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委員会会議録

質問文書

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平成19年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:10/04/2007
会派名:自由民主党県議団


○天野(進)委員
 私は質問ではなくて、自分自身の意見というか感想を述べさせていただきます。
 先ほど部長からTSLについてのお話をいただきました。
 考えてみれば、今議会をもってTSLという名前も永遠に出てこないのかなということを思うと、少し寂しさを禁じ得ないとこでありますけども。しかし、部長の答弁を聞きながら思ったのは、あれは一体何だったんだろうかと。それを短い言葉で言うならば、私は結局「バブルのうたげの跡」というふうに私は思いました。
 御案内のとおりTSLは、高速船として運輸省が実験船をつくり上げ、そして、新しい時代の旅客輸送ということで考えたものでありましょう。そして、その実験船にピリオドを打った時に運輸省はその2隻の船の処分は困りました、どうしたらいいんだろう。
 そこで、TSLの行き先に静岡県と神戸市を選びました。御案内のとおり、神戸市のものは静岡によこされたTSLよりもはるかに小さい船でした。ですから、海に浮かべずにさっさと陸へ上げて、それを多くの皆さんに実験船として見物をしてもらう、そういうものに使ったわけであります。神戸市はそういう点では本県よりもはるかに割り切った物の考え方だなというふうに思っております。
 しかし、我が静岡県はそういう点では大変に優しさがありますから、せっかく実験船としてつくったものを、たとええあてがわれたにしても、いやあえて言うなら、当時の運輸省出身の本県国会議員が仲立ちとなって、強引に静岡県によこされたんです。
(発言する者あり)
 そんなこと言っちゃいけない。そして、受けざるを得なかった静岡県として、せっかくの船を何とか理由をくっつけて使う方法として、まず東海地震が叫ばれ始めたときでありましたから、そうだ、これは防災船という名称にすれば、静岡県民が納得するんじゃないだろうかということで防災船にしたんですね。非常に大変にうまい作戦だと思います。
 防災船という名称をつけたときにはノーという人間いなかった。しかし、実際はもし地震が来たら一目散に逃げていく船がこれです。上陸用舟艇一隻あった方がはるかに効果を持ったはずです。本当に防災船ならば。なぜなら、これは高速船ですから、材料が軽量であります。アルミだとかそういうものでつくられておりますから、一たん大きな波が当たって岸壁にでも当たろうものならこの船はつぶれちゃうわけです。
 ですから、すぐに逃げていかなきゃなんないそんな防災船なんてありようがない。
 いわんや着く港がどこにあるわけじゃない。清水港と下田港はつくりました。残念ながらほかの海岸はこれをつけることはできないような、そんないいかげんな名前の防災船でした。幸いにして地震が来なかった、試すことがあり得なかったからよかった、私はそう思っております。
 そして、その船を今度は防災船だけじゃ、1年中ひねもすのたりのたりかなですから、これじゃ困るからと言って、今度は下田港と清水港を結んでお客をということで物すごい高い単価のお客を運んだわけであります。
 そして、100億円余のお金をこの間に費やしてしまった、そのことに県政として大きな反省を私は求めたいと思っております。
 100億のお金は県民にとって決して小さなものじゃありません。防災船を持ち、それを利用してきたことを是とするような県政であっては、私はいけないと思っています。
 恐らく、きょうここにいらっしゃる多くの皆さんは同様に思っているんじゃないでしょうか。
 そういう意味で私は今回のこの防災船――TSLの廃止は非常に時間がかかって、そして決して最後の終えんのときも決して格好いいものではなかったかもわかんないけれども、しかし、これを私たちはこれからの県政のためにやっぱり反省していく必要があるのではないでしょうか。
 確かに行政には挑戦が必要です。チャレンジも必要かもわかりません。
 しかし、最初からわかりきった挑戦、恐らくもし国からこの防災船を静岡県によこされたときに自由に要らないと言える状況であったら、これは石川知事もまた私はノーと答えたと思っております。
 世の中、義理、人情、そうしたものがあり、そしてまた県政として運輸省にこれから空港でお世話になるということもあって、これを受けざるを得なかった当時の環境を私は十分に理解いたしますけれども、しかし、余りにもむだなお金を費やした。そのことにぜひ県の行政としてこれについてはいささかの反省を持ってほしいというふうに願って、私の意見にかえさせていただきます。
 先ほどとんでもない9番委員の優しい言葉がありました。日ごろはもっと厳しいことを言う9番委員がどうしてああいう回答をしたか知りませんけれども、あえて私は申し上げておきます。もし反論があるなら、どうぞ。

○須藤委員長
 いいですね。何かありますか。

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