• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野田 治久 議員
質疑・質問日:07/11/2016
会派名:自民改革会議


○野田委員
 6番、野田でございます。一問一答方式で4問質問させていただきます。よろしくお願いします。
 まず1点目でございますが、第95号議案「静岡県一般会計補正予算」、現年単独災害土木復旧費及び緊急港湾調査事業費についてであります。
 5月10日に御前崎港内で外航船の座礁事故が発生をいたしました。港湾に水深不足地点が存在していると思われます。この事故に対応するために、航路の規定水深を確保する災害復旧費と、県管理港湾の航路、泊地の水深について測量調査費が補正予算に計上されております。港湾は県内のものづくり産業を支え、地域経済の活性化にとって重要な社会基盤であり、航路、泊地の規定の水深を確保することは港湾管理の上で最も重要な点の1つであると認識しております。
 今回の座礁事故は、どの程度の水深不足で起きたのか、また土砂が堆積した原因と再発防止に向けた取り組みについて。
 あわせまして現在の御前崎港の利用制限の有無と利用者への影響について。
 さらに今回調査を実施するとされています11港湾77施設の選定根拠について、あわせて伺います。

○相坂委員長
 分割質問方式でいいですね。御答弁願います。

○安藤港湾整備課長
 現年単独災害土木復旧事業費について御説明いたします。
 まず、どの程度の水深不足かという御質問に対して、ここはマイナス7.5メートルの規定水深でございますが、5月10日の事故をもちまして5月13日に測量等を実施しております。その結果、4メートルから3メートル程度の浅いところが見受けられまして、全体の水域ですと2.4ヘクタール、量でいきますと4万6000立方メートルの堆積土砂が確認されました。
 その原因については、この箇所が防波堤の開口部に当たることから、防波堤の開口部から沿岸漂砂が流入して堆積したものと考えられます。
 今後の利用制限なんですが、今、喫水がマイナス2メートルよりも浅い船については、航行制限エリアを設けまして浅いところを通らないように入ってもらうという制限をしておると同時に、喫水がマイナス4.5メートル以上の船については、ここの中央泊地を利用せずに西埠頭のほうに回ってもらうということで制限をかけております。これは、去年の実績からすると大体年間10回程度と推測されまして、今のところ影響は出ておりません。
 それから、この11港湾77施設の選定でありますが、この事故をもちまして県内の14港湾について、123施設あります水路及び航路、船だまりの施設なんですが、県内を全て調査したところ、この11港湾の77施設でまだ測量がされていなくて水深不足かどうかがわからないということが判明しました。
 今までの港湾管理では、日常の点検としまして目視により点検してまいりましたが、あとは流入河川があるところあるいは堆積が常に確認されているところについては、いつもその対策、埋没対策をやりましたが、御前崎港のような流入河川がないところについては、特に今まで40年間航行に制限がなく、特に今までやってなかったということで、測量については、そういったところも含めて、77施設についてやることにしまして、測量事業費を計上させていただきました。
 それから、再発防止についての取り組みです。再発防止については、今後このようなことがないように維持管理計画を策定しております。この維持管理計画については、点検の期間、点検の内容、そういったものをどのようにローリングしていくかという長期計画を立てまして、その内容に沿って規定水深の確保に努めてまいる予定でございます。
 なお、この維持管理計画については、平成28年度中――今年度中に全ての施設について策定する予定でおります。

○野田委員
 答弁ありがとうございました。
 御前崎におきましては、随分浅い場所があって土砂の堆積も多いと。それで航行の規制エリアを現在設けていると、大変危険な、不便な状態が続いているということでございます。

 再質問でございます。
 ほかの港も含めて、土砂の堆積が確認されているわけですが、どのように対応するのか、もう一度お聞かせ願えますでしょうか。

○安藤港湾整備課長
 ほかのもう既に土砂の堆積が確認されている港、あるいは常に土砂が来ている港、あるいは今回の測量において堆積が確認されたものについては、その重要度――緊急輸送岸壁であるかどうか、あるいは外航船が常に来る港であるかどうか、あるいは頻度が高いものであるか、そういったことを勘案し、優先度をつけまして、なるべく早い時期に規定水深の確保に努めてまいりたいと思います。

○野田委員
 答弁ありがとうございました。
 要望でございますが、港湾は地域にとって非常に重要な施設であります。地域の経済の活性化についても重要な社会基盤であります。早急な対策をよろしくお願いします。要望いたします。

