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委員会会議録

質問文書

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平成26年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:07/02/2014
会派名:自民改革会議


○小楠委員
 2つの点について、分割質問でお願いします。
 1点目は、県境での110番通報についてです。
 先ほど8番、9番委員から山岳事故、水難事故のことがあったんですけれど、これは5月26日の静岡新聞の夕刊に、水窪の長興寺山というところで登山者の110番が長野県警に入ったと。実は、これは調べてみたら、静岡県側だということで静岡県のほうに転送して速やかな救助につながったと。
 あるいは、水難事故についても、伊豆半島沖だと神奈川県警に110番が入ることがあるかもしれないということで、先ほど長野県、山梨県と連携をしながらということもお話があったんで、速やかに解決できることは非常にいいことだと思ったんですね。
 そのときに、ふと思ったのは、県境を越えるというのはこういう山岳事故とか水難事故だけじゃないんじゃないかなと思ったんですね。
 1つは高速道路であったり、幹線道路であったり、急に体調が悪くなったりした方がいたりとか、あるいはトラックが積み荷を落としながら走っているのを目撃したとか、あるいは暴走行為をしてる車を見つけたとか、そういう110番が県境付近で入ってくることが当然あろうかと思います。
 もう1つは鉄道です。在来線と新幹線と分けて考える必要があるかもしれないんですけれども、東海道線、あるいは飯田線、身延線、こういった電車内で急に体調不良になった、あるいは、けんかみたいないさかいが起こった、そういったことで110番が入る。
 もう1つ、どうするのかなと私がすごく不思議に思っているのは、新幹線なんです。「こだま号」や「ひかり号」は県内に停車駅があるんで、県内で、あるいは他県と協力しながらやるということは比較的あるかもしれませんが、静岡県を走っている「のぞみ号」とかの新幹線の車内から110番が入ったときに、これらについてはどういう対応をするのかなというところ。
 まず、道路についての110番の対応の仕方。これは一般道とNEXCO中日本が管理している高速道路と分けて考える必要があるんですが。

 もう1つ、JRの在来線の中からの110番への対応と新幹線からの110番の対応について、どういう仕組みになっているのか、お教えをいただきたいと思います。

○口山地域部参事官兼地域課長
 県境をまたぐ間の110番が入ることがあるのかということ、あった場合にはどのようにするのかということについてお答えいたします。
 まず、今、携帯電話の110番が非常に多いものですから、どうしても他県から県境を挟んで入るときがあります。
 そのときには、静岡県と隣接の県というのは、110番通報についてお互いにリンクできるようにしてありまして、静岡県が受理をしたんですけれども、神奈川県であるというような場合には神奈川県と静岡県警と通報してくれた方との3者通話もできまして、その中でどちらで処理をするかというものを決めることができるようになっております。

 新幹線の中でありますけれども、例えば「のぞみ号」であった場合には本県はとまらないものですから、そういうときにどうするかということです。鉄道警察隊員が乗っていれば、すぐそこで事件処理ができるんですけれども、そうでない場合には最初にとまる新幹線駅に通報いたしまして、そちらの鉄道警察隊員に事件を委ねるという形になろうと思います。以上でございます。

○小楠委員
 3者通話ができるというのを今、初めて聞きまして、非常に頼もしく思いました。
 やっぱり、速やかな処理に当たれるということで、情報通信技術の進歩というのは非常にありがたいなと思うところでございます。以上の点はそれで結構です。

 2点目に入ります。
 これも静岡新聞が日曜日の朝刊に書いた、浜松駅周辺の防犯灯の撤去ということについて何点かお伺いをしたいと思います。
 この防犯灯ができたころはまだ浜松市全体が選挙区でございまして、この辺の地域の方々とも非常に親しく――今でもそうなんですが――している方が多いんですね。
 当時のことを思い起こしますと、静岡県警としても浜松市に一番最初に設置をしたわけなんですけれども、地域の住民の方々の安全・安心を守るすばらしい施設ができたんだということで、警察も非常に面目が立った。
 一方、地域住民の方々からも、特定の地名は避けますけれども、浜松駅周辺のある地域に非常に治安が悪いという評判のところがあったものですから、非常にありがたいと。これは地元も警察も本当にすばらしいものをみんなでつくったんだという、ある意味、鳴り物入りで大々的にアピールしてできた施設だと私は記憶をしています。
 そのシステムが間もなく10年になろうとする段階で、どうも浜松市にある10基は全て故障中だということでございます。
 そこで、まずお聞かせいただきたいのは、このスーパー防犯灯は浜松市、静岡市、富士市、沼津市の4市に設置をされているということでございますけれども、現在の稼働状況、どの市の何基が稼働しているのかということについてまず現状をお知らせいただきたいと思います。

