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委員会会議録

質問文書

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平成25年9月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:増田 享大 議員
質疑・質問日:10/09/2013
会派名:自民改革会議


○増田委員
 1番、よろしくお願いします。
 労働委員会事務局報告事項、浜名湖花博2014、中部日本ホルスタイン共進会、茶業の4点につきまして、一問一答方式で質問させていただきます。
 まず、労働委員会事務局の産業委員会報告事項の中に、現在の取り扱い件数、また新規の数ですとか、いろいろな今の状況が記されております。労働委員会が扱う状況といいますのは、職場で働かれる側の方の状況、いろいろ社会情勢も反映されるかと思いますが、そういったものをはかると同時に、今現在の企業が置かれている状況を映し出す貴重な資料ではないかと思っております。この現在の状況をどのように分析されているのか、教えてください。御答弁願います。

○鈴木労働委員会調整審査課長
 労働委員会におきます事件から見た企業の経済状況ということでございます。
 まず、本年度ですけれども、平成25年度の事件の取り扱い件数は、9月末現在では繰り越しが3件、新規19件の計22件を取り扱っております。新規19件と申しますのは、昨年の同時期と比較してみますと、前年は9件でしたので、10件上回り倍以上になっているということでございます。
 その原因というのは、確たるものはなかなかないんですが、こうではないかという分析をしておりまして、経済成長率の点もございますし、あるいは有効求人倍率という問題もあるかと思いますが、昨年度は経済が非常に低迷していた状況があったと思います。有効求人倍率も非常に低いまま推移をしていたのが、本年度、政府の対策もございまして、有効求人倍率にしても、あるいは生産の状況についても上向き傾向に入って、上昇基調に入ってきていると考えられます。そうしますと、これまでは、低いながら安定していたので、雇用調整も終わってしまって、新たな解雇も余り生じないというようなことで、事件数が非常に少なかったんではないかと考えられますけれども、現在になって経済が少し動いてきますと、それに伴って、少し会社も景気よくなってきたから、労働者への配分もふやしてほしいというような、言ってみれば前向きな要求も出てくるということもございまして、事件の内容としても解雇の撤回というようなものから、賃金を上げてほしいというような内容に質的な変化もしているというふうに受けとめております。
 したがって、経済がちょっと上向きになってきたことを反映して、事件数の増加につながっているんではないかと考えております。以上でございます。

○増田委員
 産業委員会報告事項1ページの過去のデータを見ますと、それぞれの経済情勢を反映する、参考にすべき貴重な資料ではないか思っております。
 経済産業部所管でいいますと、障害をお持ちの方の雇用率のこともございますが、女性の社会進出ということも大きな案件だと思います。働いていらっしゃる女性の方の争議等、そういった観点から見て特徴的なことはございますでしょうか。伺います。

○鈴木労働委員会調整審査課長
 特に女性の労働事件の比率が伸びてくるほど女性の就業数の割合が急にふえたとか、減ったとかということは承知していないんですけれども、女性の側にはやはり非正規の方の比率が多いために解雇や雇いどめなどに遭いやすいという傾向はございます。
 また、会社の中で人間関係がうまくいかないというような問題もあるのかなと思いますし、そのようなものは事件に上がってきております。

○増田委員
 ありがとうございました。
 ぜひ広い意味で雇用する側もされる側もよりよい環境になりますように、的確な情報提供を今後ともいただければというふうに思います。

 次に、産業委員会資料の24ページ、浜名湖花博2014の開催について、お伺いをさせていただきます。
 来年春開催ということで、間近になってまいりましたこの花博ですが、目標入場者数80万人に対しまして、前売り入場券の販売状況が現在9万4369枚ということですが、現在の販売状況の詳細につきまして、まずお伺いをさせてください。御答弁をお願いします。

