本会議会議録
質問文書
令和5年9月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者: | 牧野 正史 議員 | |
質疑・質問日: | 10/05/2023 | |
会派名: | 公明党静岡県議団 |
○牧野委員
分割質問方式で大きく3問、公契約条例、法人事業税の超過課税の使い道、逢初川土石流災害に係る行政文書の対応について伺います。
まず、公契約条例に基づく取組について伺います。
総務委員会説明資料57ページにプロポーザル方式等による事業者の社会的取組の評価をその他の委託等へ拡大とあります。お金とか単価による入札評価だけでなく社会的取組も評価していただけるとのことですが、具体的にどういった取組を評価されて、どう加点評価につながるのか伺います。
○内田会計支援課長
プロポーザルの実施に当たり、社会的取組の実際の評価方法につきましては、契約の業務内容に応じた評価項目を執行所属で設定しております。特にこういった項目にこの点数つけてくださいとこちらで決めているわけではなく、いろいろ評価項目が出てございますので、その評価項目の1つとして、例えば健康経営優良法人の認定を評価項目の1つとして加え、加点する制度になってございます。
こういった評価項目の評価点数の合計が一番高い事業者を契約候補者とするのがプロポーザル方式でございまして、社会的取組の評価につきましては評価項目の1つとして加点しています。
○牧野委員
具体的にその社会的取組についての評価項目の点数はどれくらいかお答えできますか。
○内田会計支援課長
評価項目の加点点数につきましては、それぞれの執行所属で点数化しているものですから、こちらでは把握していません。
○牧野委員
ありがとうございます。
私が令和3年12月議会の代表質問で公契約条例の取組について質問させてもらったときにはいい答弁が出なかったんですけれど、健康経営優良法人もしっかりと入っていると言っていただいたので、なかなか企業でこういったものを展開する担当者の労力は本当に計り知れないことも議会で言わせてもらったんですが、ぜひよろしくお願いいたします。
次に、法人事業税の超過課税の使い道についてです。
今年の夏、我々総務委員会は1泊2日で県内視察をさせていただきました。主なテーマとして超過課税を使用した高規格道路や津波対策施設の水門や現場を見て、非常にイメージが湧いてよい視察だったと思います。
その中で静岡市、浜松市の両政令市の超過課税の取組についてそれぞれの市役所でいろいろ使い道を聞いた中で、浜松市からもうちょっと使い勝手をよくしてほしいとの要望を頂きました。例えば道路補修は別のところからお金が出ているので無理だと思うんですけれども、災害があったときの改良、復旧等に使えないか、何かしら要望に応えることはできないかお伺いいたします。
○山田財政課長
政令市への交付金制度に関して、政令市から御要望の声があったことについては私どもも承知をしております。静岡市と浜松市に対し、次期の計画期間における政令市の財政需要につきまして現在調査しております。あわせて、制度に対する両政令市の御意見、御要望につきましてもお聞きしているところでございます。
正式に御要望が出てくれば、対象となる財政事業の範囲や使い勝手についても協議する予定でございます。
○牧野委員
ありがとうございます。
法人事業税の超過課税については、例えばある市にはこれだけ企業があってとかではなく、県全体で集めて必要なしかるべきところにあてがうことは理解しているんですが、特にそれぞれの政令市の職員からしっかりと意見を聞いて、できるだけ善処していただけるようよろしくお願いいたします。
最後に、逢初川土石流災害に係る行政文書の対応についてです。
新聞報道でも問題になっているんですが、県職員がコピー機の設定をあえて変更して、カラー文書を白黒文書で複写し判読困難な状態で開示したことが問題となっておりますけれども、作業に当たって、通常文書を開示する場合個人名、企業名等を黒塗り等に隠すのは承知しているんですが、例えばもともとの文書がカラーだったらカラーのまま開示する、白黒だったら白黒で開示するといったしっかりとしたルールがあるかお聞きします。
○内藤総務局長
公文書開示事務等取扱要綱によれば、写しの交付方法は、公文書が多色刷りであって開示請求者から多色刷りによる写しの交付を要請された場合は、多色刷りの複写機により当該公文書の写しを作成し交付するとなっております。
○牧野委員
ちょっと分かりづらいんですけれども、そのままの状態でコピーするのか、もしくは設定を変更してこちらの一存でコピーするのか、それとも要求している人がカラーのものをあえて白黒でコピーでいいよって言ったらそう出すのかもう一度お願いいたします。
○内藤総務局長
要綱上は、特段開示請求者から求めがなければ多色刷りのものであっても白黒で出すこともできます。
○牧野委員
少し質問を変えるんですけれども、今回の文書はもともとカラーの文書だけでなく、聞くところによると数千枚にわたる資料があったと思うんですけれど、カラー文書も全部白黒で出したのかお答えください。
○内藤総務局長
令和3年7月の発災から3か月後の令和3年10月に、情報公開条例に基づき非開示部分を除いた全ての関連文書4,000枚ぐらいを県のホームページ上に公表いたしました。今考えればカラー文書はカラーで公表すればよかったんですけれども、非開示部分を黒塗りにしてPDFファイルを作りホームページに上げる過程で、普通にスキャニングをするとマジックで塗った非開示部分が透けて見えてしまうことがありました。そこで非開示部分のマスキングを徹底するため白黒文字モードに設定変更したところ、マスキングはしっかりされたんですが一部の写真において非常に黒い色が強く出てしまい不鮮明な状態になりました。確認を怠ったことで一部の写真が判読できない状態で公開してしまったことにつきましては、深く反省しています。
○牧野委員
その作業を行ったのは複数なのか1人なのか、またその人の判断でカラーを白黒にしたのか、もしくはその上の長からの指示があったのかお答えください。
○内藤総務局長
作業自体は法務課職員2名で行ったと聞いております。また職員の独断ではなく、法務課において6人ぐらいの職員がこの作業に従事しており、課内の打合せで決まりました。
○牧野委員
ありがとうございました。
県当局としては、言い方は悪いですけれど隠蔽の意思はないということですか。
○内藤総務局長
設定変更した理由は先ほど申し上げましたとおりでございますので、隠蔽では全くございません。
なお、指摘を受けまして既に鮮明なカラー文書に全て差し替えておりますので、隠蔽には該当しないと考えております。
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