• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:吉川 雄二 議員
質疑・質問日:12/02/2010
会派名:自民改革会議


○吉川委員
 ちょっとお伺いをしたいと思います。
 これは、ここの健康福祉部に関することではないんですが、この静岡県総合計画全体のことについてちょっとお伺いをしたいんですが、これは総合計画案に対する県民意見というところでも意見が出ておるわけですが、いわゆるこの計画を策定するに当たっての組織、一体どこの組織がこの計画を策定したかとか、どういったような方が作成をしたかといったようなことを明確に掲示する必要性が私はあると思います。
 例えばその委員の方の能力とか見識の問題、さらには人、信条の問題に踏み込んで、もっと言うと歴史観の問題もあるでしょうし、そういったような方々を、まただれがどのようにして選定したのかとか、そういったようなことをお伺いしたいと思います。

○渡瀬政策監
 計画策定に当たっての組織と、また関連される方々の件でございますけれども、まずこの計画に当たりましては、県庁全体でということで、県におきましては、部局長も構成員となっております経営戦略会議というような会議もございまして、基本的には全庁総意のもとでつくっていくというものでございます。その中で外部の有識者の方の御意見を伺うという中で、総合計画審議会というものがございまして――済みません、個人個人の委員のお名前等については、手元に資料がございませんけれども――いずれも各分野での、あるいは団体の代表の方ですとか、識見を持っていらっしゃる方、そういった方々で構成されています審議会で御意見を伺ったり、あるいは県のリーディング・アドバイザー、この方々の御意見もちょうだいをしながら、基本構想を策定していったと。そしてその意見を踏まえながら、各部局で基本計画に記載をしていきます計画を積み上げていったということになります。
 ちょっと、細かなところはわかりませんが、こういうような過程で策定をさせていただいているところでございます。以上でございます。

○吉川委員
 所管から外れて申しわけないんですけど、この総合計画審議会の人数というのはどのくらいの人数なんでしょうかね。
 それから、このメンバーの皆さんは、ボランティアでおやりになられているんですか。

○渡瀬政策監
 人数は把握しておりませんが、委員につきましては、県の特別職の職員等の給与等に関する条例の中で一定の報酬を、1回当たり幾らという形で支給していると思います。

○吉川委員
 この総合計画を、私は微に入り細に入り読んでおりませんので、論評もしくは評価は避けなければならないんですが、とりあえず意見を申し上げる立場にありますので、計画の基本方針の中に出てくる言葉で、大変気になる言葉が幾つかあるんですね。これは当然健康福祉部のほうにもいわゆる反映をしていると思うんですが、例えば本県では「県民幸福度」の最大化を目標にと、「県民幸福度」の最大化といったような言葉遣いをしているんですね。これはいかにも川勝さんが経済学者だということがわかりますね。戦後近代経済学というのは、いわゆるみずからの幸せとかみずからの欲望を最大化するのが戦後近代経済学ですから。まさにその戦後近代経済学そのものの言葉遣いをしているわけですね。
 石川県政の場合は満足度日本一という言葉を使っていましたね。まだこのほうがちょっとはいいんじゃないかと思いますね。というのは、川勝さんがよく言う言葉なんですけどね、東洋文明と西洋文明を重要視と、西洋文明は西洋近代経済学というのはわかるんですけど、東洋文明にはそういう概念ってないんですね。自己の利害とか欲望を最大化にするなんてですね。
 それでちょうど結節点にあるとか、両方の文明を受容しているなんていうようなことを書いてありますし、ちょっとそのあたりも余りいただけないなという感じがします。ヒト、モノ、情報、金も含めて活発に行き交う仕組みを構築しといったようなことも、今、TPPの問題でも揺れてますね。いわゆる我が国は有史以来、鎖国か開国かという常に不毛の議論をしてきたんですね。例えば仏教を入れるときもそうだったですね、蘇我氏と物部氏が争いましたね。さらには輓近の例でいいますと、明治維新がそうですね、開国か鎖国かといったような。
 そういったようなことで、こういう活発に行き交う仕組みを構築するということが、確かに物とかお金は国境を突破していますね、国境という網の目を容易に突破していくわけですね。ですからいわゆるボーダーレスですね。それに対して人はボーダーフルなんですね。人は文化というのを背中に背負って海外、いわゆる国境を越えていきますから、そこには当然文化的摩擦というものが出てきますね。だから当然そんなに簡単に我々が考えているほど、ヒト、モノ、金が自由に行き来する時代というのは、住みやすく暮らしやすい時代だとは私は思いませんね。むしろ文化的摩擦とか国際化に伴う移民政策の問題も含めて、そういう国際化に日本人が耐え得るかといったようなことを真剣に議論をしていくことも、私は非常に大事ではないかと思いますね。
 特に、先ほど申しました西洋近代経済学にしてもそうですね。今の西洋近代経済学の最たる経済とは何かといったときに、こう言うんですね。貧乏人に金を貸さないことだと言うんですね。西洋近代経済学は貧乏人に金を貸さないこと。それはなぜかというと、貧乏人に金を貸すと金は戻ってこないわけです。戻ってこないということは、みずからの幸せとか欲望を最大限にできないからですね。だけどかつての我が国の伝統的な文化とか生き方の中には、貧乏人に金を貸すこともよしとしていたんですね。そういう時代もあったんです。だからそういうよき時代をもう一度懐古するといったようなことも、総合計画の中ではどのように考えていくかということも、西洋文明と東洋文明の結節点にあると知事みずからおっしゃるのならば、そのくらいの議論をなされていいんじゃないかと私は思うんですが、ピント外れの評論かもしれませんが、回答は結構でございます。
 話だけさせていただいて終わらせていただきますから。済みません、ありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp