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委員会会議録

質問文書

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平成30年2月企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:藤曲 敬宏 議員
質疑・質問日:03/09/2018
会派名:自民改革会議


○藤曲委員
 昨日から、組織再編についての話が5番委員、6番委員からもあり、今回の組織再編について大変懸念している声が出ているのですけれども、私も1点だけお話させてください。
 今年度のスタート時点で、総合計画策定で必要ということで総合計画課をつくりたいとの話がありました。そして平成30年度に総合計画が実施されるに当たってスタートダッシュとして、また必要だということで今回は総合政策課と財政課が1つになっているということですけれども、昨年の2月議会でも組織再編について組織としてトップダウンが集中して権力が集中する組織として強い不安を感じ、風通しの悪い組織になるのではないかと質問させていただきました。
 日産を再建された静岡大学舘岡康雄教授の支援学を議員研修で学んだのですが、今の組織のあり方はやらされている組織でトップダウンの組織ではないかと。今県庁が進めようとしている組織ははっきり言えば時代に逆行していて頭が非常に大きく重い組織であって、ボトムアップではなくてトップダウン中心で上からの指示がスムーズに行き、権力が全部上に集中する組織です。やらされている組織で全体の活性化が非常に進まない組織ではないかとの意見を言わせていただきました。
 知事にとっては非常にいいトップダウン式の組織かもしれませんけれども、非常に部下のやる気という点で、果たして県庁全体の職員にとってこの組織は本当にいいものなのだろうか、ぜひ考えていただきたいと思います。今下から実際に声が上がってきているのはしっかりと皆さんに届いているのか。ある面、トップだけがしっかりと判断できればいいという考えはトップだけが優秀ならば下はどうでもいいのかという、逆に言うと下からのものが同じ職員、県庁職員にも非常に優秀な職員がいます。そういう声をいかに引き上げて実際の政策にしていける組織が非常に大事なのではないかとすごく懸念しております。
 熱海市の例を言いますと、熱海市は今非常に景気もよくなっていい形で組織が動いていて、熱海市全体が回っているという話があります。その1つに市役所の中でADさんいらっしゃいといってマスメディアをうまく利用した広報戦略をしました。これはトップである熱海市長がやりましょうと言って指示して一気に進めたものではなく、ある課長以下の職員が自分はこういうことをやりたい、こういう形でいろんなメディアを熱海市に持ってきたいと提案し、下から上げていきました。それに対して当時の副市長が責任は持つからやりましょうと言って始めました。実は今の熱海市長はリーダーシップがあってどんどんやるタイプではないのです。どちらかと言うと待つタイプです。職員が自分たちでどんどん意見を出して、下からの意見が実際に現実になって責任を持ってやりましょう、失敗してもいいからやろうという体質にこの五、六年随分変わりました。新年度も熱海映画祭をやりますけれど、職員がいろいろなところで動いている中で見つけてきた政策が実現しています。
 一番懸念するのは、こういう組織が職員にとって果たして本当にやりがいのある組織となっていくのかと。ストレスチェックという話が本会議で遠藤委員長からもありましたけれども、今職員のやりがいがあって、しっかり組織として動いているかどうか、風通しがいいのかが一番懸念されます。知事が一番やりやすいといっても1人の能力は限られていると思うのです。これだけの優秀な職員をいかに活用できるか、皆さん方の一番やるべきこと、人事課がそうですけれど、当然知事直轄組織としてもそのことを考えていただきたいと思います。
 そういう意味でお伺いしますけれども、組織が本当にうまく再編しまして機能的に行くのか、効果的になっていくのか。逆に言うとメリット、デメリットがどう出てくるのかは、ほかの県でもここまでやっているところはないわけですから、初めての取り組みです。ぜひこのまま行くのではなくて、今回も本当ならば1年目の総括をして新しい2年目を迎えてほしかったわけです。議会でもそういう総括があって、メリット、デメリットを示した上でさらに必要だから今回変えますという説明がなく、スタートダッシュだからでは少し説得力が弱かったと思うのです。2年ぐらいをスタートダッシュというのですから、ぜひ次はスタートダッシュの後に総括をして検証してほしいと思います。組織が本当にうまく回ってくれていればいいです。それが逆に実際にやってみたけれども機能的に回らない、また職員から意見を聞いたときに逆に今までのほうがよかった、またこうしたほうがいいという意見が柔軟に取り入れられる組織にするためにも総括が必要で検証をしっかり行うべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。