 もう1つは、この防犯灯が稼働していたころの効果、効用、治安の維持にこういう点で役に立っていたんだというようなことの検証がされていましたらお知らせをいただきたいと思います。

 そして、もう1点は、浜松市に最初に設置されたのは2005年度となっています。10年に満たないんですよね。もちろん、国の補助事業で行われたということは十分承知していますし、製造メーカーも多分静岡県が指定したんでなくて、国のほうの指定の業者が当然やったわけだと思うんですけれども、部品の交換がもうできないんだというふうに報道されています。
 ただ、現実問題としては、防犯カメラというのは今でも随時商店街等で設置がされているわけです。警察署への通報のための部品なのか、カメラを遠隔操作するための部品なのか、いろいろ部品があると思うんですけれども、どんな部品が製造され、代替がもうきかないというふうになっているのか。
 また、これも契約上の問題かもしれませんけれど、こういう公共的な物品に対して、10年も満たない間に部品の供給ができなくなるなんてことはテレビや冷蔵庫やらいわゆる民生品分野では考えられないことですよ。製造は中止したけど、部品の供給は続けますというのが実はメーカーの責任です。
 この辺のところが契約上の問題があるのかもしれませんけれども、どういうふうになっているのかお知らせをいただきたいと思います。

 そして、最後に、地域住民の方々との話し合いが続いているということですけれども、今後、地域のほうにどのように説明をし、理解を求めていくのかお聞かせをいただきたいと思います。

○鈴木生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 街頭緊急通報システムの関係ということでお答えをしたいと思います。
 まず、委員御指摘のとおり県内には4市に35基のスーパー防犯灯が設置されています。
 今現在、故障で使用できていない部分につきましては浜松市に設置の10基のみになります。これは、個々の防犯カメラが故障しているんではなくて、制御装置の元の部分が故障しているものですから全部が使えないという状況でございます。
 ほかの地区についても、個別の故障等は出ておりますが、修繕によりこれまでと同様に運用ができております。

 2点目の、稼動の効果でございます。
 エリア別の犯罪の減少率などを見ますと県内4地区におきましては、おおむねどの地区も約半減という数字が出ております。設置したときと現在を比べると犯罪の数が大体50%ぐらいになっております。
 ただ、今現在、県内どの地域においても犯罪の一番多かった時期から比べますと半分になっていますので、効果というのはなかなか見ることは難しいかと思います。
 スーパー防犯灯、今、委員のほうから鳴り物入りでというお話がありましたけども、国のモデル事業として補助事業ということで全国に導入したシステムでございますし、かなり注目を浴びたのは事実でございます。
 それらも含めまして、警察に即時通報できるシステムという部分を含めまして、犯罪の抑止効果、そして、地域住民の方の安心感の醸成については非常に大きな効果があると考えております。

 部品の関係でございますけれども、スーパー防犯灯というのは、通常の防犯カメラがくっついているというのではなくて、その防犯カメラのところに設置されているスイッチを押すことによって、警察にそのまま通報が行く。映像も警察のほうで全部見ることができるというような特殊なシステムでございます。いわゆる市販品ではなくて特注品という扱いになるものですから、施工業者のほうも部品の交換等は扱っていないということで、全体的な改修をするには相当高額な費用が見込まれるかと思っています。

 最後に、地域の方々への御説明でございますけれども、これまでに2回にわたりまして自治体あるいは自治会の方々を対象に話し合いの機会を設けまして、現状を説明させていただいております。
 その際にもお話しさせていただいたんですけれども、今現在、経済産業省のほうで商店街のまちづくり事業という3分の2を国で補助していただける事業がございまして、それを使っての防犯カメラの設置というのが1つの案。
 また、もう1つ、民間企業の社会貢献事業ということで、これは飲料メーカーなんですけれども、自動販売機を1基設置するごとに防犯カメラを1台設置していただけるというような提案がありまして、これが一番お金的には負担にならないということで、非常にいい施策ではないかということで地元に提示させていただいて、これを何とかやっていけるように警察も支援をしていきたいと考えているところでございます。

