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委員会会議録

質問文書

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平成21年7月富士山特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:宮沢 正美 議員
質疑・質問日:07/14/2009
会派名:自由民主党県議団


○宮沢委員
 それでは、何点かにわたって質問させていただきます。
 まず、県民部の関係からお願いします。
 「富士山100年プロジェクト3776構想」ということで、豊かな森林を創造していこうという計画を進めているということですけれども、静岡県では「もりづくり県民税」というのを集めておりまして、森林の再生を図るという取り組みをしているんですが、この構想、――プロジェクトの中で、もりづくり県民税の活用をされているのかどうかというのをまず1点お聞きします。
 それから、これは資料にないんですが、県民部に関係するのかどうかちょっとよくわからないんですが、富士山ナンバー、走る広告塔ということで、御当地ナンバーが各地にできまして、当静岡県においても、伊豆ナンバーとか富士山ナンバーが新たに創設されたんですが、新聞等の報道によると、普及率が8%前後という低い水準にあるということですけれども、その原因と対策をどのように考えているのか、お聞きをいたします。
 それから、県民部の3点目として、産業廃棄物の不法投棄防止対策ということで、ここの資料にもあるとおり、県全体の半分ぐらいが富士山ろくに不法投棄されているというような説明がございました。その対策をされているということですけれども、依然、平成17年度から不法投棄の半数ぐらいが富士山ろくに集中しているということで、それらの対策では効果が期待できないのかなというようなことも思うんですけれども、それらについての分析をどのようにされているのか、また新たに取り組みを考えられているようでしたら、そのことについてお聞きをいたします。
 それから、もう一つ、「桜で彩る富士の景観づくり」ということで、広域的にいろいろな街道に桜を植えて、そこから見る富士山という――富士と桜がよく似合うということで、――そのような取り組みをしているということのようであります。
 また、その中で桜の後継木も育てていこうというような取り組みをしているんですが、それは、どのような観点から後継木を選び、これから育てていこうとしているのかについてお尋ねをいたします。
 次に、産業部の関係ですけれども、大型観光キャンペーンということで、観光客を誘致をしていこう、あわせて富士山静岡空港の開港にあわせて外国からのお客様もぜひ富士山にということの取り組みをしているかと思いますが、やっぱり商品をきちっと開発をしてお客様に情報を提供していくということが大事なことになってくるかと思いますが、現在、どのような組織でどのような取り組みをしているのか、再度、お聞きをさせていただきたいと思います。
 それから、最後になりますが、建設部の関係で、公共交通については、実数等の説明もあったわけですが、――マイカーで富士山の五合目まで行くということで、――そのマイカーの渋滞対策とかなんとかということがここに載っておりますけれども、実際、どのぐらいのマイカーが毎年五合目まで来ているのか、そのような台数実績等がわかりましたらお答えをいただきたいと思います。以上です。

○堀県民部自然保護室長
 私からは、3776構想にもりづくり県民税をどのように活用しているかということでございますが、もりづくり県民税の関係は建設部が所管をしているところでございます。私たちは3776運動をやっておるわけでございますが、その構想におきましては、標高900メートル以下にスギ・ヒノキの人工林が多うございます。極力、所有者の協力をいただきまして、スギ・ヒノキと広葉樹の混合林にしていこうというふうな構想を立ててございます。
 その中で、もりづくり県民税で森林整備をやっていくのは、間伐率が4割以上ということでございます。4割の木を切ると、その後、広葉樹が生えてくるということがございますので、そのもりづくり県民税で富士山ろくの森林整備を実施していただければ、広葉樹の林がふえるというふうなことで、そちらの推進が私たちの構想の推進にもつながるというふうには考えているところでございます。
 それで、おおよそ間伐実績の数字は、富士、富士宮の関係の数字になりますが、合計をしますと、間伐を390ヘクタールやってございまして、そのうちの平成20年度の数字ですが、120ヘクタールほどを森の力再生事業でやっておるもんですから、構想実現には心強い事業というふうに考えています。以上です。