○増田知事戦略局長
 年度当初に、10番委員から同じ質問を受けまして答弁させていただいたわけですが、知事戦略局として1年間やってきた部分の総括と言いましょうか、評価も含めて若干述べさせていただきたいと思います。
昨年度、知事直轄組織ができまして知事戦略課等が知事直轄組織に行ったわけですが、総合計画課は企画広報部にあり企画部門が若干ばらばらであったこともあって今年度は一括して総合的にやっていくということで移管したわけでございます。
 今年度、総合計画課、知事戦略課、県の情報発信をする広聴広報課が本当に一元化されて私は一体的にしっかりと政策推進ができたのではないかと思っています。
 先ほど、熱海市の例示を言われましたが、例えば広報関係で言いますと今年度お諮りする広報予算は3億5000万円ほどなのですが、10年前は7億円ほどございました。今はもう4割ちょっとになっています。そうした中で我々もいかにマスメディアをうまく使って報じてもらえ、金を払わなくても効果的にやれることを常日ごろから知恵を使ってやっていますし、従来から若干薄かった総合計画とかの重点施策をいかに効率的に県民だよりとか「ふじのくに」という情報雑誌で発信していくかもよく考えてやるようにしています。
 また、ことし期待されました総合計画をつくることに関してもトップダウンでもう決めたからという話ではなくて、全部局としっかりとコミュニケーションを図って一体的に取り組むことができたと私は評価しているところでございます。
 もう1つ言わせていただきたいのが、昨年の答弁でも若干出たのですが、私ども事務局としてやっていますのは知事直轄組織の意思決定ということで政策調整会議、知事戦略会議をやっています。御存じのことと存じますが政策調整会議は3人の副知事、知事戦略監、地域外交監、経営管理部長、佐藤県理事の7人プラス、現場を一番よく知り制度面にも詳しい担当部局長も入っていただいて、直接しっかりと議論を重ねる仕組みで今年度は非常に活発にやっていこうと意識してやりました。総合計画の議論、重点施策を来年どうやって予算に上げていくかを一連でやり、数えたら45回ぐらい開催しているわけです。
 ただ、これだけの人間を拘束して集めるのも限りがあって日常的には経営管理部サイドと非常によくコミュニケーションをとってやっていますが、指揮系統や部が違う中でなかなかやりにくいと思う部分もあり、一体的とは言えなかった場面もあるかもしれません。その辺が限界というか若干反省点も感じています。
 そうした中で、来年度本当に組織的にも政策推進担当部長のもとで一体的に組織としてもやっていけますので、より最適な組織化が図られていい仕事ができると感じているところでございます。

○藤曲委員
 ぜひ、議会にわかりやすく総括したものを次のときにわかりやすい形で数字としてでも出していただきたいと思います。
 例えば、本当に組織が変わったことがよかったのかどうかは健康チェックでもわかってくると思いますし、あとは職員の声を聞くと。今は組織の中の方々、また外側の方々はどう感じているかも含めて検証していただきたいと思います。総括していただけるかどうか、もう一度お伺いします。

○篠原知事戦略監
 先ほど、増田知事戦略局長が効果とか狙いのことについて言いました。10番委員からは職員の活性化ややる気という点がかなり大きなウエートのお話になり、私としては新しい組織でそういうものをしっかり受けとめてやっていきたいと思います。我々としては変われる勇気がなければ状況変化に対応できないとも考えていますので、しっかりと受けとめてやっていきたいと思います。

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