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委員会会議録

質問文書

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平成24年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:安間 英雄 議員
質疑・質問日:10/03/2012
会派名:自民改革会議


○安間委員
 それでは、私のほうからは、8点ぐらい御質問をさせていただきます。なるべく簡潔に行いたいとは思っております。
 最初にお礼と要望を兼ねたような御質問をさせていただきますが、きのうも申し上げたんですが、今、岐阜のほうで清流国体をやっております。そういう中で、県警からは加藤義之総監督、槙山博登選手、安田健選手、山梨里美選手、有望な選手を送っていただいておりまして、関係者として御礼を申し上げたいなというふうに思います。そんな中で、10月1日には安田選手が8位入賞、それから山梨選手がエアピストルで5位入賞と。山梨選手は一昨年は優勝、また国際大会にも出ていただいているというような選手であります。このピストルの関係は、国体ではセンター・ファイア・ピストルと言うんですよ。大体、これに出る選手というのは都道府県警か自衛隊関係しかいないと思うんですが、警察活動の技術向上あるいは士気を高めるということで、私は大いに活躍をしてもらいたいなというふうに思っているわけでありますが、山梨選手は普通3位以上ぐらいなら新聞に顔写真が出ますが、きょうは5位でも出てましたので、それだけ注目をされている選手だと。こういうことは、大変警察活動の士気も上がるんではないかなと思います。
 それで、しばらく前にお願いもさせていただいたんですが、練習時間あるいは練習の弾、これをもうちょっと現場のほうからふやしてほしいというような話が出ておりました。多分改善はしていただいているでしょうが、警視庁ですと年間1,000発ぐらい、静岡県警は300発だというような、当時の話ですね。安田選手や山梨選手は練習を積めば絶対もう3位以内の上位に入るよというような話もございました。警察の士気を高めるためにも、そこら辺の改善と言いますか、要望させていただきたいなと思います。
 そんな中で、11月の17、18日に第11回アジアマスターズ・ライフル射撃大会が藤枝で行われるようになっております。警察の関係にはいろいろな御協力をしていただいているということで、関係者からも話があったわけでありますが、射撃というのは後進国ですとなかなかやれないもんですから、たくさんの国が見えるわけではありませんが、モンゴル、韓国、中国、こういうところから来ていただくわけでありますが、とりあえずこれは税関の関係になるんですが、当然銃を持ってきますので、警察への登録とか、あるいは持ち込むときの税関の手続が要るわけでありますが、静岡空港の税関にいろいろ尋ねたと言いますか、事前に相談したところ、自分のところじゃわからないから霞が関に行ってくれと、霞が関に行ったら、今度は自分のところの所管じゃないから、名古屋のセントレアに行ってくれと、それで今度セントレアに行ったら、静岡空港にもう1回行ってくれというようなたらい回しがあったようであります。
 最後は警察の関係の方も静岡空港へ行っていただいて、無事にこの手続――まだこれから始まるわけでありますが――いろんなことが済みそうだということでありますが、静岡空港ができまして、いろんな国際線も通ってきているということで、そうした問題と言いますか、県警として今、課題がないか、あるいはよく言われるテロ対策とか、そういうことに関して想定できる対策をやっているかどうかをまずお尋ねをしたいと思います。
 2002年のワールドカップのときには、空港はできておりませんが、フーリガン対策ということで、エコパの会場も1,000人ぐらいの警備ということで、その後のJリーグの試合でもエコパでやるときには1,000人規模でやれって言われて、経費が余分にかかって大変だよというようなこともありました。警備はしっかりやらなければいけないわけでありますが、最小限でやれるところはやるというようなことも考慮をしなければならないのではないかなと思います。改めて、静岡空港ができまして国際的な、そういう警備の体制と言いますか、課題、そういうものがありましたらお尋ねをしたいと思います。

 次に、不要不急の110番の現状についてでございます。
 新聞にも出ておりましたが、今年上半期に県警が受理した110番のうち、いたずらなどの不要不急の通報が約3万500件、これ、日にしますと160件余ですからね。上半期としては6年ぶりに増加に転じたとの新聞報道がありました。ちなみに県内のこの110番通報、昨年で言うと何件あったか。そして不要不急の具体的な通報内容ですね。3点目に増加に転じた理由ですね。それから事件化等の状況がないかどうか、その点についてお伺いをしたいというふうに思います。

