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委員会会議録

質問文書

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平成29年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渥美 泰一 議員
質疑・質問日:07/26/2017
会派名:自民改革会議


○渥美委員
 では、分割質問方式でお願いします。
 初めに、ふじのくに地球環境史ミュージアムについて伺います。
 開館して1年と数カ月がたちます。私も1度足を運んでみたんですが、昨年度の来館者が8万人余と本年度に入ってもそのペースで進んでいるんだろうと思うんですが、その後の状況について来館者の数はどうなっているか。
 そして、来館者の数とともにミュージアムの目指すところが100年後の静岡が豊かであるためにということで人と自然環境の歴史的な関係を通して未来の豊かさとは何かを考えてもらうということで、少し難しいというか、わかりにくい印象を持ったんです。新しい試みだと思うんですが、来館者とスタッフの対話を通じて達成していこうということで、これまで1年数カ月が経過して来館者の反応とか評判はどのように捉えられているのか伺いたいと思います。

○紅野文化政策課長
 ふじのくに地球環境史ミュージアムについてお答えいたします。
 昨年度の来館者は8万人でございまして、今年度は若干ペースが落ちていまして年間8万人を目標としており、若干苦戦しているところでございます。
 そうした中、来ていただいた方の評判については、考えるミュージアムということで説明を受け非常にわかりやすいので評判がいいと伺っております。

○渥美委員
 当然、最初は要するに物珍しさといいますか、話題性があって来館者も多いわけですが、だんだんと落ちてくることはやむを得ぬことかもしれませんけれども、目標8万人を達成するためにいろいろと工夫してやっていただかなければいけないと思います。
 来館者とスタッフとの対話、交流は評判がいいということですが、狙いどおり実現できているのか、十分に行われているのかを改めてお聞きしたいと思います。

 そして、もう1つは来館者の維持、増加を含めて施設の目指すところ、大いに利用されて施設の目的を達成するためにいわゆるリピーターも含めて今後どのようなところに力を入れてやっていかれるのか伺いたいと思います。

○紅野文化政策課長
 対話の関係で目標の達成のための対応でございますが、評判はよろしいですが、さらにリピーターをふやすためにナイトミュージアムなど各種の講座をしておりまして、そこでまた館内の研究員またはボランティアに講師になっていただいて、親子とも参加する講座を数多く7月から8月にかけて開催し、ミュージアムを知ってもらうことで皆さんにさらに来ていただく働きかけをしていきたいと昨年度に続いて開催しておるところでございます。

 それから、今後さらに8万人の目標に対して来館者をふやすということで、外へ出て県下各地を巡回するミュージアムキャラバンを年間37回、今年度は予定しておりまして、中でも小中学校を主体に回る予定ですが、夏休み期間は伊勢丹やイオンなど商業施設にもミュージアムキャラバンを回し、さらに多くの方に見ていただいてミュージアムを知っていただき実際に博物館に来ていただく働きかけを積極的に行っていきたいと考えております。

○渥美委員
 いろいろな工夫を考えていただいていて、特にミュージアムキャラバンは効果がありそうですね。
 それと、1点気になったんですが、パンフレットの写真は何だろうと聞いたら、浜北原人の化石が出たところで出土した虎の顎の骨の化石だと後で聞いて知ったんですが、そういったことを含めてPRが足りんじゃないかなと、地味だなという気がしたものですから、PRについてはいろいろ工夫して、大いに関心を持たれるように取り組んでいただきたいとお願いしておきたいと思います。

 次の質問に行きます。
 総合教育会議についてですが、県独自の多様な分野の有識者による地域自立のための「人づくり・学校づくり」実践委員会が設置されて、現在18人のメンバーだと思いますが、実に多彩な顔ぶれだなと思いました。いろんな角度から提案、御意見をいただいて、実践に移していただいていることで成果が上がっているなと感じております。
 この名称といいますか、地域自立のためのというところが何かこだわってつけたんだろうなと思うんですが、どなたが提唱したのかわかりませんが、意味合いや思いを説明していただきたいと思います。

○伏見総合教育課長
 実践委員会のネーミングについてお答えいたします。
 実践委員会は平成27年度に設置したものでございますが、その際、地域自立という言葉につきましては教育を学校の先生や家庭だけではなくて、地域の子供たちは地域の大人が育てるという考えのもと、社会総がかりで子供たちを育てて、地域が子供たちを通して自立していくとの思いで設置されたものでございます。

