発生要因というのは、非常に多岐にわたっておりまして、なかなか1つの施策でそれを解消するというのは難しいという現状です。特に、耕作放棄地が近年ふえている大きな原因としましては、業としてやられている方の農地というよりは、趣味的な、あるいは自給的な農業をやられている方のところの耕作放棄地が多いというところもございまして、施策のターゲットとしては、我々もなかなか手を打ちにくかったということがございます。
 ただ、近年農地法が改正をされて、今までどちらかといえば耕作放棄に対する具体的な手だてが、ちょっと弱かったんですが、本腰を入れて耕作放棄地の解消に取り組むという体制ができましたので、今後はその耕作放棄地の解消に向けて、施策等の連携がうまくいくんだろうというふうに思っています。
 なお、耕作放棄地が発生している市町に聞き取りを行うと、必ずしもすべてではございませんが、基盤整備をやった地域のところは、耕作放棄が少ないんだというような報告もいただいておりますので、なかなか一概に基盤整備と耕作放棄というのは直接相関関係があるとは言いにくいんですが、そういった施策の効果としては確実にあるというふうにも認識はしています。以上です。

○池谷委員長
 質疑等の途中でありますけれども、ここでしばらく休憩をいたします。
 再開は、午後1時15分といたします。よろしくお願いします。

( 休 憩 )

○池谷委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○三ッ谷委員
 答弁をいただきまして、ありがとうございました。
 再質問と要請をして終わるものと両方ありますが、1項目めの国道、県道の管理につきましては、ぜひ今後ともめり張りのある改修で美観・景観がよくなるように努めていただくことを、逆にこれは要請をしないかんなと思っています。まして、平成20年度は緊急雇用対策事業で5000万円近いシルバー人材センター含めて、そういう対応をしているわけでありますから、ぜひともこれからも進めていただきたい。
 また、あわせてこういう経済対策でやることも悪くはありませんが、ボランティア、地域の力というのも付議しながら、こういう道路際の雑草対策をやっていただくとありがたいなと思いますので、これはお願いをしておきます。

 また、国道150号バイパスの東側への延伸につきましては、村松道路企画課長からお話のとおりです。現場もよく見ていますのでよく承知していますが、やっぱり説明の中でもおっしゃいましたような効率的な整備、あるいは地元市――これは磐田市、袋井市、掛川市になりますが――市の意向もあるでしょうし、あわせて長大橋で約160億円から190億円ぐらいかかる橋があそこにありますので、前市長から我々が聞いているところによれば、とりあえず太田川の西側までは何とか延伸をして、そこから若干入りますけれども現国道150号からバイパスに乗れれば、もう少し円滑に流れるというようなことを言っておりますので、市側の意見もよく聞いていただいて、なるべく早い延伸を要望します。

 それから、太田川の改修ですが、説明はよくわかっています。大変丁寧な説明でありがたく思いますが、やっぱり10年に一度の雨水対策も大事でしょうし、それから言われるような東海地震対応も大事です。
 それから、特に太田川周辺、福田漁港を含めた漁港区域というのは、これからの観光資源でもあります。そういう意味でいきますと、やっぱりせっかく改修をしていただいて河川もきれいになった。あるいは、上流にさかのぼってしゅんせつもしているし、堤防の修築も今、坊僧川でやってもらっています。こういうことを考えますと、どうしても国道150号バイパスもしくは太田川の、静岡県の中でも一番丈夫な橋だと言われていますあの橋くらいまでは、やっぱり河床が余り浅過ぎると、太田川や福田漁港をあわせた区域の中で地域振興の策をつくるときに、いろんな障害にもなるということを聞いていますし、我々としてもぜひ地域の核にしたいと、このようなことを考えていますので、ぜひとも1段、2段でも進めていただきたい。

 また、河床の掘り下げの残土処理、ぜひともお考えをいただければ、大変助かります。福田中学校にかけてしゅんせつした泥を置いていただければ、堤防の補強にもなりますし、洪水対策にもなると伺っておりますので、この点は改めて要望をしておきます。

 それから、小規模事業の修繕対策の中で、各土木事務所でそれ相応のお仕事をしていただいているという答弁をいただきました。山崎政策監、私はこれをしっかりやったほうがいいと思うんですよ。それで、入札参加資格云々ではないところでも、自分たちで自分たちの仕事の場を見つけながら、小さい予算のときにきれいにしていくということは、これからもぜひ静岡県としても率先して取り組むべきだと思うんですよ。
 例えばいい例が、舗装がひび割れしたと、あるいは陥没ができたと。雨が降るとそこだけたまるとか、そういうところを小まめにやっぱり手直しをすることで、全体の道路そのものの傷みがないとか、あるいは、はねた水が歩行者に飛ばないとか、いろんなことがあると思いますので、これは道路だけではなく、ぜひこういうところにも各土木事務所で目を光らせていただいて、それこそ小規模事業者の仕事の量も考えながらお願いできたらと思いますので、これは要請をいたします。