 次に、犯罪者の再犯についてお伺いをしたいと思います。
 大阪市では今年6月、刑務所を出所して間もない男が無差別殺人事件を起こすなどしており、再犯防止対策が急務となっているということでございます。そうした中、政府が今後10年間で、検挙された人の約4割を占める再犯者を20%以上減らす目標を明記した総合対策案が明らかになったとの報道がありました。そこで、本県の再犯者の状況、私もそちらからいろいろ資料をもらいまして、暴力団の検挙がしっかりできている。だけど、いつも横ばいで、検挙して減ったならもっとどんどん減っていくんじゃないかという素朴な疑問等もあるわけでありますが、そういうことも含めて。それから、2番目に再犯者が多い罪状ですね、その点についてお伺いしたいと思います。
 3番目に再犯者と初犯者で警察の扱いに違いがあるのかどうか。4番目に、再犯防止に向けた警察の取り組み状況についてお伺いをしたいと思います。

 次に、電車や駅構内における事件の発生状況。大変残念なことに、さっきの昼休みにくらし・環境部の県の職員、60歳の方が痴漢で逮捕されました。60歳になって今までの人生を棒に振るような格好になるわけでありますが、食事中にそんなニュースが出ておりました。
 鉄道警察隊に特捜イエローという部隊を編成して、電車内での痴漢や盗撮事件等の検挙に力を入れていると承知をしておりますが、新聞では相変わらず電車内で若い女性を狙った盗撮事件や駅員に対する暴行事件を伝える記事をよく目にしております。そこで、電車や駅構内等、鉄道施設内における事件の発生状況、特捜イエローの活動実績、そして女性被害者への配慮の取り組み状況、このことについてお伺いをしたいと思います。

 次に、道路標識の落下事故についてでございます。
 先日、京都府でしたか、道路標識が落下して通行人が重傷を負う事故があったという報道がありました。標識は道路交通の安全のために欠かせないものでありますが、こういうことは今後起きてはならないことだと当然思っております。
 そこで、警察扱いとなる道路標識の県内の設置数。車を走らせてもかなり標識があるなというふうに皆さんお思いでしょうが、その設置数ですね。2番目に、本県における同種事故の発生状況があったかどうか。3番目に、道路標識に耐用年数があるのかどうか。4番目に、道路標識設置状況の調査はしているか、またその方法について。5番目に、道路標識落下事故防止に対する取り組みについて、お伺いをしたいというふうに思います。

 次に、警察官の採用状況についてお伺いをします。
 関連で先ほど9番委員からも出ておりましたが、大学を今春卒業した約56万人のうち、6%に当たる約3万3000人が、進学も就職の準備もしていない新卒ニートであることがわかったとの新聞報道がありました。これは将来、日本の労働力の劣化を招き、生活保護受給者の増大につながる危険性があるなど、見過ごすことのできない重大な社会問題であると考えています。そこでこのような働き手の減少に歯どめがきかない我が国において、治安の任に当たる本県警察官の採用状況についてお伺いをさせていただきます。
 1つは、今年実施しました採用試験につきまして、男女別の応募状況、それから2点目に競争倍率、3番目に他県との比較状況ですね。4番目に採用に関する課題と対策。それと5番目になりますが、先ほどちょっと出て答弁らしきものはありませんでしたが、去年、おととしのわかる範囲の中で、採用1年以内に退職した者の数と理由についてお伺いをさせていただきます。

 次に、暴力団の話がいろいろ出ております。私どもの認識ですと、静岡県はこれでも暴力団が少ない、事件も少ないかなというふうには思っておりますが、新聞報道の関係で言うと、福岡とか広島、大阪、兵庫が多分多いんではないかなというふうに私どもは思っております。ここら辺はこういうことに関しまして、県民性とかそういうものが関係しているのかどうか、あるいは職種も大いに関係はすると思うんですね。やっぱり観光地みたいなところが多かろうというふうに思いますが、そういう中で静岡県はちょっと東西に長いもんですから、東・中・西の分析ですね、そしてそれに対しての対応についてお伺いをします。

