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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年12月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岩瀬 護 議員
質疑・質問日:12/15/2008
会派名:平成21


○岩瀬委員
 1点だけ質問させていただきたいと思います。
 監査委員事務局に対してでありますが、静岡空港問題につきましては、過般の全員協議会あるいは臨時会を通して善後策を講じ開港の延期はやむなし、2,200メートルでの暫定開港もやむなしということで認め、追加工事の1億1000万円の補正予算の計上も認めたところであります。そういう意味では、今のタイミングというのは変則的な状況ではあるけれども、とりあえず開港にこぎつけることを注視していく、見守っていくという時期にあるのかもしれません。もう一方では、穴がないように補足、補てんをしていくという時期でもあるというふうに思っています。過般、新聞で知ることになったわけでありますが、監査委員の皆様が、この空港の当面した問題に対して県の失政ではないかと見詰めた。したがって、予備監査にも入って、これから本監査に入られる日程的な計画まで示されたわけであります。
 ここに至るまでには、先立って住民の皆さんから短縮工事に至ったことに対して結局、無駄遣いになっていると住民監査請求も起こされるということで失政が伝えられている。そういう中で、監査委員の先生方の御判断により今回の特別監査に入るということ、臨時監査に入るということになるんでしょうけれども、改めて失政があったと見た部分については、どういうことが上げられるのか、新聞でも例示はされておりますけれども、改めてお伺いをいたしたいと思います。

 それから、富士山静岡空港について県政史上例がない大問題、まことに残念なことでありますが、監査委員のコメントとして、このような言葉が発せられています。この県政史上例がない大きな問題というのは、財政の運営を失敗したという観点からの大きな問題ととらえられておりますのか、もちろんそれも入るんでしょうけれども、いわゆる公表もしてこなかったとか、適正な、その都度の対応を誤ってきたという倫理的といいますか、そういう対応のまずさなんかも大きな問題というふうにとらえておられますのか、大きな問題というふうに御指摘をなされた点については、どういうことを意味されているのかお伺いをしたいと思います。

○伏見監査室長
 それでは2点ほど御質問があったと思います。失政ということが新聞に載っておりますけれども、これにつきましては、新聞報道ということでございまして、先ほど局長からお話をさせてもらいましたが、監査委員協議会で監査をすることを決定しております。その際は、支障物件があるということで空港の開港が延期になったこと。それから、追加工事とか、1億1000万円の追加支出の補正で議会でも議論していただきましたけれども、こういうことを全体として大きな問題ととらえて、今回監査をするという考えでございます。

 それから、県政史上例がないという点でありますけれども、これにつきましては、今、説明申し上げたような大きな問題になったということを指して言われていると認識しております。監査は具体的に何をやるかというのは、そういう部分を監査するということではなくて、その前段の部分の事務執行ですね。新聞にも報道されております測量関係の業務ミスという部分とか、その後の事務の執行の適正さ、こういうことにつきまして監査をするということでございますので、1億1000万円がどうとか、そういう部分について監査が立ち入ってやるということではございません。以上でございます。

○岩瀬委員
 私が今の御答弁を受けとめた印象は、このところのイレギュラーな事態について県当局におかれては、対応全般についてちょっと運びを誤ったのではないかということであります。いわゆる手続の誤りによって、この事態を引き起こしているのではないかという観点で対応全般を監査してみたいと受けとめました。
10月29日の全員協議会では空港の追加工事を予備費で対応するということで、議長さんもここに3番委員としてお見えでございますが、間に入られて非常に御苦労をなされたというふうに思っております。当局からの発案として議決案件でもないと承ったという議長のお立場だろうと、これはもちろん理解できるわけでありますが、我々として県民サイドで見てみますと、やはりほかの投資的予算が極力抑えられているという中で、予備費がたまたまあるからということでの対応が本当に県民の皆さんによく見えるのか。追加工事に予備費を充当していっていいのかどうかについては、県民の目から見たときに極めて違和感を覚えて、これはやっぱりまずいだろうということで、いわゆる臨時会での補正予算という目に見える形で、余分な金がこれだけ必要になりましたということを県民の皆さんに御理解をいただく。今回の追加工事、いわゆる滑走路の短縮化みたいなものが、余分な出費を必要とする事態だということをわかってもらうのが、やっぱり将来に向けて空港の運営を成功させていく、県民も共有の思いをしていくという意味で必要なことだということで、遠回りをするようだけれども、臨時会を要請し手続に入らせてもらったと認識しています。
一連の手続において、当局の進め方が議会の理解を得られるようなすべでもなかったというふうにも考えますと、監査委員の皆さんの御見識は我々と見方を共有されておったなと思うわけであります。これから、本監査に入ってよくお調べをいただきたいというふうに思うわけですけれども、さらに2点をお伺いしたいというふうに思います。
 年度中に報告ができればというふうに、先ほど説明がなされました。また、その期間にしておりますのは、この新聞の情報によりますと7月の開港までにおくれないようにという、そこのところを期限に御判断をされているようでありますけれども、物理的に必要な期間というのはあるというふうには思うわけです。年度内に引き起こされ発覚をしてきたイレギュラーな事態について、年度内に処理をしていくという観点で見てみますと、もう少し早目に結論を出していただいて、逆にその指摘に対して当局の報告を待つというようなことはできないんですか。県民は空港建設についての最終段階のこととして、なるべく早くいろんなことについて知りたいと思うのは、これは偽らざる気持ちだろうと思います。まさに大きな問題と位置づけて監査をされることでありますから、一刻も早い報告を願いたいと思うわけです。それは開港までに間に合えばいいということではなく、年度内に処理するよう短縮できないのかどうかお伺いをしてみたいと思います。

