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委員会会議録

質問文書

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平成22年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:石橋 康弘 議員
質疑・質問日:07/21/2010
会派名:自由民主党県議団


○須藤委員長
 休憩前に引き続きまして委員会を再開いたします。
 質疑等を継続します。
 では発言を願います。

○石橋委員
 先ほど、加藤観光振興課長より、富士山は山梨県より静岡県だというお話をいただいたわけですけども、補足させていただきますと、富士山が日本で一番美しく見える場所は伊豆市の達磨山でございます。これはやっぱり共通の認識としてね、頭の中に置いておいていただきたい。これはなぜかといいますと、一昔前にニューヨーク万博がございました。そのときに、富士山のどでかい写真が掲示されました。これは静岡新聞さんに載っていましたけどもね。その撮った場所が達磨山です。ですから、日本を世界にPRする一番いい場所が伊豆市の達磨山であるということを共通認識として持っていただきたいということを前置きして、質問に入らせていただきたいと思います。
 県では過去、県職のOBが行っておりました観光協会の専務理事の公募をやっているようでございますけども、この人材の公募の状況、並びにこの人材に何を求めているのか。その点についてお伺いしたいと思います。

○渡井観光局長
 県の観光協会の専務理事の公募についてであります。
 前専務が病気で退職された後ですけれども、5月の観光協会の総会におきまして、公募を知事であります会長から示されまして、総会で諮って決めまして、7月15日までの期間ということで、1カ月間公募をしてまいりましたところであります。応募状況で見ますと、75名の方が来ております。これらについて、今後、観光協会におきまして、選考委員会を設けておりますので、この中で今後、方法としましては、まず第1段階として書類選考をした後において、有力な応募者の中から面接の上、決定をするということで、8月中には決定をしていきたいというふうなことで、今、進めている状況でございます。
 どのような人材かということですけれども、観光を取り巻く状況が厳しい中で、特に今まで御議論いただきました、これまでの国内を中心とした誘客から海外も含めた幅広い誘客を図っていくということが大変重要であります。そうした中で、民間となおかつ会員である市町村、あるいは市町の観光協会の橋渡し役を務めるポストでありますので、そうした観光全般に対する知識経験が深いこと、またできればそうした県内の地域の観光事情にも精通した方、なおかつ行動力がある方と。主に言うならそういうことですけれども、人材として求めていきますと切りがないわけですけども、そうした人材が応募いただいた中に必ずやいるものと期待しているところでございます。

○石橋委員
 お伺いしましたら大変優秀な観光に精通する人間ということでございますけども、観光を取り巻く環境を見ていて、もし優秀な人材が採用できたとしても、今の観光協会の規約とか、あるいは権限とか市町村の観光協会との間のいろいろな機能がないと、浮いちゃっているのですよね。県の観光協会というのがただあるだけ。情報提供、これではね、観光よくならないですよ。ですから、いい人材を採用するなら、すばらしい権限も与えて、機能も与えてやらないと、静岡県の観光というのは活性化しないと思います。
 それと同時に、観光協会が今たくさんあります。1つの市で複数の観光協会を持っているものもございます。ですけども、1つの市としてまとまって行動しているということはないわけであります。ばらばらなんですね。伊豆は1つと言われても、ばらばらな1つなのですね。ですから、そういったことを考えますと、市町の観光協会の指導ができるような、そういう観光協会にしていきたいと同時に、やっぱり機能あるいは権限というもの、あるいは人材ですね。私がお願いしたいのは、観光協会の会長全員がほとんど旅館のおやじさんですよ。兼任ですよ。何もやりませんよ。1週間に1度印鑑押す程度ですよ。こんなことで、富士山が世界遺産になるから観光だ、やれ伊豆がジオパークになるから観光だと、観光、観光、観光がひとり歩きしちゃって、中身が人材不足であると。あるいは権限不足、機能不足。こういうような状態が私は続いているのじゃなかろうかと思います。ですから、そういったことを包括的にやっぱり県の主導で、私は観光協会の活性化をしていただきたいというふうに思います。それがまず1つ。
 それから、もう1つ、それをやるためには、長期的に見て、私は人材だと思うのです。観光のプロがいないのです。不在なのです。スペシャリストはいるかもわからないけど、ゼネラリストがいないのですね。オールコーディネーター、全体のコーディネーター、これがいないのです。ですから、やはり部長、どうしても必要なのがね、観光学部。どうしても文化芸術大学じゃなくて、文化観光大学にしてもらいたい。そして人材を育成してもらいたい。そうしなければ静岡県の観光はおくれをとります。ということで、もっとたくさん質問があるけれども、このぐらいにしておきます。部長の最後の決意をね。

○出野文化・観光部長
 大変貴重な御意見ありがとうございました。今、委員おっしゃるとおり、今までの観光というのは、私が2年前に観光局長になったときに痛感したんですけども、待ちです、正直言って。首都圏から黙っていてもお客さんが来ると、そういうことで静岡県は観光立県と呼ばれていたわけです。先ほど、8番委員のお話にもありましたけども、各地域の観光に関する競争が激化している中で、これではいけないということで、観光局を設置して、動く観光といいますか、能動的な観光を目指してやってまいりました。
 そういった中で、まさに人材育成というのは非常に重要なお話でございまして、地域観光カリスマ講座という、一番、まさに地域の観光をコーディネートしていく人材を育成しようということで、こういった講座も進めてまいりまして、そのおかげで今回の伊豆観光圏もそうですし、昨年認定された浜名湖観光圏もそうですが、従来の観光協会あるいは市町の観光課が主導ではなくて、地域の若い経営者、あるいは旅館をやっている観光関係者じゃなくて、そういった別な方々が主流になって観光圏を引っ張っていっていると。今回の伊豆もそうですけども、下田の観光協会の会長さん、了仙寺の住職さんなのですけども、住職さんとは思えない新しい発想で、いろんな形をやっております。いわゆる旅館の経営者ではない方が協会の会長になっているわけでございます。
 やはりこういった人たちが地域の観光を引っ張って、地域の魅力を高めていくと。やっぱりこれが一番、静岡県の観光に今まで足りなかった部分で、今回の観光協会の専務理事の公募もそういった人材といいますか、そういった能力のある方で、静岡県の観光協会が各市町の観光協会を引っ張っていけるような、そういった人材を求めて公募としたということでございます。
 観光学部あるいは観光学科といいますか、こういった動きでございますけども、今まで、富士常葉大学の中に観光担当コースというのがございましたけども、今回、三島にあります日本大学の国際関係学部でも観光コースをやっていこうというような学部長のお話もございます。やはり、最初は立教大学に観光学部ができて、それから各大学なんかでもかなり観光というものに目をつけるようになってまいりました。
 観光立国推進法ができまして、成長戦略の中でも観光というのが第一の成長産業であるというような日本国全体がやはり観光をもう一度見直そうということになっておりますので、県といたしましても、文化・観光部もできて、やはり観光というのは21世紀を支えるリーディング産業の1つとよく言われますけども、今までの静岡県型観光ではなくて、打って出る静岡型観光、こういったものを目指して、県あるいは県の観光協会、市町の観光協会あるいは地域に住む方々が一緒になって、これからの観光行政を進めていきたいというふうに考えております。

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