 最後になりますが、特に言うと、皇族の皆さんが来県されたときの警備になります。これ、政府の要人あるいは外国の要人等も含めてのことにはなりますが、11月の10、11日ですか、全国育樹祭も行われます。皇太子がお見えになるというふうに思いますが、この天皇制というのは、唯一日本民族しかもってない世界に誇れる一つの民族の伝統だと思っております。そういう意味においては、しっかり警備もしていただきたいなと思うわけでありますが、そうしたときの課題と言いますかね。あるいはどんなことに重点を置いているかお伺いしたいなと。
 一方、県民からすると、多少過剰警備じゃないというような声も時たま聞かれます。そういうものを理解していただく、県警としての何か対応をとられているかどうか。その点についてお伺いをさせていただきます。

○平田警備部長
 まず、静岡空港におけるテロ対策、どういう対応を取っているかという御質問です。静岡空港を管轄する牧之原警察署、それから島田警察署は当然なんですが、情勢に応じて県本部機動隊の警備部隊の運用をするなどして、警戒警備の強化を図っております。警戒警備に当たりましては、静岡空港管理事務所、それから入管、税関等、関係機関との連携を図りまして、空港施設内に不法に侵入する事案の防止だとか、それからハイジャック事案の防止、出入国管理の徹底。こういったところを重点に、各種テロ等の未然防止に万全を図っていきます。以上です。

○安本地域部長
 2番目に御質問の不要不急の110番と、それから4番目に御質問の電車・駅構内の事件の発生状況、特捜イエローの関係についてお答えをいたします。
 110番関係についてでありますが、110番は事件事故の緊急通報ダイヤルであります。年間20万件以上の架電がございます。通報の中には、不急通報、いわゆる差し当たって急がないものとして分類をしているもの、それから不要通報、いわゆる必要のないものとして分類をしている、無応答だとか酩酊者のいたずらだとかいうものがございます。これらの不要不急通報というのは、この年間の中で約3割ぐらいというふうな数ございますが、年々減少傾向にはあります。限られた通信指令体制の中での緊急性を要する事件事故の初動警察活動に支障を来すというおそれがあるものでございます。
 この不要不急通報の具体的内容でありますけれども、急がない不急通報としては、例えば交通問題では運転免許の住所変更に必要なものは何かとか、あるいは落し物などのほかに、例えばアダルト携帯サイトから高額な請求をされたがどうしたらいいかとか、いろいろございます。必要のない不要通報の中で特異なものとしては、血圧が低いので何を食べたらいいのかとか、カラスがけがをしていて電柱の陰にいるけれども猫がそばで狙っていると、私には保護できないけども、人間として見ていられないとか、そういった内容がございます。それぞれ病院、医師関係への相談を説明したり、場合によっては交番勤務員が臨場したりというような対応をとっております。
 こうした不要不急通報が増加に転じた理由でございますが、確かに今年上半期だけを見ますと、全体の約31%でございまして、対前年比ではわずか1.5ポイントの増加になってございますけれども、増加した内容は、急がない要望、相談、無応答、酔っ払い等のいたずらと思われる通報があります。こうした理由は、携帯電話の普及で新たな通報者があらわれているというような状況もあると考えられます。引き続き、これまでも訪問指導などを行っておりますけれども、そうした活動や広報を強化してまいりたいと思います。
 次に、事件化の状況ですが、今年の8月末現在で虚偽通報、業務妨害等の事実で、軽犯罪法違反や偽計業務妨害などで12件を検挙しております。これは前年と比較しますと7件の増加となっております。