○野秋経済産業部理事(浜名湖花博10周年記念事業推進担当)
 前売り入場券の販売状況でございますが、ここに書いてございますとおり、販売済み枚数2,369枚と企業、団体等の購入内諾枚数の合計は9万4000枚余です。販売済み枚数は、ガーデンパーク、浜松駅前等、県内26カ所に設置した販売窓口での販売数で、購入内諾数は企業、団体等に個別に買い取りのお願いをしたものでございます。購入内諾枚数につきましては、現在、企業、団体と折衝、調整中のものもございますので、今後の推移により販売集計に含めてまいります。


○増田委員
 ありがとうございました。
 企業個別買い取り等の御説明がございました。経済産業部は関係する企業ですとか団体等、たくさんあられると思うんですが、そういった皆さんへのアプローチ、販売協力状況はいかがでしょうか。例えば県が出資している団体だけでも主なところでいうと、農業振興公社ですとか、産業振興財団初め農林大学校、教育機関に至るまで、本当にこの部は関係されるところが多いと思います。そういった皆様方に対するアプローチ、販売状況などにつきまして、現況とまた今後の方針も含めてお話しいただければと思います。お願いします。

○野秋経済産業部理事(浜名湖花博10周年記念事業推進担当)
 10年前に浜名湖花博がございましたけれども、そのときにかなりの枚数をご購入いただいた企業、団体をリストアップいたしまして、訪問させていただき、購入のお願いをしているところでございます。
 それから、申しおくれましたけれども、議員の方々にお願いを申し上げまして、お買い求めくださっている議員もいらっしゃいます。

○増田委員
 お花とかこういったものは、子供たちにとっても非常に有意義、大切なことだと思います。多くの小学生、中学生の子供たちにも来ていただきたいと思いますが、学校側にしますと、例えば修学旅行などの年間行事を考える場合に、かなり早目に企画をされますので、来年春以降のことですと、今がその時期かと思います。子供たちにも遠足ですとかいろんな場面で学校行事として活用していただくといった方面はいかがでしょうか。教育委員会の所管になりますが、そういった部署にも協力を要請して幅広く声をかけていくということは必要だと思うんですが、その点の状況につきまして御答弁願います。

○野秋経済産業部理事(浜名湖花博10周年記念事業推進担当)
 学校関係でございますが、教育委員会や小中学校の校長会等を通じてお願いをいたしまして、遠足等の学校行事に活用してもらうよう、お願いをしているところでございます。
 確かに遠足等は年度内には実施時期を決めるというようなことですので、花博期間中においでいただけるよう、早目にお願いをしております。

○増田委員
 学校への案内はされているということでしたが、その反応は、今のところどんな感触なんでしょうか。確認させてください。御答弁願います。

○野秋経済産業部理事(浜名湖花博10周年記念事業推進担当)
 学校の反応につきましては、まだございませんが、学校行事としても来場しやすいものとなるように、課題の整理、検討を行ってまいります。

○増田委員
 ぜひそういった皆様方も望んで来場いただけるような内容にしていただきたいと思いますし、私たちも含めて、集客に向けたさらなる働きかけ、庁内各部局挙げて意識を高めていっていただきたいと思います。これは要望とさせていただきます。

 次に、産業委員会資料の26ページ、第12回中部日本ホルスタイン共進会の開催につきまして、これは資料にありますとおり、昭和38年以来、実に50年ぶりの本県開催ということで、非常に大きなイベントだと個人的には思っております。
 本会議、委員会でもTPPの話題が非常に多くありましたが、酪農、特に乳牛の酪農家の皆さんは、一番戦々恐々とされてるんじゃないかなという思いがしております。そういった意味でも、この共進会は何としても安定的な酪農経営の発展につながる有意義な大会にすべきであるし、みんなで協力していかなければいけないと思いますが、共進会に対する意気込みにつきまして、県当局の御所見を伺います。御答弁願います。