 次の質問に移ります。
 同じく今年度の一般会計補正予算、熊本地震土木職員等派遣事業費についてであります。
 4月に2度にわたりまして震度7を観測した熊本地震、多くの被害が出ました。いまだに多くの被災者が不自由な避難生活を送っております。大規模な地すべりや地盤沈下、のり面の崩落や液状化被害等によって、河川や道路等の公共土木施設や農地にも甚大な被害が生じています。
 この大災害に対しまして、本県からもいち早く職員を派遣し、災害対策本部運営の支援、医療救護、建物の応急危険度判定などの支援を行っていると承知しております。交通基盤部の所管する土木及び農業土木の技術職員も派遣したと聞いております。
 そこで質問なんですが、今後本格化する災害復旧に当たり、交通基盤部としてどのような支援を行うのか、またこの派遣をどのように生かすのか伺います。

○渡辺総務監
 熊本地震の被災地である熊本県への技術職員の派遣の状況について説明いたします。
 交通基盤部では、熊本県から全国知事会を通じての要請に基づきまして土木技術職員を派遣してきたところでございます。具体的には、農業土木職員を5月9日から7月1日まで、また一般の土木職員を6月6日から6月30日まで、それぞれ一陣2名体制で原則2週間で交代する体制をとってきまして、延べ人数といたしましては農業土木職員を8名、そして土木職員4名を派遣してきたところでございます。業務内容につきましては、農業土木は農地、農業用施設の災害復旧を、また土木は道路、河川、橋梁等の災害復旧を行ってきたところでございます。
 また、今後どういう形で派遣をしていくのかでございますが、今年度の派遣見込みにつきましては、実は6月末に熊本県から、またこれも全国知事会を通じまして、今回は地方自治法に基づく中期的派遣、これは来年3月までということで意向の確認が来ましたことから、交通基盤部といたしましては、農業土木職員を1名、土木職員2名を派遣して支援していく旨を全国知事会に回答しているところでございます。

○野田委員
 答弁ありがとうございます。
 本県は大規模地震が想定をされております。今回派遣された職員の経験を生かして、職員の間で識見を広めて災害に備えていただきたいということを要望いたします。
 
○土屋委員
 今、まだ生かすことの答弁はしてないでしょう。どのように生かすのかという部分は答弁されてないように思ったんだけど。

○相坂委員長
 では、先に御答弁をお願いします。
 答弁漏れで、今後どう生かすのかという点についてお答えください。

○渡辺総務監
 本県では、南海トラフの巨大地震等の発生も大変危惧しております。一旦発生した場合、復興・復旧に他県から多くの支援を受けなければならない状況も生じる可能性があります。現在派遣しておりました職員が、実際、災害現場で復旧・復興活動に従事することは、本県にとりましても大変意義があると考えています。
 また、東日本大震災の被災地への派遣に関しましても、派遣した職員の状況を逐次本県に報告を入れてもらって、それに備えた形で今対応しておりますので、そういった形で静岡県の大規模災害に備えて対応してまいりたいと思います。

○野田委員
 済みませんでした。そういうことでございます。今後に十分に生かしていただきたいということでございます。

 次の質問に移ります。
 沼津駅周辺総合整備事業についてであります。
 沼津駅周辺総合整備事業につきましては、この事業はもう沼津市の長年の懸案でございまして、鉄道により分断された南北市街地の一体化を図るとともに、沼津駅周辺で抱える渋滞や冠水による通行どめなど交通問題を解消し、県東部地域の拠点都市としてふさわしいまちづくりを進める上で非常に重要な事業であるということを認識をしております。
 本事業の完成時期については、委員会の冒頭で村松交通基盤部長から平成40年代早期を目指すという説明をいただきました。大規模な事業でございますので、完成までには10年以上かかることは予想されますが、工事が全て完成するまで事業効果が発現されないわけではなく、工事期間中でもさまざまなまちづくりの効果が出てくるのではないかと思っています。
 そこで、事業効果の発現時期とその内容について、県の考え方を伺います。

○小澤街路整備課長
 沼津駅周辺総合整備事業についてお答えいたします。
 本事業の工事につきましては、最初に新貨物ターミナルを整備し、次に新車両基地を、その後現貨物駅と車両基地を移転させた上で、あいた土地を利用しながら鉄道高架区間の工事に着手するため、順調に工事を進めましても完成までには十数年間を要することとなります。
 一方で、事業効果につきましては、平成30年代前半から現貨物駅跡地の活用が可能となることから、現在、沼津市が関係課で構成する庁内部会や市民を交えたワークショップなどで跡地利用の具体化に向けて検討しております。また平成30年代半ばからは、現車両基地跡地の利用が可能となり、周辺の基盤整備が進むことで、駅周辺の優良地を利活用することができ、魅力あるまちづくりに大きく寄与するものと考えております。さらに平成30年代後半からは、東海道本線及び御殿場線の高架化が順次進むことにより踏切遮断時間が大幅に減少し、踏切が原因となる交通渋滞や事故の減少など、さまざまな効果が発現してまいります。
 このように、本事業は工事の進捗に伴い段階的に事業効果の発現が見込まれることから、県といたしましては、事業を着実に推進するとともに、長期間にわたる工事期間を縮めるよう努めてまいります。

