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委員会会議録

質問文書

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平成21年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:12/15/2009
会派名:自由民主党県議団


○天野(進)委員
 私は、具体的な質問は一切省きます。今、安間委員から最後にお話がありました。まさに、それは1人の人間としての感覚を述べられた。そこには、人間愛というか、私はこの厚生部の本当の心というのは具体的な政策の遂行よりも、そこにある慈愛の哲学が私は求められるものだろうというふうに思っております。幸い、日本はここまで経済の成長を見、社会の構築を見てきました。そういう意味で、これからの厚生部の歩むべき方向はそういうものだろうと思っております。
 ことし7月、この委員会でがんセンターを視察しました。そのがんセンターにはホスピスというものがあります。大変にすばらしい施設であります。ホスピスの言葉の本来の意味は、旅人の休息所という意味です。旅人の休息所――ホスピスというその言葉よりも、その中にある心こそ私は大事だろうとそんなふうに思います。
 その視察の席上に、鳶巣院長が出席されました。私は鳶巣先生の紹介を受けたときに、脳裏に以前、静岡新聞の窓辺という欄に書かれた文章を思い出しました。そして、視察終了後、鳶巣先生にその話をし、窓辺の原稿をいただけないだろうかと求め、そして、その後入手をすることができました。それは、まさに素晴らしい文章でした。素晴らしい人間的な文章でした。今、安間委員の質問に曽田室長が回答した、院長の心が病院をつくっていくというような表現がありましたけれども、私はその言葉を聞いたときに確かだなということをつくづく思いました。
 話が変わって、実は2月に鳶巣先生を私たちライオンズクラブで講師としてお迎えすることになりました。がんの話について聞くんじゃない。私は医師として、人間を語ってほしいということで依頼しているわけであります。その中で、今でも私の脳裏に残っている文章の1つを簡単にお話ししましょう。もちろん、院長としてでなく若い時代、どっかのお医者さんとして従事していたときのそのがん患者への姿勢であります。そのがん患者、薬石効なくだんだんと体力を失い、ついには自分の力で物を食うこともできないようになった。顔は精気を失い、まさに全部消えていこうとするその患者に向かって、あるとき「どうです、一杯やりませんか」と。その言葉を聞いたときに、患者の顔がぱっと変わったそうです。
 そして、自分の部屋に置いてあった八海山というお酒を持って、夜にすべての看護婦さんが見えなくなったときに行ったそうです。1杯飲んで、彼は本当に精気を取り戻したような感がしました。しかし、たった3日しかお酒を飲めなかった。そして、それから間もなく生涯を終えていった。そのことについて書いてあるわけでありますけれども、私は、確かに医者として1杯の酒を与えることが果たして妥当かどうかは別問題として、人間としてすばらしい行為だと私は思っております。
 厚生部に所属する仕事は、そこにある法の基準だとか定めじゃなくて、そこに必要なのはこの心ではないだろうか、私はつくづく思います。ぜひ、そういう意味で、これからの厚生行政に当たってほしいとつくづく思っているところであります。
 そんなことを言いながら最後に、部長に1つ質問いたします。実は、私たち正直言って大変に今心配しているのは民主党幹事長の行動であります。
 私は静岡県の厚生部のほうでこういうことを国に要請しようと思ったときに、以前ならば担当部局に行ってそれを陳情し、そしてその言葉を申し上げてまいりました。私自身が静岡市の首長だった時代に、厚生省の局長といろいろとお話をし、そして膨大なお金を、例えば静岡市の南沼上の焼却炉、あの焼却炉にはそのときに40億円の予算をつけていただきました。浜松は同じように、そのときに焼却炉を申請するわけでありますけども20億円で終わっちゃったんです。この20億円の差は何か。実は、私がその後、国の予算獲得のために自民党へ働きかけたりいろんなその対策委員長という肩書をくっつけられて頑張った結果、それだけ大きなお金を私たちはもらいました。
 そんなことはこれからはできないんですね。幸い、静岡県民はその将来を考えて川勝知事を選んだのかわかりませんけど、自民党の知事だったらどうしたらいいんだろうと、今つくづく思っているところです。
 いかがですか、部長。これからの政策を遂行しようとしたときに、直接今までどおり厚生労働省にお願いにあがるそういうような行動はできるんですか。あるいはまた一括して民主党静岡県連に陳情し、そしてそれをあの幹事長室に持ち込むんですか。その辺についてはどうなっているのか、ちょっとお伺いさせてください。まず、そのことについてお尋ねします。

○大須賀厚生部長
 民主党のほうで決められた陳情ルールの細かいところまでは私もよくわかりませんけれども、基本的には選挙民からの要望は選挙民によって選ばれた政治家が聞くべきだということで、恐らく民主党の主導しております政治主導の一環としてそういう方式にしたんではないかなというふうに推測をしているところでございます。
 その要望は、基本的にはかなり幹事長室で一括して受けるということでありますので、あそこにどれぐらいの方がいらっしゃるのか知りませんけれども、全国津々浦々から要望の数というのは何万、何十万、あるいは何百万という要望があるわけでありますので、それを細かいものまですべてあそこで聞いて処理をするというのは恐らくそれは不可能ではないかなというふうに思います。
 例えば、新幹線をつくる話でありますとか、あるいは高速道路をつくる話、そういう大きな話はそうしたところで聞いて政治判断をするというのが適切であろうと思いますけれども、例えば我々が持っていく要望というのは非常に小さなものもいっぱいあるわけですね。一例を挙げますと、公費助成をしている医療費で自己負担分があるとしますと、それを今、後で県から請求するような仕組みになっていると。それを例えば我々として後で請求すると未納がいっぱい出ますから、請求する手続も必要になってまいりますので、入院しているときに窓口で徴収してほしい、そういう制度に変えてほしいというそういう細かい要望もいっぱいあるわけです。恐らく我々がする要望というのはそういう細かい要望が多いものですから、そういうものをいちいちあそこへ持ち込むという話ではなくて、それはそれでやはり各省庁のお話だと思いますので、そういったものは今までどおり我々としては各省庁へ要望していけばいいのかなと私としては今思っているところでございます。

○天野(進)委員
 おっしゃるとおり、やっぱり今までどおりの形で具体的に厚生労働省のお役人の皆さんは、実はかつては日本の政治家はだめだけれども、政治はだめだけど官僚がいいとよく言われたきたわけであります。それが取ってかわって突然、その官僚をみそくそにされるような時代背景は絶対おかしいとは思っております。どうぞ今までどおり、私は政治に連動せず堂々と自分たちの主義主張、そして県民のための主張を続けていただく、そんなことでよろしくお願いしたいと思います。以上です。

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