• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:戸塚 久美子 議員
質疑・質問日:03/02/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○戸塚委員
 2点ほど質問をさせていただきます。
 1点目は、主要事業概要の一番後ろのページでございます。高校生の就職総合支援事業についてでございますが、経済産業部が緊急経済対策で支援をしてくれた高校生の就職支援は、大変功を奏して評判がよろしいのですけれども、その事業とこれとどういう関係があるのかを教えてください。
 そして、この事業の成果をどういうところに結びつけたいと考えておられるのかをお伺いします。

 それでは一番質問したかった読書のことについて、草木国土悉皆成仏の思想の継承のため――この間、富士見の祭典で梅原先生がおっしゃっていた言葉ですけれども、そういう思想がずっと継続的に子供たちに宿りますように、そして空中戦じゃなくて地上戦で人材を育てたいと思うので、読書の活動はさらに重要かなと思っております。そこで、幾つか質問いたします。
 焼津市立大井川西小学校の取り組みでございます。平成13年10月から学校司書を配置している学校でございますが、この学校では大変図書館の整備も進んでいるようでございます。それから図書館の時間が位置づけられている。さまざまな対応ができているようでございますが、この取り組みが子供たちにどう影響があるのか、効果をもたらしているのかを教えてください。

 それから、教育振興基本計画の構想の中で読書活動という言葉が、現状と課題のところだけ記述がございますが、これからの取り組みというほうの構想の中には一言も読書という言葉が、私は探せなかったのですが、それはどういうことか御説明ください。
 さらに計画の中の62ページでございます。主な取り組みという点線で囲った欄がございますけれども、そこの書き方に不十分さを感じております。「学校図書館活用学習の推進」だけではなくて、「学校図書館の整備充実及び活動学習の推進」とか、その下の文言においても「司書教諭及び学校司書の全校配置と研修の充実」など、文言として書いていただくことを望みますがいかがでしょうか。御所見をお伺いしたいと思います。こういうところに書いてございませんと、予算書の項目立てに事業がのってまいりません。こういう予算書の欄に事業名で読書活動という字が載ってこないのは、こういうところに具体が書かれていないからではないでしょうか。そのように私は感じております。

 もう1つ、子ども読書活動推進計画について少し参考になるように資料提供をさせていただこうと思いますので、委員長の御許可をいただきたいと思います。よろしいですか。

○山田委員長
 質疑の途中ですが、今、資料を配付したいということであります。簡単な資料ということですので許可したいと思います。
 配付をお願いします。
(資料配付)
○戸塚委員
 今お配りしているこの資料は、島根県教育委員会の資料でございます。県教育委員会の皆様は、学校司書の配置は県が行う施策ではなく、市町が行うということをいつもおっしゃいますが、島根県においては、県の事業として学校図書館司書の支援事業をこのように充実しております。こういう県もあることから、もう一歩踏み込んだ本県教育委員会の読書支援を考えていただきたいと思います。
 子ども読書活動推進計画の中にこういうことが盛り込まれるように期待いたしますが、御所見をお伺いします。

○宇佐美学校教育課参事
 1点目の就職の関係についてお答えいたします。
 本年度は就職支援コーディネーター配置事業としまして、35校に就職支援コーディネーターを配置いたしました。実際に配置した学校等を回っていろいろ聞きましたが、その成果としましてはコーディネーターは企業勤務経験者が多く、生徒個別の相談等を通して企業開拓をしていただき、内定に結びつくような事例が多数ありました。学校が社会とのつながりを深める方策としても意義のある事業であると考えております。
 次年度は、この就職支援コーディネーター配置につきましては15校に減らしますが、それにつけ加えまして地域産業研究推進事業として、1つとしては職業意識啓発講座ということで、学校に企業人等を60回ほど派遣して、職業に対する意識の醸成と地域産業への理解を深めたいと考えております。
 2点目としましては就職応援バスツアーということで、希望者を募って中小企業等をバスで訪問して、中小企業の経営者等から実際にお話を聞くことによって、生徒の職業観、勤労観を高めて就業機会の拡大に努めたいと思っております。特に就職応援バスツアーでは中小企業等を回りますので、生徒の意識等を変えていきたいと考えております。以上です。

○中澤事務局参事兼学校教育課長
 個別の学校での効果というのは、ちょっとわかりかねるんですけれども、例えば平成21年3月に文部科学省の子供の読書サポーターズ会議というところから報告書が出ました。その中で、平成19年度の学力調査と児童の質問紙のクロス集計の中で、読書が好きな児童生徒や読書する時間の長い児童生徒は全般的に見て、国語の問題で正答率がおおむね高い傾向が見られましたというような報告がありました。また静岡県においても、全国学力調査の結果に係るリーフレットを毎年出しているんですが、そのリーフレットの中でも読書が好きな子供と国語力の関係のクロス集計の結果を出したり、あるいは本の幅を、もっと種類を広げてくださいというようなことで、毎年読書に対する啓発を、この学力調査の結果のリーフレットの中にも載せてきているところであります。以上です。

○吉澤教育政策課長
 教育振興基本計画の中の読書活動及び読書についての記述でありますが、議員御指摘のとおり、15ページ、16ページの教育振興基本計画の基本構想の部分において、読書活動――これは丸印は現状をあらわしております、そして星印が課題ということで、この課題のところに「読書環境の更なる整備を推進する」ということ、また「読書活動を通じ、言語を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにする必要がある」ということで指摘し、それを受けて今度、基本計画の中になりますけども、62ページにありますようにイのところで豊かな創造力、表現力をはぐくむため児童生徒の読書環境を整備するという、この読書環境の中で整備については記述をしてございます。また主な取り組みに対しましては、実際にはここの取り組みだけではなくて、子ども読書活動推進計画の中にあるような取り組みも当然出てまいりますので、ここについてはその1例として挙げさせていただいております。以上であります。

