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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:戸塚 久美子 議員
質疑・質問日:09/30/2010
会派名:平成21


○戸塚委員
 まず1点目は、三ケ日青年の家の事故のことです。
 教育長は最初の御説明の中で、これからさまざまな機関と連携し合って、熟度の高いものにしていくという御説明がございましたので、その中で私が今から申し上げますような視点も、加味していただけるのかどうなのかということを伺いたいと思います。
 その視点は何かと申しますと、この報告書の中で1ページ目の「はじめに」というところがございます。ここには青少年教育施設はということで、青少年教育施設を設置した県が、この施設に持っている基本的な理念が書いてございます。自然を理解し、自然や人に対する慈しみの心を養う。
 その次に8ページをごらんください。8ページ、9ページでございます。
 カッター訓練の活動の目的は、規律・忍耐・協力と書いてございます。規律・忍耐・協力という言葉は大変重要なことで、これに別に間違いはございませんけれども、私たちが何かものをつくって活用するとき、つくった人たちには――ものではなくてもさまざまなんですけど――創業者とかつくった者たちが持つ最初の理念の中の、それを実現するために目的があるわけです。その理念がなくて指定管理者に目的を申されても、その目的の達成の中において、少しずつニュアンスが違ってくるという場合があると感じます。
 私は活動の目的が、規律・忍耐・協力だけならばもっと安全なところ、海上はなくて陸上で、ほかの媒体でできると思うんですが、あえてこの三ケ日青年の家で、海上でカッターの訓練をするという意味において、活動の目的について少し専門家の知見を聞く必要があるのではないかと感じた次第です。
 そういう、そもそも論を整頓しないと、こういう不慮の事故というものが起こる可能性も、まだあるのではないかと思っての意見でございます。それについて教育長の御所見をお伺います。

 2点目、第113号議案の補正予算でございますが、そのうち先ほどから議論に挙がっている子供の体力づくりなんですが、担当課が本当に政策として進めていきたいという力の入ったものは当初予算にあるべきで、補正になじまないと思いますけども、どうして補正を組んだのか。御事情があろうかと思いますので教えてください。

 それから、先ほど議員に配られました監査委員からの報告に、今回の教育委員会の不祥事への意見が載せられておりました。監査委員からこのように意見として出てきたものの対応は、今後どういうふうにされるのか。そして現場はどこまでおろして、現場ではどういうふうな行動を起こすのでしょうか、教えてください。

 4つ目、私の頭の中では、今、高校生の就職問題が大きなウエートを占めて、いつも道を歩いていても考えています。その厳しさをずっと考えている中で、この間、議員の皆様と中国の浙江省へ派遣されて視察をしてまいりました。中国の光の部分を見てまいりましたけれども、これからの人材育成というものの大切さを学んで帰ってまいりました。
 高校生の就職が大変厳しいのは、経済が悪くなってしまったからだと、私は一概に片づけておりましたけれども、少し違うかなと思うように今なっています。企業、事業所が求める人材において、高校生が今持っている実力とマッチングということにおいて、少しマッチングができないのではないかと。専門高校における工業とか、商業とか、農業高校などの専門分野において、5年間一貫教育というような研究が、教育委員会の中で進められているかどうか。
 例えば文部科学省のホームページを見ました。平成20年4月に山形県立米沢工業高等学校の校長先生が意見発表をされています。そこは工業の3年間に新たに専攻科2年を加えた5年間の一貫教育をされています。また本県においても担当の方に伺いましたけど、浜松工業高校の編入制度というので、高校を卒業してから2年学べるというような、こういうシステムもあるようです。
 少しずつ始まってはいるようですけど、高校生の能力開花というか、そういう面において、5年の一貫教育というようなことが、今考えられているかどうかお伺いすることと、もしも委員会の中では考えられてない場合は、何かそういうことをおっしゃっている先生方がおられるかどうか。私もそういう研究に、少し参画させていただきたいなというような希望を持っております。

 最後に、これは要望ですけれども、学校司書の配置は私は必須だと思っています。学校の図書館の充実のためには、学校司書が欲しいとずっとお願いしておりました。総合計画の中に学校司書という言葉がないのが大変気になっておりまして、総合計画の議論は12月議会というので、そこで議論の時間を持ちますけれども、学校司書がいる学校の図書館と、いない学校の図書館の違いが絶対出ていると思いますので、それをもし調査されているなら調査内容を、私に資料として提出していただけるとありがたいです。これは要望です。よろしくお願いします。