○渥美委員
 恐らくそういうことだろうなと思いました。
 「しずおか寺子屋」創出事業は、本年度は3市4カ所をモデルとして取り組んでいただいているようですけれども、教員OBとか、大学生ボランティアに指導に当たっていただいています。6月から始まったばかりですが、実績も出ているんじゃないかな。状況がどうかなと思うんですが、少しは活動されているんであれば状況を教えていただきたいと思います。

○伏見総合教育課長
 「しずおか寺子屋」創出事業につきましては、教育委員会の社会教育課で行っている事業でございます。この事業は総合教育会議で昨年の第4回総合教育会議の結果を受けて事業化されたものでございますが、先ほど3番委員がおっしゃったとおり、教員OBを含めた地域住民や大学生の協力を得まして子供たちに学習の機会を身につけさせたいとか、子供たちの居場所づくりをということで行おうとしておりまして、現在、3市4カ所をモデルとして行っているところでございます。
 まだスタートしたばかりで実績という面では伺っていないんですけれども、地域の子供たちの居場所づくりのために来ていただける教員OBとか大学生と連携をとりながら上手にやっていると伺っております。

○渥美委員
 まさに地域活性化ですよね。地域自立に向けて地域ぐるみで教育についても社会総がかりで取り組む仕組みをつくることだと思うんですが、これが1つのモデルになって、教育分野だけではなくて、恐らく介護の問題にしても、地域包括ケアシステムにも通じるものじゃないかなと思いますし、要するに地域力を発揮させることだと思うんですが、そのためには何といっても人材、そこにかかわる奉仕の精神を持った多くの方が参加していただかないと成り立っていかないわけですが、そのためにも教育の寺子屋だけに限らず、いろいろな地域で人材登録や人材バンクは市町においては少しやっているように思うんです。教育については少し学習力が低い子供たちを集めて、教員OBがシルバー人材センターへ登録して指導に当たっていただいたり、あるいは自治会においては、いわゆる塾に行けない子を集めて、教員も中に入っているようですが、指導するメンバーの中には自治会の人たちが声をかけて、有志を募ってやっている動きも出ていますので、県下の市町の状況もわかれば教えていただきたいし、県の今後の取り組みについて、いわゆる人材を確保していくことについてお考えを伺いたいと思います。

○伏見総合教育課長
 人材バンクについてお答えいたします。
 さまざまな場面で、地域の方々の人材バンクが必要であり、特に教員OBによって地域を活性化することはあるんだと思います。現在県でスポーツの人材バンクをやっておりまして、県教育委員会が県体育協会の委託事業として行っておりまして、ことしの4月から体育協会のホームページで公開されております。中身は県で認定されたスポーツ指導者とかトレーナーの人材の紹介、あわせてスポーツ人材の紹介を希望する学校とのマッチングを行っております。6月現在で140人が登録されておるんですけれども、中には退職された教員も含まれています。そのほかの人材バンクも必要かなと思いますけれども、今後、総合教育会議等で議論された結果を受けて対応していきたいと思います。

○渥美委員
 地域人材の活用については、教育分野については教員は非常に真面目で意識の高い方々が多いので、まず教育分野については先進的にやっていただいてさまざまな分野に広がってくるといいなと思いますので、しずおか寺子屋の事業が大いに発展していくよう人材の確保を含めてしっかりと取り組んでいただきたいと思います。

 次の質問ですが、ラグビーの日本代表によるテストマッチが6月17日に行われました。私もラグビーの試合は今までほとんど観戦したことがないものですから、ラグビーのルールも余り知らなくて、しかし文化・観光部を所管する委員会に配属されたからには少しは知っていないとということで、高校ラグビーのコーチを誘って隣で解説を聞きながら観戦させていただいたんです。
 テストマッチは、観客動員目標として4万人を掲げていたようですが、聞きましたら企業、団体、学校に声をかけていただいて、ある程度目標人数も定めて取り組んでいただいたと聞いておるんですが、相当努力されたんですけれども、結果として2万7000人余だったんですが、これをどのように分析、評価されているのか。恐らく招待席、有料席、あるいは無料の動員席等があったと思うんですが、資料を見た気もするんですけれども、合計2万7000人の内訳は目標対実績でそれぞれどんなであったかが恐らく出ていると思うんですが、教えていただければと思います。お願いします。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 3番委員の御質問にお答えいたします。
 まず、今回のテストマッチにおいては、できれば4万人の観客を埋めたいと議員の皆さんにもチケット購入をお願いしながら集客活動を図ってまいりました。結果として2万7381人になりましたけれども、自由席に関しましては当初2万9000枚を目標に掲げたんですが、ほぼ完売でこれは目標を達成することができました。ただラグビーファンがこぞって買うであろうとラグビー協会から言われておりました指定席に関しましては、なかなか販売が伸びず、結果的に50%ぐらいにとどまったことで発券枚数も3万人を超えてはいたんですが、実際の観戦招待も含めて来ていただいた方が2万7381人で目標には達しませんでした。
 結果としては、国内のテストマッチでは過去3番目の集客を図れたということで一定の評価をいただけるんじゃないかと思っています。

