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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司 議員
質疑・質問日:03/07/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○大石(哲)委員
 8番です。よろしくお願いいたします。分割質問方式です。
 最初に、議案の関係で今回提案された議案第23号の政令市の教職員の給与事務を4月から政令市に移譲するとあります。6,900人の方々の生活がかかっていますので、しっかり支給されないと家族も路頭に迷ってはいけないので、しっかり準備をされてきたと思いますが、その遅滞なくされてきた事務の移譲の話を説明していただけますか。

○渡邉教育総務課事務統括監
 給与事務の政令市への移譲に関する準備状況でございます。
 政令市への給与負担等の移譲に向けまして、平成27年度の1年間、浜松市から2名の職員を受け入れまして、実務を通して人事、給与等に関する県の規定及び関係業務を提供してまいりました。浜松市及び静岡市の間で、そのような情報について共有していると聞いております。
 また、本年度につきましては引き続き情報共有及び制度制定に関する助言を行うとともに、県の給与等に関するデータを電子ベースで政令市へ提供し、円滑な事務の移行が行えるように準備をしてまいりました。

○大石(哲)委員
 2つの政令市をしっかり導いてほしいと思います。
 この6,900人の方が県費から今度は市費になるわけですね。この方々が4月から政令市に行って、この6,900人のうち来年の3月末で退職される方は何人ぐらいいるんですか。

○渡邉教育総務課事務統括監
 浜松市及び静岡市において、市費の負担となる職員の退職者の数でございますけれども、申しわけございません、今手元に来年度具体的に何人退職になるかという資料がございませんので、後ほど確認いたしましてお答えするようにいたします。

○大石(哲)委員
 静岡市には静岡市立高校、浜松市には浜松市立高校がありますが、県立高校にも教員の異動があるんですね。退職間際には異動させないという暗黙のルールがあって、最後に面倒を見たほうが40年近くの退職金の面倒を見る。要するに三十数年県立学校で働いてきた教員が最後の最後に市立学校に来ると、市で退職金の面倒を100%見るルールになっていたと思うんですよ。この6,900人のうち何%かの方が1年で退職されます。これは県の退職金の裏負担みたいなものはルールとしてあるんですか。

○渡邉教育総務課事務統括監
 政令市に移譲しました職員の退職金についてでございます。
 退職金につきましては、小中学校についての国庫負担の対象にはなっておりませんので、全額市で負担することになりますけれども、その財源につきましては、地方交付税の算定の中に含まれておりますので、財源はそれによって対応する形になっております。

○大石(哲)委員
 地方交付税で対応していただけるということですね。わかりました。

 それでは次に、議案第30号がよくわからないです。要は2つの政令市がかかわっていると思うんですけど、この議案第30号について御説明願えますか。

○南谷福利課長
 初めに、児童手当法では市町村立学校職員給与負担法に規定する県費負担教職員については、当該職員の給与を負担する都道府県で児童手当の認定と支給を行うことになっています。児童手当法では両方とも県が行う。そして平成29年度から市町村立学校職員給与負担法の改正により、指定都市の小中学校の教職員の児童手当については、指定都市が認定と支給を行うことになると。
 一方、静岡県では平成26年度から静岡県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例によりまして、既に指定都市の県費負担教職員の児童手当の認定に関する部分だけが指定都市へ移譲しておりました。法律により指定都市へ権限が移行することに伴い、先行して移譲していた条例の規定が必要なくなるため、削除するのが今回の条例の改正案でございます。
 したがいまして、平成29年度からは児童手当に関する全ての事務が指定都市であります静岡市、浜松市に移譲されることになります。