○安倍教育長
 1点目の御質問でございますけど、確かにそのとおりかなと思います。
 私も今反省しておりますのは、活動に対してどういう安全を確保すればいいかという、その活動そのものへの安全性の配慮に少し。もちろんこれは必要ですけども、そのことによって活動そのものが何か目的化してしまっているのではないかなという、そういう反省をしております。
 そういう意味では、各青少年の家の設置理念、それから、それを受けた各活動の目的、そういうものをもう一度再確認しながら、改めて三ケ日青年の家で申し上げれば、この海洋訓練活動がどういう目的の中で行われ、そのためにどうかということ。これはほかの青少年教育施設も同じことですけども、そういうことを一つ一つ確認しながら、安全プラス目標あるいは目的の具現化という2つの視点から、もう一度見直したいなというふうに思っております。ありがとうございます。

○松井スポーツ振興課長
 子供の体力に関する事業の補正を組んだ理由ということでございますけれども、国の平成20年度の補正予算の中で、子育て支援対策臨時特別交付金という交付を受けております。それが他部局ではございますけども、静岡県安心こども基金という平成22年度末までの基金をつくっております。
 教育委員会としましては、ライフステージに応じたスポーツのプログラムというのを策定しております。平成20年度につきましては4歳から6歳までのプログラムをつくりました。今年度につきましては、先ほども6番委員からもございましたように、運動遊びの検討委員会を通じましてゼロ歳から3歳までのプログラムの策定をすることにしておりました。
 当初、今年度末の策定を予定しておりましたけれども、それが早く策定されたということで、それで特別に今回、来年度の当初予算に盛り込むところを、この基金を活用させていただいて補正という形で組ませていただきました。以上でございます。

○杉本事務局参事兼教育総務課長
 このたびの監査結果への対応ということでございます。
 監査の結果につきましては、重いほうから指摘、指示、意見となっておりまして、今回指摘が1件、指示9件、意見が3件ということでございまして、一番重い指摘につきましては、中部の高等学校の調査書の記載内容の誤りですとか、あるいは先ほど委員からお話がございましたように、教育総務課あるいは学校人事課のほうに対しまして、不祥事根絶への取り組みという意見でございました。
 これへの対応でございますけれども、教育総務課及び学校人事課につきましては、こういった不祥事根絶への取り組みに対する意見を踏まえまして、こういう改善措置をしたいという形で、これを監査委員事務局にお返しします。それから各学校、所属における指摘等につきましては、当然、各所属から対応措置を提出していただいて、監査委員事務局に提出いたします。またこういった指摘、指示等に関係なかった所属につきましても、すべての所属に、この監査結果を通知しまして指導していくと、こんな段取りでございます。

○塩崎高校再編整備室長
 5年間の一貫した専門教育ということで、お答えをさせていただきます。
 高校3年間に加えてもう2年間、専門教育をやる制度としては、お話のありましたような山形工業高校が行っているような専攻科という制度が学校教育法上も認められておりまして、実施しているところが幾つかあります。
 全国では138校に、高校でさらに2年間の専攻科というものが置かれておりまして、このうち公立高校で実際に現在募集してるところとしては、73校に専攻科が置かれています。
 本県では焼津水産高校で3年間の上に、専攻科2年間の課程が置かれておりますけども、これらの専攻科の多くは、高校3年間だけでは特定の資格が取れないもの。例えば看護師の資格とか、それから水産関係で言うと海技士の資格、これがやっぱり一定の乗船履歴というのが必要になってまいりますので3年間の乗船だけでは取れません。
 そういうものについて、特に専攻科が置かれている状況がありまして、全体の約7割強が衛生看護か水産関係かという、そういう専攻科の設置状況になっております。
 山形工業高校のような例というのは、わずかなわけですけれども、それはある意味、高校卒業後の専門学校という部分の選択肢が限られているような岩手県であるとか、そういったところに多く置かれているのかなというふうに分析はしております。高校卒業後の段階で、どのような人材が企業等から求められているのかというところについては十分把握をしていく必要がありますが、これまでは特別な分野の非常にたけた技術というよりも、むしろ企業に入ってから柔軟に対応していける能力、そういったものを重視されているのかなというふうに考えてまいりました。
 いずれにしても、そういった企業の求めているものについて分析しながら、どういう専門教育がよいのかというところについては研究してまいりたいと考えております。以上でございます。

○戸塚委員
 最後の質問、高校生の5年教育ということなんですが、就職で今とても困っているところって、私の調べでは商業高校、それから総合科。工業高校においても今までは売り手市場だったんだけど、なかなか工業高校も大変になってきた。ものづくりにおいても、さらなる高度なものづくりが求められたり、高校生もデパートに就職するにもTOEICとか、そういう資格が必要になってくるんです。さまざま高い能力の要求が、事業所から来ているということがございまして、私の身近な人々はそういう点で高校教育において大変心配をしています。
 ですから、そういう研究を深めていただいて、沼津高専のような、ああいう形で5年間の教育ができるということの模索というのも、1つの方法かと思われるので、研究していただければありがたく存じます。要望です。

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