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委員会会議録

質問文書

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平成27年9月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 一 議員
質疑・質問日:10/07/2015
会派名:自民改革会議


○天野(一)委員
 二、三点、一括質問方式で質問します。
 今まで質問があったことと重複しますけれども、広域連携のことであります。
 5つの圏域の中で今、伊豆半島地域をやろうとしているんですけれども、僕は今、県が上から目線で市町に望んでいるような気がしてならないんです。口では市町と一緒にと言っているんですけれども、少なくとも広域連携をやろうと言ったときに、その市町の首長は地域で選ばれている人たちなんです。その人たちに考えていることをまず話を聞いてから、県が話すのが順序だと思うんです。順序が逆だと思うんですね。例えば隣の県、山梨県と神奈川県、愛知県と交流をやると、県がやったってしょうがないわけですよ。御殿場市とか裾野市とか、市の人たちが隣接しているわけですよ。そこのところと県は、その隣接県とやろうというような形で一緒にやらなきゃいけないですよ。それが県が頭越しにやっている感じ。
 私は、この地方創生のやり方は間違えているんじゃないかと思います。国が今、地方創生と言っているんですけれども、県であっても市町に地方創生をしなきゃいけないわけですね。例えば静岡県の県都構想のことについても、その県都構想がいい、悪いじゃなくて、まず市長に県都構想について県知事は率直に対話をしてからやれば、今のようなもめごとはないわけですよ。このことについて吉林知事戦略監にまずお伺いしたいなと思いますけれども、後で答えてください。
 それで、私は今、広域連合とかいろいろなことについて、市長、町長と県知事は、もっと話をすべきだと思うんですね。私は外国へ行くよりも、地元の首長と話をする、県民と直接話をすることを別に悪いと思っていませんけれども、一番大事な市長、町長との対話が少ないのではないかなと、まず1点その点についてお伺いしたい。

 次に、地域外交。
 地域外交を一生懸命やっていますけれども、先ほど東郷対外関係補佐官と秋岡通商担当補佐官の話が出ましたけれども、この人たちが幾ら人脈をつくったって、ずっといるわけじゃないんですよ。県の職員が人脈をつくらなきゃだめなんですよ。東郷対外関係補佐官と秋岡通商担当補佐官に働いてもらったって、いなくなればその人脈は切れちゃうんですよ。
 それで地域外交。県民は冷ややかですよ。何のメリットがあるかって聞いているんです、みんな。経済、文化交流だって、卓球だって、3番委員は褒めたけれども、僕は逆なんです。卓球の交流なんて、もう何十年も前からやっている話で、今どき百数十人、数百人が交流したって、30年の歴史を積み重ねた浙江省との交流、今の交流はそんなものでいいのかと。もっと経済や市民同士の交流ができるような交流があっていいはずじゃないですか。それがいまだにトップが行って、ニーハオ、こんにちはと言うような、昔ながらの交流をやっている。トップセールスの形だけで県民が今、地域外交の中で本当に経済も文化も浸透し始めてきているのか。その点について私は白井企画広報部長に聞きたいなと思っております。この2点、お伺いします。

○吉林知事戦略監
 初めに広域連携の考え方等についてお答えいたします。
 今行われております地方創生については、一番大事なところは基礎自治体である各市や町がどういう形で地域をつくっていくかということが、地方創生のベースになると考えております。基本的な考え方といたしましては、県はそうした団体の地方創生の取り組みを支援していくと、そういうところに一番重点を置いて、県としてもそのために、県がいろいろな形で広域的なアイデアも含めて、国からのいろいろな情報を集めたりした中での策を県の地方創生の計画に盛り込んでございます。こうしたものを先に示すような形をとって、それに共通な部分は市町が自分のところに合うものはそれを活用していただく、かつ自分のところでやはりやらなきゃいけないというものはそれぞれの市町ごとに特殊性があると思いますので、それはみずから考えたものを入れ込んでいただくと。それについては、地域会議を開いて県からも支援をいたしますし、あるいは地域振興局の職員あるいは県の職員が市や町に出向いて、そういったものについての支援をしてまいりたいと思いますし、これからもそれは引き続いてやっていきます。
 それからもう1つは、国の交付金についても内容がわかりにくい、あるいは国から交付金をいただく場合も、その計画の立て方、あるいはプレゼンテーションの仕方がなかなか個別の市町の中で、特に小規模の市町ではそういったノウハウもないものですから、そういったものについてもぜひ検討して支援をして、いい形でこの県の中の地方創生がうまくいくように、これからが本番でございますので、検討して全力を挙げて支援をしていきたいというのが基本的な考えとなります。
 それからもう1つ、首長との対話でございます。知事がG3サミットをやっております。それから5圏域ですけれども、志太榛原・中東遠地域の方と知事とのサミットをやっぱりやってございます。それから東部地域のサミット、伊豆地域のサミットということで、直接地域の首長と知事、私どももまいりますけれども直接の対話を、年1回でございますけれども2時間から3時間にかけて、地域の課題について率直な意見交換をする場を設けてございます。それが多いか少ないかというものもございますけれども、そういった形で県の政策も御説明申し上げますけれども、特に知事の姿勢としては地域の現場の声を聞くというのをベースにしてございますので、首長から直接聞くというケース、それから移動知事室も何度もございますし、平太さんと語る会という形で、地域の皆さんから直接意見を聞くということで、とにかく市や町をも含めた現場の声をできるだけ県に吸い上げて、それを県の施策に反映していくというやり方が基本であると考えております。
 いろいろな広域連携の考え方、あるいは県都構想の考え方でございます。
 私が思うところは、今までの合併にしても、政令市の過去のいろいろな経緯にしても、やはり人口増加というものを前提に社会の仕組みがあった中で、地域をどうするかということをベースに考えてきたんじゃないかと考えております。ちょうど今、それを大きく転換する時期で、将来人口が減少する中でもう一度地域のあり方を考えて、そのときに国、県、市、特に県、市町ですね。そういうものを含めて、どういった業務をそれぞれが担うことが県民サービスなり市民サービスにつながるかということを、原点に返って議論すべき時期であるかと思います。
 そうした中で、いろいろな提案をしておりますけれども、対話を通じながら丁寧に首長、それから議会の方々、それから市民、県民の方々に説明をして、それについてやはり決めていただくのは県民、市民の方が一番ベースだと思いますので、その方々にどういう形で考え方をきっちりわかりやすく説明していくかを、今後とも心がけてまいりたいと考えております。

