委員会会議録

質問文書

平成21年６月定例会総務委員会質疑・質問

	質疑・質問者：	髙田　泰久議員
	質疑・質問日：	06/15/2009
	会派名：	平成２１

○髙田（泰）委員
　大きく２点ほど質問させてもらいます。
　まず、緊急的対策ですけれども、先ほどの説明を伺いますと、当然国はいろんな現状の経済変動等々を分析をして、この緊急対策という補正案を出していると思いますけれども、国の補正を受けて県もほぼそれに同等の予算を組んだというふうに伺いましたけれども、国の分析をした経済状況と本県の状況とは若干異なるんではないのかなと、やはり本県の状況にあわせた対策、予算化というものが必要ではないのかなというふうに考えます。
　それで、本県も昨年来補正ということで、この緊急対策はいろんな形でやってきたわけで、その本県の経済動向に対してとってきた補正予算、緊急対策、特に雇用対策と中小企業の支援策というものがどう結果として出たのか。その辺の評価をされてきておるか。その結果によって、今回の補正をどう見ているのか。見方、考え方、状況はどうなのかということをどのように把握されているのかということをお伺いします。

　それから次に、先ほど７番委員も言われましたけれども、未来への投資というものが、やはりこれから先を見た対策として重要なことだと思いますけれども、まず活力ある地域づくりというところで、産業力の強化、強い農業づくりの整備事業費の助成とかということですけれども、この中で林業整備の加速と林業等々の再生ということがありますけれども、直接の具体的な内容については所管が違うかもしれませんけれども、具体的にどういうことに取り組まれるのかお伺いをします。以上２点です。

○犬丸財政室長
　今回の国の補正予算と本県の補正予算、あるいは国の経済状況と本県の経済状況の関係についてどう評価するかという御質問だと思います。
　まず、委員御指摘のとおり、本県の経済状況と全国平均としての経済状況とでは異なる部分もございまして、例えば有効求人倍率という点では、ここ二、三カ月ほど本県の有効求人倍率が全国平均を下回っているという厳しい状況にございます。
　一方で、国の補正予算で組んだものについて、各都道府県にそれぞれ配分していくわけですが、その配分はそれぞれの予算ごとに、その性質なり目的に応じて分配しておりまして、そういった際には単純に本県の人口で配分を受けているというよりは、それぞれの事業の性質に応じてそれぞれの客観的な指標をもとに本県に配分されているというふうに受けとめております。
　国のほうでも各県のそれぞれ状況が違いますので、そういった各県の状況の違いをとらえる指標に着目して、必要なところに必要な額がいくように分配をしていくと受けとめております。

　未来への投資の中で、森林整備と林業再生の事業がございます。こちらは、今回の国の補正予算をもとに、本県に基金を造成して、その基金を取り崩して事業を行うというもので、18億円積み立てをして、今回５億6000万円取り崩して事業を行います。
　基本的な考え方といたしましては、森林整備、特に間伐を行いまして、切り出した木材を今度は林業事業者のほうが有効活用するということで、間伐等の森林整備から木材を加工する林業の再生を地域で一体となって実施すると、そういった内容でございます。以上でございます。

○髙田（泰）委員
　緊急的対策のうち雇用対策については、やはり今離職率が非常に高いという状況にあるわけですから、補正の額がどうのこうのと言うよりも、やはり施策としてそこはもっと重要視して対策を進めていただくように、要望ですけれどもお願いをします。
　それから、森林整備のところですけれども、もりづくり県民税ということで県民税を徴収して、環境対策の一環としても間伐の促進をしているところですけれども、現状としてはなかなか間伐をしてもその切り出しにコストがかかるということで、山の中にそのまま放置をされているということが現状であって、そういうところにこの補正がうまく充てられれば、環境対策の面からも効果的になるし、雇用対策にもつながるということになろうかと思いますので、ぜひそういう観点からも目的をしっかり持った施策につなげていただきたいと思います。以上です。

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