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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山田 誠 議員
質疑・質問日:12/14/2015
会派名:自民改革会議


○山田委員
 一問一答方式で伺いたいと思います。
 まず、本会議でも出ましたが、来館者数について改めてお伺いします。
 予定しているおおむね見込みの来館者数をお願いいたします。

○落合世界遺産センター整備課長
 見直しの前提となります来館者ですけども、周辺地域に来られる方々の20%程度ということで、昨年度、他の世界遺産センターの入館者数等の関係を調査しまして、低いところで15%、高いところで25%程度で、今の段階では私たちも平均程度ということで20%程度が富士山世界遺産センターに入館すると。
 ただ、その周辺には富士山本宮浅間大社なんかに来てらっしゃいます人たちが150万人いるものですから、そういった方々全体の20%で30万人にさせていただきました。

○山田委員
 わかりました。
 観光施設等を含めた周辺に来る人たちをそういう計算でやっているということであります。
 これについてのもともとの数字もやはり同じように30万人であったのかについてお聞きしたいと思います。

○落合世界遺産センター整備課長
 確かに9月の議会で御答弁させていただいた状況で初めて数字を出させていただいたんですけども、実際先ほど言いましたように、上限で15%から25%の間かなという目測は持っておりました。

○山田委員
 わかりました。
 見直しの前提というよりも最初から30万人程度であったということで理解いたします。

 次に、先ほど6番委員からも話がありましたが、施設の全体を縮小する中で課題があるかと思います。当然、機能の問題もありますから、この中で、先ほど映像シアターについては説明をいただいたので、15ページの2階西棟のVRキューブシアターについては、右側の備考の記載ではどういう形なのか具体的にわからないものですから、これについてはどういう扱いになったのか。
 また、このキューブシアター自体がどういうものなのか伺いたいと思います。

○落合世界遺産センター整備課長
 VRキューブシアターなんですけども、部屋がちょうど5メートル、5メートルの正方形の部屋にします。それによって3面に映像式の映写機を3つまず置きます。そして、もう1カ所、手前の足元に画像を置きます。そうして4カ所を1つの映像として見せますと、すごく没入感が出ます。
 丹青社からそこら辺の提案があったんですけども、なぜやめたかといいますと、まずそこの使い方の考え方につきましては、うちのところに研究者が5名います。そういった方々や富士山の世界遺産ガイドなどの勉強する部屋ということで考えておりまして、そういった形ですごく細かい映像まで見せた形で1つずつ説明していく部屋を用意していたんですが、実際VRキューブシアターにつきましては、例えば先ほども言いましたように、研修室でそういった没入感まで入れるような形で説明することを一旦保留させていただきまして、企画展示室をどうするかを検討しました。単純に面積を減らしてしまいますと、企画展示室がやはり富士山世界遺産センターの一番の中心部になるものですから、そういったことを検討しまして、企画展示室を大きくしたことによりましてVRキューブシアターの4面画像につきましてはやめたということです。
 それによって、シアターという形でのくくりでありますと、映像シアターでやっている映像をある程度細かく見せるようなことを研究室なりを使ったり、ガイドのいろんな研修や研究の発表の場ということで実際他の部屋を活用する形でやろうかなと考えております。
 また、京都国立博物館も丹青社から話があって、実際にVRキューブシアターをつくったんですけども、なかなか使い勝手が悪いという話もちょっと聞いてしまったものですから、実際それがもとで削ったわけではございませんけども、やっているところの情報を得ながらいろいろ検討させていただきました。

○山田委員
 今、京都国立博物館の話が出たんですけど、私もいつできたのかというのはちょっと知らないものですから勉強不足の部分で申しわけないんですが、逆に言うと、そういったものを何年か前にもう設置しているということで考えておけばよろしいですか。

○落合世界遺産センター整備課長
 実際、基本計画の中とか展示の関係のもともとの計画の中で出ておりましたものですから、そういったことが富士山世界遺産センターとしての目玉だなということもちょっと感じておりまして、面積を減らす以前に、そこのキューブシアターも実際入ったものですから、やはり入れていただいて研究なり研修なりの1つの部屋のパーツとしてやっていこうということで当初は考えておりましたが、先ほどの説明のとおりやめました。
 京都国立博物館につきましては、新しい棟に入っていたものですから、ちょうど昨年行った中では、まだコンクリートの水が抜けない状況だったものですから、まだそこの部分についての供用開始はできておりませんでした。

○山田委員
 わかりました。
 そんな中で、結果的にこのキューブシアターも多分、いわゆる展示物にかかわることなんですけど、丹青社が平成26年3月31日に展示設計の委託契約を結んで、そしてことしの7月に最終的に今度は製作をしているわけですね。そういった中で、展示設計のときには残っていたけど最終的な展示物の製作の中では残っていなかったのか、それもまだ入っていたのか、この7月の時点でのキューブシアターの部分について伺いたいと思います。