 続きまして、鉄道施設内での事件の関係でございますが、まず事件発生状況は、電車や駅構内、鉄道施設内では主にすり、置き引き、駅員に対する暴行事件等刑法犯のほかに、痴漢、盗撮等の迷惑防止条例違反、あるいはきせる乗車等の鉄道営業法違反の事件が発生をしておりまして、本年8月末現在で246件を認知をしております。
 次に、特捜イエローの活動実績でありますが、本日早朝、県職員を痴漢容疑で通常逮捕して報道をされたというところでございますけれども、この特捜イエローは、痴漢、盗撮等の未然防止と検挙を図るために、電車内や駅コンコース等での見当たり捜査、事件被害者や目撃者からの被害申告や相談、こうしたものを端緒に捜査を行いまして、本年8月末現在で盗撮、痴漢等の被疑者18人を検挙しております。
 被害者の多くが女性ということへの対応でございますけれども、本年8月末までに痴漢、盗撮等で受理した相談件数は23件ございます。全て被害者は女性ということでございます。不安や羞恥心を取り除く、相談しやすい環境とするために、女性警察官が対応をしております。対応は主にこうした特捜イエローが当たりまして、休日等不在のときは最寄りの警察署の女性警察官を応援させております。
 鉄道警察隊を初め駅前交番等にひまわり窓口がございますので、そちらのほうで第三者の目に触れないような配備をして対応しているところでございます。以上です。

○加藤刑事部参事官兼刑事企画課長
 再犯者の状況等についてお答えをいたします。
 本県における再犯者の状況でありますが、本年8月末の刑法犯及び特別法犯検挙人員のうち、過去に何らかの犯罪で検挙されたことがある人の割合は約4割であり、過去5年間においてもほぼ同じ数値であります。
 再犯率の高い罪種でありますけれども、凶悪犯である放火、強盗がそれぞれ約5割、粗暴犯である恐喝、脅迫がそれぞれ6割以上となり特別法犯では薬物事犯が約7割以上となっております。
 次に、初犯と再犯での警察の取り扱いの違いでありますけれども、微罪処分の適用等で一部違いがありますけれども、刑事手続では基本的には違いがありません。
 次に、再犯防止に向けた警察の取り組みであります。
 1つ目は法務省との連携、情報共有であります。子供対象暴力的性犯罪等の出所者情報について、法務省と情報共有、連携し、平成17年から出所者情報を得て、再犯防止を目的とした対象者の所在確認等を行っております。なお、その際には対象者の更生や社会復帰の妨げにならないように、人権に配慮しつつ、自宅へ担当警察官を訪問させたり、特に再犯リスクの高いものについては、同意を得た上で面接し、再犯防止に向けた指導などを行っております。
 2つ目は、薬物の再乱用防止対策であります。
 平成22年12月から薬物事犯で検挙された初犯者やその家族等の要望、希望に応じて、薬物乱用防止のための基礎的な知識や相談先等を記載した資料を交付あるいは閲覧させて、薬物乱用の危険性や薬物乱用がもたらす弊害などを指導しております。
 3つ目は、少年の再非行防止対策であります。
 非行防止と将来の犯罪抑止を目的として、非行を犯した少年が再び非行に走らないよう、警察が立ち直りのため直接面談しての助言、指導や就労、就職への援助など積極的に手を差し伸べ、少年が孤立しないよう、地域社会とのきずなの強化を図ることによって、少年を見守る社会機運を醸成するほか、非行防止教室等の積極的な開催にも取り組んでおります。
 このような対策のほか、取調官と被疑者との信頼関係でありますけれども、被疑者と長時間接する取調官が真実を語らせるとともに、改悛の情を引き出し、二度と犯罪を起こさないと決意させることなど、個々の現場の捜査員等の地道な努力等を含めて、警察においても犯罪対策上、再犯防止の重要性を認識した上で、組織を挙げて再犯防止に取り組んでいるところであります。以上です。