○塚本企画部交通政策室長
 私からは、富士山ナンバーの普及についてお答えをいたします。
 富士山ナンバーは、昨年の11月4日からの交付がされたということでございますが、平成21年5月31日現在、約半年ほどたった時点で、今、普及が2万911台という、これは陸運の方の数字でございますけれども、分母が27万6000台余り、これが多分普及率8%ぐらいという数字かなというふうに思いますが、この数字は全国的に見て低いかどうかと言うと、決して低くはないと思われます。
 というのが、既に平成18年に第1次に御当地ナンバーが解禁になったということで、同じぐらいの規模のところを見ますと、金沢とか、それから堺、倉敷というようなナンバーがございますが、この辺は平成18年の10月からですので、もう既に3年近くたっておりますが、そこで大体8万台ぐらいの普及率になっておりますので、半年で2万台という数字が決して悪い数字ではないというふうに思っております。
 また、地元の対策につきましては、機会あるごとに、実はイベントとして打っておりまして、もちろん昨年、最初に解禁になったときにはいろいろ各市町やったんですけれども、その後も御当地のスタンプラリー的なもので、そこを回るとキーホルダーをプレゼントするとか、そういった地元の取り組みも進めておりますので、これからじっくり普及がされていくというふうに考えております。以上でございます。

○市川県民部廃棄物リサイクル室長
 産業廃棄物の不法投棄の関係でお答え申し上げます。
 委員御指摘のとおり、残念ながら富士山ろくを中心とします産業廃棄物の不法投棄につきましては、後を絶たない現状でございます。
 この原因といたしましては、やはり産廃の処理に係る費用が多額にのぼるということ、それから業者の遵法意識といいますか、倫理観といいますか、これが欠如しているというようなことが原因として上げられるかと思います。
 県としましては、この不法投棄対策につきまして随時見直しをしてまいりまして、例えば平成19年からは富士山ろくに3カ所自動監視カメラを設置すること、あるいは民間に委託してのパトロールにつきましても強化をするなど、随時見直しをしてきたところでございますけれども、やはり抜本的な対策というのはなかなか見出せないという現状にあります。
 今年度の新たな取り組みとしましては、パトロールの強化に加えまして、環境省の人工衛星の「だいち」を利用しましたモデル事業として本県が他の自治体とともに指定をされましたので、これらを活用して有効な対策に向けて取り組んでまいりたいと考えております。以上であります。

○斉藤県民部地球環境室長
 「桜で彩る富士の景観づくり」の中で、桜の後継木のことでございます。
 この三島にございます国立遺伝学研究所のコーナーに全国から集めました260以上の桜の品種がございます。そういう意味では、日本の非常に貴重な桜の遺伝子資源というふうに、遺伝子の宝庫になっていますけれども、中には若干樹勢の弱ってきているようなものがござい増して、そういったものをいかに継続させていくかということが課題になっています。
 そういった中で、遺伝学研究所と、株式会社日本製紙が社会貢献ということで、平成18年度から桜の後継木というのを挿し木増殖をやっていただいておりまして、今、大分育ってきているところでございます。
 その苗木の提供を受けまして、後継木を中心として市や町、それから学校、あるいは神社、そしてお寺、それから公園等の場所にこの品種を植えまして、貴重な品種をふやしていこうということでやっています。県としましても、そういった仲立ちをしまして、植える場所を提供していただけるところを今探しているところでございます。
 一応、種類としましては、――今のところ、昨年から一部始めまして、――20年度から22年度までの間に118の品種を植えるということで、今、県が工夫しております。本年度中も、できましたら60品種ぐらいどこかで植えられないかということで、調整をしているところでございます。

