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委員会会議録

質問文書

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令和2年9月新型ウイルス等感染症対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:09/04/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○阿部委員
 恒友先生、ありがとうございました。
 2つあるんですが、1つまず聞きます。
 先ほど御指摘のとおり、静岡県内は製造業が主体でありますが、これは私も本当に現場を見ていて悩んでいるんですが、現業の皆さんってテレワークできないんです。物をつくるところなので。ここをどう効率化したり、労働生産性を上げていくことができるかを、日々悩んでいるんですが、もし何かヒントやお答えをお持ちであれば、教えていただきたいと思います。

○恒友仁参考人
 確かに製造業でテレワークが不向きなものがあることは、我々もよく存じ上げているところです。一方で、テレワークができるところでも、意外にできていないところもあるわけです。何が必要かというと、まずはその特定の企業もそうですけれども、日本全体としてデジタル化がまだ進展していないところもあると思います。そこがまず1点として問題だなというところがあると思うんです。1企業に関して言うと、やっぱりデジタル化、あるいはAI化は、避けて通れない流れになってくると思いますので、やっぱりそこは、小規模な事業者でも、これまでやったものじゃないものを作るだとか、あるいは近い業態、あるいは遠い業態と協業することをしていかないと、なかなか生産性、効率化を図れないのかなと思うんです。日本全体で、中小零細企業が90%以上を占めているような産業構造があるので、お金の面だけじゃなくてノウハウの面だとか、ソフト的な面も、行政も相まって経済を支える何かができるといいのかなと思います。
 生産性を上げることで、どんなことができるかということが問題で、日本の経済成長がずっと緩やかで、横にぺたっとなっているということもあり、日本全体でもこういった問題はまだ解決しきれていないところがあると思います。ここは市町単位でもそうですし、県単位、日本全体でもそうですけれども、やっぱりみんなでもうちょっとその辺は深刻に考えていかなきゃいけない課題として、持ち続けなきゃいけないと思います。
 今、現時点で言えることは、何か解があるかというと、今はないというのが実態だと思います。

○阿部委員
 ありがとうございます。
 今、お答えいただいたことに対し、私の私見を申し述べますが、多分先生御指摘のように、日本がまだデジタル化が進んでいないというのは、テレワークを導入したときの欧米と日本の考え方の違いがあって、日本の場合は育児や介護をやらなきゃいけなくなったから、取りあえずテレワークを導入しようといった付け焼き刃的な考えで導入してきたものですから、いわゆる労働環境の整備の仕方が欧米と違っているから、差異が出てしまっているんだなと感じています。
 なので、我々ももちろん勉強しますが、ぜひ静岡経済研究所にそういう比較レポートを出していただいて、まず、企業がテレワークを導入するに当たってしなきゃいけないことはこういうことだという、参考的な比較レポートを出していただけると、我々が政策を打っていく中で、企業の皆さんにコロナ後、テレワークを導入するのはこういう形がいいよという支援になるので、ぜひ御検討をお願いしたいなと思います。
 
 もう1つですが、政府がコロナ対策で導入した、いわゆる無利子融資、それから国が金利を担保する、無担保でやるという、いわゆるゼロゼロ融資です。これについて、静岡県の地銀の皆さんの状況を教えていただきたいんです。もしかしたらこれは、銀行にとってはノーリスクですから、貸してよしという形になっているんではないかという危惧を持っています。本来であれば、新しい事業モデルを貸し先の人と金融機関が一緒に考えていくのが、このゼロゼロ融資の本来の目的じゃないかなと思っているんですが、今、静岡県内の地銀の皆さんが、それができているかどうか。もし現状を御存じであれば、ぜひ教えていただきたいと思います。

○恒友仁参考人
 静岡銀行出身なので、そういう関係のことは見聞きはするんですけれども、静岡銀行に限って言うと、かなりその借入者、借り入れる企業の目線に立って動くようにという話はしています。静岡銀行で言うと、企業サポートを先端にする部署もあって、そういったところが一緒になって動いて、経営に対して一緒に入り込んで考えているというスタンスがあるものですから、少なくとも静岡銀行に関しては、そういうことをやられているのかなと思っています。
 恐らくですけれども、信用金庫レベルでも、そういったことを考えて動いていらっしゃるんじゃないのかなと思うんですけれども、銀行にとっても、確かにリスクのない貸出しではあるんですけれども、収益が上がるかというと、そうでもないんです。ですので、そこはどちらかというと、あるべき論になってしまうかもしれませんけれども、地域の金融機関というのは、お金を貸すだけじゃなくて、将来の経営計画等々のアイデアの部分もサポートしていくのが本来の姿だと思っています。現状では、静岡銀行に関してはそういうことをやっていると聞いております。
 ただ、もしそうじゃないよというところがあるとすれば、それはまたしっかりと声を上げていただいたほうがいいのかなと思います。

○阿部委員
 ありがとうございます。
 やっぱり経済のプレーヤーを減らす、倒産、廃業が一番怖いので、我々では分からない部分もあるので、静岡経済研究所としても御覧になる中で、ここはもう少しこう改善して、一緒に新しいビジネスを考えたほうがいいとか、それに対して、県がこういう支援をしたほうがいいとか、そういうアドバイスが今後もあれば、ぜひ頂きたいと思います。ありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

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