○加藤畜産課長
 今、委員から励ましのお言葉をいただきましたとおり、50年ぶりの本県開催ということで、ぜひともいい成績がおさめられるように県を挙げて下準備をしているところです。専門家組織をつくりまして出品牛の巡回指導などを行い、準備万端整えているところでございます。
 この共進会は牛の品評会ということで、ショーなんですけれども、家畜のいいものというのはどういうものであるかということをしっかりみんなで現物を見て勉強して、その改良方向をきちっと定めるという意味がございます。これは量的にも質的にもいい牛乳を出す牛をつくることになりまして、コスト低減にも結びついてまいります。今ちょうどTPPのお話もございましたけれども、改良によってコストの低減化を進めていきたいと考えております。以上です。

○増田委員
 ありがとうございました。
 酪農家を取り巻く環境は飼料価格高騰や競争の激化といった本当に厳しい現状がございます。ぜひ酪農家の後押しをしていただける契機となる大会になりますように、また、食用牛につきましても、私の地元にも「掛川牛」、「遠州夢咲牛」もございますので、広く酪農の皆様方を勇気づけるすばらしい大会になりますように、私ども関心を持って御支援をさせていただきたいと思っておりますので、御奮闘を御期待申し上げます。

 最後に、お茶のことにつきまして質問させていただきます。
 去る9月13日に、島田市お茶の郷会館で県茶業会議所主催の静岡茶流通改革フォーラムがありまして、私も参加させていただきました。榛村純一茶業会議所会頭いわく、静岡県にある市場に加え県西部にお茶の流通市場を創設するということに関して、どう分析し、どう研究し、どのように考えていったらいいかということを主眼とするフォーラムであったと思います。
 お話を聞いていますと、この新しい市場に関しましては、賛成が3割、反対が3割、様子見が3割、お茶に対してもう諦めてしまっている方々が1割と、そういう構成だというお話もございました。今、お茶は落ち目のとき、大変厳しいときで、こういう新たな試みというものは非常にリスクもあるというふうには個人的には思うんですが、参加されている県内最大手の茶商さんに加え、生産団体の代表者さんからも、この新しい流通市場構築の必要性と県の茶業の将来に対する期待感をお伺いさせていただいたところでございます。
 この市場流通改革に関しましては、今、茶業会議所が主導して取り組まれていますが、ぜひとも県には主体的にこれに関与いただいて、利害関係が複雑に絡み合う茶業界のことでございますので、よりよい方向に県としても主導的なお立場、役割を果たしていっていただきたいと思っております。その観点から、せんだってのフォーラムに御参加されておられたかと思いますので、その御感想と、また今後の取り組みについての御所見を伺います。御答弁願います。

○白井茶業農産課長
 静岡茶流通改革フォーラムについての感想ということでございます。委員からも御説明がありましたとおり、9月にこのフォーラムが開催され、お茶をつくる150名ほどが参加し、鹿児島県や京都府の茶業関係者を迎えて他県の状況も勉強しながら、本県の流通について意見交換がされたところであります。
 お茶の流通をめぐる諸状況が大きく変化する中で、これまで県では、茶業団体との流通の改革の調整会議の中で、今の茶市場を重視しながら、JAグループが中心となって流通を運営する組織を作る方向で検討を進めてきました。これを具体化するため、茶業会議所に事務局を置いて進めていただいているところでございます。この取り組みを進める上での課題として、一番大きなところは、JAが持つ7カ所の取引場の意見が統一できていない、それから茶商には、改革はする必要はないという意見を持つ方が、まだ半数程度いるんではないかということがあります。この意識の統一ということはとても重要で、統一へ向けて進めていく必要があるというふうに考えております。また、茶のあっせん業の方が、県内の茶の流通の大体4割ぐらいを扱っております。その方々が今回の議論に十分入っておりませんので、市場間の流通を改善する仕組み仕組みをつくるために、できるだけよくなる方向で、ハード面だけでなくソフト面の充実も議論しながら、茶業会議所を中心として県としても支援していきたいと考えております。以上でございます。

