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委員会会議録

質問文書

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平成24年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 行洋 議員
質疑・質問日:12/21/2012
会派名:無所属


○遠藤(行)委員
 おはようございます。
 私からは大枠で2点、御質問させていただきます。
 初めに第134号議案「平成24年度静岡県一般会計補正予算」です。
 一昨日の本会議で伊豆の観光振興対策についての質問がありました。その中で、3つ御答弁があったように思います。大市場である首都圏や中京圏への広報活動、富士山静岡空港の就航先での情報発信、そして大手インターネット宿泊予約サイトと連携した誘客対策の実施。この大手インターネット宿泊予約サイトと連携した誘客対策が本定例会に提出されている第134号議案だというふうに理解しておりますが、そこでまず1点目の質問です。この事業内容について、具体的にどのような内容なのか御説明をお願いしたいと思います。

 続いて、2点目。この取り組みの推進にあたっては市町、観光事業者、宿泊施設との連携が非常に重要だと思いますが、どのように考えているのか御所見を伺います。さらに、今回インターネットを活用したこの取り組みでどのような効果を想定しているのか、その辺もお聞きしたいと思います。

 続いて、第151号議案「指定管理者の指定について(コンベンションぬまづ)」について伺います。
 6月定例会でしたか、知事は本県経済の活性化や観光交流の振興を図るため、何よりも東部地域の活性化を図るためにふじのくに千本松フォーラム「プラサ ヴェルデ」での整備を進めていると答弁をしています。「プラサ ヴェルデ」は東部地域で初めてのコンベンション施設です。西部のアクトシティ、中部のグランシップに匹敵する施設であることから東部選出の議員、それから議員だけではなくて経済関係者も非常にこの「プラサ ヴェルデ」には期待を寄せています。
 今回、この施設の指定管理者の指定に関する議案が出ているんですが、やはり効果を最大限に発揮するためにも指定管理者にどのような事業者を選定するか、これが非常に重要だと思うんです。まず、1つ目の質問ですが、指定管理者選定委員会において、どのような評価でこの指定管理者が選定されたんでしょうか。この説明資料にも概略はありますけれども、もう少し具体的にこの選定理由、評価、この辺をお伺いしたいと思います。

 2つ目ですが、「プラサ ヴェルデ」の整備によりまして、県東部地域にMICEの拠点施設ができるわけです。MICE――ミーティング(Meeting)、インセンティブ(Incentive)、コンベンション(Convention)、それからイベント(Event)――頭文字を取ってMICEですけども、最近はIがインバウンド(Inbound)で、Eがエキシビション(Exhibition)だというふうに言っている学者さんもいらっしゃるんですが、国際会議や全国規模の学会が開催されますと、国内のみならず海外からも誘客が期待されまして、地域への経済波及効果というのは非常に大きいものがあるんです。そこで、コンベンションの誘致などの営業活動にどのように取り組んでいくのか伺いたいと思います。

 そして、3つ目ですが、コンベンションで来場した方にはやはりビフォーコンベンション、アフターコンベンションを楽しんでいただきたいと思います。特に、沼津だけにとどまらず、私は三島ですけども、コンベンションの後に三島大社や源兵衛川のせせらぎルートを歩いて、三島のウナギを食べていただくと。その後伊豆長岡や、修善寺の温泉場に行って宿泊をしてもらうとか、そういったビフォーコンベンション、アフターコンベンションを非常に期待しているわけです。それが、やっぱり東部地域全体の活性化につながるものと考えているんですが、この辺についてどのようにお考えなんでしょうか。御所見をお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○植田観光振興課長
 私のほうから、第134号議案の補正予算、観光誘客緊急対策事業について御説明いたします。
 まず、大手のインターネットの旅行会社と連携した誘客対策ですけれども、今、インターネットを利用した宿泊というのは非常にふえております。こちらを利用して、トップページに静岡県の広告を打つと。それで、そこから静岡県内の宿泊の予約へ誘導するというページをつくります。それによって、短期的に宿泊の予約が非常にふえるという効果を狙っております。
 またそれだけではなくて、その間のトップページに静岡県の観光地の紹介ページを幾つかつけようと思います。そちらで早春の静岡県の観光地の魅力、河津桜でありますとか、富士山も冬の時期には大変きれいに見えますので、そういったビュースポットとか、浜名湖のほうの食の魅力とか、全県にわたった観光地の魅力を紹介するページをつくりまして、そちらを旅行好きの方に見ていただいて宿泊サイトに誘導するという仕組みを考えております。ですので、短期的には宿泊客の増を、中長期的には本県の観光魅力の認知度向上という両方を狙ってつくりたいと考えております。

 また、市町や観光事業者、宿泊事業者とも連携を強めたいと思います。まず宿泊事業者には、これは例なんですけれども、例えば宿泊無料券を提供していただきまして、このサイトから予約していただいた方に抽せんで当たるという仕組みをつくれば、次回もまた来ていただいて、ほかのコースを回っていただけると思います。また、周辺の観光施設の割引券なども提供していただければ周遊の幅も広がるんではないかなと考えております。また市町や、観光協会にも幾つか冬にキャンペーンを行うところがありますので、そういったところと連携してキャンペーンで宿泊の予約サイトの情報を流すと。また、1月22日に県の旅館組合が首都圏でキャンペーンを計画しているという話も聞いておりますので、この予算を可決いただければこういったところでもぜひ宣伝を強化していきたいと考えております。
 今回の効果ですけれども、インターネットの宿泊サイトにつきましては、今、ビジネスを含めた宿泊客の6割以上がネットを使った予約ではないかと言われております。正確な、公的な統計が出ておりませんで、ネット会社の調査ですけれども、かなりたくさんの方々が利用されておりまして、その5%程度のアップを狙っております。短期的には宿泊客の5%アップと、中長期的には全体の知名度アップということを狙っております。

○神戸ふじのくに千本松フォーラム整備課長
 私からは指定管理者の指定の議案に関してお答えをいたします。
 まず初めに、どのような評価が行われたかということでございます。これにつきましては、学術経験者、それからコンベンションの専門家、そういう方からなる指定管理者選考委員会におきまして応募のあった6者がプレゼンテーションを行い、その上で質疑を行いました。評価に当たりましては施設の設置目的をちゃんと理解してるかというような基本的な項目、平等の利用の確保とサービスの向上、安定的、効率的な経営管理能力があるかということ、施設の効用を最大に発揮する営業力、そして地域への貢献の5つの項目に基づいて採点をしていただきました。
 この結果、先ほど説明もございましたが、コングレ・コンベンション静岡グループが施設運営の豊富な実績とノウハウがあって、そのノウハウを生かして利用者の立場に立ったきめ細かなサービスが提供できる。特に、コンベンションの企画運営に対して地域の企業の参画、それから地元人材を採用して育成しようということで、東部全体に貢献していこうという姿勢がすぐれていたというようなことで評価をされ、9名の委員の方々の平均点で100点満点中78点と、最高得点を得まして指定管理者候補者として選定されたところでございます。
 この選定委員会の過程の議論の中で指定管理を通じて今後いかに地域活性化につなげるかとか、人材の育成ということが大切だというようなお話がございました。選定委員会の講評といたしまして、施設の管理運営の基本方針を踏まえた提案事項を確実に実施するとともに、地域に開かれたにぎわいのある施設になるよう努めること、これが1つでございます。もう1つは地元関連企業や団体の施設運営のノウハウの移転を進め、MICE産業や人材の育成に努めること。こういう意見を付して、以上のような経緯で選定をされたところでございます。

 次に、コンベンションの誘致についてでございます。
 「プラサ ヴェルデ」につきましては、国際的な会議ができる会議場、展示場、イベント施設、ホテルが一体となった総合コンベンションセンターであること、首都圏から約1時間という立地条件ということ、伊豆、富士山という観光資源があるという強みも生かしまして、委員のお話もございましたアフターコンベンションを伴う形態、波及効果の大きなコンベンションを誘致したいというふうに考えております。具体的には今年度、東部地域コンベンションビューロー内の予約センターにスタッフを配置いたしまして、首都圏、それから東部地域の企業へのセールスを行っているところでございます。本議会で議案を可決いただきますと、指定管理者が主になって営業活動を行っていくということでございます。
 この指定管理者はPCOと呼ばれるコンベンションの企画運営会社の中では最大手であるコングレというところと、東部地域の県立静岡がんセンター関係の学会等の開催支援を行っているNPO法人の共同事業体でございます。そういうネットワークを生かして、今後も首都圏からのコンベンション誘致とか、東部地域の学会、医療関係の企業の誘致といったものが非常に期待できるんじゃないかなというふうに思っております。県といたしましても、今後ともコンベンションビューロー、沼津市とともに指定管理者と一緒になってコンベンション誘致をして、新たな需要を掘り起こしていくということに取り組んでまいりたいと考えております。

 次に、誘客をいかに東部全体につなげていくかということでございます。「プラサ ヴェルデ」に来ていただくお客様がその会議に参加するということだけではなくて、お食事とかお土産物を購入していく、さらに会議の前後で旅行とか、宿泊を楽しんでいただける、周辺地域に足を運んでいくというようなことで経済効果が大きくなると考えております。こうしたことから、コンベンションビューローや、今後指定されます指定管理者と共同いたしまして、東部地域の観光資源とか、地域資源を生かした旅行とか、周遊プラン、メニューを開発していきたい。
 例えば沼津御用邸にある東附属邸で会議ができるんですが、こういうちょっと特別なところで会議をしたり、美術館プラス水族館の貸し切りパーティーといったこの地域ならではの商品を開発し、体験していただくということ。それと例えば源兵衛川だとか、柿田川の湧水をめぐる環境の研修会、富士スピードウェイの体験走行のような体験型の旅行エクスカーション商品の開発。こういう地域の魅力を生かしてさまざまなプランの開発をしてまいりたいと考えております。
 また、伊豆長岡温泉では「プラサ ヴェルデ」の利用者に割安の特別宿泊プランを造成していただいたということでございます。こうした動きがさらに広範囲に及びますよう県、市町、観光協会等に働きかけまして「プラサ ヴェルデ」の利用者が伊豆や沼津など、各地を訪れて地域の活性化につながるように努めていきたいと考えております。

○遠藤(行)委員
 御答弁ありがとうございました。私は今回の指定管理者は非常にいいところに決まったなと思っております。特に、コングレは本当にコンベンションの大手です。ここの実績には書いてないですけども、IMFの総会までやるような会社です。そして、コンベンション静岡。こちらも実はもう7年前からコンベンションに関して取り組んでいる、本当に情熱を持って取り組んでいる団体です。この世界的に大手のコングレと、それから地元に密着したコンベンション静岡がタッグを組んで県東部の拠点施設を運営していくということで、既に沼津市だけではなくて三島市、函南町、伊豆の国市、伊豆市の地方議員の有志を集めたMICEの勉強会というものも開いてます。どうしたらこの「プラサ ヴェルデ」を中心にして伊豆半島全体の活性化につながるかというのを、地方議員有志でみんなで話し合って、とにかく頑張っていこうというふうに思っておりますので、ぜひこの「プラサ ヴェルデ」、最大の効果を発揮して県東部の拠点施設になるよう要望いたしまして、私の質問は終わります。

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