○釋社会教育課長
 子ども読書活動推進計画につきまして、学校司書の配置を含めましてお答え申し上げます。
 この子ども読書活動推進計画では、読書県しずおかの構築の基盤は県内すべての子供が自主的に読書活動を行うようになることを考えております。そのために、子供の成長過程に応じた読書環境の整備、読書機会の提供、読書活動の啓発などの施策を学校、地域、家庭を通じた社会全体で取り組んでいくこととしております。特に学校における読書活動推進につきましては、学習指導要領の改訂におきましても学校図書館の活用が明記されておりまして、本計画においても学校図書館の整備、充実のため、教職員や学校司書やボランティアが連携、協力する体制づくりを進めると示してございます。
 社会教育課といたしましては、学校における読書活動の活性化、また学校図書館の充実を支援するために、県の子ども読書アドバイザーなど質の高いボランティア養成をしますとともに、県内の一部の市町で取り組みが見られております学校支援地域本部を活用した読書環境の整備を拡大していきたいと考えております。また家庭における読書の環境づくりも大変重要と考えまして、目標項目の中に、1週間に1度は家庭で本に親しむ子供の割合80%という目標を加えております。また家庭における読書活動の啓発についても進めてまいります。
 県では、この子どもの読書活動推進計画の改訂に当たりまして、これまでの検証もいたしました。これまでの計画の中での成果といたしましては、学校における読書活動の充実が挙げられます。また1万人を超える読書ボランティアの養成ができたこと、そして市町における子ども読書活動推進計画の策定率――これは全国1位でございます。県では、この計画に基づきまして関係課機関はもとより市町、関係団体等と連携を密にしながら読書県しずおか構築に取り組んでまいります。以上でございます。

○戸塚委員
 62ページの主な取り組みは1例ということでございます。1例の中に、例えば民間でもできるような読書ガイドブックの活用とか、ブックリストの策定はボランティアのお母さん方でもできるような取り組みが書かれているにもかかわらず、1例だとおっしゃるならば、こういうところには代表的なものを書くのではないのかなと私は思うんですけれども、私どもはこれがすべてだと思ってしまいます。その1例を取り上げる尺度というか、ここにやはりもう少し強い形で、学校司書の配置を支援するというようなことをしっかり書いていただきたいと思うのですけれども、もう一度御所見をお伺いします。

 それから、子ども読書活動推進計画の中にございます努力目標のところに、今までの読書活動の推進計画の中でも小学校、中学校の学校司書の配置率が低い数字だということは、何か問題があるということを、きっと皆様は探っておられるんだと思います。私は私なりに市町がやっぱり財政的に大変だから、それが進まないんではないかというふうに思います。島根県の教育委員会は各市町に対して、財政支援を20万円、100万円、200万円の3種類を用意して、5年間で学校司書を配置する事業をつくっているんですね。こういうことも参考にしていただきながら、努力目標が達成できるような仕掛けをしていただかないと努力目標だけで終わってしまうのではないかと危惧いたします。そういう点を含めて、この市町への支援を考えておられるかどうかお伺いしたいと思います。

○水元事務局参事兼学校人事課長
 学校の図書館の担当職員の配置については、昨日も御質問があったように市町のほうにいろんな形で働きかけていく、あるいはその目標に対してというふうなことは考えてございません。今、島根県のこの資料を拝見しまして配置事業の人的支援ということについては、非常に参考になる事例だとは思いますけれど、今のところ、いろんな環境の中でどこまでこういうことができるかというような問いについては、未定ですので大変申し訳ございません。ぜひ、参考にはさせていただきたいとは思います。

○吉澤教育政策課長
 主な取り組みについてでありますが、これは、この教育振興基本計画を策定する際に、各学校であったり県民の皆様から5月と7月に御意見をいただきました。その中で各学校の取り組みであったり、こういうようなものに取り組んでいったらどうだろうかというような御意見を載せてございます。
 今、委員御指摘のとおり、既にもう取り組んでいるものもありますし、これから取り組むものもあります。司書教諭及び学校図書館担当職員の配置の推進というのも、現在これは配置はされてはいるわけですけども、それをさらに進めていこうということで、この推進というような言葉を加えてございます。以上であります。

○戸塚委員
 では、最後にお願いをしたいと思います。
 水元課長には参考にしていただいて検討をしていただきたい、研究していただきたい。職員を島根県に派遣していただきたい。そのように期待いたしますが、よろしくお願いいたします。

 それから中澤課長にお願いがございます。大変すぐれた取り組みをしている学校の事例などをやはり私どもにも紹介してほしいし、多くの学校関係者にもきっと、ここの取り組みってすばらしいんじゃないかなと思って見ますが、教育委員会に資料提出を求めたところ出てまいりましたので、知らない事例ではない、おわかりになっている範疇の事例なので、よくこういうのを参考にされるようにしていただきたいと思います。
 それから、3月18日に最後の策定委員会がございますね。このときには、あのようにたくさん読書活動の充実を求めるパブリックコメントが出ていますし、この委員会でもこの点は指摘させていただいたので、策定委員の皆様に、そういう意見があったことをちゃんとお伝えなさって、最後の意見を聞いていただきたいと、そのように思います。
 要望です。お願いします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp