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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成24年9月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:10/03/2012
会派名:自民改革会議


○山田委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開いたします。
 質疑等を継続いたします。
 では、発言願います。

○中谷委員
 簡単に2つ伺います。過日の新聞に天竜区の2つの集落にドクターヘリ緊急離着陸場の整備をするということで載っておりました。これはなかなか関係者でないと読みにくい地名ですが、春野町の胡桃平と田河内というところです。これは浜松市が自治会に補助して整備をしていくということですけれども、県の大規模地震対策等総合支援事業補助金、これが両方で使えるということですが、それ以外に、県としてはどのようなサポートを行っているのか伺いたいと思います。
 また、私、以前質問したことがあるんですが、孤立集落に関して、ヘリコプターがホバリングによる物資の供給等々含めて、ほぼ完璧に整備ができたというようなことだったのですが、その辺の追加措置といいますか県の支援方針はどうなっているのかを伺いたいと思います。

 それから2点目ですが、先日テレビを見てましたら、山の深層崩壊という報道がございました。非常に興味を持って見させていただいたのですが、例えば静岡県内でもそういうことが起こり得る、山の深層崩壊が起こり得る可能性のある地域があるんですよと、南アルプスとその周辺のことを言われてると思うんです。実際、水窪町の水窪ダムのかなり上流部分で、昨年大規模な崩壊、崩落が起こって、現在は経過観察をしているという状況もあります。
 例えば、私の選挙区のことですけれども、龍山とか春野、佐久間、水窪と可住地域が少ない関係もあって、山の中腹にへばりつくように集落が点在をしているという状況があります。例えば夜など、私が出かけていって帰ってくるときに、仲間が「きょうの星はでかいな」とこう言ったんですけど、「あれは家の光だ」と。そういう現実なんです。そんなことあるのっていうか、実際にあるんです。ひょっとして、そういうところでこういう深層崩壊等が起こった場合は、どのようなことになっちゃうのかなあ、天竜川をせきとめてしまうんじゃないかと――そんなことはあり得ないと思うんですが――そのテレビの番組では、そんなに大きな河川ではなかったんですが、相当な破壊力を持って水が対岸へ押し寄せたというような報道がありまして、そういったことが起こると、これは大変なことになるなあというふうに思いました。これは感想ですが、そのことに関してどのような認識、山腹の深層崩壊に対する認識とその現状がどのようなものかというのをお聞かせ願いたいと思います。以上です。

○小川危機対策課長
 私のほうから、孤立予想地域におけます今回のドクターヘリのヘリポート整備の関係についてお答えをします。今回は、県の大規模地震対策等総合支援事業補助金につきましては、自治会が整備しておいて市が補助するという形になりまして、本来ですと大規模補助金というと2分の1の補助対象になり得るんですけれども、非常に特定の政策的な意味合いの強いメニューなもんですから、補助金額の限度額というものがありまして、浜松市としては別のメニューに補助金を使うということで、今回は市が単独で助成するという形になっています。本来であれば、2分の1の補助の対象にはなり得るということになっており、また市が直接整備をするということになれば、これは3分の1の補助率が適用されるということになります。
 それで、補助金以外でどんなサポートをしているかということでございますが、孤立予想地域はほとんどが中山間地という地形の特質がありますので、そもそもヘリが使えるようなスペースがなかなか確保できないと、適地がなかなかないということが1つの課題であります。そういった候補地、適地がどこにあるのかということを、地元の皆さんそれから市町の職員、それと県の危機管理部の職員等と一緒になって、適地を探していくというようなことでやっておりまして、実際ここがよさそうだということになると、お互い調整して現地に入りまして、実際にはただスペースがあってもなかなかヘリがおりられませんので、周りに立ち木がないかとか、送電線が通っていないかとか、侵入経路がちゃんと確保できるかとか、そういった観点から適地の確認を行っており、ある程度行けるということになれば、今度は浜松市の消防の職員が現地確認をして、プロの目でも見てもらうというようなことで、そういったヘリの適地の確保については従前から非常に努力をしております。以前から自衛隊等の協力もいただきまして、そういう適地探しをやっている中で、平成22年度までに県内371カ所の孤立予想地区全てで離着陸ができる、あるいは先ほどお話がありましたホバリングをして吊り上げを行うホイストのスペースがあるということは確認できておりますが、これホバリングと離着陸とでは、実際の災害対応のときの効率性が全く違うということで、できるだけヘリが離着陸ができる体制をとっていただくのが大変望ましいことだと考えております。したがいまして、できるだけそういうことを進言するように、補助金に限らずそういった適地を探す部分で汗をかいていきたいと思っております。
 それから、もう1つは、例年2月ごろに自衛隊と協力いたしまして受援訓練というのをやりまして、実際に自衛隊のヘリに来ていただきまして、ヘリが実際におりられるかとか、ホイストでできるのかと、そういったスペースを実際に確認してもらうということをやっておりまして、その際にも危機管理部の職員等が現地に入りまして、地域の皆さんに着陸誘導の仕方を見ていただいて学んでいただくと、そういった取り組みをやっておるということでございます。以上でございます。

○岩田危機報道監
 深層崩壊は、最近使われるようになってきている言葉でありますけども、実は、私ども東海地震対策を始めました昭和51年、53年ころから、津波だけではなくて山間地域の土砂災害の危険についても、やはりきちんと調査をしていこうということで、当時約10年かけまして大規模崩壊危険箇所調査というものを全県下行ってまいりました。今回、国土交通省のほうで深層崩壊ということでマップが公表されましたけども、これは現地踏査ではなくて航空写真等によって全国均一に判読するものであると、それに対して、私どもはやっぱり現地の地質調査等を含めて、きちんとその斜面の危険度を判定していこうということで約3,000カ所以上にわたって大規模崩壊危険箇所の斜面崩壊の危険箇所のリストアップをしてまいりました。通常、公共事業でやっております急傾斜地崩壊危険箇所、それとか地すべりの危険箇所とは別に地震時に特有の崩壊の可能性があると。
 このもとになったのは1707年の宝永地震、それから1857年の安政東海地震のときに、ちょうど富士宮市と山梨県の県境にあります白鳥山という山の山体中腹から上部にかけて大崩落をしました。富士川を二、三日せきとめたことによって下流が氾濫をしたと、こういった過去の地震の事例もあります。それから安倍川奥の大谷崩れという部分もございまして、地震のときにはそういう危険性が高いところがあるんではないかと。こういった情報につきましては地元にもおろしまして、避難計画等は各市町でもつくっていただいております。
 ただ、問題は津波対策のように、例えば防潮堤をつくればある程度防げるかというと、そういった規模のものではないということも、きちんと我々も理解をしておかなくてはならないと言っております。対策工事で全てを対処できるものではないということもありまして、1つはやっぱりソフト対策、避難計画をきちんとつくる。それから、先ほど危機対策課長が言いましたように、いざ閉ざされたときに救援がきちんとできるかどうか、情報がちゃんと通って救援体制がとれるかどうか、こういったある意味では直球の対策ではないかもわかりませんけども、全体として災害のときにきちんと救援対策がとれる、こういったことを重点的に行う箇所として、ぜひ地元でもこういった調査結果を活用していただければと考えております。そういったものが今現在、各市や町でつくっております避難計画のもとになっている資料として活用していただいております。

○中谷委員
 ありがとうございました。とかく最近テーマになっているのは、海岸線沿いの防波壁とか防潮堤とか、岩田危機報道監が言われるように海端のテーマがメーンになっていて、山のほうはひょっとして忘れてへんかと思って心配して聞いたわけですが、そんなことはないと、10年間かけてちゃんと調査をしていただいているということですが、ちょっと広報が足りないのではないかなと、私自身もちょっと知らない点もあったということは否めないと思います。山間地に住んでる方が「いや、俺んとこは津波が来ないからいいや」と、そういう言い方をされるんです。天竜区の水窪に津波が押し寄せれば、日本列島はどうなるかなんて誰だってわかるわけですが、それはさておいて、私らは山津波と言ってるんですけど、そっちのほうがむしろ怖いんだという認識をもう少し何か、方法はいろいろあると思うんです。危機管理部として海側の対策ももちろん至急やらなきゃいけないと思うんですけど、山にもやはり目を向けてもう少し表に出していただいて、余り安心・安全だと思わないということを植えつけていただくほうが、被害は少しでも軽減されるのではないかなという印象というか考え方を持ってますので、これは要望です。ぜひお願いしたいと思います。以上です。

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