○渥美委員
 数字にこだわるわけじゃないんですが、今の説明で2万7000人とか50%とかはっきりした数字が大体わかるんじゃないですか。細かい数字はいいんですが、ざっと実績だけでも何席かわかれば教えていただきたい。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 日本ラグビーフットボール協会からいただいている情報は非公表の部分もあり、ざっとという形でお話し申し上げます。カテゴリーで簡単に言いますとカテゴリー1、2が指定席、3、4が自由席になります。実際に2万7000人のうちの7,000人弱ぐらいが指定席、約2万人が自由席でございます。

○渥美委員
 観客数だけじゃなくて、いろいろな試みが行われて、それぞれ反省点、あるいは課題が見えてきていることで、これから本番に向けてどう解決していくかだと思うんですが、2年後の大会に向けて改めてラグビーワールドカップは日本としての目標ももちろんあるんでしょうけれども、本県がラグビーワールドカップを通じて何を目指すんだということは当然目標を立ててやっていかないといけないと思うんです。大会本番に向けてどうなのか、あるいは大会後の状況をどう展開していくのかも含めて取り組んでいくことが大事じゃないかと思うんですが、基本的な考えた方についてお伺いしたいと思います。

○高倉ラグビーワールドカップ推進課長
 まず、御質問の大会に向けてでございます。
 今回は、テストマッチという言葉のとおりいろんな運営面での検証をすることができました。資料にも書いてございますけれども、周知不足や輸送問題が明らかになりましたので、大会に向けてこれからつくっていく各種計画に反映させながら大会準備を図っていきたいと思っております。
 大会後の姿でございますけれども、今回のテストマッチもそうでしたが、世界クラスの試合を生で見る機会はテストマッチ、あるいは本番の大会しかないと思います。実際に生で選手同士のぶつかり合いだとか、その後のノーサイドの精神も含めて、ラグビーへの関心を一層深めていただき、ひいてはラグビー競技者がふえて競技が向上していく姿が大会後に残ればいいなと思っております。
 それから当然、国内外から大勢のお客が見えますので、そういった意味ではお迎えする日本、あるいは静岡県の対応としていろんな交流人口もふえていますので、地域の活性化も図れるんじゃないかと思っております。
 それから、大会の運営に関しましては、大会を運営する大会組織委員会、あるいは静岡県という形で対応の立場もございますが、ボランティアという立場での支援もございます。2020年にはオリンピックも控えておりますけれども、ボランティアをこれから募集すると思うんですが、そういった方々のネットワークづくり、あるいはスポーツの側面から支援する文化も醸成していきたいと思っております。
 また、今回のテストマッチにしろ、ラグビーの本大会にしろ、エコパで試合が行われる。実は昨年から裾野市では女子の7人制ラグビーの大会が実施されており、ことしも行いますけれども、エコパにおきましてもこういった大きな大会が継続して行われていき、ひいてはエコパがスポーツのメッカになることが望みだと考えております。

○渥美委員
 ラグビースポーツの普及を初めとして、地域活性化、もろもろの目標を立てて取り組んでいただいて、ワールドカップ大会が有意義になるようにぜひ取り組んでいただきたいと思います。