○大石(哲)委員
 わかりました。ありがとうございます。丁寧な御説明ありがとうございます。ちょっとこの文章だけじゃ理解できない。特例が入ったりして。

 では次に、しずおか寺子屋について。
 これは新年度の新たな事業ですね。主要事業参考資料に3市4カ所とありますが、どこで開設しようとしているのかお願いします。

○山本社会教育課長
 しずおか寺子屋に関する御質問にお答えいたします。
 現在、3市4カ所で予定しておりますが、具体的に申しますと三島市で2カ所、それから島田市、袋井市で予定しております。以上で3市4カ所になります。

○大石(哲)委員
 ありがとうございます。
 今、県の事業でふじのくにというネーミングがよく使われるんですよ。どういう使い分けをしているのかなと思うんだけど、ふじのくに寺子屋じゃまずかったんですか。しずおか寺子屋にした、ふじのくにとしずおかの使い分けは何かルールがあるんですか。

○山本社会教育課長
 大変難しい御質問をいただきました。
 特に決まった使い分けはないと思いますけれども、静岡県独自の方式を打ち出したいということで、木苗教育長の思いも詰まった事業でございます。静岡方式とよくおっしゃいますので、しずおかという形でこの事業はネーミングさせていただきました。

○大石(哲)委員
 よく言葉遊びみたいなのが県のネーミングであるんですけど、木苗教育長がふじのくにでいこうと言えば、そういうネーミングになったと。

 ここで気になるのは、3市4カ所。3年間固定ですよね。そうすると三島市で2カ所もいいですけど、隣町の人は3年間この枠の中に入らない。中学生なんか卒業して高校生になっちゃう。こういうモデル事業の持っているアンバラスというのは、3年たったら全県に広げる保障もないわけです。このモデル事業に対する考えを教えてください。

○山本社会教育課長
 お答えいたします。
 8番委員御指摘のとおり、この事業の手法でございますが、モデル事業という形をとらせていただきました。まずモデル地区でノウハウや課題を蓄積して、それ以外の地区に成果を拡大していこうという事業手法をとったものでございます。
 ただ、あくまで全市町に拡大することを前提に、3市で3年間行うということでございます。
 また同時に、教育委員会といたしましては、モデル事業実施期間中もモデル事業の実施状況ですとか成果などを県主催の研修会あるいは広報紙等を通じまして、モデル事業を実施していない市町にも周知したいと考えております。これによりまして学校支援地域本部事業で活用できるノウハウ等については、モデル事業の実施地区以外でも活用いただけると考えております。
 最終的には、モデル事業で得られました知見をもとにしまして、寺子屋を運用するためのマニュアルを作成するとともに、支援をしていただく大学生が全ての市町で活動ができるように、ふじのくに地域大学コンソーシアムと連携いたしまして大学生の登録システムの構築を検討して、全市町の全ての子供たちが対象となるように、拡大に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

○大石(哲)委員
 しずおか寺子屋は教員を目指す大学生だったり地域の方を活用するということで、これはすごくいいと思うんですね。だけど子供たちはどんどん年齢が重なってくる。この取り組みが全県に広がるときには中1の子はもう中学生じゃない。そういうことを考えて、スピード感というのかな。何しろモデルというのは危険だなと僕は思っている。これいつの間にか言わなくなる可能性がある、事業を採用できないなと。
 静岡茶の愛飲条例の話もそうですよね。すごくいいですよ、子供たちにお茶を飲んでもらおう。だけど1年通して飲んでもらうのではお金がかかり過ぎるので1カ月分。モデルも全県でやろうと思ったらお金がかかり過ぎるからってトーンダウンする可能性もなきにしもあらずだなと思いますので、よく考えていただきたいと思います。

 あわせて、吉田町で同じように公設学習塾を考えているんですね。これはしずおか寺子屋とどういう関係があるんですか。

○山本社会教育課長
 吉田町で行われている公設学習塾は、先生方が支援して直接授業を行っていると思いますけれども、私どもの事業に関しましては、学習習慣が定着していない子供たちに対しまして、主体的に学習に取り組む習慣を身につけさせ、最終的に学力を向上させようということでございます。吉田町は現役の先生等が多いと伺っておりますけれども、私どもは教員のOBですとか大学生、あるいは地域の方々を幅広く取り込むということで、若干の違いがあろうかと思います。