 それから、この監査結果についてはその重大性などにかんがみて、指摘、指示、意見、検討と段階をつけて報告をされるというようなことでありましたが、この4段階の性格といいますか、内容、どういうことをもって指摘、どういうことをもって指示みたいな範疇が決められているのか教えていただきたいと思います。

 それから、もう1点教えてください。監査委員事務局から監査結果が報告されて、それに基づいて今度は逆に当局側からその改善策等について報告する、報告を出さなくてはならないというふうにされておりますけれども、この報告期限というのは、監査委員事務局からの監査結果の報告がなされてから何日以内と決められているのか教えてください。

○伏見監査室長
 3点ございました監査結果等の時期の関係でございます。この空港の問題につきましては全員協議会が10月29日、その後決算特別委員会が翌日にございまして、その時点で監査委員としてこの問題に対応する必要があるという質問がありまして答えております。それ以後、いろいろ内部で話もありまして正式に決めたのが、11月末の協議会ということになります。局長から先ほど説明しましたとおり年度内にということで考えております。予備監査にはもう既に入っておりますけれども、重要な問題でございますので調査を進める中で、極力結論を早く出すということで考えております。年度内の案件ということでありますので、鋭意努力しまして遅くとも年度内には結論が出ればという考え方では進めていきたいと考えております。

 それから、2点目の指摘、指示、意見、検討ということでございますけれども、今回、通常の定期監査の関係でも報告をさせていただいておりますけれども、指摘は非常に事の重大なものということで、例えば法令違反とか、著しく不経済な支出とか、重大な問題というときに指摘をします。ですから、一番ランクとしては重いものということになります。
指示につきましては、指摘まではいかない比較的軽微なものということで、そういう案件については指示という形で結果を出します。
 それから、意見と検討につきましては、ちょっと意味合いが違ってきます。意見につきましては本庁監査の結果で9月に報告をさせていただきました。例えば、ことしですとコンプライアンスの推進というようなことも、意見として付させていただきました。こういうふうに事業をさらに努力をしてもらいたいとか、そういう意味合いのものを意見として付しております。
 それから、検討でございます。検討といいますのは制度改善とか、こういう改善をしたら、さらに円滑な事務執行ができるというような案件につきまして検討という形で求めております。

 それから、3点目の改善措置でございます。監査の改善措置につきましては、通常通知をしましてから3カ月以内ということでまとめております。法律でどうこうということではなくて、これは監査の取り扱いとして3カ月をめどにということで報告を求めております。以上でございます。

○岩瀬委員
 当初申し上げましたように、県政史上例のない大きい問題という事前の御懸念からしますと、この指摘に当たるような案件が出てくるのではないかというふうに心配をいたします。心のうちでは、そういうことのない部分でおさまりたいという気持ちは、もちろん持っていますけれども、綿密な監査をお願いいたしたいと思います。
 今、心配と言いましたけれども、想定される中で当局側の対応で最悪というふうに思われるような監査結果というのは、どういうことが想定されますのでしょうか。当局の対応に求められることとして最悪のケースが出るということになりますと、どういう対応を求めることになるのかお伺いをしたいと思います。

 それから、住民監査請求がこの件に関して、追加工事の無駄遣いみたいなことを中心にしてあるわけです。仄聞するところはそれ以前の地すべり防止の工事、それ自身をやったはいいけれども、依然として残ってしまったという結果論的無駄遣いも防災工事で合計5億円くらい入っているわけですね。そういうことも、その前の段階であるわけであります。
もっと言えば、開港準備にかかわってきたコストであるとか、そういうものも改めざるを得ないという、いろんなことで住民監査の対象になってくる案件が出てきてしまっているということであります。これらも住民監査が正式に出てくれば、監査委員の先生方の御判断を通して、それへの対応が決まってくるということでありますが、それら住民監査に対する仄聞をされるところの請求措置が講ぜられることに対して所見がありましたらお伺いをしたいと思います。以上2点です。

○伏見監査室長
 1点目の監査結果で最悪の場合、どういう対応がということでございます。現在、監査に入ったばかりでございますので、具体的にどういう内容ということにつきましては、これから把握することになりますのでお答えできない部分であります。
 監査の場合は不適、不備があった場合に、それを監査として当局側にお知らせするというのが役目でございまして、その不備についてどういう対応をするかということにつきましては、先ほどお話が出ましたけれども、改善措置状況ということで当局側が十分検討して報告をしていただくということになりますので、その点は御了解いただきたいと思います。

 それから、2点目の住民監査請求についてでありますけれども、住民監査請求につきましては今ちょっと説明申し上げましたように、通常の監査とは対応が違ってくるといいますか、住民監査請求の場合は単に不備をお知らせするということだけではなくて、監査委員が必要と認めた場合にはどういう措置をとるというような部分まで含めて結果を出すという事態もございます。いずれにしましても、これから住民監査請求が出てきた場合には十分に審査をして適正な結論を出したいと考えております。以上でございます。

○岩瀬委員
 それでは、これで閉じたいと思いますけれども、先ほど前倒しの監査を御報告いただけないかと申し上げましたのは、この年度に総務委員会の所属委員としてかかわって、臨時監査に入られるということも承知をさせていただいた上での気持ちです。この年度内の1つの案件として最終の2月議会に何らかのてんまつと言いますか、報告がいただけますと、この年度としての委員会のおさめもできるのではないかと、そんなことで希望するわけでありますが、ぜひひとつ集中的な御審議をお願いして質問を閉じたいと思います。

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