本会議会議録
質問文書
令和2年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者: | 木内 満 議員 | |
質疑・質問日: | 03/10/2020 | |
会派名: | 自民改革会議 |
○木内委員
一問一答方式で、1問だけ伺います。
工事等で道路の使用許可の際に、簡易信号機を用いて道路使用の許可を出せることになっていると承知しておりますが、最近気づいたのは静岡県内では見かけないなと。天竜区でも見かけないんじゃないかと思っておりますが、県外だとたびたび見かけることもあり聞いてみたところ、静岡県は許可が出ないという話を聞きました。工事等での道路使用許可に際し、簡易信号を用いた道路の使用許可を出す、出さないの考え方が静岡県内で現状どうなっているか教えていただきたいと思います。
○吉田交通規制課長
本県の道路の使用許可に対する考え方についてお答えいたします。
警察では、道路工事等により道路の使用許可をする場合において通行する方々の安全を確保し、交通の円滑を図るため必要な条件を付しているところであります。
質問の工事用信号機についてですが、赤、青、黄の3色の灯火があります3灯式の工事用信号機につきましては、起点、終点が交差点の付近であり後方通行区間内に交差点や車両等の進入箇所がないこと、また停止位置がカーブ、急な坂、狭くすれ違いできない場所でないことなどを条件としております。これは公安委員会の意思決定を取り、道路管理者に管理を委任して設置を認めているものであり一般の信号機と同じ法的効果を伴うものであります。
また、赤、青のみの2灯式の仮設信号機につきましては3灯式信号機のような法的効果はありませんが、一律に禁止しているものではございません。場所ごとの判断によりますが、2灯式仮設信号機のみで交通の安全と円滑が確保されるところにつきましては設置が可能であると考えております。
2つ目に、本県における運用状況についてお答えします。
本県では、公安委員会の意思決定を伴う3灯式の工事用信号機については過去にも設置があり、現在検討中のものが1件ございます。
また、2灯式の仮設信号機につきましては、工事区間が長く道路の見通しが悪いといった理由により設置には至っておりません。
○木内委員
まず、整理すると3灯式は法的効果が信号と同様にあるが2灯式は法的効果がないということですけれども、警備員を配置した場合警備員の指示に従っても危ないと感じた場合は従ってはいけないと自動車教習所で習いました。警備員の指示に従ったからといって交通違反しても警備員のせいにはできないと習った覚えがあります。
法的効果という意味で言うと、警備員を配置した場合でも2灯式の簡易信号の場合でも、運転者の従う意味は大きく変わらないと承知している中で2灯式の仮設信号機の配置がゼロというのはいささか厳し過ぎやしないかなと。
逆を言えば、見通しがよく真っすぐで車が通らないようなところは、総じて車を飛ばしたりするケースもあると思うんですけれども、そういうところで危険な目に遭っている警備員さんもいるんじゃないかなと心配になります。
まず1点確認したいのは、法的効果の面で警備員と2灯式の簡易信号の場合どう違うのか。
そして、静岡県では配置がゼロということですけれども、他県の動向をどの程度把握していて、他県の考え方と本県の考え方を比較、研究してみたことはあるのか伺いたいと思います。
○吉田交通規制課長
交通誘導員と2灯式工事用信号機の違いについてですけれども、運転手の過失が問われる点では交通誘導員であっても工事用信号機であっても変わらないと承知しております。しかし、ふだんの交通状況と異なる工事の現場におきまして、通行する県民の安全を確保することは何よりも優先されると考えております。
また、工事箇所を含めて周囲の交通の円滑にも配慮をしなければなりません。
例えば、交互通行区間で対向から車両が来ていない場合、誘導員であれば区間の終点の状況を確認し優先的に順行方向の車両を通すことができます。
また、滞留の列が近接交差点まで延びないように調整することができるほか、歩行者や自転車の通行があるときには車両の通行をとめるなどの安全確保ができるなど、不測の事態を含め連携した対応が可能となり誘導員を配置することがより安全である場合もあると考えています。
他県の動向につきましては、交通量が少なく見通しがよい場合など安全が確保される場合には2灯式の仮設信号機の単独利用を認めているとのことであり、件数についての把握はございません。
○木内委員
法的効果に違いはなく、警備員さんがいたほうが安全だというのは確かにおっしゃるとおりだと思います。対向車がない場合、警備員さんだったら行っていいよと言ってくれるので確かにスムーズだと思っております。
ただ、富士宮市と天竜区のような夜に道路を使うのは車よりイノシシのほうが多いんじゃないかと思うようなところは、場合によっては簡易信号を使うことで円滑な工事に資することもあります。もちろん安全を犠牲にすることはできないとは思っていますが、他県の動向もよく把握しながら前例にとらわれることなく適切に考えてもいいのではないかと思っております。
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