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委員会会議録
質問文書
平成21年決算特別委員会 質疑・質問
| 質疑・質問者: | 中田 次城 議員 |
| 質疑・質問日: | 11/13/2009 |
| 会派名: | 平成21 |
○中田委員
1点だけお伺いしたいと思います。
ほかの委員さんから質問があったのを私が聞き漏らしていたら重複してしまいますが、お許しいただきたいと思います。
いじめと非行の件数が出ておりますけれども、ここで言われているいじめの定義というか、非行の定義というか、数を見ますと、本当にもう年々増加をしていて、特に小中学生の数の増加傾向というのは目に余るものがあるわけですけれども、このいじめと非行の、どこまでくればいじめになって、どこまでくれば非行とカウントするのかと、そういう定義みたいなものがあれば、内容を含めてお教えいただきたいと思います。
それと説明書の26ページで、高校生のいじめ・非行等の数が出ているんですが、この数と業務棚卸表の数とちょっと整合性がないもんですから、確認をさせていただきたいんですが、業務棚卸表18ページの一番上の上段の数は、平成18年度は1,819件で、19年度が2,599件と記されてるんですが、説明書では19年度は1,731件となっているんですけれども、これはどっちが正しいんですか。あわせてお伺いします。
○中澤事務局参事兼学校教育課長
まず、定義の話ですが、いじめの定義は途中で変わりまして、最初に文部科学省から出ていたのは、いわゆる3つ要件があって、一方的に、それから継続的に、深刻なと、この3つであったわけですが、それが平成18年度の調査からは、そうではなくて、当該の子供が一定の人間関係のある者から、心理的あるいは物理的な攻撃を受けたことによって、精神的な苦痛を感じてるんだと、これがいじめなんだということで、そのために、これはもういじめだよということで、そのときから数がすごく上がってきました。
また逆に、私ども事務局もそうしたことはかえっていいのだと、つまり早く見つけて早く対処できるのであるから、どんどん積極的にいじめというふうに認識をして指導してほしいというようなことで投げかけてきました。そのためにかなり上がっています。
それから非行でございますが、この非行というのは、例えば無免許運転をしたとか、家出とか、あるいは無断外泊、深夜徘回、シンナー等の乱用、喫煙、飲酒、不純異性交遊、わいせつ行為というような項目がありまして、そこに該当していくものを非行というふうにとらえております。まだほかにも、火遊びだとか、ネット上のいじめとかのネット問題、あるいは金銭乱用とか、いろいろなものがありますが、そういうものも非行というふうに考えております。以上です。
○野崎学校教育課参事
お尋ねの数ですけれども、平成19年度の高校生の一般非行の総数は2,416件という資料がここにございます。したがいまして、もう一度確認をさせていただきたいと思いますので、後ほどまた御連絡をさせていただきたいと思います。
○多家委員長
後ほどというのはきょうですか。きょうは無理ですか。
○野崎学校教育課参事
きょうで大丈夫です。
○中田委員
私の聞き方が悪かったのかわからないんですが、こちらに2つ資料をいただいているわけですが、経年で見ていって、業務棚卸表18ページの平成19年度の上から2行目の数が高校2,599件というふうになってます。前年は1,819件、その前は1,747件、その前は1,746件。これはですね、16年度から18年度は説明書の数と同じなんですが、19年度は2,599件で説明書に記されている1,731件と数が違いますから、どちらが正しいんですかと、こういうことをお聞きしているので、先ほどの答弁でまた何か違う2,400件という数字が出てきているので、ちょっと説明になっていないのかなと思いますので、お答えいただきたいと思います。
それと、非行の定義といじめの定義を初めて私も正式にお聞きして、なるほどなと思いました。要は総体的に数がふえていってしまっている要因の中には、今までいじめとカウントしなかったものが少し幅が広がって、心理的な苦痛のものも含まれて、むしろどんどんそれを訴えていって、いい方向に出していこうよということが、数がふえている要因の1つだと、こういうことですよね。