○加藤産業部観光振興室長
 私の方からは、大型観光キャンペーン等で国内外へ富士山を中心とした商品の開発の取り組み状況ということで、お答えさせていただきます。
まず国内につきましては、私どもは静岡県大型観光キャンペーン推進協議会というのを持ってございます。これは、県の観光協会を中心としまして、県、あるいはJR東海、JR東日本、それから県内の全市町観光協会、観光関係者等で組織しているものでございます。
 こちらにつきまして、我々はごらんのとおり、就航されています地域にプロモーションという形で月を指定しまして、現地でPRをしているところでございます。北海道、それから福岡、沖縄、今度FDAが就航いたします石川、熊本、鹿児島につきまして、各時期に観光プロモーションを打つ計画でおります。
 内容につきましては、現地に赴いて旅行エージェントに静岡県の魅力を伝える、――PRするとともに、県内の観光事業者ともども商談会を実際に行いまして、商品開発、あるいは旅行ルートの説明をしているところでございます。
 また、海外につきましては、私ども国のVJC―ビジット・ジャパン・キャンペーン―がインバウンドでかなりの効果を上げているところでございまして、外国人が富士山を目標にかなり入っております。
 そういう点から、国の国際観光テーマ地区というのがございまして、――これは富士・箱根・伊豆という、――神奈川県、それから山梨県、静岡県の3県で行っているテーマ地区でございますが、33の市町村が加入をしております。
 この富士・箱根・伊豆国際観光テーマ地区で「自然のワンダーランド・富士」というテーマで、富士山を中心とした歴史・文化・温泉を結びつけた観光ルート、商品の造成を今行っているところでございます。
 具体的に言いますと、昨年4月に上海におきまして3県の知事のトップセールス、ここで上海の副市長及びメディアグループに表敬、それから観光説明会ということで、静岡空港、あるいは成田、羽田、インアウトの旅行商品を実際にそこで御説明をしたということでございます。また、昨年の9月にはソウルで、本年の6月には台湾でそれぞれ説明会をし、商品を実際にこちらから提示をして、現在、商品の売り込みをしているところでございます。
 また、観光協会にツーリズムコーディネーターという旅行業経験者3名を配置いたしまして、現在、国内の就航先に向かって商品の売り込みをかけているところでございます。
 このようなことで、富士山を前面に出した旅行商品の造成、それから販売に現在力を入れているところでございます。以上でございます。

○渡邉建設部道路企画室長
 富士山の登山に関しましてのマイカー利用の実態ということでございます。
 私どもの方では、通年の交通量ですとか、あるいはマイカーに絞った交通量を把握していないんですが、渋滞対策、あるいは環境対策としていわゆるマイカー規制をやっております。その期間の7月、8月の交通量について、マイカー以外の大型バスですとか、ハイヤー、タクシー、あるいはマイクロバスというようなものを含んだ交通量としてはデータをつかんでおります。
 わかりやすく言いますと、――1日当たりの交通量ということがわかりやすいと思いますので、――1日当たりの交通量で、富士山スカイライン、いわゆる富士宮口が約800台弱、それから須走口の方が600台弱というのが昨年度の実績です。
 それぞれ、マイカー規制を行った日につきましては、交通量が4割に減少して、6割カットという実績になっておりまして、当初の効果が得られているということを実態としてとらえています。以上です。