○落合世界遺産センター整備課長
 基本計画の中では入っておりました。

○山田委員
 基本計画じゃなくて、私が言っているのは去年の3月31日の設計と7月の製作業務のところで入っていたのかどうか聞いているんです。

○落合世界遺産センター整備課長
 まだそのときは入っておりました。

○山田委員
 それでは、これが抜けるということは、先ほど6番委員からも話がありましたが、展示物の設計そして製作については変更がかなりあることが考えられるならば、この契約自体はどうなっていくのか伺いたいと思います。

○落合世界遺産センター整備課長
 実際、建築なんかもそうなんですけども、ここの部分の取りやめに伴う変更については指示書を出させていただきまして、協議しながらその部分は落とすとか、それともほかの部分で復活になるかとか、実際これから施工図を描いていく中でいろいろな形で決めていきますので、減額になる部分につきましては協議させていただいて減額対象となると思っておりますので、そのように対応していきたいと思います。

○山田委員
 そうなると、減額対象になるということは、契約先は変わらずにさまざまな形で話をするのか、契約を一度解除して、もう一度最終的な金額を決めるのか伺いたいと思います。

○落合世界遺産センター整備課長
 今回の議案の中で、今年度3億円で実施しようと思っていたんですけども、今年度につきましては実際のところ1億円で実施したいということで、今の段階で契約はそのまま丹青社がしておりますので、これから丹青社といろんな形で展示物につきまして最終決断をしていきたいと思っています。

○山田委員
 わかりました。
 それについては、やはりお金がかかわることですから、しっかりとしたものができるなら幾らでできるのかについては今後の文化観光委員会でもしっかりと話をしておいていただきたいと思います。

 次に、ちょっと戻るわけですが、デザインを坂茂建築設計にお願いしてきたわけですが、結果的には審査委員会からのそういう話なのでということであるわけですが、これに固執してきた理由を改めて伺いたいと思います。

○落合世界遺産センター整備課長
 確かに選定委員会で最優秀にされたということで私たちは進んできたわけですけども、私たちもこの坂茂氏の提案は、すごくすばらしいもので、湧水を利用した富士山の自然環境という形で、テーマを富士の水の循環と反映という形で、それに沿った形でのテーマにしていたものでございますので、コンセプトが非常に明快であると。
 ちょうど富士山世界遺産センターの横に神田川も流れております。実際、湧水も掘ると大分出てくるということを反映しながらやっていきたいと思っております。ですので、コンセプトが非常に明快でありまして、やはり富士宮市の世界の遺産まちづくりの構想も一緒にやりながら世界に向かってインパクトのある建物として伝えることを提案としてやっていかなきゃいけないだろうということで、私たちにつきましても、世界に向かってこういった建物をあそこに置いていきたい考えが強くございます。

○山田委員
 今そういう形でデザインは何としても残したいということですが、私自身が感じるのは、審査委員会に建築家の方々が何人も入っていて、それでいて、要はこの建築費について多額にかかるという認識、これが建築設計にかかわる人たちが何人もいたにもかかわらず、その中では、とにかくもろ手を挙げて賛成だと、最優秀だということで進んだその中で、結果的にその方々もどういう形で設計――当然建築設計をやっている方々なんだから建設についても当然のことながら知識を持ってなきゃ困るわけですが――それについて、その方々からどのような意見が出たのか。
 要は、建築費がかなり上がったことに対して、もともと設計事務所から大丈夫だと言われていて、審査委員会も結果的にゴーサインを出したということは、その方々もその金額でできたという認識を持っていたのかどうか、それについて伺いたいと思います。

○落合世界遺産センター整備課長
 先ほど6番委員の質疑でもお答えさせていただいたんですけども、馬場副委員長につきましては建築家の方であります。そして、もう一方、長谷川逸子委員、それとあと芦原さんという建築事務所の方が入っておりまして、その人たちからもいろんな話を聞いたんですけども、やはり建物自体の話を坂茂建築設計から実際聞いた中でも難しい工法ではないと当時話をされておりました。
 その中で、一番話があったのが馬場副委員長から、十分予算の中でできるという判断をしたという御回答をいただきました。そういった方々をちゃんとした形で選考委員で選ばせていただいてやっていたものですから、私たちとしては、そういう方々の決断ということで承ったということでございます。

○山田委員
 わかりました。
 それだけの方々がいて、それで結果的にこういう形になったのは、その方々が今後さまざまな形で、例えば県のものに関してかかわっていく機会があることを私は非常に危惧します。そういった過去にこういう形で出た中で、この方々が全て悪いわけではないと思いますけど、やっぱりそういったことは今後は慎重に私は考えるべきではないかなということをしっかりと意見として言っておきたいと思います。

 それから、実際のところ資材や人件費が上昇もしている中で、大体どのくらい上昇してきているのか。当初の入札前の段階と入札が不調になった時点で、おおよそでよろしいですから教えていただきたいと思います。

○坂西文化局技監
 資材、人件費の関係でございます。
 資材費について、例えば平成27年の4月当初の設計書が上がった段階から現在の時点までコンクリート等は若干上がっているものもございますけれども、鋼材等を含めるとおおむね横ばいか微減で資材費は決して上がっているわけではございません。
 人件費については、公共労務費単価といいまして、国が定めている単価を採用しているわけでございますけれども、それも今年の2月に改正があってから今の時点で改正はございません。
 ただ、全体の建築費の上昇傾向としては、国が来年度の予算単価を今作成しておりまして、平成27年度と平成28年度の新営予算単価を比べると3.9%上昇するということで国は新営予算単価を計上しているということで、県もこれからやっていくんですけども、同じような上昇傾向があるんじゃないかと予測しております。

○山田委員
 わかりました。
 資材、人件費、いろんなものをトータルするとやっぱり数%の上昇は考えられるということでありますが、これについては委員会説明資料13ページにも書いてあるとおり再検討案の中での足場などの部分が結果的に予測外だという話ではあるんですけど、やっぱりそういったこともしっかりと予測しておかなければいけない。今後いろんなものが建築物の課題として出てきますので、そういったものは、くれぐれもないようにしていただきたいと思います。

 それから、今ちょうど設計をこれでやってきた中で、修正作業における坂茂建築設計のかかわり方は、工事発注後も当然設計事務所でありますからかかわってくるかと思いますが、どのような形でかかわってくるのか伺いたいと思います。

○坂西文化局技監
 坂茂建築設計につきましては、これまでもいろいろな修正やいろんな作業をしていただいている中で、あちらもできるだけおさめたいということで任意の形での作業をいろいろ行っていただいております。
 工事発注後については、今のところ工事完了、この建物をしっかりつくっていただかないといけないものですから、設計していただいた坂茂建築設計に工事監理という形でできればかかわっていただきたいと考えております。

○山田委員
 わかりました。
 それで、今回はこうやった形で設計修正の概要ということで立面図も出ているわけですが、これ以上、設計の修正はないと理解してよろしいのかどうか伺いたいと思います。

○坂西文化局技監
 設計の修正の件ですけれども、入札不調を受けまして、応札していただいた業者からの意見を踏まえた上で、いろんな専門業者の方々からこの工法でできるのか、どうやったらうまくいくのかという話を坂茂建築設計も含めていろいろ聞いた上で、今設計しております。ですから、これ以上の設計変更は現時点では考えておりません。

○山田委員
 わかりました。
 私の意見として、こういう設計をやるのに当たって、最近の動向では設計事務所だけに頼むのではなくて、建設をする会社に対してもいろんな意見を先にアドバイスとしていただく、そういう形にだんだんなりつつある。
 今回のことが全てではないですが、要は、建築事務所に任せると、結果的にこういうことが起こり得るということも考えれば、予算の見積もりに対してどういったものをデザインした場合あるいは設計した場合にできるのかといったつくる側の意見も最初から聞いておくべきではないかなと思います。ここですぐあるわけじゃないですが、こういったものに対して、やはりそういうことを今後考えていく余地があるのかどうか伺いたいと思います。

○坂西文化局技監
 入札の方法についてはいろいろございまして、国でも設計施工一貫の方式とか、要は設計と施工を一括して行えるような方式もできるんじゃないかということでいろんな形で試しておりますので、今後そういうものを参考にしながら県でも導入できるものがあれば検討していければと思っております。

○山田委員
 最後の質問をさせていただきたいと思います。
 今回、発注、入札をするわけですが、不調になったときの入札の方法と今回の入札方法、あるいは発注方法に変更があるのかどうか、あるいは幅広く建設工事の入札に参加してもらう方法を考えていくのかどうかについて伺いたいと思います。

○坂西文化局技監
 発注方法については、基本的には営繕担当部局の方法で大体同じような歩調をとろうと思っていますけれども、前回は共同企業体ということでお願いをして、東部ブロックという形である程度限定していた部分もございます。その辺について、できるだけ参加者がふえる方法がないか検討していきたいとは考えております。

○山田委員
 確かに前回の入札のときは、どちらかというとエリアを限ってという形でやりましたが、やっぱり幅広く県内の業者ができるだけ参加できるような形、JVも含めて考えていくということでよろしいのかどうか伺いたいと思います。

○坂西文化局技監
 実際にどういう形で入札条件をつくるかはこれから文化・観光部の入札の参加資格委員会等で諮っていきますけれども、今いただきました御意見を踏まえた上でいろいろ検討させていただければと思っております。

○鳥澤委員長
 では、ここでしばらく休憩いたします。
 再開は13時15分といたします。
( 休 憩 )
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開いたします。
 質疑等を継続いたします。
 では、発言願います。

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