○大石(哲)委員
 今お話しさせていただいた吉田町は、なかなか同じ歩調で歩んでいないというか、子供たちをしっかり見てくれているという感覚で私は捉えています。例えば授業日数も吉田町は県下で一番多い206日授業をやって、さらに今お話があったように子供たちの塾までやっている。この教員の報酬に対して県の補助はあるのですか。

○林義務教育課長
 御指摘のありました吉田町の取り組みにつきましては県の方針と一致しており、県の事業を受託している部分に関してサポートしておりますが、御指摘のあった事業に係る教員の報酬について、県からサポートをしている事実関係はございません。

○大石(哲)委員
 新年度からALTも手厚く配置するということなんですけど、それについても町単独費ということでよろしいですか。

○林義務教育課長
 吉田町に限らず、県内35市町――政令市2市を含めてでございますが、小中学校教育については基本的には設置者管理主義という前提がございますので、それぞれの権限と責任において、費用については各市町に負担していただいているということでございます。

○大石(哲)委員
 わかりました。
 せんだって中学生の野球大会でも吉田町の野球チームが優勝したように、小さいながらも光っているなと私は感心しています。ありがとうございます。

 それでは最後に中央図書館の関係ですけど、私たちも委員会視察で図書館を見せていただきました。あのときの印象は県民に広く来てほしいという図書館じゃないと私は受けとめた。市町の図書館がその役割を持っていて、県立の図書館は違うという説明を受けたように思ったんです。例えば絵本は一般に貸し出さないとか、一線を引いていたと思うんです。
 今度、文化力の拠点では広く県民にと。何か図書館の構想が変わったんですか、教えてください。

○山本社会教育課長
 まず、県立図書館と市町立図書館の違いでございますけれども、いわゆる市町立の図書館はポピュラーライブラリーと言いますか、一般的に借りられている本や人気のある本を広く収集するところが特徴かと思います。
 県立図書館は、専門書あるいは通常市町立の図書館では買えないような高価な本をそろえるのが基本的な資料の収集方針になっております。
 今回計画しております東静岡の文化力の拠点でございますが、資料収集方針は崩さずにいくことにはなろうかと思いますが、いわゆるポピュラーな物も若干入れておかなければいけないと思います。例えばベストセラーについては置かないで全集になったら置くとか、若干本のそろえ方について変わっていったり、それからレファレンスを中心に強く持っていくというところで、やはり通常の市町立図書館とは違うものになるんではないかと考えております。

○大石(哲)委員
 6番委員もおっしゃっていたんですが、2カ所で1つの機能はやはり混乱を来たすと思うんです。
 ですから、これまでやってきた本来の県立中央図書館的な機能は谷田でやり、新しい部分は別のスタイルで提供するとか。学識経験者が検討されたと言うんですけど、言われた内容をすべて盛り込む必要はないと思うんですね。この人たちはお話ししたら終わりでしょう。その後、面倒を見てくれるわけでもないし、立派な建物が建ってお客さんが来なくても費用負担してくれるわけでもないんですから、しっかりあとは私たちが面倒見ていくという考えで計画を練っていってほしいと思いますがどうでしょう。それを聞いて終わりにします。

○山本社会教育課長
 お答えいたします。
 8番委員のおっしゃるように、有識者会議の位置づけといたしましては教育長の諮問機関的な位置づけでございまして、全てを決めていただく有識者会議ではございません。
 したがいまして、いただきました意見の中で、ある意味取捨選択する部分が出てこようかと思いますし、8番委員がおっしゃるように、あくまで県民の目線に立って利用しやすい図書館をつくることを基本的に持った上でいろんな意見を取り込み、中途半端でないしっかりした図書館をつくりたいというのが我々の考えでございます。

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