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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成24年9月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渡瀬 典幸 議員
質疑・質問日:12/04/2012
会派名:自民改革会議


○渡瀬委員
 本日はまことにありがとうございます。
 少々質問をさせていただきたいと思います。
 今先生のお話の中で、私が考えていた質問がその中に答えが入っていたかなとは思うんですけども、先生のお立場上なかなか大変かと、お答えが具体的なものが示されるかわかりませんけれども、あえてお聞きしたいと思います。
 原子力規制委員会ができまして、来年の7月ぐらいまでにその指針を示されることかと思いますけれども、実際に浜岡の安全性の判断が可能になるのはいつごろだと先生はお考えになっておるかお聞かせください。

 あと、御説明がございました中部電力さんも真摯に行っているということでございますけれども、津波対策の工事、内容、先生も率直に今どのように思われているか、その2点をお聞きさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○興参考人
 浜岡原発の安全性の判断がいつごろ可能なのかということにつきましては、先ほど申し上げました原子力規制委員会の動きを見る必要があるとこう申し上げました。あわせて中部電力がいろんな工事を進めてございます。中部電力もことしの7月に工事完了時期を来年の12月とアナウンスをしてございます。
 実は先ほど私は手戻りを覚悟で自分のリスクでもっていろんな活動をされているとこう申し上げましたが、防波壁の工事は、もともと基本設計の添付資料に、津波を防ぐための砂丘ということの存在が位置づけられてございます。砂丘で十全な対応がとられることを前提として話は進んでいたわけでございますが、中部電力のほうはこの3月11日の事故を契機に抜本的な対応策として、高い防波壁を設けようということを打ち出されました。途端にできるわけじゃないにもかかわらず、そのタイミングで出されたというのは、備えをされていたからだろうと思います。
 それで、18メートルの適否の問題についても先ほど申し上げましたが、どこまでどうするかという判断は、そんなに長く時間はかからないと思いますけれども、それに対する対応策で18メートル以上のものが必要だということに仮になるとしたら、当然のことながら手戻りか追加的な工事が必要になるかもしれません。ただし、この問題についてはなかなか難しいところがあって、安全委員会の審議の過程で、ことしの3月ですが、敷地内に冠水があってはいけないということを議論されたこともありました。他方、9月になって原子力安全・保安院が、敷地内に冠水があったとしても、敷地内対策でもってそれが施設に影響がないようなこともあわせて、それは施設運転の対応としては可能でしょうということも出されてございます。
 当時はまだ両刀建ての時代でございました。今新しく原子力規制委員会が発足したばかりでございますので、このあたりの考え方を原子力規制委員会としてきちっと出すということが必要だろうと思います。
 もともと敷地内サイトの問題については、緊急時対策と中長期対策として、いかなる対応があろうとも、電源の確保の問題であるとかいろんな所要の対策に影響がないようなことを講じていこうということで中部電力が考えられまして、防災・原子力学術会議のほうにも報告をいただいてございます。私たちも審査に預かりました。100%受容できるかというと、私としては津波対策に甘さがあるとははっきり申し上げました。当然原子力安全・保安院のほうもそのあたりをメスを入れるだろうと思っていたんですが、原子力安全・保安院のほうはなかなかそれについてジャッジを明確にされてないというよりも、問題がないような感じのアクションをとられたと思っております。
 私は原子力安全・保安院の対応がやや脆弱であると、はっきり個人的にはそう思ってございます。その原子力安全・保安院も今原子力規制庁という形で原子力規制委員会に入り込みましたので、原子力規制委員会の目線できちっと考えていくとしたら、この時期は私はいずれにしてもそう長くはならないことが要請として出るだろうと思います。問題は、その要請に対する答えを出して、それをちゃんとバックフィットすべきなのかどうかという議論が、今度規制サイトにも行わなければなりませんし、それが来年の12月までの所要の対策の期間中におさまるのかどうか、それも見きわめが必要だろうと思います。ただし、12月の中にはおさまるように電力事業者に期待を込めてお願いするしかないんじゃないかと思います。それが第1点です。

 第2点は、津波対策の工事の問題については、18メートルの防波壁のあの工事は私は画期的な工事だろうと思います。と申しますのは、議員の方々も現地へ行かれたと思いますが、三位一体構造であって、あのような防波壁というのは今まで見たことがございません。一体構造でつくっているものでございますので、多くの津波の場合は防波壁、防波堤がやられますのは、いつも戻りの水に洗われてくるんですが、20メートル近いところまでずっと防波壁が埋め込まれているわけですから、しかもそれが一体で工事になってます。
 はっきり申し上げまして、まず津波によってダメージを受けることはないだろうと思います。それと、津波の問題は18メートルを仮に超えたとしても、実際上影響を受けるのは下部であって、上のところで津波の防波壁が壊れるようなことが私は感覚的にないと思いますけれど、それらについては津波工学の立場、土木工学の立場からちゃんとメスを入れていただきたいと思います。ただし、その行政的な感覚で申し上げますと、特に大きな問題を惹起することではないんじゃないかと期待はしております。以上でございます。

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