 それから、福田漁港の有効利用ですが、これは有効水面ではなくて横の広域の土地ですが、確かに国の土地も入っていますし、静岡県の土地も入っています、おっしゃるとおりです。しかしやっぱり交流広場の計画が頓挫して、新たに地元の意見や周辺の意見をお聞きになって見直しをしているということでありますが、あれだけの広い土地がそのままでは、せっかく営々と引き継いできていただいた福田漁港の別枠の振興策としての漁業振興の計画がおくれる懸念がします。
 それから、ましてこういう景気ですから、なかなか民間の方にといっても、そういうものがすぐあるとは思えませんが、それでもお話聞きますと、あそこでサーフィンをやっている皆さんが何かに使いたいとか、あるいはビーチバレーというんですか、ああいうものもぜひあそこで大きな大会を開かせてほしいとか、いろいろな要請があるとお聞きしています。どうか交流広場を構築する予定の土地につきまして御配慮いただいて、こういうものに使えるように許可、あるいはこれからの振興に努めていただきたい。これも要請です。

 それから、本題に入りますが、繰越明許費の問題につきましては、説明をいただきました。着工すれば4割方の工事代金をお払いして、仕事の進捗に努めていると。こういうものは経済効果があるよということはよくわかりましたし、また無理な計画を計上していないとか、地域の要望をいただいているということであります。私は不用額を減らす意味で、よく地権者対策とか何かというのが出てくるじゃないですか。でも当局がおっしゃるように、なかなか地権者等の土地の売買に当たって時間を要して、結果的には予算を流しちゃったよという事例が多いのはよく承知をしています。
 この問題の解決のためには、地方の行政にも応分の力をかしてもらうべきだと思うんですよ。ただ陳情を寄こして、ぜひやってくれやってくれであれば、やっていただきたければ、ぜひ地元で承諾の判こをとってくださいよと、県は率先して応援しますよということを改めて行政側にやっぱり要請していかないと。ただ工事箇所だけ県当局に持ってきて、ここだけお願いしますというのも悪くありませんが、逆に静岡県としても各市町に対して、やるけどもここまでは皆さんの力をかしてほしいと。だから県土木の出先の皆さんが用地の買収交渉に行くのも大事ですけども、やっぱり市としての役割を要請するべきだと思いますが、これについては再質問をいたします。

 それから、入札でもお話をいただきました。確かに最低価格の価格そのものが、入札の落札価格なのは私も常識としてわかります。しかし今日のように不正行為の排除を図るためにこれだけの取り組みをしているわけでありますから、これからもやっぱりアイデアを出し合う中で、ぜひとも最低価格イコール落札だけでない考え方ができるんじゃないかな。これは県だけではなくて、市町も同じ扱いですよ。
 よく、本会議を聞いてても、もっと安くして極端に安く実行させるべきなんていう、うちの県会議員の会派がありますけども、私はそれはおかしいと思うんですよね。冒頭にも申し上げましたとおり、皆さんが資格の審査した設計士が、基準に基づいて、安全対策決めて設計施工するための図面を引くわけですから、それが1000万円も2000万円も、あるいは極端なことを言ったら1億円も違ったんでは、逆に設計そのものに信用がなくなりますよ。
 そういう意味では、やっぱり設計基準である積算が正しいとするんであれば、応分の落札につきましての配慮も必要だし、入札制度のあり方をもう一度根本から見直してもらわなければいかん。きょうは、この答えをいただきませんが、ぜひともそういう点につきまして、これからいいアイデアを出してもらって、当委員会にも報告をいただければと思います。

 それから、浜名湖のプレジャーボート対策が出てますが、質疑は浜名湖のプレジャーボートだけに限って質問したわけではありません。県内は、やっぱり観光地でして、湖沼の中でも、あるいは河川の中でも浜名湖に代表されるような景勝地の中でもプレジャーボート、もしくは趣味の漁船というんでしょうか、SOナンバーを取らない船がたくさん係留されています。
 やっぱり、ある程度安い価格で船が買えるとなると、たまには息子を連れて川に行きたいよとか、魚釣りに行きたいよと。岸だけで釣っててもなかなか釣れないもんですから、たまには川の真ん中に行って釣ってみたいと、やっぱりそういう気持ちが当然だと思いますよ。
 ですから、浜名湖の対応はこれである程度の目鼻がついたと。しかし現在、静岡県の河川、他の湖沼等に不法係留が随分ありますよ。私は、自己責任の範囲も含めながら、係留施設、もしくはそれに伴うようなものにつきまして、1級河川とか、あるいはそういうものについては無理ですが、ほかの河川、湖沼については、県土木の裁量でできるところがたくさんあると思うんです。
 ですから、なるべく1カ所に集めながら、ある程度大きい気持ちになって、浜名湖だけではなくて認めるところは認めてやりながら、厳しく取り締まるところはしていくというところに目線を移してほしいなという気持ちで質問しましたので、その点についてもう一度お願い申し上げます。答弁をお願いします。

 それから、サンドバイパス。これは、地元ですからよく計画、推移を見てますし、現在、平成22年、23年の最終の工事に向かって順調に工事が進んでいるということはありがたい話です。私も期待をしていますし、やっぱり白砂青松の遠州灘と言われる砂浜ですから、未来に残したい。その気持ちは土木の皆さんも一緒です。
 また、先ほど答弁の後で追加の答弁をいただきました。私は、それでだめだでは遅いものですから、着床のモニタリングを通じて、同時に二次的な対応が必要であれば、それに対しての対応をぜひしてもらいたいよと。それが、やっぱりこれから国費をつぎ込んで、県のなけなしのお金をつぎ込んで砂を移動させるわけですから、その着床に向かってのもう一度決意、並びに今の点につきましてお伺いをいたします。

 それから土砂災害。本当に、これにつきましての詳しい説明をありがとうございました。確かに1,443カ所、いろんなものをやっていただいた。これは、率直に皆さんの御努力を評価しますが、やっぱり費用対効果で考えると、安倍川の西側流域のあそこのところを見させてもらったときに、相当な金かかっていると私は思いました。ですので、あそこに集落どのぐらいありますでしょうか、30軒、50軒ありますよね。七夕豪雨のときにあれだけの土石流が流れたということで、側面歩道と一番奥のほうも今工事やってもらったということで見てきました。私は、確かに個人財産ですから、県としても限界があると思います。しかし、危険だよ危険だよというお話だけではなくて、本当に危険であれば、皆さんがせっかく英知を絞ってくれた、移転費を含めた住宅の除去とか、あるいはそれらに対する借入金の利子補給だけではなくて、もっと勇気を奮って、1回工事やったら20億円かかると。20億円かかるんであれば、やっぱり個人の財産でもありますけど、そういう危ない土地を順番にはなりますでしょうけど、最重要な危険地域から県が買ってあげる。そして、安心・安全なところに移転をしてもらって住んでいただけるということも含めて、やっぱり今後土砂災害の対策は考えるべきだと思いますが、これにつきましてお願い申し上げます。

 それから静岡空港、よくわかりました。私は、冒頭にも申し上げましたとおり、ぜひ大勢のお客さんに来ていただきたい。それが静岡県の将来の爆発する力の源になるんであれば、岩ア県理事、本当にこれは正念場ですよ。
 ですから、3つ駐機場を拡張してもらう。またあわせて、これは答弁でもいいお話をいただきましたが、やっぱり駐機場だと思うんですよね。例を出して申しわけありませんが、フジドリームエアラインズが仮に2機、機数がまたふえる。将来も、先ほど岩ア県理事のお話聞くと、もっとふやす計画があるよというお話で、静岡空港に朝一番機がいれば、もっとダイヤが楽になるんですよね。今のフジドリームエアラインズを見てると、朝出ていってぐるぐると回って、また帰ってきてというコースをたどって、言うなら昔のJRの貨物列車と同じですよ。ずっと走ってて、停車場というか車場がないもんだから走らせとくよと、昔はそういう国鉄の貨物の扱いだったそうです。私は静岡県民の利用を拡大する意味でも、やっぱりエプロンの増設も必要でしょうし、将来像を考えたときには、やっぱり何機かの駐機場、もしくはここにありますような格納庫整備というのは、これからの大きな課題だろうと思います。
 特に、大型のジャンボ機じゃありませんから、リージョナルジェットであれば、そんな大きな格納庫は要りませんし、整備を推進しながら、県民に優遇的なダイヤを組んでいただけるような。そのためにも、これはやっぱり絶対必要だと思いますので、もう一度今後のことを踏まえて、その駐機場、ダイヤ、そういうものにつきましての御返答をお願い申し上げます。