○野田委員
 答弁ありがとうございました。
 着実に事業が進めば、思った以上にさまざまな効果が順次あらわれてくるんだということがよくわかりました。
 実は、私は高校が沼津市でございまして、もう随分昔の話でございますが、そのころの沼津はデパートがあって、商店街は非常ににぎやかでございました。それに比べて今はその面影が全然感じられないようで、ちょっと寂しい状況でございます。
 また、当時は2つでしたが、ガードが台風等が来るともう冠水をしてしまって、南北の通行が遮断をされてしまう。そういう状況もいまだに続いているわけでございます。このままですと、本当に沼津、東部の都市としまして衰退がもう目に見えているということでございますので、この機会に着実に事業を推進をしていただきたいと思っております。
 高架化に先立ちまして、貨物駅の整備をまず進めていただかなければなりませんが、用地取得につきましては、これまでも大変に御努力をされた職員の方、関係者の方、多くいらっしゃると思っております。知事の所信の発言がございました。意欲もございましたが、それはこちらに置いておきまして、着実で確実な、そして慎重な取り組みを今後もお願いをしたい。要望をいたします。

 最後の質問に入ります。
 修善寺駅周辺の渋滞対策についてであります。
 修善寺駅周辺道路におきましては、地域の生活交通と観光交通が集中し、国道136号と県道伊東修善寺線が交わる横瀬交差点を中心に、平日、休日を問わず著しい渋滞が発生をしております。平成32年には東京オリンピック・パラリンピック大会が開催予定であり、伊豆地域の自動車交通量がさらに増加をし、課題となっている修善寺駅周辺の渋滞もますます悪化するのではないかという懸念を持っております。
 地域の主要産業であります観光の活性化だけではなく、新たな産業の立地や移住・定住の促進による地方再生を図っていくためにも、地域経済や住民生活の基盤である道路の利便性確保は不可欠と考えております。また昨年の9月議会で、私の質問に対しての答弁がございました。県、市が中心となって、警察及び学識経験者等とともに伊豆市中心市街地交通まちづくり会議を設置し、駅周辺道路の交通量調査等を行った上で、ハード・ソフト両面から効果的な渋滞対策を取りまとめるという答弁でございました。
 そこで、修善寺駅周辺の渋滞対策に関する現在の取り組み状況について伺います。

○山本道路企画課長
 修善寺駅周辺の渋滞対策について、お答えいたします。
 昨年度、県、伊豆市、それから警察及び学識経験者から成ります伊豆市中心市街地交通まちづくり会議を組織いたしました。この会を昨年度3回行いまして、ことしの3月にハードとソフトの両面から成る対策方針案を取りまとめてございます。
 調査方針の取りまとめに当たっては、現地を確認しております。国道136号の横瀬交差点や県道伊東修善寺線、渋滞時に迂回路となる生活道路であります市道について、交通量やあるいはどこからどういうふうに行っているのかという交通経路、それから渋滞等の調査を実施いたしました。
 その結果、最大時には横瀬交差点を先頭に県道伊東修善寺線で最大800メートルを超える渋滞が発生していること、それから本来、幹線道路を通るべき通過交通量の3分の1が幅員が狭い生活道路、市道に流れ込んでいること、それから交差点形状やあるいは信号の表示時間にまだまだ改善の余地があることが判明しております。
 これらの結果を踏まえて、短期としては横瀬交差点の信号調整あるいは路面表示の変更、それから中期としては横瀬交差点や修善寺駅周辺交差点の改良、長期では伊豆縦貫自動車道の整備促進等を行っていくという方針を立ててございます。
 現在、短期の方針であります横瀬交差点の信号調整と路面表示修正を年内に実施したいと思っておりまして、これに関しまして、今現在、協議を警察、県、市で進めてございます。中期に関しましては、横瀬交差点や修善寺駅周辺の交差点の改良を行いたいと思ってございまして、この予備検討に今年度から着手する予定でございます。

○野田委員
 答弁ありがとうございます。
 修善寺駅周辺につきましては、県道が国道へつながる横瀬交差点周辺に、今、信号機が短い区間で4つあります。大変な渋滞を起こしておりますので、抜本的な長期的な解決が絶対必要だと思っております。オリンピック等を控えておりまして、アクセス道路の改良は一部行っていただきますが、中期、短期として、交差点改良というお話をいただきました。特に、伊東方面から県道で来て修善寺駅南口に入る交差点、ここに右折レーンがありません。ここにバスが1台右折をする右折レーンができるだけで渋滞が解消できるのではないか、そういうことも考えられます。
 私も、市とはいろいろ打ち合わせをしてまいります。中期、短期の対策をぜひ早急にお願いしたいと要望いたしまして、質問を終わらせていただきます。

○相坂委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は午後1時30分とします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp