本会議会議録


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令和4年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:牧野 正史 議員
質疑・質問日:12/14/2022
会派名:公明党静岡県議団


○牧野委員
 分割質問方式で数問よろしくお願いいたします。
 まず、議案第177号について午前中5番委員が、先ほども3番委員が触れた出産・子育て応援事業費助成の中で、私からは出産・子育て応援ギフトについてお聞きします。
 妊娠届出時に5万円相当、子供が生まれて届出後にまた5万円相当頂けるとのことですけれども、県内の市町によって例えばクーポン券や現金で渡すなど様々あると思いますが、今現在決まっているところがありましたら教えていただきたいと思います。

○河本こども家庭課長
 市町に調査した結果によりますと、令和4年度の出産・子育て応援ギフトにつきましては30市町が現金、2市町が現金かクーポンで検討中、残り3市町は未定とのことでした。

○牧野委員
 ありがとうございます。
 差し障りなければ、クーポンの2市町と未定の3市町を教えていただきたいです。

○河本こども家庭課長
 クーポンか現金を検討しているところは磐田市、小山町です。それから裾野市、南伊豆町、松崎町が未定との回答になっています。

○牧野委員
 もともとこれは国の事業ですけれども、今妊娠されている方やこれから出産を控えている方の関心が非常に高いので、実際に実施するのは市町ですが、県としてもしっかりサポートしていただければと思います。

 続きまして、厚生委員会資料1から質問させていただきます。
 まず、25ページの介護人材の確保対策について介護職員を増やしていくことは本当に喫緊の課題だと思います。そういった中、県で静岡県優良介護事業所表彰として介護職員が働きやすい職場環境づくりや利用者本位のサービス提供に積極的に取り組む事業所を表彰し今回5事業所が受賞されていますが、この5事業所が受賞した具体的な内容が分かれば教えていただきたいと思います。

○勝岡介護保険課長
 この表彰制度には、職場環境改善部門とサービスの質向上部門の2部門がございます。例えば職場環境改善部門の受賞事業所である御殿場十字の園につきましては、現場で感じている課題を解決するための委員会を職員で立ち上げ、職場全体でPDCAサイクルを意識して働いていらっしゃいます。それによって業務効率化はもとより職員のモチベーション向上にもつながっていることを評価させていただきました。
 また、サービスの質向上部門のプレーゲあしたか小規模多機能型居宅介護支援事業所につきましては、御自宅で御家族と最期まで過ごしたいという御希望を実現するために施設から自宅に戻っていただき、在宅で24時間体制できめ細やかな支援をした取組でございます。その支援内容の分析、検証を行い、さらに質の高いサービスが提供できるように取り組んでいることを評価させていただきました。

○牧野委員
 ありがとうございます。
 やっているとは思うんですけれども、こういった好事例をぜひ水平展開していただくとともに、県としても独自で介護職員の待遇改善など今後検討していただければと思います。

 続きまして、35ページの障害者週間啓発事業について12月3日から6日にかけて障害者のための啓発活動を様々行っているんですけれども、その中でヘルプマークポスター掲示とヘルプマークについて触れています。
 我々公明党としても今までヘルプマークを強力に推進してきたんですけれども、市民や県民の皆様からヘルプマークがいまいち理解されていないとの声を聞くので、県として今後ヘルプマークの意味を教育現場や事業所にどうやって啓発していくのか、お伺いいたします。

○石田障害者政策課長
 ヘルプマークについて県として今やっております広報といたしましては、公共交通機関へのポスター掲示や説明資料にもありますとおり障害者週間等様々な機会を通じて周知に努めているところです。
 今年度、来年度にかけて障害者差別解消法の民間事業者への合理的配慮の拡大等がございますので、そういう機会も通じて民間事業者などへのPRに努めていきたいと考えております。

○牧野委員
 ありがとうございます。
 今公共交通機関というお話が出たんですけれども、私が静岡駅北口から小鹿に帰るときに乗る便には静大生が結構多くて、ただ見ていると優先席に平気で座っている現状があり、実際にも困っている方からそういうお声を頂いたりします。また最近は全てITや電子化になりスーパーのレジの支払いも電子や磁気になっていますが、例えば心臓にペースメーカーが入っている方はなかなかそれができないのでレジの人にやってもらいたいためにヘルプマークをつけているんですけれども、やっぱり理解してもらえず何で自分でやらないのかと言われるといった声を聞いて、私が店長に文句じゃないですけれども従業員にぜひヘルプマークの意味を周知してほしいと伝えたりしているので、ぜひもう一歩踏み込んで普及啓発をお願いいたします。

 次に、39ページの子宮頸がんワクチンについて先ほど8番委員からも御指摘があったんですけれども、40ページの令和4年度の状況の定期接種で、対象者数の新規に中学1年生になった女子が1回目の接種をしたのかどうか、表が分かりづらかったので教えていただきたいと思います。

○櫻井感染症対策課長
 HPVワクチンの定期接種の対象者は、小学校6年生から高校1年生相当――12歳から16歳までとなっており幅広く対象としております。
 定期接種の接種率は、国の統一的な考え方で母数を新規に中学1年生になる女子とし、接種者数は対象者のうち実際に接種した人数により出させていただいております。

○牧野委員
 ありがとうございます。
 8番委員からもあったとおり、一度いろいろなことでストップして再開した割には接種率が35%となかなか高いと感じております。国内で毎年新たに1万人が子宮頸がんにかかると言われていて、先ほど御紹介がありましたけれども、そのうち約2,800人がお亡くなりになられています。
 世界ではワクチン接種が進んでいて子宮頸がん患者が減っている一方、日本では年々死亡者も患者数も増えているので、リスクもあるんですけれどもメリットも大きいと思うので、8番委員が言ったとおりやっぱりメリット、デメリットについて正しい情報発信をしていただいて安心して打てるように、またフォローアップ体制をしっかり構築していただきたいと思います。

 では、最後の質問ですけれども、がんセンター局に質問させていただきます。
 12月議会で我が会派の蓮池議員から、サイバー攻撃から県民の命を守る対策の強化について質問させていただきました。
 今サイバー攻撃による病院被害が相次いでいる中で、本県の医療機関にとっても防御策を講じることが喫緊の課題であると認識しております。質問に対して八木健康福祉部長からサイバーセキュリティーに関する基本的な対策を医療機関等に通知したとの御答弁を頂きましたけれども、静岡がんセンターではサイバーセキュリティー対策をどのように講じているのか伺います。

○勝又がんセンター局マネジメントセンター長兼経営努力室長
 静岡がんセンター内のシステムといたしましては、基本的に電子カルテ系とインターネット系の両方があり、電子カルテ系は基本的には完全にクローズになっています。ただしメンテナンス時にはインターネットを通じて電子カルテにアクセスすることは可能になります。
 そうしますと、インターネット系のネットワークを通じて電子カルテに対して、この間もあったような攻撃が行われてしまう危険は当然あります。
 そのため、当院のインターネット系システムでは、不要なアクセスを遮断するためによく言われるファイアウオールはちゃんとありますけれども、それに加え電子カルテを入れているIBMのセキュリティー・オペレーション・センターと契約して24時間365日の体制で監視を行っております。
 さらに今回の事例を受けて、リモートでのメンテナンスにつきましても、通常はメンテナンス会社がやりたい時間に行っていたんですが、今は今からメンテナンスをしますよと1回連絡を入れてもらって初めて先ほど言ったインターネット回線を開けてメンテナンスをしていますので、電子カルテに攻撃を受けないように細心の注意を払っているところです。
 先ほど9番委員もおっしゃられた健康福祉部から発出されたサイバーセキュリティーに関する通知に基づき、サイバー攻撃を想定した対応フローチャートや連絡体制を含めた対応マニュアルも作成して実施しているところです。
 静岡がんセンターといたしましては、今後もファイアウオールをさらに強化するなど引き続き適切な対策を取ることにより、サイバー攻撃から患者さんの情報を守るように努めてまいりたいと考えております。

○牧野委員
 ありがとうございます。
 報道でもありましたとおり、10月末に大阪市の急性期・総合医療センターがランサムウエアのウイルスで攻撃を受けたんですけれども、今8割復旧で完全復旧するのが来年1月中とかなり復旧に時間を要していると感じます。ぜひ静岡がんセンターとしても万全の対策を講じていただきますようによろしくお願いいたします。終わります。

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