○渡辺交通規制課長
 道路標識についてお答えいたします。
 まず最初に、警察が管理している標識の数でございますが、おおむね31万本あります。普通の路側帯にあります標識がおおむね30万本、それからオーバーハング式の大型標識がおおむね1万本という状況にあります。
 報道にありました京都府の事件でございますが、あれはアーケード街のところにつり下げ式で取り付けられたものが腐食して落下したと承知しておりますけれども、本県ではこのようなつり下げ式の標識が落下したという事故は今までにありません。しかしながら、道路脇に立てられた標識、これが強風や腐食により倒壊したという事案が平成13年以降13件あります。そのうちの1件は取り付け部が壊れて下に下がっていた標識に歩行者が当たり、軽傷を負ったというものであります。
 標識の耐用年数につきましては、設置場所の環境に大きく影響を受けると思いますけれども、メーカーの説明によればおおむね10年ということで聞いております。
 それから、これら31万本の点検、調査の関係でございますけれども、本数が非常に多いということでありますので、県下をブロックに分けて委託業者に保守点検をお願いしてあります。路側柱については30万本ということで、県下を9ブロック、大型標識については県下を13ブロック、これは高いところへ上ってやるという特殊なものがありますので、13ブロックに分けて点検を依頼しているところであります。またこの業者の点検以外にも、各警察署員が出た際に、標識を確認してそれぞれ状況を報告するという形でも把握をしているところであります。
 なお、京都での事故を受けて、直ちに翌日、県下のつり下げ式の標識を確認しましたところ、異常はなかったということであります。
 それから、落下事故の防止の関係でございますけれども、県下のつり下げ式の標識は11本であります。これにつきましては異常はなかったということですけれども、頭上にあるということは常に落下という危険がつきまといますので、地上で設置できるところがあれば、それらは地上に設置するということで既に変更を2本しております。残りの9本と路側柱につきましては、現在業者のほうに委託している業者の点検を確実に行うということでこれからもやっていきたいと思っております。点検につきましては目視のみならず、高いところのものはクレーン車を使って、それから路側にある標識については手で押さえて根腐れがないかということについても業者に委託しております。
 いずれにしましても、この保守点検をしっかりやって、このような事故がないように努めていきたいと考えております。以上です。

○櫻井警務部参事官兼警務課長
 採用状況等についてお答えをいたします。
 まず、今年度の採用試験の受験倍率等の関係でございますが、男性につきましては公告数310人のところ、1次受験者が1,802人、約5.8倍という倍率でございます。女性につきましては公告数34人のところ、1次受験者が365人、約10.7倍という数字でございます。
 合わせますと、344人の公告数に対しまして2,167人が受験をしておりまして、全体の倍率は約6.3倍という数字になってまいります。
 それから他県との比較でございます。現段階では各県とも採用試験の実施期間中でございまして、他県の採用状況等の数値が具体的にまだ出ておりませんので、こちらでも把握をしていないという状況がございます。
 それから採用試験に関する課題と対策ということでございますが、やはり採用試験につきましては、受験者の確保とそれから辞退防止に尽きようかと思います。この対策といたしましては、県警ホームページの充実強化あるいは就職情報サイトの活用、若手警察官等を対象とした県警リクルーターというのがございますが、これの効果的な運用、さらには警察活動の戦略的な広報の推進、また先ほどお話が出ましたオープンキャンパス等の関係も確実に活用をしてまいりまして、あらゆる場面を通じて警察で働くことの魅力を多角的に発信する活動を組織一丸となって展開をしてまいりたいと考えております。
 また、受験あるいは採用辞退等の防止対策といたしましては、手紙や電話等を活用して、応募から試験終了までの過程を確実に受験フォローを行って、試験辞退、あるいは採用辞退等の防止を図ってまいりたいと考えているところでございます。
 それから、1年以内の退職者の数と理由でございますが、平成23年度で見てまいりますと13人が退職をしております。このうち11人は初任科入校中でございますが、この13人の主な退職理由でございますが、自信喪失あるいは転職希望、こういった理由で退職をしているところでございます。以上でございます。

○山口組織犯罪対策局長
 暴力団に関する質問にお答えします。
 まず、暴力団が多いのか、少ないのかというような暴力団勢力の関係でございますけれども、本県におきましては、平成23年末におきまして、大小ひっくるめて94組織がございまして、1,630人を把握しております。1,630人といいますけれども、この県内の暴力団は県外にも勢力を持っているということで、これを全て集めると約3,000人ぐらいになるということでございます。
 県内の組織は94%が山口組と稲川会で構成されております。いわゆる2次組織は山口組が6組織ございます。稲川会は3組織ということで、山口組の6組織というのは兵庫、大阪に次いで3番目の数ということです。団体数でいくと3番目に多いという実態でございます。これらの9つの2次組織、直参組織につきましては、東から沼津、富士、清水、静岡、吉田町に浜松ということで、ほぼ東名に沿って拠点が置かれているということで、東西に長く満遍なく拠点があるという実態でございます。
 県内の暴力団の特徴でございますけれども、この9組織の首領、組長が全て地元の出身です。静岡県の出身ということで、昔からの不良仲間、悪友達というようなことでございまして、問題が持ち上がるとすぐにトップ同士で話をつけて、抗争に持ち込まないというようなことで、平成13年以降、対立抗争は発生していないというような現状で、勢力の温存を図っているというのが実態でございます。
 次に、地域性の問題でございますけれども、暴力団はもともと博徒、テキ屋、それから愚連隊等に3つに分かれますけれども、現在の暴力団はこれが混然一体となっておりまして、金のためなら何でもやる集団ということでございます。したがいまして、地域性というのは特にないということで、本年の検挙人員の特徴を見ますと、薬物事案が全体の36%ぐらいを占めていると。それから窃盗、詐欺、いわゆるこれは暴力団にとっては御法度と言われる罪種による検挙がふえてきているということで、条例あるいは各業界が取引を排除してきているという実態から、資金源にかなり窮してきているという実態がうかがわれるという状況でございます。以上です。