○白井企画広報部長
 地域外交に関連しての御質問にお答えいたします。
 私もこの夏は知事と一緒にモンゴル、中国の浙江省、韓国の忠清南道に行ってまいりましたけれども、まず一番最初にやはり感じるのは、地域外交を進める上で一番大事なのはトップ同士の信頼関係だなとつくづく思いました。
 トップ同士の信頼関係がありますので、それぞれのカウンターパートである我々地域外交と、相手側の外交とか国際交流を担当してくださる方々も非常に真剣に取り組んでいただいております。そういうことで、トップセールスでありますとかトッププロモーションでありますとか、知事なり副知事をトップにして訪問団を組むときには、さまざまな言われ方での班編成になりますけれども、そういうことを定期的に繰り返すことによって、お互いの信頼関係というのをベースにした、トップ同士の信頼関係をベースにした地域外交施策というのがしっかり展開できるかなと考えております。
 そういう面では浙江省の外事僑務弁公室は、例えばそこのトップであります主任は、かつて経済産業の関係で静岡県との交流もありましたし、そこに副主任でありますナンバーツーの方も静岡県へ第1期生の研修生として来られた方であるというようなことから、この34年目に入りました浙江省との人脈というのは、補佐官の力を最近お借りしている期間もありますけれども、県と省との間でしっかりと築かれておりますし、その関係はトップ同士の信頼関係が壊れない限り、そこのカウンターパート同士の信頼関係というのも当然壊れず、ますますこれから強いものになっていくと思っています。
 それで、これからは経済交流とか、民間外交を主体に進めるべきとの御指摘がございました。私どもは平成23年度に地域外交局をつくり、平成24年度には6つの重点国地域を定め、地域外交の基本方針の策定をしてまいりましたけれども、中間年に当たることしは、地域外交の基本方針を見直し、例えば経済交流が大分進展をした地域については一段レベルアップをして通商という段階で、相互に実のある交流を進めようということで、地域外交の基本方針の見直しをいたしました。
 それに合わせまして、今までとかく地域外交というのは、私もこれで2年目になりますけれども、昨年最初に感じたことですが、プラン・ドゥー・チェック・アクションといえばもう普通の事業評価のサイクルですけれども、地域外交はどうもプラン・ドゥーで終わっている感じが強いなと思いました。今年度の事業につきましては、全庁的に取り組む内容を一覧にしてアクションプログラムという形でまとめ、効率的に効果的に地域外交が進めるように、全庁を挙げた推進体制と、さらには事業が終わった後のチェック・アクションを行える体制を整えるように努めたところであります。
 まだ始めたばかりで試行錯誤しておりますけれども、全庁を挙げて進めるべき時期にきている、新たなステージに立っている地域外交をより効果的に進めるために、さまざまな工夫を凝らしながら、県民の皆様にも、それから企業の皆様にも、地域外交からの恩恵が享受できる取り組み、そういうものがわかっていただけるような取り組みをしっかりと進めてまいりたいと考えております。

○天野(一)委員
 今、吉林知事戦略監からお話がありましたように、市町のトップとの対談が年1回では少な過ぎる。サミットとかそういう派手派手しいことではなくて、地味だけれどもじっくり話をして、市町のトップの考え方をよく聞く。県からの話が多過ぎる。市町の現場の声を聞く機会をたくさんとることが大事じゃないかなと思っています。
 私は今、県は華々しいトップのこと、それから目立つこと、けれども普通の県民は地味で地道で特別な才能をたくさん持っているんじゃなくて、みんな普通の人間です、90%以上。その人たちが本当に住みやすくていいまちというのは、例えば農業では農芸品をやる人ばかりじゃないわけですよ。普通のことしかつくれない人、普通のことだけれども真面目にきちっと人生を送る人、その人たちの立場で物事を考えてほしい。今、県は目立つこと、例えばイベントとかそういう派手なことばかりやっている。そうじゃなくて、毎日の日常生活の中で、県政がやらなければならない、そういったことに日の光を当ててほしいと思います。
 そういうことで、ぜひ吉林知事戦略監、県下の35市町、政令市も含めて、派手派手しいサミットとかそういうことではなくて、じっくりその市町で課題と問題点を聞いて、県政と市政とが手をとり合ってやれるような仕組みをもう一度再構築してほしい。それを要望しておきます。

 地域外交。私は、地域外交が余りにも県政の中でウエートを置き過ぎているのではないかなと。地域外交は県政の中のほんの一部でいい。全庁的に取り組むということが本当に地域外交でいいのかと。もっとやるべきことがあるのではないかと。今、モンゴルでやっていることが県民にとってどれだけのウエートなのか。中国との交流がどれだけ県民にとってプラスなのか。そういうことを考えた時に、先ほど地域外交の組織を大きくするとか言っているけれども、本当にいいのかということをぜひ考えてほしい。そのことを要望しておきます。終わります。

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