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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成26年6月定例産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:07/03/2014
会派名:ふじのくに県議団


○三ッ谷委員
 企業局では用地造成などで、このところずっと苦労しています。私も企業局を所管する委員会の委員に何回もなっているからわかります。皆さん大変御苦労して、営業セールスにまで回ってもらった。工業用地の価格は売り始めたころは高かったけど、最後は安くなって、売り始めたころに買った人から怒られたりして大変でした。
 私は企業局の仕事を変える必要がある時代に入っているのではないかと考えています。知事も本来の企業局の姿に戻さないといけないと言っています。ですから以前の企業局の方は知事から随分叱咤激励を受けて、企業局のあり方についての指示を受けているはずです。その点については最後に局長に伺いますが、それに関連することについて伺いたいと思います。
 この委員会提出資料の中にいろんなデータがありますが、いつも資料に記載がないのが、浄水する際に出る汚泥の処理費についてです。私、富士市の施設を見に行きました。どろどろの汚泥を灯油を使ってローターでかき回して、パウダーにしてから排出している姿を見て、もったいないなと思いました。それで伺いますけど、今年度、浄水する際に発生する汚泥の処理に一体幾らかかっていますか。わかったら教えてください。

○市川事業課長
 浄水の発生土の処理費用についてお答えします。
 まず量から申し上げます。平成25年度は企業局全体で2万4404立米発生しております。うち、中間処理ということで業者に引き取っていただくのが1万6589立米、それから有価処理ということで安い値段ですが買っていただく分が7,815立米ということで、この2つの方法で全量を処理しております。
 その費用ですが、昨年度の実質処理費用は2億2900万円余です。以上です。

○三ッ谷委員
 汚泥処理に随分費用がかかるんですよね。それだけの費用をかけた後に建設資材、あるいは堆肥にするわけですよね。昔の話ですが、富士市の施設を見に行ったときも1億円近く経費がかかると聞きました。汚泥の量によって違うんでしょうけれども、もったいないなという気がするんです。
 そもそも本当に堆肥がこれだけの量が必要なのかと思うんです。セメントの材料など建設資材にすると結構買いにくるんだそうです。2億円のお金をかけて堆肥などにして売り払うわけですよね。もっといい方法で、もうけたらいかがですかと訴えたいわけです。
 先ほどの皆さんの説明の中で、掛川市に太陽光パネルの発電所があると聞いています。
 問題はきょうの新聞なんです。政府は太陽光発電がこんなに早く広がるとは思っていなかった。経済産業省の幹部は誤算を認めるという内容の日本経済新聞の記事です。つまり、太陽光発電の買い取り価格を高く設定しすぎたわけです。1キロワット36円だったのが、ことし4月に32円に落とした。それでもまだ高過ぎて、政府が固定価格買い取り制度のために出す金額が現在6500億円ぐらいだそうですが、このままだと1兆円を突破するそうです。そのため政府はことしの秋から固定価格での買い取り量をあらかじめ決める総量制を導入し、そして上限を超えた部分は買い取り義務をなくす。なおかつ、固定価格の見直しも毎月やる。これはドイツがこんな方法で買い取り価格を変動させているそうです。
 経済産業省がやれと言ったら見込みより広がりすぎてしまい、6500億円もかかって政府としてはこのまま制度の利用が拡大して、1兆円もかかったんじゃ大変だということで見直しの方針を固めたそうです。
 また、こんなことも言っているんです。太陽光発電のパネルがほとんどが海外から輸入した安いパネルです。毎年6500億円ぐらい日本のメーカーが輸入して買っているようです。特に中国製が多いようです。
 そして、本来であれば日本企業が得意とする風力発電に転換しなければならないという指摘もあります。静岡県においても、東京電力が東伊豆町で風力発電をやりたいと言ったんですが、問題があるのでなかなか知事はうんと言わなかった。そのかわり太陽光はばんばんやって、3倍、4倍のスピードで前倒しでやったと演説しています。
 しかし、現在の状況を見ると、太陽光発電の先行きというのは決して明るくない。企業局として造成工事ばっかりやっていていいのかなという感じがします。そして、汚泥を肥料にするのはもったいないなと思います。私は去年、エネルギーの勉強のために昨年度の県理事であった池谷くらし・環境部長と一緒に福岡県の浄水場へ行ってきました。そこでは、汚泥を直結パイプで処理工場に運んで、燃料化しているんです。皆さんはあのどろどろの汚泥をパウダーにして堆肥工場やセメント工場に買ってもらっている。福岡県は、ここに資料がありますけども、わかりやすく言えばてんぷら方式というんですけど、汚泥をそのままタンクに入れて、何でもいいんですが、芝生を刈ったくず等をまぜて燃料にするんです。石炭は1キロ当たり800キロカロリーの熱を出すそうです。この汚泥は600キロカロリーの熱を出すんです。福岡市は現在、できたものを九州電力に全部売っているんです。
 そういうことを考えると、投資金額もそれなりに必要ですけれども、毎年2億8000万円近い処理費をかけて、なおかつ余る堆肥ばかりつくるよりも燃料化を考えるべきじゃないでしょうか。
 篠原局長に改めて伺いますけど、企業局として新しい仕事を始めませんか。造成工事はどこか民間の会社に任せたらいいんです。許認可は企業局が代行してやればいい。そして、静岡県の企業局は金を払って処理しているものからもうけるよう、企業局としての力量を発揮するための挑戦、勉強していただきたい。
 篠原局長のお考えと新しい企業局のあり方について、今私がお話ししたことを踏まえて、どんな企業局にしたいのか、ぜひ発言していただきたいなと思います。

○篠原企業局長
 励ましのお言葉ありがとうございました。
 企業局は法律にも書いてありますけど、公共の福祉の向上と経済性の発揮ということを原則としています。今三ッ谷委員からお話があったように、県民の福祉の向上といっても経済活動などを応援する形を意識してやっていく必要があると考えております。
 私は4月に企業局長に就任いたしまして、出先機関も含めて職員に現在の資産状況を整理させて、遊休資産の売却や有効活用について検討させております。
 さらにエネルギーについては、エネルギー政策についても担当していたものですから、太陽光ばかりではなくて小水力発電の関係で、藤枝市で小水力発電の組合と連携して活用の可能性を検討しています。例えば企業の排水の場所などに、そういった小水力発電機ができれば、企業にとってもメリットがあるのではないかということで取り組んでおります。
 先ほど8番委員からもお話がありましたけども、柿田川の水、あるいはほかのところもそうですけども、本県の水というものが企業からの評価が非常に高いです。特に柿田川の水については富士山との関係もありますので新たな水ビジネスができる可能性があります。私は前の職場が経済産業部ですのでふじのくに食の都づくり仕事人のレストラン等で使えるかどうか、――それは柿田川全体の水の問題になるわけですけども――そういう可能性も我々が中に入ってやっていく。それによって柿田川の水のブランド力が上がって、先ほど8番委員からもお話がありましたように柿田川の水の利用がふえて我々の収入がふえるということを目指す形でやっています。
 今、御提案のあった汚泥の問題についても、企画広報部エネルギー政策課あるいは経済産業部の研究関係の部署とも連携して研究を進めて、取り組めればなと思っています。
 今、企業局の職員というのが事務の職員、土木、電気、それから薬剤師もおりまして、いろいろな職種のいろいろな能力のある職員がおります。企業局全体で総合力を発揮していろいろな部分で、いろいろな新しいチャレンジにも取り組めるのではないかということで職員にもいろいろ提案してもらって今取り組んでおります。企業局を少し前向きな、県のいろんな施策を先導していくような組織にするよう取り組んでいきたいと思っております。以上です。

○三ッ谷委員
 ぜひそういう考えで一丸となって前向きに取り組むようにお願いします。
 きょう午前中に6番委員が言っていましたが、燃油価格の高騰に伴いハウス園芸を含めて痛手を受けています。今私が提案したような新しいエネルギーというのは別にボイラーだけかえれば済む話です。農家の方がメロンなどをハウスで栽培しているわけですから、そういうところに静岡県がつくった燃料を安い価格で販売して、燃やすことができればいいなと思います。今お話ししたように結構熱が出ますので、必ず生産者にとって役に立つと思います。
 私、福岡県からたくさん見本をもらってきてあります。一度篠原局長や皆さんに、燃える様子を見ていただくと大変ありがたいと思います。福岡県から資料もたくさん持ち込んでいます。いつでも差し上げますから、どうか局内で勉強しながら新しい企業局を目指して頑張っていただくよう激励して質問を終わります。

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