○平田警備部長
 警衛に関する質問にお答えします。
 まず1点目は、警衛の課題と言いますか、重点はという御質問なんですが、警衛の基本方針というのがございまして、その1つは天皇及び皇族の御身辺の安全確保、2つ目が歓送迎者の雑踏等による事故の防止、これとあわせて、皇室と国民との間の親和を妨げないように配慮しつつ、必要な警衛を行っているところであります。
 それから2点目、過剰警備過ぎないかというようなお話なんですが、警察ではその時々の警衛情勢を勘案して警衛を行っておりまして、事前に広報するとか、さまざまな対応をとって県民の皆さんの理解と協力を得るように努めておりますので、御理解いただきたいと思います。

○安間委員
 ありがとうございました。
 110番通報の関係ですが、新聞で高校生が警察鬼ごっこというか、遊び感覚でやってるというような記事がありましたが、これらがどの程度あってどういうふうな指導をされているか、その点について。

 それから、道路標識の落下のことでありますが、31万本ってやっぱり数多いですよね。これで耐用年数10年というと、その全部が全部やりかえになっているとは思っておりませんが、予算は十分あるのかどうか、その点を確認し、大変このところ台風が多くなっていますので、特に監視をお願いしたいなというふうに思います。

 それから次に、警察官の採用の状況でありますが、1年以内の退職者が13人ということでありますが、やっぱり気持ちが強い人間じゃないとなかなか警察は務まらないと思いますが、そういう性格を見る面接を十分やられているかどうか、その点だけ確認したいと思います。以上です。

○藤浪地域部参事官兼地域課長
 高校生等における事件でございますが、今年に入ってから12件検挙しているうち、3件ほどございます。それぞれ公園でけんかしているなどの虚偽110番であるとか、あと小学校のほうからけんかをしている声が聞こえるなど、または三、四人騒いでいるという虚偽通報をしてきて、警察が駆けつけるのを見て楽しむという悪質なものでありまして、そういうものを検挙しているところでございます。ただ、高校生のほかにも12件のうちでは2件、同様の偽計業務妨害ということで処理しているところでございます。内容につきましてはそれぞれありますが、動機はいずれにしてもおもしろ半分ということで聞いているところでございますので、引き続き適正な110番の利用を呼びかけてまいりたいと考えております。以上でございます。

○渡辺交通規制課長
 先ほどの交通安全標識の保守点検の関係につきまして、ブロックを定めてやっていると申しましたけれども、年1回一巡するような形で実施をしております。交通安全施設の整備の予算は、年々減少にあるというような状況にありますが、この保守点検に関しましては、倒壊等して人身事故等につながると非常に危険でありますので、この辺につきましてはしっかり押さえていきたいと思っております。以上です。

○櫻井警務部参事官兼警務課長
 警察官採用試験の面接の関係についてお答えをしたいと思います。
 警察官の採用試験につきましては、面接官は全て警察官で行っているという状況がございます。可能な限り資質の高い者を採用したいということで、面接技法そのものの向上にも努めているところでございますが、今後ともそういった技法の向上に努めて、適性の高い者を採用するように努めてまいりたいと思います。以上でございます。

○遠藤(榮)委員長
 ここでしばらく休憩をいたします。
 再開は15時5分から、よろしくお願いいたします。
( 休 憩 )

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