それで、お聞きしたいんですけれども、これはいじめと非行が1くくりになった数になってるわけじゃないですか。内訳で見たときに、例えばさっきのように、非行の数はそんなに変わってないんだと。ところが、心理的な要因が加わったことによって、いじめのほうがそういう要素でふえている。そういうことが内訳を見ていったときにわかるのか、どうなのか。それとも、いやそれだけでなくて、非行のほうも年々やっぱり同じような例がふえていっている。この内訳についてちょっとお教えいただければと思います。
○中澤事務局参事兼学校教育課長
非行ですが、非行についてもそんなには上がってはいません。一度、平成16年度まで少し下がりぎみになって、16年度からやや上昇というような形ですが、いじめのほうは先ほど申しましたように、18年度のところからかなりぐんと上がっていて、それがまだ上りの傾向にございます。
○中田委員
そうすると、説明書にいじめ・非行等の件数や不登校の数の増加に関しては、当然学校だけではなくて、保護者、地域、関係機関と連携しながら手だてを講じていく必要があるというふうにうたわれておる。まさにそのとおりなわけですけれども、特にいじめは、精神的なものが加わったことによってそういうものがきちんとというか、明らかにそうなってきている中で、去年もしくはおととしから始まったことでなくて、年々増加している傾向があるわけですから、例えば、学校の現場と家庭と保護者とか関係機関とかの、具体的な何か今ここで指摘をされているような取り組みみたいなものをやってきたと、それによってこういう効果があったというものがあれば、ぜひお答えいただきたいなと思います。
○中澤事務局参事兼学校教育課長
先ほど午前中の答弁でもいたしましたが、やはり個々への対応というのがまず1つ重要なので、スクールカウンセラーということで、このスクールカウンセラーは子供自身にも行きますけれども、もう1つはその保護者とか教員に対しても指導助言といったこともやっております。やはりそれぞれ手を結んでいかないと、なかなかこのいじめだとか非行というのはなくならないもんですから、学校と保護者、地域とが手を組んでいくための1つのパイプ役にもなっていくかなというふうに思います。
また、いじめ自身につきましては、今まではいじめは絶対やってはいけないことだよ、悪いことだよということで教えていくというような形がありましたが、今取り組んでいるのは、生徒みずから、子供みずからが、いじめをなくすにはどうしたらいいのかと、自分たちで考えて行動するというような、そういうような取り組みをモデル事業でやっております。
○中田委員
これはちょっと教えていただきたいんですけど、私も中学生、小学生の子供がいるんですけれども、先日PTAの寄り合いの中で携帯電話がいじめとか非行につながる1つの要因になってはいないかというようなことで、それをテーマに話し合ったことがありました。
例えば、特に小中学生のお子さんに対して、学校が奨励しているなんていうことはもちろんないと思いますが、いろんな事情で携帯電話を持つ。その携帯電話を持つことによって、そこからのいろんな情報が、子供たちをいろんな非行の道とかいじめの方向へ導いていってしまうみたいな実態の話がされました。
携帯電話を子供に持たせることが、小中学校の段階でいいのか、悪いのかという親の議論にもなったわけですけれども、こういう1つの傾向として、さっき言ったいじめとか非行の数が上がっていくものの中に、携帯電話を持つことによって誘発されていく、そういう数がふえていくみたいなつながりみたいなものは、教育委員会としては把握をされているのか。それとも、携帯電話というのは特に言われるまでそんなふうには意識してなかったよというものなのか。携帯について、いじめや非行の数が上がっている要因になっているのかどうなのか、それをどういうふうに御判断されているのか、お聞きしたいと思います。
○中澤事務局参事兼学校教育課長
やはり携帯電話についてはいろいろな問題が起きているので、それについては教育委員会としても調査をいたしました。
その結果、小学校6年生、中学校2年生、高校2年生に対して調査をかけたところ、友達とのメール等でトラブルを起こしたというのが、小学校6年生では4.1%、中学校2年生で8.1%、高校2年生で6.9%、そのほかは逆に迷惑メールや不正請求等、こちらのほうの数が多いんですが――特に多分、迷惑メールというのもあると思うんですが――この中には小学生が9%、中学生は18.5%、高校生は14.3%というような数が上がっております。私どもが予想したよりも少し数が少なかったかなというふうな感想は持ちました。以上です。
○野崎学校教育課参事
先ほどは失礼いたしました。今確認をいたしまして、説明書の平成19年度の1,731件が正しい数字だということでございます。よろしくお願いします。