 運用時間はわかりました。これも今の話とやっぱり背中合わせでして、ぜひそこの30分の違いで飛行機のやりくりができて、もっと新しい航路ができるなら、ぜひとも早目、早目にお願い申し上げるところです。

 それから、生活雑排水の件でお伺いしました。私も狩野川を2カ所、この前も見に行ってまいりました。確かにどろどろの汚泥では、どこかへ持っていけと言っても持っていけないことは現場を見てますからよく承知をしています。ですからあそこで遠心分離にかけて、なおかつ火をたいてパウダー化にしているわけでありますが、私は、埋め立て用とかコンクリート資材だけではもったいないと思ったものですから、今回この質問に取り入れました。
 というのも、神戸市に株式会社神鋼環境というのがございます。ここは神戸市から出る下水道汚泥を燃料化に取り組んでいます。それで、私は初めその話聞いたときに、うそと思ったんですよ。あのどろどろの、言うならゼリー状の汚泥が燃料に変わるなんていうのは、本当にそんなことできるのかなと思いました。現場を見て、カロリーですけど、石炭を燃やすと約6,000キロカロリーだそうですよ。この汚泥が5,500キロカロリーから6,000キロカロリーの間で燃えるんだそうです。
 きょうは、もう時間もありませんから詳しいお話はしませんが、汚泥を持ってくる、汚泥に農家で出るような廃材、もしくはわかりやすく言えば、例えばゴルフ場で刈りとった芝生、あるいは家庭のそういうもの含めて、てんぷらに揚げるんですよ、てんぷらに。わかりやすいからてんぷらと言いますが、言うなら油で固形化させる。それをもう一度機械にかけますと、完全に固形の燃料と、それからオイルと残った物は堆肥として出てくるプラントがあるんですよ。
 私、これ現場見せてもらって説明聞いて驚いたのは、汚泥が燃えるというところに、いまだによく頭の中で理解できませんが、これは知事にも資料を持っていってお話をいたしました。知事もぜひこういう新エネルギーとしての再利用を図るべきだというお話で共感をいただいたものですから、今後、当局とも説明あるいは勉強をさせてもらって、ぜひとも県として県内の汚泥を新エネルギーにできるように御協力をいただきたいものですから、きょうこの質問をしました。こういうものにつきましてお考えがあれば、この際承りたいと思います。

 最後に、耕作放棄地の現状と課題につきましてお尋ねしたところ、ありがとうございました。いろんな御意見をいただきました。
 私は、当局が考えてるように、セイタカアワダチソウですか、黄色い花が秋になって咲き乱れている。うちの遠州も風が飛ぶたびに種が飛んで、どんどん広がっていく状況をよく目にしてわかります。皆さんも、都会の中に住んでいる方ばっかりではなくて、周りに住んでいる方がありますから、ああいう現状を目にしていると思うんですよね。
 また、いいことを言ってくれましたね。地域で農業をしようとか、あるいは周辺の環境管理のために、耕作を放棄しちゃいかんというお話もいただきまして、大変多額な予算を使うようで申しわけありませんが、私はそういう意味も含めて、ぜひこれを頑張っていただいて、耕作放棄地を緑豊かな静岡県の県土に変えていただく事業、これからもどしどし進めていただきたいと思っています。
 心ならずも、交差点の角へ行きますと、特に大型トラック、それから営業車両が通る交差点では、ごみの置き場ですよ。あるいは工場に通う途中の中の田んぼに多少空き地とか畑のこういうところがあれば、袋のままごみが置いてあるんです。こんなのは、どう考えても年の上の方がそこまで持ってきて捨てるなんてことは考えられませんが、心ない人が通勤の帰り、行きがけあたりにこっそり置いてく、そういうことでそういうのがたまるんでしょう。
 また、あわせて草が生えてれば、車の窓からコーヒーだとかジュースとかお水の缶を投げ捨てて、見る目には本当に気分が悪い。ですからそういう意味も含めて、周辺の営農活動への迷惑、あるいは環境配慮というような観点から、これは強力に進めていただくと。
 また、非農家の人たちにも手伝ってもらえるように、ことしから頑張るというお話でしたから、ぜひとも専業農業者だけでなくて、そういう人にも入っていただいて、こういうものが有効に活用することを、逆に私からも再度お願いをして、質問を終わります。