○宮沢委員
 ありがとうございました。
 まず、もりづくり県民税をもう活用されているということのようですけれども、貴重な税金をお預かりして森林の再生を図っていこうということですが、――何となくわかりにくい、――どういうふうに使われているかということが県民にわかりにくい部分もあると私は思っているんです。
例えばこういう富士山の森林を再生するとかということに集中的にある程度特化していくというのも一つの方策だと思うんで、いろいろまた活用について検討していただきたい。
 このこととあわせて、富士山の周辺には数多くの湧水もあるわけでありまして、そうした水利用の確保といいますか、湧水の確保ということにもつながっていく大変大事な視点だと思いますので、積極的に事業を進めていただきたいと思います。
 それから、富士山ナンバーについては、半年であるので、悪い数字ではない、今後また取り組んでいっていただけるということのようであります。走る広告塔ということで、この富士山のナンバーをつけた車が全国を走ることによって、なお一層、そうしたPRにもつながっていくかと思いますので、取り組みをお願いをしておきます。
 それから、不法投棄の問題ですけれども、業者の倫理意識の欠如といいますか、そういうことで大変苦慮されているということですが、富士山世界遺産の取り組みの中にもこうした不法投棄が多いということの指摘もあるように伺っておりますので、大変難しい仕事であると思いますが、やっぱり自然環境をきちっと保存をしていくということが大事なことのようですので、人工衛星の活用をモデル事業として図っていくようでありますので、そうした対策の実効が上がることを期待をさせていただきます。
 それから、次、桜の問題なんですが、桜を植えていくということの中で、一つ、これは我々の地域に限ったことかどうか、どこの桜並木もテングス病に侵されて、せっかく成木しても、それを伐採しなければならないという事例をあちこち見ております。
 そうしたことから、後継木もいろいろ時期をずらしたり何かということで、周年的にある程度桜を咲かせていこうということも一つの観点でありますけれども、こうした病気の対策ということも一つ頭に入れて、しっかりとした後継木を育て、品種を選び、それを県内各地に普及をしていくということも私は大事だと思っております。
 遺伝の研究所は三島にあるわけですので、そうしたところのいろいろなノウハウもお借りをして、しっかりとした後継木の選定をし、普及をしていくという取り組みをお願いをしておきます。
 それから、観光商品ですね、ただ漠然と富士山に来てくださいと言っても、なかなか実効が上がっていかないんで、いろいろなニーズに合わせた商品の開発をして、情報提供をしていっていただきたいと思います。
 もう一つ、私いつも思っているんですが、全国には何々富士とかというのが各地にあるわけですね。その元締めというと言葉が悪いですね。一番中心となるのが我々の富士山であることは確かなわけでありまして、例えばそうしたところと富士山サミットみたいなのをやって、全国の富士山と連携をしていくというようなことも、また富士山観光のリーダーシップを静岡県がとっていくような取り組みというのをしてもおもしろいかなと思っておりますので、そのような取り組みもあわせて検討を願えればと思います。
 最後に、1点再質問させていただきますが、きょうもちょっとニュースを見ていたら、残念ながら昨日の事故が全国ニュースでやっておりまして、きちっとした対策をとっていかないと大変なことになるなというような気がいたします。
 そこで、発想の転換で、例えばマイカー規制をするというのも一つの方法でしょうけれども、パークアンドライドみたいに、静岡県側の富士山には三つの乗り入れ口、拠点があるようですので、そうしたところに駐車場をきちっと整備をして、マイカーの規制をするというのも一つの取り組みとしてはいいんじゃないかなと私は思っています。
 例えば、そういう大駐車場に合わせて、前回にもお話が出ました、博物館とか、そういうものをセットして整備をする。車はそこに置いていっていただいて、五合目まで行きたい方には、公共交通、あるいはシャトルバスみたいなもので富士山の五合目まで行っていただくというような発想の転換をしていくことも大事かなと。マイカーの問題、あるいは公共交通の問題とあわせて、そういう幅広い検討をこれからしていく必要があるかなというような気がいたしております。
 どこの部になるかちょっとわからないんですが、例えばそういうパークアンドライドみたいな構想というのを考えられないのかどうか、ちょっと感想がありましたらお聞きをいたします。

○森委員長
 いろんな御要望的な質問も多かったんですが、御回答のある方、御回答願いたいと思います。
 今の車の乗りかえなんかはどこになるのかな。これは交通政策室になるのか、どこになるのかな。

○渡邉建設部道路企画室長
 ただいまパークアンドライド方式ということでありましたが、今現在行っているマイカー規制も、いわゆるシャトルバスやタクシーに乗りかえるということですので、一つのパークアンドライドということになります。
 それで、現時点では、いわゆる登山者が使われる登山組合と山小屋の商売をされている方々もいらっしゃいますし、あるいは我々のような道路管理を受け持つもの、あるいは地元の市町とか警察とか、もろもろの人たちが入った協議会の中で、このマイカー規制をいつやりましょうというのも、日数も含めて、ことしは何日にやりましょうというのも、すべて相談の上で協議をして決めております。
 実際に登山をされた方々も、いろんな状況を見た中で、もう少し日数をふやしてもいいんではないかという声もあるわけですが、先ほど申し上げました関係者の中で、必ずしもすべて一枚岩で――じゃあ何日ふやしましょうということに、残念ながらといいますか、――ないのが実態でありまして、そういう中でまた日数の増加については、それぞれ次年度についてどうしましょうかというのを毎年やっておりますので、実態を踏まえた中で展開して、将来に向かっては、そういうことも広い意味で、入り込み客をどうしようかという話にもなるかもしれませんが、マイカー規制の流れとしては、そういう形で今後も適時検討した上で対応していきたいと思っております。以上です。

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