 次の質問に移ります。
 観光地域づくりについてです。
 県域DMO、静岡ツーリズムビューローを設置して、ここを核にして観光振興を図っていくと非常に期待しておるんです。本県は伊豆、あるいは富士山、そして浜名湖を中心にすぐれた観光資源を持っているんですが、浜松市もそうですが行政が観光に力を入れてきたとは余り見られなくて、ひたすら民間事業者に委ねてきたんですが、ここにきてようやく観光に目を向けて積極的な取り組みを浜松市も始めたなと思っております。
 そういう中で、静岡ツーリズムビューローと県との関係において共通の考え方に立って進んでいかなきゃいけないと思います。
 観光地域づくりの考え方ですが、伊豆、富士山、浜名湖以外にもそれぞれの市町には観光地、観光資源があって、市町も自分のところの観光振興のためにいろんな事業をやって、あるいは県に支援を求めてきて、それも大事ですが地域の活性化のために観光振興となりますと、1つには世界レベル、そしてほかにはない魅力づくりが一番基本になると思うんですが、そのためにはあちこちいろんなもので同じものをたくさん手がけるんじゃなくて、これはというものに集中して取り組まなきゃいけないんだろうと思うんです。静岡県の観光地域づくりに対して、どのような基本的な考え方をお持ちか伺いたいと思います。

○永井観光政策課長
 本県の観光地域づくりの考え方につきましてお答えいたします。
 TSJ――静岡ツーリズムビューローにつきましては、さきほども御答弁申し上げましたけれども、県のインバウンド施策につきましてこれまで県の観光振興課が行っていた部分をTSJというDMOに基本的に県とすり合わせをした考え方のもと、担っていただくこととしております。そうなりますと県全域から見ますと、TSJが県全体を見渡して、例えばある国からの引き合いについてはTSJがワンストップで一旦つなぎを行うわけですけれども、事前段階では各地域の観光魅力のコンテンツなどをTSJが招致して観光商品として地域と一緒に磨きをかけて、外国に取り次ぎ、プロモーションする作業になっております。そうなりますと各地域において同様にDMOが県下各地に設立され、それをTSJが取りまとめて相手国、ターゲット国と折衝し、プロモーションをかけて実際に本県に誘致する流れになります。県内の各地域でDMOの設立の動き等がございますので、そういった支援等も県と一緒に行っていくこととしております。

○渥美委員
 観光振興というと地域づくり、要するに観光資源をいかに質の高いものにしていくかという取り組みであると思うんですが、聞いたのはそこのところの考え方をまず伺って、もちろんハードとソフトのトータルでやっていかなきゃいけませんので、すぐれた観光資源をどう単独、あるいはネットワークに、そして商品化していくかだと思うし、そういった取り組みをツーリズムビューローがいろいろなノウハウを使ってやっていくんだと思うんです。
 どんな組織もそうだけれども、トップリーダーの考え方、手腕というか一口でいえば才能といいますか、手腕によるところが非常に大きいと思うんです。民間観光マーケティング会社の経験とか、あるいは政府観光局にもおられたということで、いわゆる観光のプロと思うんですが、この方への期待度について伺いたいと思います。

○永井観光政策課長
 静岡ツーリズムビューローの総括責任者、府川氏への期待につきましてお答えいたします。
 総括責任者となる府川氏は、3番委員からもお話があったとおり、JNTO――国際観光振興機構で10年間ほど調査、特に国際観光の統計とか調査、あるいは人材育成等に従事されてこられ、その後独立され、マカオ観光局日本事務所のPR、オーストラリア政府観光局のPRとかにずっと携われてこられた方で、非常に国際観光に精通されております。
 特に、これまで本県が若干弱い部分であったマーケティングにつきまして非常に精通されており、これまでどちらかというと本県の観光ではアジア、主に東南アジアを中心にインバウンドを進めてまいりましたが、これからは欧米諸国、オーストラリアとか比較的に所得水準が高く、特に滞在型で通過型ではなくて何日かかけて泊まってお金を落としていただく方をターゲットにしていきたいとの考えをお持ちになられておりますので、そういった面からしまして大いに期待しているところでございます。

○渥美委員
 先ほど言いましたインバウンドで滞在型の旅行商品を造成していくことだと思うんですが、観光というとマーケティングが全てといいますか、そこへいくんですよね、施設整備にしても、あるいは市町との連携にしても。ですからプロフェッショナルである府川氏を中心にツーリズムビューローが大いに独自性、自立性を発揮して活躍していただけるように県の支えとスタンスが必要じゃないかと思いますので、ぜひ成果が上がるように取り組んでいただきたいとお願いして終わります。

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