○小楠委員
 ありがとうございました。
 制御システムがいかれていて浜松市だけは全部だめだということだとすると、現在稼働している静岡市、富士市、沼津市もこの制御システムに異常があればその時点で使用ができなくなると考えていいのか、まずお聞きします。

 それと、これは静岡県だけの話でないわけですよね。ひょっとしたら浜松市のシステムよりも先に他県で制御システムが稼働しなくなって、システムそのものが使用できないというふうになってるところがひょっとして他県に前例があるのか、あればどのような対処をしているのか。

 もう1点は、警察庁にがんばってもらわないといけないところが一部あるのかなとちょっと思うんですよね。
 やはり、先ほどの犯罪抑止効果は単純に半分とは言えないという御説明でしたけれども、やはり非常に安心感があったんですね。ボタン1つ押せば警察署とじかにインターホンで話ができる。これは中心市街地にいらっしゃる方などにとっては非常に安心感がありました。それが全くなくなってしまうというのは、これは不安に駆られてしようがないわけですよね。そういう声をすごく強く聞いています。
 何らかの可能性をということで、今、御説明をいただきました。商店街の件、飲料自販機会社の件、伺っておりますけれども、商店街あるいは地元の浜松市、地元自治会、何となくみんなボールを受けたくないというような空気が察せられます。
 そういうところをぜひ上手に話し合いを進めていただいて、基本は地域住民のための安心・安全な環境を守るということですので、その視点で今後ともどういう進め方をしていくのか、その点についてもう一度お伺いしたいと思います。

○田中生活安全部長
 1点目の35基について、10基ほど動いていない。25基は今のところ動いております。
 ただ、委員おっしゃるとおり、制御装置の故障、テクニカルな部分であるかわかりませんけど、今後、ほかのところも故障してきて動かなくなる、そういう可能性はゼロではないと思います。それがいつ来るのかというのはわかりませんけれども、同じようなバージョンでつくっているわけでありますから、それはあるだろうなと思っております。

 それと、このスーパー防犯灯のほかの県での運用は若干なりともいろんな技術革新がありまして、いろんな部分で部品を新しくして、マイナーチェンジしたりしたのかもしれませんけど、少なくとも、平成13年、14年に設置したスーパー防犯灯について、北海道、宮城県、埼玉県、福岡県の10地区については既に83基撤去しております。
 そこで更新をしたのは、東京都の3地区と愛知県の1地区の、そこに設置してある28基は更新をしております。
 どんなふうな、いつの更新だったのか、部品の供給が追いついたときの更新なのか、詳細はちょっと調べてみないとわかりませんけれども、全国的な状況というと、残念ながらこういうことになります。

 それと、最後に委員におっしゃっていただいたとおり、確かにスーパー防犯灯は押すと警察官と通話ができ、さらに録画でき、赤色灯が回ると3つ一緒になっているわけでありまして、浜松市のあの地区におられる方、あるいは静岡市も富士市もそうですけども、極めて住民の皆さんの安心感が高い。ありがたい評価をいただいているところです。
 これを設置してからの通報の件数といいますと、6件ぐらい。いたずらはいっぱいありますよ、もちろん。ピンポンダッシュのようないたずらはいっぱいありますけれども、それが実報につながったというのはあんまりたくさんはない。
 なかろうとあろうと、それはいいんです。我々に通報でき通話ができるということ、それが委員がおっしゃるように住民の安心感につながっているというのはそのとおり、その効果を狙っているわけであります。
 ただ、今後のことは、浜松市、あるいは自治会の方々と複数回、もう既に話をさせていただいています。通報すると警察官と話ができると、それはスーパー防犯灯しかないんですけれども、先ほど口山参事官が言いましたけれども、カメラがあるから何かをしない、何かをやめとこうというような、少なくとも防犯効果を狙うんであればスタンドアローンというひとり立ちするようなもの。あるいは録画がそこででき、2週間に1回更新するような、あるいは、今、非常に容量が大きくなっているものですから1カ月で更新できるものもあります。後で役に立つ、あるいは、それがあるからこそ抑止できるという、そういう効果をぜひお考えいただきながら、何度も何度も細かい調整をして自治体の御努力も少しずつ引き出す中で調整していきたいなと考えています。丁寧に説明していきたいと考えております。以上でございます。

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