○萩原公共用地課長
 用地交渉におきまして、地元にも協力をお願いすべきではないかということについてお答えいたします。
 近年、地権者の方々の権利意識の高まりや多様化等によりまして、用地取得事務は困難になっております。そうした中で、事業の必要性を十分に説明して、御理解、御協力をいただくことがますます必要になっているものと考えております。
 地元から要望いただいた事業はもちろん、それ以外の事業におきましても、地元の市や町、あるいは町内会等の御協力をいただいて、これまでも事業を進めてきたところでございまして、今後ともより一層御協力をお願いしてまいりたいと考えております。以上です。

○田中河川砂防管理課長
 プレジャーボート対策についてお答えいたします。
 私ども、河川の立場といたしましては、災害対策、あるいは川の流れの確保という面から対策を進めております。それで現在、浜名湖以外のところですと、例えば清水の巴川ですとか、田子の浦港、沼川で水域利用調整会議等を設置して、対策を現在進めているところでございます。
 本県の立場といたしましては、まず公共として係留場所を確保して、そこに移動していただくことで基本的にやっております。
 レジャー関係ですとか、あるいは湖沼関係のプレジャーボートにつきましては、またさまざま関係する部分もございますので、こちらと連携して進めていきたいというふうに考えています。以上でございます。

○松井漁港整備課長
 サンドバイパス事業に関して、決意を述べろということでございます。
 浅羽海岸につきましては、いわゆる突堤だとかヘッドランドとかに出しません。出せば、当然砂がついて、そういったものは予防できるんですが、とめた下手側にまた侵食が遷移しているという形になります。それを抜本的に解決するには、サンドバイパスが有効だということで現在進めているわけですけども、実は、漁港整備課としては、平成15年からその検討委員会をやったんですが、そのときの委員長である、今は東大の副学長の磯部先生のところに毎年3月に行って、いろんなアドバイスを受けております。
 その中で言われたのは、浅羽海岸だけが急激に掘れたのはどういうことかということで聞いたところ、どうしても遮へい物の突端から30度の方向に位置する海岸線は、極端な掘れ方をするんだと。そこに集中的に砂を投入することによって侵食対策になるんだということで、その位置がちょうど福田漁港の排砂管の排砂口になります。ちょうど、砂を吐き出す位置が、ちょうど浅羽海岸の深掘れしている。いわゆる、極端に侵食されたところに位置するように、今検討しているところでございます。
 そういうことで、副学長からは、施設をつくってから3年間ぐらいは、毎年当然モニタリングをして、しっかり追跡調査すべきだということで承っております。やっぱり長い年月をかけて海岸線が後退しているわけで、その変化を見るのにも、やっぱり数年は必要だということを言われていますので、余り早目に決断を出さないほうがいいよというようなこともアドバイスとしては受けています。
 そういうことで、海岸線をちゃんと見守りながら、サンドバイパスの経過を見て、海岸線対策をしていきたいというふうに思っております。以上です。

○岩ア静岡県理事(交通ネットワーク担当)
 空港ターミナルビル西側地区の整備に関連しましてお答え申し上げます。
 知事も静岡空港の利活用につきましては、最大限の力を注いでいただいていまして、庁内的には富士山静岡空港利活用戦略本部会議、それから庁外的には、富士山静岡空港の魅力を高める有識者会議を設けて、富士山静岡空港を核としたグランドデザインという形で、大変力を入れて今取り組んでいるところでございます。
 こうした中で、私どもとしましては、静岡空港につきましては、知事の言葉をおかりしますと、ホップ・ステップ・ジャンプとして発展していく空港だと。これにつきましては、1年もたたないうちに西側の拡張予算を議会でも認めていただいた。これは、議会からの高い期待を我々行政部が担っているということで、私どもとしましては、こうした議会、県民の皆さんの期待に沿うべく、最善の努力をしてまいりますので、よろしく御理解のほどお願い申し上げます。

○曽根生活排水課長
 下水道汚泥の新エネルギーへの再利用についてお答えをいたします。
 委員御指摘のとおり、国においても循環型社会の構築に向けて、下水道資源の利活用を図るように指導も受けております。そんなような中で、委員がおっしゃるとおり、下水道汚泥の利用もさることながら、下水道汚泥のみでは、神戸市のような大規模都市に匹敵するような汚泥は、各市町村ごとに集めてもなかなかスケールメリットが働かない状況がありますので、例えば一般ごみとか、あるいはし尿処理場からの汚泥も含めて一括して例えば県内の東部とか中部とか西部、それぞれの地区に1カ所程度まとめれば、先ほどの神戸市の事例のように、スケールメリットが働くんではないかなと、そんなふうに考えております。この件につきましては、今後、県庁内の関係する部局と今後検討をしていきたいと考えております。以上です。

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