○増田委員
 ありがとうございました。
 私も個人的に地元で聞きますと、商いの状況にもよりますが、保守的な皆さんはやっぱり反対なんですね。ただ、若手生産者の皆様方はぜひ鹿児島県のように入札をやってみたいという方もおられます。やりがいを求める方、可能性や発展を求める方からは前向きな意見がある。ただ、茶業農産課長がおっしゃったとおり、静岡茶の特性は4割の生産量で6割の流通量を全国で誇っているという、この市場流通力は、いつまでもお茶は静岡と言われるために堅持していかなければならないと思います。
 もちろん相対の取引はあっせん業者の力によって支えられておりますが、私が個人的にいろいろ調べてみますと、実は、あっせん業者の後継者がもうほとんどいなくて、あと5年、10年で流通力を支えている茶商さんやあっせん業をされてる方の状況もかなり変わってくるんだと思います。
 そういった中で、この静岡県内の流通力をどのように分析するかということが非常に必要だと思います。茶業会議所では、今年度中に策定方針を決めて、次年度には国からたくさんお金をいただいて、ある一定の目星をつけたいということを御発言されていましたが、静岡県の茶業の特性、市場流通力に関する今の分析状況等につきまして、改めて県の御認識を伺います。御答弁願います。

○白井茶業農産課長
 委員御指摘のとおり、静岡県は全国の4割の生産量で6割の流通量を誇っているということで、それは静岡茶の特性として堅持していきたいものでございます。あっせん業の方が高齢化しているということもありますが、あっせん業の方がいて流通が動いているということもあります。そういったことを総括して流通の改革を進めないと、組織はできたけれど荷が集まらない、生産側にフィードバックできないといったことになってはいけないので、入札方式が本当に生産者のためになるかということも含めて、もう一度議論しながら、みんなで一緒に進めていきたいと考えております。以上です。

○増田委員
 ありがとうございました。
 正直私、これはかかわればかかわるほど、どうしたらいいかわからなくなる難しい話だと思います。改めて地元の皆さんからいろいろ言われておりますが、要は今の静岡県茶業をどう分析するか。どこがいいのかというのを改めて見詰め直す必要がある。あっせん業者が果たしている貢献度というのは、はかり知れないものがあると思います。それから、茶をつくる技術ももちろんなんですけど、ブレンドする茶商さん――いわゆるお茶師さん――の調合の技術、腕は、実は他産地からぬきんでています。静岡県内の茶商さんが抱えている技術者はたくさんいらっしゃると思いますので、そういった方にスポットを当てて表彰するなり伝承していくなり、といったこともやってもいいのかなと個人的には思っております。新しいことを始めるのももちろん結構なんですが、今ある静岡のお茶に関しての綿密な分析と、今あるよさをさらに伸ばしていくような取り組みにつきましても御尽力いただきますようにお願いをさせていただきます。

 質問は以上にさせていただきまして、最後に、要望を1点だけ申し上げます。鳥獣被害対策のことにつきまして、今委員会でもたくさん御意見がありましたし、本会議でも私と同じ掛川市選出の東堂陽一議員から御質問がありました。
 農産物に対する被害は物すごくて、何億円にもなっていますので、本当に死活問題なんです。私の地元は山から海まで非常に細長いところなんですが、イノシシが物すごい繁殖力でふえていまして、山側の話かなと思っていたんですけど、実は海沿いを走る国道150号を渡るイノシシまで出てきていて、山側だけの話じゃなくなってしまっているという現実があります。町なかに旧の商店街があるんですが、小中学生たちが学校に通ったり、下校したりする通学路にまでイノシシが出てきております。これは産業被害ということ以上に、例えば車がイノシシにびっくりして運転を誤って、子供たちに被害が及ぶ、そういったことも心配されるわけでございます。県では、鳥獣被害対策推進本部において、部局を横断して全庁的に鳥獣被害防止対策に取り組むということでございますので、危機意識を高めて取り組みを進めていただきますように要望して終わります。ありがとうございました。

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